巻頭言
日本革命の震源地沖縄 「連帯し、中国侵略戦争を内乱へ」「全基地撤去=沖縄奪還、安保粉砕・日帝打倒」へ
会員・Ⅾ
(1)中国侵略戦争態勢確立図る日帝岸田政権を打倒しよう
4・10日米首脳会談は、日米同盟を対中国侵略戦争同盟に飛躍させる歴史的転換攻撃だ。岸田首相は、日米同盟を「最大の戦略的挑戦者=中国」を打倒するための戦争同盟であることを宣言し、日本が「米国と肩を並べて立つ」までになったと述べたてた。中国人民、アジア人民と世界を核戦争の惨禍に叩き込む帝国主義の中国全面侵略戦争に「日本は米国とともにある」とする岸田の「世界戦争推進」発言を絶対に許してはならない!
「肩を並べる」とは陸海空自衛隊が基地の提供や後方支援にとどまらず最前線に立って戦い、南西諸島での「玉砕戦」、台湾人民・中国人民に「台湾玉砕戦」を強いることを指す。F35やオスプレイや第8師団司令部ヘリの墜落事故、そして今回の海自ヘリ2機の夜間「査閲」訓練中の衝突墜落事故を意味する。「米軍と肩を並べて」戦争に突入できるレベルまで引き上げるための「付け焼き刃の見通しのない」「殺人的」訓練が全自衛隊全自衛官を襲っている。
兵士諸君!侵略戦争の銃を握るな!他国の兵士を殺す中国侵略戦争動員命令を拒否しよう。
日米同盟の核心は対中国の軍事同盟だ。その実態は沖縄基地だ。台湾と尖閣諸島をめぐる戦争を構え、沖縄=南西諸島と日本列島の「戦力態勢の最適化」を急速に進め、さらに推進すると宣言した。尖閣諸島周辺=台湾で中国軍との軍事衝突が発生すれば、安保条約第5条を適用し「核を含むあらゆる能力を」戦力投射して、自衛隊が米軍とともに中国侵略戦争に突入していく態勢が実戦的に確立され、動きだしているのだ。中国アジア人民との「連帯」を今こそ血を流してでも貫こう!
(2)戦争絶対反対で、突き進む 戦争国家化阻止と排外主義粉砕へ!
2022年国家安全保障戦略策定、敵基地攻撃能力保有と軍事費の際限なき拡大、防衛産業強化と武器輸出解禁は最新鋭戦闘機輸出を認めるまでになった。戦略物資の供給網の確保とそこからの中国の排除締め付け、日米共同生産体制の構築強化、継戦体制構築強化=全国港湾の重要港湾指定、滑走路延長や水深確保のための暴力的工事推進、全国の自衛隊基地の弾薬庫増設、血液製剤の独自生産確保など、米軍と「肩を並べて」一体的に戦う総力戦遂行態勢を全領域で進めてきた。
対中国戦争のための日米韓軍事同盟、日米比軍事同盟、AUKUS、日米豪印軍事同盟の「中軸軍」が「日米同盟」と「日米統合軍」だ。日米統合作戦司令部設置、そのための在日米軍司令部の機能強化、自衛隊統合軍司令部設置が決定され全速力で動き出した。自衛隊と兵士に「絶望的飛躍」が強制され、軍事と軍部の「絶望的」強大化・凶暴化と排外主義攻撃が徹底的に扇動される。排外主義攻撃を打ち破り階級と兵士を組織しぬく共産主義者の責務はいよいよ決定的になった。闘うアジア・中国人民と連帯し、日帝の中国侵略を内乱へ転化し、自国帝国主義を打倒する革命へともに進撃しよう!
日米帝の中国侵略戦争阻止!3・11 の勝利に続き、岸田政権打倒、反戦・反核闘争のさらなる爆発を勝ち取ろう!
3・11 反原発福島行動実行委員会事務局長 長沢 宏
3・11集会・デモ、全国から470名の結集で大成功!
福島原発事故から13年の今年、3月11日福島市において開催された集会・デモが全国から470名の参加で大成功しました。今年の3・11をめぐっては、2年目となるウクライナでの戦争、昨年からのイスラエルのパレスチナ人民虐殺攻撃など戦争の激化、そして1月1日の能登半島地震、3・11集会直前2月28日の「8・6暴処法弾圧」というかつてない一大弾圧攻撃の中で、こうした戦争と弾圧攻撃に福島―全国の労働者人民の怒りが爆発する感動的な闘いとして勝ち取られました。
13時から開会した集会は、主催者挨拶、基調報告に続き、日帝岸田政権―東電に対する「福島の怒り」の発言が次々と語られました。浪江町希望の牧場の吉沢さんは「原発の時代を必ず乗り越える決意で頑張っていきます」と不屈の決意を語り、漁師の小野さんは「みなさんの力で海洋放出を今からでも遅くないから止めましょう」と訴え、飯館村の伊藤さんは「原発事故は終わっていない。300年経たないと元に戻らないのが原発事故です」と怒りを込めて語りました。3・11実行委員会共同代表の鈴木さんは「反原発闘争は戦争に反対することに必ず通じている。これからも頑張っていきたいと思います」と語り、いわき市の畜産農家の方は「私たち福島の農家は三里塚・沖縄と固く結び、原発反対、戦争反対でこれからも闘っていきます」と決意を述べました。こうした福島の人々の怒りと不屈の決意は参加者に大きな感動と反戦・反原発・反核の新たな決意と決起を感動的に呼び起こしました。
さらに集会では、広島の福井さんが「8・6暴処法弾圧粉砕アピール」として「本年8月6日の集会・デモを例年通り原爆ドーム前で行い、それ以上の結集で勝ち取っていきましょう」と断固たる実力闘争を訴え、大きな拍手が巻き起こりました。また医師の杉井さんが「ふくしま共同診療所」設立の原則を一部のメンバーが否定する動きをしていることを弾劾し、「私は今後も原則を曲げずに福島に関わり続けます」と強固な決意を表明しました。全国の闘う仲間から、最初に能登震災現地から動労総連合北陸の出口さんが「能登の人々は歯を食いしばって頑張っています。・・・・さらに闘いを広げて原発を廃止していこう」と発言し大きな拍手が巻き起こりました。続いて「48時間ストに決起する」と動労千葉の関さん、三里塚反対同盟の伊藤さん、改憲阻止!大行進沖縄の赤嶺さんなど次々に全国の仲間たちの発言が続きました。 黙禱、行動提起を全体の圧倒的拍手で確認し団結頑張ろうの後、福島駅前までのデモ行進に打って出ました。警察・右翼の妨害、弾圧を完全に粉砕し、沿道の労働者人民の圧倒的注目を受け、成功裏にデモをやり抜きました。
3・11以後の闘いと福島をめぐる重要な動き
3・11集会とデモの大成功後、3月19日の福島県議会で、自民党が汚染水海洋放出をめぐって2月の日教組教研集会で「教育現場で汚染水と言っている」などと難癖をつけ、「教育現場で処理水と教えろ。そのために文科省の副読本を使え」なるとんでもない意見書を強行採決しようとしてきました。これに対し、私たちはこの日徹底弾劾行動に決起しました。
さらに23日には宮城の女川原発が9月にも再稼働を狙われていることに抗議する集会が仙台市で開催され、私たちは19日の闘いに続いて総力で参加し、集会後は福島県教組など福島や東北の労働組合と共に一番丁アーケードなど繁華街のデモをやり切りました。
4月17日、米軍ヘリが福島市の山に緊急着陸
4月17日午後2時頃、福島市南部の山中の空地に米軍横田基地所属のUH1ヘリ2機が突然強行着陸しました。「1機の警告灯ランプがついたから着陸」と言っていますが、沖縄・南西諸島の戦場化、戦争に向けて全国の空港、港湾の使用が打ち出されるなど日米の戦争体制構築の動きがエスカレートする中での動きであり、「警告灯云々」は口実で、米軍機の緊急着陸の既成事実化の動きの可能性はあると思います。数年前だと思いますが、山形空港に米軍機がやはり機器の不具合を理由に緊急着陸したことがありました。東北防衛局が福島市に連絡してきたのが着陸から6時間後、マスコミが明らかにしたのが20日のテレビ、新聞報道という状況でした。日米帝の中国侵略戦争にむけた攻撃のエスカレートがここ福島市でも強行されています。徹底弾劾しなければなりません。
核と原発への怒りも新たに集会を勝ち取った(3月11日 福島市)
反戦闘争の爆発で、日帝岸田政権の中国侵略戦争を阻止しよう
日米首脳会談で日帝岸田は、米帝バイデンと一体で中国侵略戦争に突入することを明らかにしました。侵略戦争の前面に自衛隊が立ち、米軍と共に沖縄・南西諸島を戦場として戦争を強行することを内外に宣言したのです。沖縄・南西諸島の戦場化、基地強化、激化する軍事演習はみなこれに向けた重大な攻撃です。戦争国家化、戦争体制の構築、日帝支配階級は「すべてを戦争のために」、完全に突き進もうとしています。この間、暴露された陸自、海自の靖国神社集団参拝、16日公表の経団連の政府への提言等々断じて許すわけにはいきません。
今世界では各国で労働者人民が反戦闘争に一大決起しています。この国際反戦闘争と共に8・6弾圧を粉砕して5月沖縄現地の闘いに勝利し、8・6ヒロシマ反戦・反核闘争の爆発を勝ち取ろう!。昨年を大きく上回る結集を闘い取り、国家権力と右翼の反革命暴力を実力闘争で粉砕し、広島の労働者市民を合流させよう!これが8・6暴処攻撃を無力化し、攻撃をエジキに転化する核心です。4・28―5・15―6・9から8・6ヒロシマで中国侵略戦争に突き進む岸田政権を打倒しよう!
内乱と実力闘争でプロレタリア革命へ
高山俊吉
「民衆の旗赤旗は 戦士の屍(かばね)をつつむ。屍(しかばね)固く冷えぬ間に 血潮は旗を染めぬ。高く立て赤旗を その蔭に生死せん。卑怯者去らば去れ 吾らは赤旗守る」(赤旗の歌)が東京の労働者の間から歌われ出したのはロシア革命4年後の1921年でした。この歌は瞬く間に全国に広がり、この国で最も歴史の長い革命歌のひとつになったことが知られています。
私の父は旧制松本高校を経てその頃東大新人会に所属していました。卒業後の反戦活動が治安維持法違反とされて逮捕され、実刑判決を受けて下獄しました。また、教員として労働運動を現場で闘い解雇され、無産者託児所で働いていた母は予防検束であちこちの留置場を引き回されていました。母の実弟は旧制水戸高校で後に映画監督になった今井正氏などと一緒に軍事教練に反対する闘いに加わって学校を追われ、逮捕されて拷問を受けている現場を小説家鹿地亘氏に目撃されるなどしていました。1930年代、多喜二虐殺の時代です。後に母は、悔やんでも悔やみきれないのは戦争を止められなかったことだと私に言っていました。
4・28沖縄デー・渋谷デモ。機動隊の規制をスクラムデモで突き破って進む全学連。(4月28日。渋谷)
戦争を内乱へ、そして革命へ。文字どおり実力闘争をもって第一次大戦の最中にプロレタリア革命を敢行し、闘う労働者を中心とした社会主義社会をこの地上に出現させたのは1917年のソビエトロシアです。
この趨勢は矛盾の本質をともにする全世界の労働者に広く伝播することを確実に予測させました。そして、搾取と収奪により血にまみれた利得をむさぼってきた勢力の命がけの体制生き残り作戦がその時に始まったのでした。
彼らの作戦の柱のひとつは、成立した社会主義体制を拡大させない反革命戦略でした。それは新しい社会を世界規模に拡大させようという民衆決起に敵対するすさまじい抑圧と反撃です。私の一家の光景もその流れの中の一つの現象でした。
そしてもうひとつの柱は、自らの体制下の労働者民衆に、革命を経なくともその生活と生命の保障は実現できる(!)ことを示すことでした。アメリカ帝国主義下のニューディール政策、日本帝国主義下の恤救(じゅっきゅう)国策などの本質はまさにそれです。
しかしそこには途方もない虚構があります。「資本家の大金庫の中をいっぱいにするために労働者民衆の小さな財布をカラにする」ことが革命の引き金になることを知った彼らは、自分たちも僅かばかり身を切ることにしたという話です。それは血のにおいがする支配階級の大金庫を死守しつつ、その中からいくらかの札束を取り出して教育や福祉や医療やらに欺瞞的に使って労働者民衆の心を現体制のもとに引き留めようという謀略でした。
米コロンビア大学 弾圧怖れずガザ反戦の先頭に起つ。(4月30日)
1974~75年の世界恐慌は彼らの心胆を寒からしめます。このまま社会主義もどきの保障を続けていたら、自分たちの金庫の隙間は増えっぱなしになる。そのように「気づいた」彼らがとった政策がほかでもない新自由主義政策でした。「もう一度おのが思うまま自由勝手に搾取収奪を展開する懐かしい手法に戻ろう」。サッチャー・レーガン・中曽根と並べられるこの政策主導者たちの思惑は、ロシア革命から半世紀に及ぶ壮大な欺罔(きもう)工作の破綻を認め、帝国主義諸国の政治・経済・文化政策の根底からの立て直しを展開するものでした。
身を切るにも「切る身」がなくなった、俺たちが獲得した利得は俺たちの金庫に収めさせてくれ、格好を付けて物を言うのはもう終わりだという訳です。結果、この国では、国鉄、郵政、教育、司法などをはじめありとあらゆる労働者民衆の広汎な生活分野が新自由主義の嵐が吹き荒れる荒野になりました。
だが、社会主義革命の結果を受けてひねり出した資本主義体制延命策が終わるときというのは、とりもなおさず世界の労働者民衆があらためて革命を正面からの課題とするときです。資本主義がごまかしようもない醜悪な本性を世界の労働者民衆の前に再びさらけ出す時代です。革命から半世紀という期間を経て資本主義はその正体をあらためて全世界の労働者民衆の前にさらしたのでした。
歴史的没落過程にあるアメリカ帝国主義がウクライナの対ロシア戦争を指揮監督する。そのアメリカがイスラエルのパレスチナに展開するジェノサイド攻撃を指揮監督する。そしてウクライナ大統領はイスラエル首相に連帯のメッセージを送る。没落過程ゆえに展開されるアメリカ発の世界戦争がすでに始まっています。
そしてそのアメリカと日本の軍事同盟態勢は、米中対立の非和解的な激化を背景に対中国戦争同盟としての性格を急速に強めました。沖縄の軍事要塞化の急速な動きは日本の中国に対する再びの侵略戦争がすでに始まっていることを示しています。戦争なしには立ちゆかないところに追い込まれた2つの帝国主義国は、醜悪に連携する憲兵団兼強盗団としてその姿を現しています。
「中国の覇権姿勢への懸念」などと声高に言う者には「東洋平和」を標榜して2000万人を殺害した国のことを思い起こさせねばならず、そういう言説を広めようとする戦争勢力を暴露告発し、戦争で多大の利益を獲得することをもくろむ者どもに対する根底的な弾劾を展開しなければなりません。
世界恐慌は構造的な失業と大貧困と戦争の契機になりました。そしてそれは体制内では何も解決せず、それこそが革命の決定的な契機になることを私たちは歴史の教訓として知っています。新自由主義の崩壊はプロレタリア革命の到来の時を意味するということです。
そしてその対決は言うまでもなく実力を伴う物理的な対決です。支配勢力が体制支配を貫徹するために実力を行使する時に、これに対決して決起する行動が実力を伴うことになるのはあまりにも当然のことです。
求められているのは、ロシア革命がそうであったように、反戦の闘いを内乱に転化発展させることです。そしてその力をもってこの社会を根底から新しい社会に変えてゆくことです。それが私たちの大きな展望であり、目標です。その思いを同じくする労働者民衆が多いことを深く信じ、強い決意をもって闘い抜きたいものです。
米マサチューセッツ工科大学 パレスチナ連帯行動(4月22日)
自衛官は侵略戦争の銃をとるな!
内藤三平
自衛隊の市中行軍・治安出動訓練許すな!
3月17日、私達「改憲・戦争阻止大行進 板橋」は、米帝と日帝岸田の体制延命を賭けた中国侵略策動の強まりに反対して東武練馬駅近くの公園で東京各地からの応援も得て「自衛官は侵略の銃を取るな!」の集会を100人の結集で勝ち取りました。
これに先立ち陸上自衛隊の約300人が17、8人の小隊に別れ、戦闘服とヘルメット・軍靴で武装し都内の公道を白昼公然と行進、各区役所に軍靴のまま乗り込むという異常な事態が進行しています。
板橋区役所においてはこの自衛隊を元自衛隊の区議が拍手で迎え入れるという事態さえ起こっています。区民には極秘で彼らにはあらかじめ通告されていたのです。
軍隊は労働者や住民を護らない。労働者民衆は治安弾圧の対象。しかし多くの自衛隊員は軍服を着た労働者です。私たちの獲得対象者です。どんな困難があっても必ず獲得しなければならない。デモ隊の呼びかけに駐屯地内や宿舎から手を振って応じる人もいました。
今回の集会とデモで明らかになった一番大事なことは基地の中にいた隊員も官舎に住んでいる自衛隊家族も誰一人戦争を望んでいないと言う事実でした。
集会後直ちに練馬駐屯地に向けデモ行進に起ちました。100人の隊列が大型スーパーや商店街の市民の注目の中、練馬駐屯地前に到着。基地正面には車止めを設置して物々しい雰囲気であったが、すぐに担当の隊員が出てきました。
東京北部の青年労働者と三多摩の仲間が、駐屯地司令や岸田あての抗議申入書を堂々と読み上げている間、デモ隊が立ち止まって声援を送ると、公安警察が激しくかつ執拗に規制・弾圧をしてきました。岸田政権と自衛隊幹部が、私たちの闘いをいかに恐れているかを垣間見た思いでした。
米日帝の中国侵略戦争を絶対に許すな!
4・10日米首脳会談・共同声明を弾劾する!日米共同声明は対中国への侵略戦争に向けた日米安保同盟の画歴史的転換であり、大再編をなすものです。
それは日米安保同盟発足以来、最大のアップグレード(バイデン)と自賛するように文字通り日米安保の中国侵略戦争同盟への大転換。世界戦争を遂行するグローバルパートナーへの飛躍そのものです。
自衛隊員は侵略の銃を政府・支配者に向けよう!
戦争の本質は危機に陥った資本と支配者どもがその延命を賭けて絶望的に始める政治であり、私たち労働者・市民にとっては何ももたらさない。それは第二次世界戦争で戦場とされた沖縄の現実を考えれば明らかでしょう。そして軍服を着た労働者としての自衛隊員にとっては他国の労働者・市民に銃を向ける理由など無いのです。戦争を始めなければ延命できない帝国主義を今こそ私たち労働者・市民が世界の仲間と手を結んで打ち倒しましょう。
今、世界は戦争か革命かの大激動に突入しています。バイデン政権は「ロシアを抑えつけ中国を打ち負かす」という米中戦争―世界戦争計画に日帝を動員し、岸田は「実際に戦争をする国」へ突進しています。しかし戦後、二度と過ちは繰り返さないと誓い、粘り強く反戦を闘ってきた日本労働者階級・市民の戦いは厳然として健在です。世界の労働者階級・市民の戦いと繋がり戦争をしなければやっていけない社会をひっくり返しましょう。
今こそ、反戦・反基地-反軍闘争の前進を!
兵士の決起-反乱と結びつこう
滝山猛師
第三次世界戦争は核戦争
岸田は、米議会の講演で「アメリカは今自己不信と威信の低下に陥っている」として、米中戦争―中国侵略戦争は日帝自身が遂行する戦争になったと宣言した。それは第一次・第二次大戦も上回る世界戦争である。第三次世界大戦は長期の戦争とはならないであろう。なぜなら「世界最強の軍事力」をもつ米帝といえども長期の世界戦争を維持する能力には限界がある。一定の段階で、それも早期の段階で先制的核攻撃に出ざるを得ない。周知のとおりそのシミュレーションは既に出来ている。だから中国侵略戦争は絶対に阻止しなければならない。
中国スターリン主義は米帝の世界支配を前提にした反労働者国家だ。根本的には帝国主義の世界支配に屈服したところから発生し、米帝にかわって世界支配ができる存在ではない。したがって先制的核攻撃は米帝の側の武器としてある。そのもとで日帝岸田政権が中国侵略戦争への突入を宣言した。それが日米共同声明だ。日米同盟の大転換であり、日帝の絶望的突入だ。日米の側からの世界支配の危機を突破せんとする世界戦争への突入である。
第三次世界大戦開始情勢と日帝・岸田政権の中国侵略戦争国家化への大転換が自衛官と家族の動揺と分岐を生み出している。隊内不祥事事件の増加と処分、殺人的訓練による事故と自衛官の死亡などはその現れの一端だ。防大卒業生の任官拒否者への罰金制度導入(4800万円)は日帝の脆弱性の現れであると同時に自衛隊内に矛盾と脆弱性をさらに抱え込む。愚かな懲罰制度だ。すべて日帝の危機と焦りから発している。
反戦・反基地―反軍闘争の大衆的爆発とその前進で兵士・家族の隊内決起―反乱と結び付く絶好の情勢下にある。
反戦―反軍闘争の前進が兵士との合流を可能とする
階級闘争―階級戦争が発展すれば必然的に革命と反革命の暴力的激突に至る。実力闘争はそこに至る過程だ。プロレタリア革命は暴力革命。国家暴力は1%の支配階級が(大企業は全産業のわずか0・3%)99%の被支配階級を分断・搾取・支配し、抑圧を維持するための装置だ。
そして侵略戦争は1%の支配階級の利益と延命のために発動する国家暴力の最たるものだ。岸田政権は今、日米首脳会談―日米安保再改定ともいうべき大転換で米中戦争―中国侵略戦争に絶望的に突進している。その根底にあるのが没落米帝の危機。米帝基軸の世界体制の崩壊だ。その崩壊と危機がウクライナ戦争を引き出し、イスラエルのパレスチナ人民抹殺のガザ攻撃を引き出し、中東全域への戦争拡大の危機をも引き出している。支持率10%台という岸田政権に依存しなければならないという現実の中に米帝末期の危機が現れている。まさに人類は「戦争か、革命か―世界戦争か、世界革命か」に直面している。
革命と反革命の激突は革命的暴力と反革命暴力・国家暴力との非和解の激突である。プロレタリア革命はこの国家暴力を革命的暴力によって打ち砕くことなしには不可能。プロレタリア革命はこの現実から出発しなければならない。
現在、組織された国家暴力に対して軍事的には劣勢な労働者階級が革命に勝利するためには何が必要か。それは帝国主義の軍事力に即軍事力で対抗するのではなく反戦闘争の大衆的爆発、階級的労働運動の前進をもって国家暴力―警察・軍隊との激突を経験し、弾圧を粉砕しつつ、その経験を積み重ね、その過程で労働者階級人民が武装し、武装を強化し、優勢な帝国主義を革命的暴力で打倒できる軍勢へと大きく飛躍することである。これ以外にいかなる方法もない。
反戦・反基地闘争の大行進運動で軍隊を包囲し、戦争と治安出動拒否、命令拒否を呼びかけ、反乱に立ち上がる条件を広範につくりだすことである。だから究極的にはプロレタリア革命の側への兵士の移行・獲得が絶対的課題となる。それを獲得していくのが反戦―反軍闘争だ。ここでの言及は避けるが、非公然・非合法党建設的な隊内工作は別次元の闘いであることを確認しておきたい。
帝国主義ブルジョアジーの軍隊がいかに近代兵器で武装しようとも、それを手にしているのは軍服を着た労働者・農民、そして未来を奪われている青年だ。労働者党と階級は彼ら彼女らを根底的に信頼し、とことん依拠し、隊内決起を呼びかけ、獲得し、労働者階級人民とともに反乱に決起することを不断に呼びかける。全国で呼びかける。それが反戦―反軍闘争。
階級的労働運動と反戦―反軍闘争の結合
侵略戦争を革命に転化する力の土台は、反戦闘争を基軸とする労組の建設―階級的労働運動の前進だ。ストライキ―ゼネストを打ち抜ける労組建設だ。ゼネストを労働者自己解放への闘いへと推し進めることのできる労働組合の建設である。ゼネストを武装蜂起に転化できる労組と労働者党の一体的建設である。いうまでもなく労組と労働者革命党は別個だ。だが階級と党はゼネスト―武装蜂起と労働者自己解放―プロレタリア革命をめざすものとして一体的に建設しなければならない。そしてその建設に全存在をかけて突進する目的意識性と実践的行動力が問われている。今それが根底から求められている。労働者党の指導部がその最先頭に立つということ。
資本・国家権力との非和解の激突は職場・生産点においても、街頭においても、同一だ。この二つを結びつける階級闘争が反戦闘争―反軍闘争だ。職場や街頭闘争において逮捕・投獄を恐れてはならない。流血の激突を恐れてはならない。倒れることを恐れてはならない。倒れれば、必ず、新たな指導部が生まれる。実力闘争の激突が漸進し、革命と反革命の激突が労働者人民を鍛えると同時に青年と学生の新たな決起を生み出す。それが階級闘争であり、革命運動が内包するダイナミズムだ。この全過程と革命的前進の中から労働者階級人民と青年・学生の人間的未来が切り開かれる。革命戦争は生と死を分かつ激しさがある。革命のための死を恐れずに突き進もう。
兵士との団結は労働者との団結からはじまる
兵士との団結は職場の労働者との団結からはじまる。労働者と団結し、組織する職場の闘いこそが、兵士と団結し、兵士を組織し、兵士を獲得し、軍隊を解体し、革命の側に兵士を移行させる実力と能力形成に転化する。労働者人民をプロレタリア革命に組織する実践と能力が革命の土台である。土台のないところに家は建たない。帝国主義支配階級にとっては労働者も兵士も「奴隷」であり「使い捨ての駒」でしかない。労働者と兵士を獲得する能力―宣伝・扇動の能力は本質的にも現実的にも一体であり、同質だ。繰り返すが自衛官への戦争反対の訴え、侵略の銃はとるな、握るな、防衛出動と治安出動命令を拒否せよの呼びかけは隊内からの決起と反乱の呼びかけそのものだ。その意識的で不断の呼びかけがプロレタリア革命とプロレタリア独裁権力を打ち立てる強力な武器に転化する。
ウクライナ情勢とガザ―中東情勢も米中戦争―世界核戦争情勢を加速させ、帝国主義とスターリン主義の危機は日々、深まっている。「蜂起は技術である(レーニン)」。これは決定的瞬間を逃さず、掴み取る能力と技術だ。これを受け入れるならば、第三次世界戦情勢はまさに大行進運動と反戦―反軍闘争―プロレタリア革命への飛躍的拡大のチャンスだ。今がその時だ。連帯し侵略を内乱へ!祖国擁護拒否!プロレタリア革命へともに進撃しよう!