会報 32号

第31号 2014年7月10日発行

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2014年7月10日発行 第32号

戦争・原発・首切りの安倍政権を打倒しよう!

安倍への怒りが全国で爆発

労働者階級人民の煮えたぎる怒りの爆発のなかで、7月1日、日帝・安倍政権は集団的自衛権行使を容認する「閣議決定案」を公明党を抱き込んで閣議決定した。憲法9条の破壊であり、海外での歯止めなき武力行使に道を開く断じて許すことのできない歴史的暴挙だ!そして6月24日には、新成長戦略・「日本再興戦略2014」と骨太方針・「経済財政運営と改革の基本方針2014」を閣議決定した。「新成長戦略」とは、むき出しの「稼ぐ力」が一切であり、そのための労働者階級人民への徹底した合理化・搾取と収奪を極限的に押し進める破綻せる新自由主義攻撃の極致だ。集団的自衛権行使容認の改憲・戦争攻撃と完全に一体の日本労働者階級人民へのすさまじい階級戦争攻撃であり、戦後史を画する一大反革命攻撃だ。断じて許すわけにはいかない!

絶望的な戦争攻撃をしゃにむに押し進める安倍政権に対し、巨万の労働者民衆の根源的怒りが全国で爆発している。国会・首相官邸前を中心に全国で万余の労働者民衆が連日決起し、「戦争絶対反対!」「安倍やめろ!」「安倍倒せ!」の怒りのシュプレヒコールが叩き付けられた。
杉並区議補欠選挙は、この日帝・安倍政権と真っ向から対決し、階級的労働運動路線のもと、安倍・石原・田中区政の打倒を唯一掲げ、東京西部ユニオン副委員長の北島邦彦候補を押し立て総力で闘いぬいた。本来なら不成立という低投票率28・78%のもとで堂々の4332票を勝ち取った。投票率激減のもとでの4332票は、安倍・自民党ばかりか、公明党や既成政党への耐え難い本当の怒りの爆発であり、国家・資本への絶対非和解の意思表明であり、体制内労働運動を根底から突き破る怒りの決起である。安倍は絶対たおせる。その力は階級的労働運動にある!それを4332人の区民が示した。

日帝・安倍政権は、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」をもって、これまでの「非戦闘地域」の線引きを取り払い、海外で米軍や他国籍軍と自衛隊が肩を並べ、兵站部もさることながら、実際に戦火を交える戦闘地域での武力行使に突進している。

湾岸戦争で、その後のイラク戦争で自衛隊は米軍艦等への給油や、掃海任務を担い、労働者民衆を欺いて大量の武装米兵・武器輸送を担った。しかし、今度の「閣議決定」によって「後方支援」では済まなくなった。安倍首相は「かつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、これからも決してない」と言うが、誰も信用していない。

大恐慌と新自由主義の崩壊のもとで「戦争か革命か」が掛け値なしに問われている。自衛官もまた「誰に銃を向けるのか」が根源的に問われている。1%の支配階級の為に命を落としてはならない。自衛官・家族の怒りの決起とともに闘う陣形を全国・全職場につくろう。杉並区議補選の地平から7~8月大闘争へ断固突き進もう。階級的労働運動のもと闘う労働組合を全国に甦らせ、共に団結してJR体制打倒・安倍政権打倒に進撃しよう! (杉橋)

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集団的自衛権の閣議決定  徹底弾劾!

労働者・兵士の怒りで 階級的団結を強化し革命で 安倍を完全に打倒しよう!

滝山

青年の怒りで 安倍を倒そう!

安倍政権への怒りが全国で爆発している。7・1閣議決定は憲法9条解体攻撃であり、戦後体制の解体に安倍が踏みこんだということだ。安倍の「戦後レジームからの脱却」とは、脱落帝国主義・日帝を戦争ができる国家、戦争をできる国家体制に転換させることを意味している。。
極右・安倍は改憲攻撃を真っ向から押し出すことができないところに追い込まれるなか、選択したのが閣議決定による集団的自衛権の解釈変更である。戦後史を画する戦争と戦争国家への突破口に姑息な閣議決定に拠らなければならないところに安倍政権と日帝支配階級の脆弱性と破綻性が曝け出されている。閣議決定の強行は安倍政権の崩壊の始まりである。。

7・1閣議決定は同時に階級戦争攻撃である。戦争と戦争国家化への道は国内階級闘争の解体と戦争総翼賛態勢の構築を必要条件としている。そのためには闘う労働組合の解体と革命勢力の一掃・絶滅攻撃の反革命的凶暴化が絶対条件となる。7・1閣議決定には、外に向けての侵略戦争と内に向けての階級戦争という二重の反革命が内在している。
だが7・1反革命によって安倍政権は完全に墓穴を掘った。なぜなら戦争と戦争国家に突進する安倍政権に怒りを激しく爆発させているのが青年労働者と学生であるからだ。戦争によって青年・学生の未来を拓くことは断じてありえない。1%の支配階級の利益のための戦争に動員され、「殺し、殺される戦場」に送り込まれるのが青年兵士であり、青年労働者であり、学生であるからだ。青年兵士・労働者・学生の安倍政権への怒りの爆発、反乱はこれからさらに大きくな

戦争への引き金は すでに引かれている

安倍政権の7・1反革命の背後にあるのが世界大恐慌と帝国主義間・大国間大争闘戦の軍事化・戦争化への転換である。「米経済の回復」とは所詮、株価の上昇でしかない。労働者の生活を支える実体経済は。過剰資本・過剰生産力状態で後退している。
古今東西すべての侵略戦争は市場・資源の分割・再分割戦と領土をめぐる戦争として始まった。ロシアのクリミア占拠とウクライナ内戦の激化、イラクの内戦激化と米、イランの介入、激化するイスラエルのパレスチナの空爆、中越対立の軍事化、日中対立の軍事的緊張化などすべてが1%の支配階級の利益のための資源と市場の分割・再分割戦として展開されている。米帝国主義は国家財政の破綻という現実の前に軍事費の強制削減、軍事力の大幅な削減により世界的な軍事的展開能力をすでに失っている。米帝の没落が大争闘戦の軍事化・戦争化を促進させる世界構造に転換している。そして安倍政権の7・1閣議決定そのものは日米同盟の強化に進むのではなく真逆の日米争闘戦の激化に転化する。要するに大恐慌の深まりのなかで戦後世界体制が崩壊し、世界戦争への引き金がすでに引かれているということだ。 安倍戦略はすでに破綻している。心ある労働者階級人民は安倍の戦争政策を誰一人として受け入れていない。それは安倍が解釈変更の閣議決定によってしか打開できないという現実が明快に示している。

労働者階級に国境はない

7・1反革命に対する労働者階級の回答は唯ひとつである。プロレタリア革命によって日本帝国主義と安倍政権を完全に打倒し、労働者階級人民が真の社会の主人公として躍り出ることでだ。社会を動かしているのは労働者である。日々の労働で労働者はすでに社会を動かしている。労働者一人ひとりは無限の力を持っている。労働者階級は明日にでも権力をとり、社会を動かす能力をすでに持っている。国境と領土は1%の資本家が自己の利益のために唱える概念。世界中の国々で1%の資本家に搾取・収奪されている労働者階級は国境や領土を持たない世界単一の階級である。だからこそ労働者階級は国境を超えた国際連帯と国際的団結を無限に強化できるのであり、プロレタリア世界革命を戦いとることできる唯一の階級なのだ。1%の支配階級の利益のための市場・資源の分割・再分割戦のための戦争と戦争国家への道を断固、拒否し、安倍政権と帝国主義をプロレタリア革命によって完全に打倒することで世界の労働者階級人民を差別と分断、搾取と抑圧そして侵略戦争から真に解放される。この立場から安倍の7・1閣議決定に徹底的に非和解で対決することで安倍を打倒することができる。それがプロレタリアートであり、プロレタリア革命への道である。

安倍打倒の決戦は 今秋

安倍は7月6日、集団的自衛権の行使に向け、「いかなる事態においても、切れ目のない対応を可能とする必要な国内法制を速やかに整備する」として関連法案を一括して次期通常国会に提出する方向で検討しているを示した。だが一方では、臨時国会前の内閣改造で「安保法制担当相」を任命し、秋の臨時国会への順次、提出をも可能にする法整備の作業事務局を国家安全保障会議(NSC)に既に設置している。決戦は今秋に引き寄せられている。

関連法案は、(1)武力攻撃に至らない事態(グレーゾーン)の対処(2)国連平和維持活動(PKO)を含む国際協力(3)集団的自衛権の行使の3分野で10数本の法改正の強行を目論んでいる。
関連法案で根底的で最大の影響を受けるのが自衛隊法だ。
①自衛隊法、第3条では「直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とし、必要に応じ、公共の秩序の維持に当たる」として「専守防衛」を明記している。他国が攻撃を受けた場合に自衛隊が派兵される事態を自衛隊法は規定していない。米本土に向かうミサイルの迎撃、米軍防護と米以外の他国の防護、支援、海外派兵命令も明記される。そもそも入隊時の「宣誓」の中には海外派兵はない。要するに契約違反が続出する。
②武力攻撃事態法、③国民保護法には戦争に対応する具体的施策が盛り込まれ、国民の動員体制強化・義務も明記される。
④周辺事態法には地球の裏側にまで拡大された戦地での武器・弾薬の提供を可能とすることが明記され、米軍支援と日本の国益に影響を与える他国への支援が追加される。
⑤PKO法では、武器使用制限が撤廃され、「駆けつけ警護(他国部隊の救援)」が容認される。
⑥船舶検査活動法には、武力を行使した強制的な民間船舶の検査が新設される。
これら以外に、⑦海賊対処法、⑧米軍行動円滑法、⑨防衛省設置法、⑩NSC創設関連法などの改定が行われる。9条解体という戦後憲法の根本的解体攻撃をみれば、法改正は法全体に及ぶ可能性がある。そもそも憲法9条の根本を解釈で、強引に変質させるわけであるから、憲法の下で制定された法全体が、本質的に整合性が維持できなくなるのは明白だ。要するに安倍政権の暴挙は前例がないのだ。安倍政権は今秋臨時国会もしくは来春通常国会で関連法案が成立すれば新法の制定もなく、国会審議すら排除し、集団的自衛権の行使を発動できることになる。
だが法改正と集団的自衛権の発動は社会全体の階級矛盾を激化させる。自衛隊内の矛盾は極限化し隊員と家族の怒りは必ず爆発する。
防衛省は閣議決定と併せ、全国の高校生に応募はがきを発送するというエスカレートを行っている。これは戦前の徴兵制下の赤紙に匹敵する意味を持つ。この暴挙は、高校生、青年の安倍政権への怒りの反乱に必ず転化する。

戦争をプロレタリア革命へ!

特定機密保護法の施行が12月に控えている。一握りのNSCメンバーが、「国の安全保障に著しい支障を与える恐れがある」と判断すれば武力行使や戦争への突入そのものが特定秘密に指定される。その事態を隊内から暴露・告発した兵士に対しては、10年以下の懲役及び1千万円以下の罰金が科せられる。自衛隊内部ではすでに隊員に対して「取材に発言を慎め」という文書が出されているが繰り返す。これら全ては破綻する。なぜなら戦争は国家の総力戦であり、総力戦は労働者階級人民の総動員に成功しなければ成立しない。その意味でも安倍戦略はすでに破綻している。7・1反革命への回答はプロレタリア革命である。労働者・兵士の階級的団結で戦いとろう!

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国民も兵士も守ったことのない ブルジョア国家を労働者階級人民・兵士の団結した闘いで根底から打倒しよう!

全国労働組合交流センター代表 国鉄水戸動力車労働組合 執行副委員長 ・辻川 慎一

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(写真 5・31いわき総決起集会・デモ 「福島切捨て許さない! 常磐線・竜田延伸・被曝労働拒否」 のストで闘う動労水戸の労働者)

安倍の「国民の命を守る」は 口先だけの大嘘

労働者階級に対しては、労働組合を破壊し全面的な規制緩和・民営化による低賃金・非正規雇用化による解雇の自由化を進め、残業代ゼロ法でさらに過労死を強制する。国民全般には、公的社会保障を民営化・市場化で解体しながら大増税をかける。大企業には、民営化で公共財産を払い下げ、輸出額に応じて消費税をキックバックし、さらに法人税を減税する。こうして安倍政権は、「3・11大震災と原発事故」をも使い、大資本のために命を奪い続けています。命をも食い物にしているのが、現代日本社会とブルジョアジーの姿です。「国民を守る」など徹頭徹尾、口先だけの嘘です。国家機密保護法で治安弾圧を強化し、総翼賛国会で改憲国民投票法を可決。集団的自衛権の行使を既成事実化し、原発再稼働・核武装を進め、福島を切り捨て沖縄基地強化を強化する。安倍政権と労働者階級人民との非和解性がまさに「国民的」規模で激化する時代を迎えています。

労働者・兵士を切り捨ててきた連中こそ 支配階級と官僚の政治家

安倍は、戦争の責任から逃げまくった政治家の末裔です。その卑劣さは、原発事故を起こしながらその責任から逃げまくり、福島県民の怒りを「風評」として攻撃する姿に端的に表れています。私たちは労働者の階級的責任においてこの許せない現実を深く捉え、農民や兵士に共に団結し闘うことを徹底して訴えなければなりません。日本の支配階級と官僚の政治家が、労働者・農民出身の兵士を切り捨ててきた連中であることをはっきりさせなければならないのです。
日本帝国主義支配者と労働者階級人民の非和解的現実は、現在性においてだけでなく歴史性において深く根底的に規定されています。日帝は、敗戦がもたらした戦後革命の危機を米帝と日共スターリン主義によって辛うじて乗り切り、高度経済成長路線で体制内勢力を買収して延命してきました。この構造の中で封印されてきた戦争と戦後の真実の歴史を甦らせなければなりません。

日本兵への「玉砕作戦」は戦後革命の恐怖から発せられた

日帝ブルジョアジーの無謀で無様な戦争の実相は、「特攻」や「ゼロ戦」などの賛美とは全く違い、とてつもない棄民政策として展開されました。絶対に美化させてはなりません。第二次大戦では日本の兵士約250万人が亡くなり、太平洋戦争に限れば170万人が戦死しています。そのうち何と140万人が餓死したと、生還した兵士が弾劾しています。
そもそも新参帝国主義としてアジア人民をとことん蔑視して進められた侵略戦争が、アジア人民から支持されるはずがなく、激しい抵抗を受けました。そこから来る危機を見据えられない傲慢さから、対米開戦にまで踏み切りました。特にそれ以降は、無残としか言いようのない作戦が命じられ続けたのです。無謀で無様な戦争である故に、兵士が生き残り、帰国して革命の主体になることを恐れ、「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓がたたき込まれ、実際生きて返さない「玉砕」作戦が命じられたのです。

労働者民衆への分断・切捨ての棄民政策は 支配階級の革命への恐怖

日本の支配階級は、ロシア革命を反革命的に教訓化し、この様な教育と作戦を展開したのです。そのためにアジア人民はもとより、日本労働者階級人民は、とてつもない悲しみと苦しみを強制されました。私たちは、この戦争の階級的本質を徹底的に暴き出し、全人民に強く訴えなければなりません。満州では30万人の移民団が組織され、敗戦と共に軍隊がいち早く逃亡し20万人が捨て置かれました。沖縄戦では、10万人が捨て石にされました。「国体護持=ブルジョア支配維持」のために降伏が引き延ばされ、広島・長崎への原爆投下がありました。一体どこで「国民が守られた」のか!

戦後は、「一億総懺悔」や「血債主義」で戦争責任から逃亡しながら、国民の惨憺たる状況をも使い財産物資を隠匿し、生産サボタージュで金儲けに走り、米帝に卑屈に取り入り惨めに延命して来たのが日帝ブルジョアジーと国家官僚の真の姿です。安倍に卑劣な「DNA」が引き継がれていることは、沖縄と福島をはじめ全ての政策に貫かれています。基地や原発の被害や不安を訴えることが「非国民」であるかの様に攻撃し、分断し、切り捨てる。それは、明治維新を通じた日帝ブルジョア支配の確立期への「まつろわぬ民」への歴史的恐怖をも背景として、徹底した棄民政策として貫かれています。

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(写真 常磐線・竜田延伸絶対反対・被曝労働拒否・福島切捨て許すな!と地域住民と一体の闘いで継続的にスト貫徹で闘う動労水戸組合員)

労働者・兵士の団結と労働組合の革命的復権でプロレタリア革命へ

史上未曾有の原発事故は、根拠無き自己過信と傲慢さを土台とした、規制緩和・安全無視がもたらした人災です。この未曾有の惨禍の責任者は居直り、被害者である労働者大衆が責められる転倒。ここにこそ、敗戦以来の歴史的転倒の構造があるのです。これを根本からひっくり返す力は、階級的労働運動による労働組合の革命的復権の中にあります。動労水戸の5・30~31の常磐線竜田延伸絶対反対ストライキと集会・デモは、帝国主義の分断を突き破り仮設住宅への避難者はもとより、いわきの労働者・住民の圧倒的支持を受けました。
兵士もまた「3・11大震災と原発事故」にいち早く動員され、大変な状況におかれました。被曝した兵士もいるのに、隠されているだけです。私たちの闘いは、除染労働者、原発労働者はもちろん、本質的に階級の兄弟である下級兵士との団結に強固につながります。ロシア革命は、ブルジョアが侮蔑する油まみれの「転鉄手」(鉄道員)とボロボロにされた「下級兵士」の階級的人間的団結で切り開かれたことを、今こそ甦らせましょう! 了

(写真 5・31いわき総決起集会・デモ 「福島切捨て許さない! 常磐線・竜田延伸・被曝労働拒否」 のストで闘う動労水戸の労働者)

(写真 常磐線・竜田延伸絶対反対・被曝労働拒否・福島切捨て許すな!と地域住民と一体の闘いで継続的にスト貫徹で闘う動労水戸組合員)

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労働者階級の「戦場」は 職場・生産点

徹底的に 職場で 闘い抜く その非妥協的実践あるのみ!

東京西部ユニオン 鈴木コンクリート工業分会 分会書記長 吉本伸幸

闘う労働組合の復権が本格的に開始された

2010年代中期階級決戦は、6・8国鉄闘争全国集会の圧倒的な結集で階級的労働運動と国際連帯は新たな段階に突入しました。6・8集会は国鉄闘争全国運動の新たな発展のもと、民営化・外注化、非正規職化、労組破壊、集団的自衛権・改憲攻撃との真っ向からの闘いが、労働者階級の全産別での「生きさせろ」の闘いと一体化しながら、闘う労組青年部建設と労働組合の復権が本格的に始まっています。

杉並と沖縄で階級的労働運動が飛躍的に前進

杉並では郵政非正規ユニオンの新たな分会が結成され団結強と組織拡大の闘いが開始しています。沖縄・IJBS労組は4月書記長雇い止め粉砕闘争と5月沖縄闘争の勝利の上に、新たな雇い止め解雇攻撃を粉砕するストライキが貫徹されました。
杉並区議補選闘争では、安倍政権と闘う唯一の候補である東京西部ユニオン副委員長・北島邦彦の「職場から地域から労働者は闘う労働組合を作って立ち上がろう!」という訴えと一体で、「生きさせろ!闘う労働組合を職場につくろう!」「社会の主人公は労働者だ!」と解雇撤回闘争を闘う青年や非正規職の青年が訴え北島候補とともに青年・学生が先頭で闘った。選挙戦の全過程で東京西部ユニオンの「労働相談」の旗がなびき、多くの労働者が足を止め、労働相談とともに闘いに立ち上がる「現代革命」への活発な政治討論が杉並の地で本格的に始まっています。
杉並区議補選は2010年代中期階級決戦としてのプロレタリア革命に向けた選挙戦として徹頭徹尾闘い抜かれたのです。

なぜ、「闘う労働組合をつくろう、ともに闘おう」と 真剣に訴えるのか

労働組合の闘いは、解雇や賃下げ、権利侵害などの攻撃をいつもはね返せるわけではありません。必ずしも「得」になったり、「勝利」したりするとは限りません。それでも俺達が「闘う労働組合をつくろう、ともに闘おう」と訴えるのはなぜか。労働者階級の闘いの勝利は「賃上げ」や「解雇撤回」という直接的なものもありますが、それよりも全労働者の非正規職化攻撃と解雇自由、残業代ゼロ制度、労働者の戦争への動員と労働者・兵士の使い捨てという現実に対する根底的な怒りがあるからです。その一人ひとりの怒りは全労働者・兵士が団結することによって歴史を変える巨大な力・勢力に転化することができるのです。そして、その組織的団結を作り上げるのが闘う労働組合なのです。労働者の団結の拡大にこそ安倍をぶち倒す革命的な力が宿っている。それを組織し、開花させるのが労働組合であり、真に資本と非妥協で闘うのが労働組合である。「最後に勝利するのは労働者階級だ!」「労働者が闘えば必ず勝利する!」このことを確信し、仲間を信じて、仲間とともに、団結し闘い抜いていきましょう。

改憲と戦争に向かう安倍政権への怒りと「外注化阻止! 非正規職撤廃! 解雇撤回! 被曝労働拒否! 福島を切り捨てるな!」という闘いの爆発は、「生きるための団結」の拡大です。こうした職場拠点攻防と街頭での闘いが、新自由主義・安倍―葛西を追いつめる私たち労働者の選挙闘争です。 青年を始めとする労働者の希望は闘う労働組合の中にあることを徹底的に訴え抜き、今まさに闘いは拡大・発展しています。
安倍―葛西を先頭とする資本家どもが最も恐れるのはこの「一人の決起」が生み出す団結の拡大です。だからこそ西部ユニオンは副委員長・北島邦彦を推し立て組織拡大選挙として闘い、勝利したのです。この勝利をプロレタリア革命へと飛躍させる戦いはこれからです。

労働組合の原則を貫くことで 組織が拡大

鈴コン分会の職場闘争も今年で6年目に突入します。鈴コン資本は、2011年12月のストライキを無断欠勤だとして7日間の出勤停止処分をかけ、それに抗議した組合活動を「会社への名誉毀損・信用失墜行為」として、鈴コン分会三役と新人組合員一名の計四人を解雇した。しかし、職場には二名の組合員が元気に働き、今も「道交法を遵守し過積載をしない。安全を最優先する。昼休みは一時間休む」等の運転・保安闘争を続けています。「命・安全より金儲け」の資本に対し、労働組合の原則を貫き徹底的に闘っています。会社をガタガタに揺さぶりつつ、職場で闘う二人の組合員と解雇当該の団結強化を土台に職場闘争と組織拡大を内外の闘いで前進させています。

職場闘争と地域の連帯で「解雇不当」の地位確認訴訟に勝利

4月16日、東京地裁で「解雇は不当」とする地位確認訴訟で勝利した。これは鈴コン分会が、職場に徹底的にこだわり毎週、社前抗議行動を行い、職場の仲間に「鈴コン分会潰しの解雇攻撃、団結破壊を許せるか!」と訴え続けた成果です。そしてもう一つは、地元浮間舟渡駅前での街頭宣伝です。地域の労働者との団結を目指し、会社の組合潰しと解雇、権利侵害、不当な雇用条件などを徹底的に暴き、訴えてきました。これらの中心を担ったのが鈴コン分会闘争支援・連帯共闘会議です。小さな生コン会社での職場闘争を地域から東京、関東、全国、世界へ発信し、発展させ、労働組合の枠を超えて、解雇撤回・非正規職撤廃と闘う労働組合の復権を職場闘争の実践と貫徹をとおして訴え続けてきた地平だと思います。
職場で会社と闘い続け期限の定めのない雇用をもぎり取り、一方では会社の過積載の強要、厚生年金や社会保険に従業員を加入させず、健康診断も実施せず、組合員への差別的扱いなどの徹底的弾劾で4・16判決を勝ち取ることが出来ました。非和解の闘いと団結の勝利です。非正規の労働者でも職場で労働組合を作って仲間と団結して闘えば勝てるということです。鈴コン分会の職場闘争の実践は、全産別とすべての労働者に自信と確信を持てる闘いだと思っています。
安倍政権は戦争国家へと突き進んでいます。これと一体で労働者には、労働法制の解体、残業代ゼロ法、成果主義賃金、女性労働者を食い物とする法案、消費増税、社会保障解体など労働者への階級戦争がしかけられています。、解雇自由、高齢者への医療費増額、一方では法人税減税、大企業への利益優先の法制度など、これが安倍政権と新自由主義国家の本性です。

ゼネストで革命を!

鈴コン分会の闘いも大いなる野望を持っての攻めの第二ステージへと突入しました。「解雇撤回・原職復帰・組織拡大」を労働組合の闘いで戦取する。青年を始めとする膨大な労働者の積年の怒りを今こそ爆発させる。この闘いを通して、闘う労働組合を全国に生みだし、腐りきったこの社会を転覆し、革命を起こす。革命は、職場と地域で労働組合のゼネストを呼び起こすことで必ず出来ると信じています。労働者が社会の主人公だからです。鈴コン分会も先頭で闘います。選挙闘争と共に団結の拡大、労働者の決起に自信と確信を持とう!そして勝利しましょう! 軍服を着た労働者・自衛隊兵士の同志と家族に訴えたい。
「仲間よ!誰に銃口を向けるのか!」、打倒するのは国家であり、安倍政権だ。共に闘い立ち上がりましょう。万国の労働者・兵士ともに団結せよ!  了

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イラク派兵負傷国賠裁判 池田頼将・元三等空曹に 聞く

集団的自衛権行使の安倍に 怒り!

東海合同労組・小林丈二

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(写真 公判前の訴えで 「戦争で自分のような人を二度と出さないでほしい」と 熱烈に 訴える 池田頼将元三等空曹)

裁判は国側が安全を確保する義務を否定し長期戦になりそうですが、体調はいかがですか?

池田さん
冬はしんどくて、冬眠状態でしたね。一日24時間のうち20時間は蒲団の中という状況でした。横になっていても腰や関節が痛み、耳鳴りもしていました。その頃に比べれば暖かくなって動こうという意欲がでてきました。徐々にうわむいてきているようですが、また梅雨で足踏みです。今日も気温は24度ありますがまだ寒く感じてます。これだと夏は冷房もなしでいいくらいですね(笑顔)。
この冬は電気カーペットありがとうございました。この前娘がきたときにジュースをこぼしてしまって壊れてしまいましたが、本当に助かりました。

後遺障害の等級認定も最低の扱いでしたが

池田さん
そうです。直後に米軍も自衛隊も適切な診察と治療ができなかった。にもかかわらず2カ月もほったらかしでした。帰ってきてからも公費で手術ができなかったのです。
国が後遺症の認定を遅らせたうえに支給額も最低の決定をして生活費のやりくりがつかない大変な思いをしています。なんとか弁護団の努力で負担は軽くなりましたが、支援と励ましがなければ動くに動けない状態は続いています。
緊急避難で生活保護を受けていますが、(※裁判で損害賠償が認められても受給した分を返済するしくみ)住宅費が高いままなので、空きができたら市営住宅に移りたいと考えています。

咀嚼機能を奪われたことで体力や抵抗力まで低下しているということですね。

池田さん
流動食ばかりで、米を食べていないし、固いものが一切摂れないのです。気持ちも滅入るのですが、散歩に出て運動をするようにしています。
最近も地元の病院で診察を受けました。あごの骨が動くためには軟骨が必要なんですが、怪我のあと放置されたことによって軟骨がなくなって直接骨と骨がくっついてしまっているのです。手術して直せるという保障がないということでした。もうこのまま一生流動食ということも覚悟しなくてはならないかもしれません。本当は元気になって仕事を捜したいんです。
※自衛隊に入る前は型枠大工だった池田さんに、友達がトラックの運転手の仕事を世話をしてくれたこともあった。しかし、体力が落ちていて運転席に上れなかったという話を以前うかがった。

8月17日には、「戦争・原発・首切りの安倍政権をともに倒そう!」と集会が呼びかけられています。

池田さん
安倍は暴走してます。8・17集会に賛同します。

(つづく)

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次回裁判は 8月29日(金)13時30分
池田さんと共に闘おう!