会報 第46号

Rise 第46号 2017年03月10日発行 rise46.PDF  

軍隊の革命化へ・Ⅱ

ロシア革命から100年 労働者の国際連帯で

プロレタリア世界革命へ

戦争と革命の急接近情勢

ゼネストと兵士の獲得で軍隊の革命化へ

滝山

1917年2月革命と労働者・兵士の結合

 1917年に入るとペトログラードでは1月9日の「血の日曜日」記念日に大規模なストライキが打たれた。
 ロシア革命は、レーニン・ボリシェヴィキの軍隊工作で兵士が労働者のゼネストに合流することで比較的「流血」の少ない勝利を勝ち取っている。
 2月革命の特徴は、大量の部隊が蜂起した労働者の側に移行したことである。プロレタリアートと兵士部隊という二大勢力が一つの力になったことでツアーリの専制政治を打倒できた。要するにツアーリには専制政治を防衛する決定的瞬間に「信頼に足りる軍隊(国家暴力)」を持ち得ていなかったということだ。
 ロシアのプロレタリアートとボリシェヴィキは、1905年―07年革命の時には、労働者と軍隊がバリケードを挟んで激しく対立していた。だが05年の第一次革命の敗北の経験をもとに、軍隊への意識的・計画的な工作を強化した。兵士の獲得という地道な闘いを忍耐強く推し進めた結果、大量の兵士・部隊がプロレタリア革命を担ったのである。そしてここに至る全過程は、同時に権力のボリシェヴィキに対する組織破壊攻撃との闘いでもあった。
 2月革命は、帝国主義戦争という情勢の中で起きた。2~3月の全過程で革命の指導的役割を果たしたのは、第一次ロシア革命と同じくプロレタリアートである。ペトログラード労働者の政治的ゼネストが革命の合図となった。1917年初めは、ロシア全体の革命運動がこのペトログラード労働者と軍隊の態度に規定されていた。ペトログラード郊外に配置されていた26万の軍隊の内、20万の兵士と40万の武器をほとんど持たない労働者が肩を並べて立っていた。ペトログラードは特別軍管区に分割され、司令官はツアーリ本営直属であった。1916年末には親衛連隊と歩兵連隊のかなりの部隊がペトログラードのプロレタリア区に意識的に配備され、首都の革命運動を圧殺する詳細な計画を練り上げていた。
 これに対決する形でロシア社会民主労働党中央委員会ロシア局は、首都守備隊各隊の軍隊内活動の強化に万策を講じ、ボリシェヴィキ組織の力を注ぎ込んだ。兵営内の兵士との直接の接触を確立するするために、労働者と兵士との交流、街頭で出会ったときの交歓、要するに兵士を労働者階級人民の側に引き寄せるためにできることは、可能な限り何でもした。一方、ボリシェヴィキは労働者に対しては、武器を入手するため、軍人仲間との連絡を利用することを勧告している。 “会報 第46号” の続きを読む

会報 第45号

2017年01月10日発行  第45号 会報45号.pdf

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ロシア革命から100年

ゼネストと兵士の組織化で

軍隊の革命化へ

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2017年 革命の扉は開いた

ボリシェヴィキの反軍活動

滝山

開始された隊内反乱

安保関連法制の強行成立、南スーダンPKOの駆け付け警護任務付与、そして朝鮮戦争の切迫情勢下、日帝・安倍政権は戦争と改憲に突進している。 “会報 第45号” の続きを読む

会報 第44号

2016年11月10日発行 第44号 会報44号。PDF

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朝鮮戦争を絶対 阻止しよう!

南スーダンPKO即時 撤退!

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(写真 パク・クネ政権を崩壊に追いこんだ韓国民主労組の20万ゼネスト。鉄道労組の無期限ゼネストと国際共同行動がパク完全打倒へ、労働法制改悪阻止へ、朝鮮戦争・東アジア―世界核戦争阻止へ、そしてプロレタリア世界革命に向けゼネストがうなりをあげて継続・拡大している。写真は今も無期限ゼネストを闘う鉄道労組の労働者) “会報 第44号” の続きを読む

会報 第43号

2016年09月10日発行 第43号  会報.PDF

ゼネストと国際反戦闘争で戦争を革命に転化しよう!

11・6-11・12 日韓100万決起へ!

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2016年6月、米海軍が2隻の原子力空母を同時にフィリピン沖に投入。中国の南中国海の軍事拠点化に対決し、米海軍横須賀基地に空母2隻配備態勢も検討されている。左が空母ロナルド・レーガン、右がジョン・C・ステニス。ステニスは米西海岸に拠点がある。今年2月から「航行や飛行の自由を守る」ためとして東アジアに投入され南中国海で活動を継続して展開し、臨戦態勢に就いている。 “会報 第43号” の続きを読む

会報 第41号

2015年11月13日発行  第41号 会報.PDF

ゼネストと国際連帯で朝鮮戦争 阻止!

日米「新ガイドライン」「作戦計画5015」一体化して始動

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(写真・上)2015年11・1労働者集会 韓国・民主労総のゼネストに連帯し、5700人が結集
(写真・下)2010年から日本周辺で大規模な「対中国」日米共同統合軍事演習を開始(4万4000人、艦船60隻、航空機400機)、この時、韓国が初めてオブザーバー参加。以後、米韓合同演習後に中国を仮想的とする大規模演習が規模を拡大し、繰り返されている。写真は2012年の日米共同統合軍事演習 “会報 第41号” の続きを読む

会報 40号

会報第40号 2015年9月10日発行

  会報40.PDF

韓国民主労総のゼネストに連帯し9月決戦から中期階級決戦へ!

戦争法・改憲阻止!安倍打倒!

イラク派兵公務災害・池田裁判の勝利へ!

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(写真 戦争法阻止!安倍を倒せ! 動労千葉を先頭に衆院議員会館前を埋め尽した闘う労組)

戦争法・改憲・国鉄決戦と一体でイラク派兵・池田裁判に勝利しよう

安倍政権は打倒できる

「戦争絶対反対」「安倍倒せ!」 全国 百数十万人の決起

戦争法案と国鉄決戦を軸とする階級闘争は激しい動・反動・動の激突に勝利し、非和解で闘う労働者階級人民の闘いは着実に前進している。他方、安倍は戦争法案をめぐる審議の全過程で「墓穴」を深めている。安倍が戦争法強行の暴挙に突っ走ろうとも、労働者階級人民の戦争絶対反対の階級的意思を非和解で貫くことによって戦争は阻止できる。そして安倍は、必ず、打倒できる。
8月30日、戦争絶対反対・戦争法案阻止の10数万人の怒りが国会を包囲し、全国300ヶ所で100万人を超える労働者階級民衆が「安倍を倒せ!」の行動に決起した。

中国バブルの崩壊は、中国発の世界同時の株大暴落となって爆発している。これは世界大恐慌が「恐慌の中の恐慌」へ突入し、本格的な世界恐慌が大爆発を引き起こしていることを示し、戦争は、ウクライナ・中東・アジアの「三正面」で爆発している。世界同時の株大暴落と争闘戦の激化は戦争の危機を「世界戦争(核戦争)」へと押し上げ、アジアでは「朝鮮戦争」の一触触発の危機として焦点化している。

8月25日未明、「南北会談合意」で「一触即発の緊張は緩和」された。だが戦後、帝国主義とスターリン主義による「南北分断」という朝鮮支配の根本的矛盾が新自由主義の全面的崩壊と中国バブルの崩壊を契機に「朝鮮戦争」の危機がさらに激化している

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(写真 警察の規制を打ち破って国会前を制圧したデモ隊 全国300ヶ所以上で戦争法・安倍への怒りが爆発 “会報 40号” の続きを読む

会報 39号

会報 第39号 2015年7月10日発行

  rise39.PDF

世界史を決する革命情勢に突入
韓国民主労総ゼネストに連帯し

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戦争法・改憲阻止!安倍打倒!
イラク派兵負傷・池田裁判に勝利しよう!

(写真 韓国民主労総3人に1人が決起した4・24ゼネストに続き、”朴槿恵(パククネ)倒すまで闘う”と 7・15 第二次ゼネストを宣言。 【写真上】大会でゼネストを宣言し、第二次ゼネストへの決起を叫ぶハンサンギュン委員長。 【写真下】 鉄道労組の23日間のストライキを突破口に韓国民主労総がゼネストに決起。国際連帯で安倍・朴槿恵政権を打倒しよう!)

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戦後70年の世界史を決する革命情勢

滝山

戦争絶対反対 戦争法阻止!安倍打倒へ!

(一)安倍は戦後最長の延長国会で、無茶苦茶な答弁をもってしても戦争法の成立に猛突進している。
この安倍の姿こそ日帝・安倍政権の脆弱性と絶望性の現れである。安保法制=戦争法絶対阻止は、韓国民主労総のゼネストに国際的に連帯する闘いであると同時に安倍を絶対に打倒する闘いである。
非和解・非妥協の国鉄決戦と「動労総連合を全国へ」の闘いの前進で安倍政権は必ず打倒できる。

日米新ガイドラインと戦争法は、朝鮮・中国・全世界の労働者人民に対する武力行使である。戦争法の最大の目的は、朝鮮半島有事・東アジアの戦争的危機情勢への日米帝国主義の軍事的対応である。
北朝鮮・金正恩体制は体制崩壊の危機に直面し、朴槿恵(パククネ)政権は韓国民主労総の非和解のゼネストで崩壊寸前の危機に追い込まれている。
安倍はホルムズ海峡への掃海艇派兵を特例として挙げているが集団的自衛権行使の核心は、日米同盟を水路とする朝鮮半島の危機・有事に対する日帝・自衛隊の半島上陸である。
安倍と朴は、朴槿恵打倒として突き進んでいる民主労総のゼネストを光州蜂起の再来、軍事独裁政権打倒情勢(87年)の再来として心底、恐怖している。朴槿恵政権の打倒=崩壊は、戦後の日米安保同盟下のアジア支配を根底から崩壊させる。中国スターリン主義の台頭と軍拡が日米帝国主義のアジア支配の危機を促進し、日帝ブルジョアジーの市場確保と勢力圏化に向け、安倍政権を戦争法成立と改憲に絶望的に突進させている。古今東西の歴史が示すように、軍船は商船に続き、資本の海外権益を防衛するために軍隊は派兵されていくのである。安倍が絶叫している「存立事態」とは、1%の帝国主義ブルジョアジーの海外権益・財産の「存立」が危機に陥る「事態」であり、労働者階級人民の「生命と財産が危機になる事態」を意味しているのではない。
要するに大幅延長国会で安倍がなんとしても成立を強行せんとする戦争法は、1%の利益と延命のために労働者階級人民と「軍服を着た労働者」である自衛隊隊員を戦争に動員し、労働者・兵士を分断し、殺し、殺される戦争に引きずり込むための「日米安保関連法=戦争動員法」である。そのために労組解体と労組の産業報国会化、総翼賛化攻撃が連合とUAゼンセンを先頭に職場・生産点で労働者階級に襲い掛かっているのである。
労働者・兵士は、新自由主義・帝国主義が延命するための戦争をプロレタリア革命に転化し、戦後70年の世界史を労働者の社会に根底から転換することで世界から戦争を排除しよう。ゼネストに決起する韓国民主労総のゼネストに国際連帯し、職場・生産点から安倍政権打倒に総決起しよう! “会報 39号” の続きを読む

会報 38号

会報 第38号 2015年5月10日発行

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イラク派兵負傷裁判・新弁護団結成

韓国ゼネストと連帯し

安保法制・戦争法・改憲阻止!

池田裁判に勝利しよう!

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4・24 韓国民主労総27万人がゼネストに突入 ◇労働市場の構造改悪廃棄 ◇公的年金強化・公務員年金改悪中断 ◇最低賃金時給1万ウォン獲得 ◇勤労基準法全面適用と労組法2条改正、すべての労働者の労働基本権獲得を掲げ  朴槿恵政権打倒へ!  民主労総ゼネストと連帯し 安倍政権打倒
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職場からの怒りで、国会を包囲し安倍政権を倒そう!

滝山

5~8月決戦で戦争法・改憲阻止へ!

世界は戦争と革命情勢である。プーチンはクリミア併合時、「核兵器の使用も準備」したことを公言している。恐慌の中の恐慌は総破綻している新自由主義の危機を世界核戦争の危機の時代に押し上げている。
ウクライナ・中東・東アジアの三正面での戦争がいつ世界戦争に転化してもおかしくない情勢に至っている。4・28合意の日米新ガイドライン(防衛協力の指針)は、没落米帝の「アジア太平洋へのリバランス戦略」と脱落日帝の「積極的平和主義」という戦争政策が肩を寄せ合い日米安保同盟を「地球規模を対象としたものに拡大し一変した」(カーター米国防長官)。安保法制はこれに実効性を持たせるための「戦争法」。「戦争絶対反対」の労働者階級の怒りで法案成立を阻止しよう。

一括採決で戦争国家へ

安倍政権は、「国際社会の平和と安全」という口実で、現に侵略戦争を行っている米軍のみならず他の外国軍(多国籍軍や有志連合)を支援するための「国際平和支援法案」と、集団的自衛権の行使を戦後初めて可能にする「武力攻撃事態法改正案」「自衛隊法改正案」など10法案を一括した「平和安全法制整備法案」の2法案として提出している。

周辺事態法を改正した「重要影響事態安全確保法案」では、地球規模で米軍の戦闘と一体化して派兵する。 そして「国際社会の平和と安全」を口実に「国際平和支援法案」では他の外国軍(有志連合など)の戦闘を随時支援し派兵する。これらに加え、「あらゆる事態」に「切れ目なく」対応するとして、自衛隊法改正案では、自衛隊の海外活動を地球規模に拡大し、武器使用を無制約に拡大している。だが戦争法を「平和安全法制」とペテン的にしか押し出せないところに安倍政権の脆弱性と危機が現れている。安倍は必ず、打倒できる。法案を具体的に見ていこう。 “会報 38号” の続きを読む

会報 37号

会報 第37号 2015年3月10日発行

  rise37.PDF

国鉄決戦を基軸に 安倍の中東参戦・改憲攻撃を労働者・兵士の国際連帯で打ち砕こう!

「戦後70年」アメリカ・ヨーロッパ・中東・東アジアを貫く「恐慌の中の恐慌」が世界戦争に転化しつつある中で、労働者民衆が生き抜くための階級的労働運動が世界各地で爆発しつつある。 「戦争絶対反対!民営化許すな!全原発廃炉!」の根源的な怒りと闘いが国境を越えて糾合しつつある。世界が求めているのは戦争ではなく労働者・兵士の国際的階級的団結であり、労働者自己解放のプロレタリア世界革命だ。

日帝・安倍政権は、福島・沖縄を切り捨て、「人質事件」をも利用してついに中東参戦に踏み切った。武器輸出三原則を撤廃し、「周辺事態」も取り払い、「現に戦闘がない地域であれば」などとペテンを弄し、「米軍以外も支援できる」とする「恒久法」の制定を狙い、武器使用の基準を「自己保存型」から「任務遂行型」に転換し「人質奪還作戦」や「強制的な船舶検査」も検討している。そして、改憲を明言し、「選挙権を18歳に引き下げる」という。絶対に許すことはできない!

追いつめられ、絶望的危機なるが故に、体制延命の一切の犠牲を労働者・兵士に押し付け、海外の機関投資家を前に「エンジン全開の日本を買わない手はない」(2月24日、京都・安倍)と豪語した。しかし、日本の財政赤字は1143兆円に膨らみ、対GDP比は優に200%を超え、既に日本国債は格下げされた。日銀・黒田も真っ青ではないか。これらのどこに労働者・兵士の未来があるというのだ!

国鉄決戦を基軸とする階級的労働運動と国際連帯の前進こそプロレタリア革命を引き寄せる決定的力だ。福島・沖縄、青年・学生・兵士の根源的怒りと結びつき、3・11福島ー3月ダイ改決戦に総決起し、侵略戦争・階級戦争に絶望的に突進する日帝・安倍政権を打倒しよう!
「動労総連合を全国に建設しよう」と一体で4大産別、全産別で階級的労働運動の拠点を建設しよう!

動労水戸の被曝労働拒否の闘い、「トモダチ作戦」米海軍兵士の被曝訴訟(『Rise』第36号に掲載)の闘い、「イラク派兵負傷」池田裁判は新自由主義的帝国主義の世界戦争への突入と対決する一体の労働者・兵士の国際連帯の闘いだ。
国境を超えた労働者・兵士の国際連帯・階級的団結を断固として勝ち取っていこう!
3~6月安保・戦争国会を階級決戦として、青年・労働者階級の自己解放決戦として、プロレタリア革命を決する闘いとして真正面から据えきり、国会を労働者階級人民の戦争阻止の怒りの決起で包囲し、安倍を根底的に打倒しよう!戦争と安倍に非妥協・非和解で闘えば必ず勝利する!
自衛官と家族の皆さん、団結して共に闘いましょう!
(杉橋)

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安保・戦争国会を怒りで包囲し安倍を倒そう!

長原

戦争と軍拡に突進する国際帝国主義

1月29日、米帝は、2016年度予算教書を発表、13会計年度から15会計年度まで3年間継続してきた国防予算の強制削減措置を解除する予算提案を行った。
2月2日国防総省は2016年度国防予算案を発表した。基本予算は要求ベースで前年度より7・8%増の5343億ドルで、13会計年度から発動した歳出の強制削減措置を解除し、国防予算の拡大に転換した。
読売新聞は、「アジア重視」「中国の台頭を警戒」する「新兵器開発の国防予算」と報じた。
アメリカ帝国主義は国家戦略の破産と出口のない支配階級の分裂の中で、イラク・シリア戦線への地上軍の本格的投入、ウクライナ分割戦争への武器供与、という「二正面」戦争に否応なしに引きずりこまれながら、さらにアジアにおいて最大の戦争に突入しようとしている。オバマ大統領は2015年1月「北朝鮮はいずれ崩壊する」とリアルに北朝鮮侵略戦争の切迫する現実を明らにして見せた。
シリア・イラク侵略戦争に本格突入したフランス帝国主義は、核空母「シャルルド・ゴール」のペルシャ湾投入と軍削減計画の見直しを発表した。
ウクライナ分割戦争の当事国であり「国益」のかかったドイツ帝国主義は、これまで進めてきた主力戦車の削減計画をストップさせ、休止状態にあった北部ニーダーザクセン州の戦車部隊を復活させる方針を発表した。ウクライナ分割戦争の推進とドイツ帝国主義の「本格的軍事的復活」が進行している。
日本帝国主義は安倍政権のもとで、5兆円を超える防衛予算を組んでいる。デタラメな後年度負担制度のさらなる改悪、防衛装備庁新設で際限のない軍拡にすでに突入している。 安倍首相は、「7年間の米軍の占領時代につくられたわが国の基本的な仕組み」の全面的な打破を掲げ、憲法9条に国防軍の保持を明示するまで戦後体制の解体に突き進む、米帝の反対にもかかわらず辺野古の普天間代替新基地には800名の自衛隊即応部隊を常駐させる、防衛省設置法第12条を実質的撤廃=文民統制を解体する、今や「安保新事態」だ、戦争と軍事で「国民の生命、自由及び幸福追求の権利が脅かされる明白な危険」を除去するのは当然ではないかとうそぶいているのだ。

韓国・北朝鮮危機の深化

韓国と朝鮮半島の戦争(危機)の根源は、際限なく進む規制緩和と労働者の非正規化だ。韓国労働者階級の非正規化は850万人。全労働者階級の45%に達している。
資本と富は、サムスンや極少数の財閥企業に独占・集中している。2012年の大統領選挙で朴候補も野党候補も「経済民主化」を公約にしながら、財閥企業を助ける規制緩和がさらに進んだ。しかし、大恐慌と戦争情勢はサムスン電子や現代自動車を敗勢に追いやり、労働者の家計は実質賃金の低下と借金が膨らむばかりになっている。朴政権の支持率は29%まで落ちた。
3月2日から始まった米韓軍事演習「キーリゾルブ」「フォールイーグル」のなかで、北朝鮮が日本海側に向け短距離弾道ミサイル「スカッド」2発を発射した。韓国国内では米韓軍事演習と日韓歴史問題への米国務省高官発言に対する凄まじい怒りが爆発するなか、駐韓米大使に対する襲撃事件が発生した。
民主労総のゼネスト決起で、朴政権が打倒される寸前になっている。 北朝鮮の体制崩壊危機と韓国のゼネスト情勢が進む現在、北朝鮮・中国スタの軍事介入、米日帝国主義の侵略戦争突入が切迫している。米日韓の国際連帯闘争の高揚、労農兵の団結で帝国主義の世界的打倒の任務が求められている。

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(写真 恒例の阿佐ヶ谷デモ、安倍たおせ!石原やめろ!戦争・原発絶対反対!)

日帝危機と沖縄安保国会

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