2014/08/17発行のビラ fly20140817.PDF
世界の労働者階級・兵士に 領土・国境はない!
世界単一の労働者党を建設しよう!
民族・国籍・国境を超えた労働者・兵士の団結で 世界を変えよう
≪イラク空爆 泥沼の危機に踏み込んだ没落米帝≫
オバマは8月7日、ホワイトハウス西棟地下にある状況分析室で約2時間の安全保障会議の後、イラクへの「限定的空爆とクルド人への支援物資投下」を命じた。米中央/軍は現地時間8月9日、18時20分から22時の間に4回の空爆を強行し、「イスラム国家」の移動式火砲などを破壊した。この空爆は6月から準備されていた。米帝オバマはマリキ政権の空爆要請に首都バクダッドや北部へ米軍事顧問団800名を派遣している。米国防総省は12日、北部アルビルに約130名を追加派遣した。米帝にはイラク敗退後の情報不足による目標選定能力の不足という現実がある。したがって軍事顧問団には多数の情報収集・分析要員が派遣されている。併せて無人偵察機を24時間態勢で「イスラム国」の動向監視を継続させてきた。
要するに軍事顧問団の情報収集をベースに、米空母から発進した2機のFA18攻撃機が現地軍事顧問団との連携で多数のレーザー誘導式500ポンド爆弾で空爆を強行した。空爆の口実は、イラク北部クルド人自治区の中心都市アルビルに滞在する「米国民保護」である。アルビル滞在の「米国民」とは米軍事顧問団を意味する。
内戦下のシリアを主要拠点とする「イスラム国」が6月にイラク北部のモスルを陥落させた後も空爆に踏み込めなかった理由は、イラクからの米軍撤退後の情報不足が大きな背景にある。昨年オバマがシリアへの空爆を宣言しながら空爆に踏み込めなかった理由として、米大統領報道官はピンポイントで空爆対象を選定できる情報要員を送り込めなかったことをあげている。米国防総省はイラク北部の「限定的空爆」後に米軍要員や施設を脅かせば、「直接行動」をとることを発表している。だがこれこそ没落米帝が、ベトナム、イラク・アフガン戦争以上の泥沼に陥る道である。ワシントン・ポストの世論調査では空爆反対が46%、賛成が45%だ。
米統合参謀本部のメイブル作戦部長は11日、国防総省での記者会見で、「イスラム国」への空爆でイラクの拠点都市・アルビルへの侵攻は一時的に停止したが、「イスラム国のイラクやシリアでの全般的な戦闘能力や活動に影響を与えることはほとんどない」と空爆自体の無力性を認めている。戦争の総力戦化時代における武装勢力の制圧は、地上戦によってしか不可能であることを認めている。だが今のアメリカ帝国主義にはイラクに米地上軍を送り込む余力はない。その根底には米帝の没落がある。世界恐慌下の市場・資源をめぐる争闘戦の激化と米帝の没落が、帝国主義・大国間争闘戦の戦争化を促進している。地上軍投入は没落米帝にとっては絶望的な選択であると同時にアメリカ国内の階級闘争がオバマ打倒へと一気に爆発する。没落米帝にはプロレタリア世界革命で打倒される道しか残されていない。
≪イスラエル・米帝のガザ侵攻 徹底弾劾!≫
国連発表では、9日までにガザ・パレスチナ人の死者は1935人、負傷者は1万人に登っている。8日までのイスラエル側死者は67人、ほとんどがイスラエル兵士。中東戦争史上09年の最大死者1300人をすでに超えている。ベルリン・パリなどヨーロッパでは一斉にイスラエルに抗議するデモが爆発している。イスラエルでもガザ侵攻に対する反対デモが治安部隊と激突している。一方、ヨルダン川西岸ヘブロンやラマラ付近では8日、パレスチナ住民によるイスラエルへの抗議行動が相次ぎ、治安部隊との衝突で計2人が銃撃され、射殺されたパレスチナ人の葬儀の後もイスラエルの治安部隊と衝突している。
8日に72時間の停戦終了後にイスラエルが実施した空爆は9日までに100回以上。ハマスは52発のロケット弾発射で反撃している。ガザ地区では避難民が20万人を超えている。人口約170万人の1割以上が避難を強いられている。3ヶ所のモスク、国連の避難所となっている学校や難民キャンプ、農場までイスラエルは砲爆撃し、多くの子供の遺体が瓦礫の下から回収されている。病院は負傷者が廊下に寝かされ、医療品の欠如で治療も受けられない状態が報道されている。イスラエル軍はガザで唯一稼働中の発電所を砲爆撃し燃料タンクが爆発、社会インフラも破壊。水をくみ上げるポンプも停止し、衛生環境も一気に悪化し、腐臭が漂う事態になっていることが現地から報道されている。
イスラエルのガザ攻撃を容認しているのが没落米帝オバマだ! だがガザへの侵攻が激化し、死者が増えれば増えるほど、パレスチナ人民の怒りはイスラエル・米帝への総蜂起戦に発展し、世界の労働者階級人民の怒りの爆発が、アメリカ帝国主義の中東支配の崩壊と米帝オバマ打倒へとへと必ず進展する。
———————–(裏面)————–
改憲と戦争に突進する極右・安倍政権打倒!
闘う労働組合を建設し 恐慌と戦争を革命に転化しよう!
国鉄・反原発・非正規職撤廃で世界革命を!
≪争闘戦の戦争化・軍事化が世界戦争へと突き進んでいる≫
ロシア・プーチンは12日、内戦が激化するウクライナ東部の親ロシア派への支援物資2000トンを積んだ280台の車両派遣に踏み切った。ウクライナ政府軍のドネツク、ルガンスクへの包囲網強化による親ロ派の「物資不足」を口実とする軍事介入である。ウクライナ大統領府副長官・チャルイは「入国は認めない」、シシ首相は「赤十字のみ容認」としている。
ウクライナ東部の戦闘は激化している。ウクライナ国家安全保障会議のルイセンコ報道官は12日の記者会見で、ドネツク近郊のゴルロフカで退却中の親ロ派の装甲車部隊の一部とルガンスク南東のスホドリスネクで地対空ミサイル・ブクをそれぞれ破壊したと発表している。戦闘が激しいドネツク、ルガンスクでは電気・ガス・飲料水・医薬品が不足し住民の生活にも影響が出ている。ロシアはこれを口実に軍事介入の強化に踏み込んだ。ロシアはウクライナ東部国境近くに戦車、戦闘機、攻撃用ヘリなどで編成する約2万人規模の部隊を展開配備している。ロシアのクリミア武力併合以降、米欧露の大争闘戦は激化している。その根底には帝国主義間・大国主義間の市場と資源争奪戦の軍事化・戦争化への転換とアメリカ帝国主義の没落がある。
ウクライナ国家安全保障会議・報道官は11日、ドネツク、ルガンスク奪還の最終的準備を進めていると発表。13日、フランスのオランドはクルド人への武器供与を決定し、豪・アボットは米帝への軍事支援を行うとしている。ウクライナをめぐる米欧露の争闘戦は世界戦争の危機へと進展している。それは同時にプロレタリア世界革命情勢への突入です。
≪7・1閣議決定徹底弾劾!安倍打倒へ!≫
安倍は7・1閣議決定で墓穴を掘った。労働者階級の怒りで安倍は打倒できる。
安倍が墓穴を掘ってまで突進する集団的自衛権の行使とは、「1%」の支配階級の利益と延命のために「99%」の労働者階級人民と自衛官を犠牲にしてでも侵略戦争に突進するということである。侵略戦争-世界戦争はすべて「国益のため」「国民の命を守る」ための「自衛戦争」として行われてきた。だが大嘘であることは歴史が示している。現在、世界で多くの労働者・民衆を虐殺して行われている「紛争」とは帝国主義と中・露残存スターリン主義ら「1%」の支配者の利益と延命のための市場・資源争奪戦として行われている侵略戦争であり、世界戦争への足音である。労働者が生きていけないほどの貧困状態に追い込んで侵略戦争に動員する。それがブルジョアジーと安倍政権である。子供の貧困率が最悪の16.3%に上昇している。安倍を打倒して戦争への道を阻止し、「命よりカネ」というこの腐りきった新自由主義の社会に終止符を打つ闘いは一体です。安倍を倒そう!
8月13日内閣府発表の4~6月期GDP速報値は、年率換算で6・8%と急減しマイナス成長に転じ、増税で個人消費は統計上、過去最大の落ち込みを示している。要するにアベノミクスは完全に破綻している。労働者階級が人間として生きるために闘う労働組合をよみがえらせよう!国鉄闘争を基軸に職場で、地域で、全国で安倍倒そう!の闘いを広めて行こう!
≪隊内では安倍の「戦争宣言」拒否が渦巻いている≫
陸自の幹部候補生学校では、「(7・1閣議決定で)任務を遂行するために、そういうこと(相手を撃つ)が起きるという覚悟までも持たなきゃならない」「武器を使うことの重みを考える。躊躇するんじゃないかと思うが、ここが必要だと、任務遂行のために必要だと判断できれば、そこは、本当に、しっかりと(敵に弾丸を)当てなければいけない」 という教育と訓練を20代の青年たちに行っている。そして海自前佐世保地方総監は、「等しくわれわれは与えられた条件の中で自分たちの任務を達成する。強い意思を持っていく。力を持ってやっていく。力を持ってきちんと対応できる、やれば必ず勝てる力(戦力・軍事力)を持って、いざとなれば戦う覚悟を持て」と強制している(NHKスペシャル)。だが幹部候補生たちが入隊を決意した動機は、「大震災や復興支援で現地の人たちが喜ぶ顔を見て、それが自分が入隊するきっかけになっている」。「1%」のための侵略戦争を行うために自衛隊に入隊したのではないのだ。生活のため、生きるために入隊したのである。兵士は軍服を着た非正規労働者。すでに最前線に配属されている自衛官とその家族は、7・1閣議決定に対し、「命令忌避(拒否)と戦争反対」の意思を表している。一方、防衛大学や隊内では日米軍事訓練の一体化とそれに伴ういじめや暴行が横行し、イラク派兵から帰還した自衛官28名が自殺している。米軍では自殺がアフガンでの戦死を上回っている。これが帝国主義軍隊の実態である。
≪兵士・家族は 労働者・兵士行動委員会に結集しよう!≫
世界は革命情勢です。8・17集会に参加した全ての自衛官、予備自衛官、元自衛官とその家族は、労働者・兵士行動委員会に結集し、大失業と戦争を国鉄決戦でプロレタリア世界革命に転化する闘いにともに決起しよう!
2014年8月17日
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―自衛官との団結は職場の団結から始まる―
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