「ガザ大虐殺をやめろ! 労働者の国際連帯で戦争をとめよう!」 全国労働者総決起集会が11月19日、東京・日比谷野外音楽堂で開催され、全国から2800人が結集し、東アジアの戦争を阻止する日韓労働者共同声明とパレスチナ連帯決議が高らかに宣言された。集会は、ガザ大虐殺、ウクライナ戦争、米日による中国侵略戦争の策動―差し迫る世界戦争の危機に対して、世界戦争を阻止する労働者国際連帯の力を示し、国際反戦大集会としてかちとられた。集会後、銀座デモに出発。呼びかけ3労組を先頭に多くの在日、滞日外国人と共に「ガザ大虐殺をやめろ!」と訴えた。労働者兵士行動委員会は、集会参加者に下記ビラをまき、「労働者・兵士ともに起ちあがろう!」と訴えた。
■2023・11・19 「Rise」ビラ のPDFはこちらをクリック☞
世界核戦争を国際反戦闘争で阻止しよう
パレスチナ人民の戦いと連帯し、日帝・岸田政権を打倒しよう!
戦争を始めるのは常に帝国主義の側だ。ベトナムで、アフガニスタンで、パレスチナで、イラク・イランで、中東・イスラム諸国で、また新植民地主義体制諸国全体で、帝国主義支配階級はどれだけの悪行と人民大虐殺を行ってきたのか!イスラエル軍事基地国家も帝国主義の中東―世界支配のためにアメリカ帝国主義によって暴力的に建設された。ハマスの「10・7蜂起」は75年に及ぶイスラエルの悪逆非道に対するパレスチナ人民のやむにやまれぬ怒りの民族解放への決起であり、人間的解放をかけた革命戦争だ。パレスチナ人民の民族解放闘争への闘いで起きる事態のすべての責任はアメリカ帝国主義を軸とする帝国主義の側にある。
イスラエル軍の空爆と地上軍の攻撃でガザ地区の死者は1万1240人、そのうち4630人が子どもだ。3500人が行方不明だ。イスラエル側の死者は1240人。イスラエル軍のガザ攻撃によりガザ北部の全病院の機能が停止し、ガザ地区内35の病院のうち25病院が機能停止(13日現在)。ガザ最大のシファ病院長は14日、新生児や重症患者含む死者179人を敷地内の「集団墓地」に埋葬したと説明。WHO報道官は「病院の周辺には、埋葬も、安置所への搬送もできない遺体がある。病院は機能しておらず、墓場と化している」と述べている。ネタニヤフは「病院がハマスの拠点」と主張し、13日、北部のランティシ病院へ突入させ、15日、シファ病院に戦車を突入させた。そして16日アルアハリ・アラブ病院を包囲し攻撃した。断じて許せぬ暴挙だ!
ネタニヤフの主張を容認し病院襲撃にGOを出したのが米帝だ。一方で「人道休戦」を語りながら空爆と地上攻撃による大虐殺とジェノサイドを容認したのが米帝バイデンだ!だが帝国主義とシオニズムへのパレスチナ人民の怒りは非和解で屈することなく、さらに爆発する。
イスラエルの「三段階戦略」
イスラエル国防相は、ガザ住民220万人に対し「三段階戦略」を打ち出している。
第一段階は、空爆や地上侵攻を実施し、ハマスの戦闘員を殺害した上で、インフラを破壊。第二段階ではハマスの拠点を残らずつぶす。そして第三段階として、ガザに新たな「政権」を作り、イスラエル市民の安全を取り戻す、という軍事作戦だ。「人質救出作戦」はない。そしてガザ住民200万人をエジプト東部シナイ半島への暴力的追放を含む。まさにパレスチナ抹殺攻撃そのものだ!G7外相会談でイスラエルを擁護した日帝・岸田政権を実力で打倒しよう!
日米韓 軍事同盟化と中国侵略戦争阻止!
米帝バイデンはウクライナ戦争・中東戦争・対中戦争という「三正面戦争」の危機に直面している。だが戦後基軸国から没落した米帝にはこの「三正面」に対応する経済力・軍事力はないといっても過言ではない。そこで米国家防衛戦略に組み込まれたのが「AUKUS(米英豪)」、「QUAD(日米豪印)」など同盟国、パートナー国を米軍と一体化する「統合抑止戦略」である。「統合抑止力」は、「最大の競争相手国」である対中戦争に同盟国を軍事的に動員することが米国防戦略のカギとなっている。代理戦争といわれる所以だ。
日米韓首脳会談(8・18)による3ヵ国軍事同盟化の「合意」もその戦略に組み込まれ、来年初頭から日米韓の統合軍事演習が具体的に動き出す。日米韓で阻止しよう!
米韓「作戦計画5015」を改定
米韓は11月13日、定例の安全保障協議で「作戦計画5015」戦略の改定を合意した。周知のとおり「5015」は、米韓連合軍が北朝鮮によるミサイル発射の兆候をつかんだ後、30分以内に北朝鮮のミサイル発射拠点や司令部、レーダー基地など約700カ所の戦略目標を先制的に攻撃するという軍事作戦だ。今回の改定内容は非公表だが、核戦争を前提にした戦略文書(作戦計画)であることはウクライナ・中東・対中国―世界戦争情勢からも容易に推し測ることができる。改定作戦計画が対北朝鮮から対中国への拡大に対応する軍事戦略文書に飛躍するのは火を見るより明らか。15日の米中首脳会談は「台湾問題」で激突した。闘う中国の労働者・兵士と連帯し、日米韓労働者の国際連帯と国際反戦闘争で米日帝国主義の中国侵略戦争を阻止しよう!
世界核戦争をプロレタリア世界革命へ
世界中で民族・人種、国境を超えた数万、数十万人規模のデモが爆発し、労働者民衆の怒りが国際反戦闘争として火を噴いている。これに恐怖しているのが帝国主義支配階級と旧スターリン主義プーチン、残存スターリン主義習近平だ。帝国主義とスターリン主義はともに渾然一体で国内支配の危機を深めている。岸田政権の支持率は21.3%に急落(時事通信)し、バイデン支持は37%だ(10月ギャラップ調査)。これでは政権の体をなさない。24年は世界の41%(32億人)、GDP基準で42%を要する40ヵ国(世界国家の21%)で選挙が行われるが主要国のどの政権も不安定で、労働者民衆の怒りで支配階級は危機を深めている。国際連帯と国際反戦闘争の実力で世界戦争を阻止し、反帝国主義・反スターリン主義プロレタリア世界革命へ突き進もう!日帝打倒へ!今がそのチャンスだ! ともに進撃しよう!
2023・11・19