会報 第12号

第12号 2011年3月10日発行


no12

新自由主義を打ち破るエジプト革命と連帯し3・20~5・15に菅政権打倒!反戦大デモへ!

 「兵士との団結は職場の団結から始まる!」この闘いがエジプト革命で始まった。引き続き、リビア、バーレーン、中国をも揺るがす激流として世界を覆い始めている。
2月11日のムバラク打倒の闘いは、労働者学生の巨大な蜂起が切り開き、エジプト軍の軍服を着た労働者である下級兵士が、タハリール広場で労働者と合流し事態を決した。
エジプト軍がムバラク体制(イスラエル援助に次いで、アメリカのエジプト軍事援助は年間13億ドル)そのものである現実の中で、労働者の全国的なストライキのうねりが軍隊にも伝播し、労働者の闘いを弾圧することができなかったのだ。
今、闘われているリビア内戦でもそうである。カダフィは傭兵を使ってデモに決起した労働者を虐殺した。デモ鎮圧に軍隊を投入できない事実に、兵士が労働者に獲得されることが示されている。
今のエジプトの二重権力状態を労働者の団結の拡大で、革命の第2段階として先取することが問われている。
私たちは訴えます!大恐慌情勢をプロレタリア革命へ転化する時代が到来している。
エジプト革命の更なる進展は帝国主義打倒へとせり上がっている。それは世界の労働者の団結の拡大が新自由主義のくびきと体制内労働組合の支配をぶち破り、労働者・兵士がひとつになり、プロレタリア革命の担い手として歴史に登場することだ。
全世界の労働者の蜂起に最も反応しているのが、日帝・菅政権である。破綻的な国家財政と米帝のTPP包囲網にあえぎ、昨年の11・23砲撃戦情勢のもとで、沖縄新基地建設を据えて朝鮮侵略戦争政策に全力で参戦しようとしている。「菅の後はない」という強烈なブルジョアジーの国家意志の後押しでエジプト革命情勢を労組破壊を軸に外注化=民営化攻撃で乗り切ろうとしている。
菅政権打倒の3・20(渋谷反戦デモ:代々木公園 午後1時)が重要な闘いになっている。
また、3・20は連合と一体となって労組破壊に核心を据えた1~4月のJRを始めとする外注化攻撃を最後的に打ち破る闘いでもある。
3・20~5・15反戦闘争をエジプト革命と団結した政府打倒闘争に転化しよう!(見谷)

(写真 軍の戦車の上に乗り、ムバラク打倒に起ちあがった労働者)

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エジプト革命に連帯し、末期の菅政権打倒!日帝打倒へ!

恐慌と戦争をプロレタリア世界革命へ!

国家財政の破綻と軍隊の崩壊

最早いかなる帝国主義国家といえども、プロレタリア革命を圧殺することは不可能である。エジプト革命は全世界にこの現実を明快に示した。国際帝国主義は例外なく国家破綻的な財政危機と帝国主義軍隊の崩壊の危機に叩き込まれている。誤解を恐れずに言えば、国際帝国主義は新自由主義の破綻を戦争によってしか突破する以外にないところに叩き込まれながら、戦争の遂行事態が困難な絶望的なところに叩き込まれている。まさに、全世界はプロレタリア世界革命の絶好のチャンスを迎えている。
新自由主義とその破綻が世界中で火を吹き出した。新自由主義が世界中に生み出した「帝国主義の墓堀人」=プロレタリアートが世界中で決起を開始した。戦後帝国主義支配と新自由主義の矛盾の集約点のひとつである中東・アフリカから世界恐慌をプロレタ世界革命に転化する革命が、急速に、確実に拡大している。チュニジア・エジプト革命の炎は中東・北アフリカ全地域へと拡大し、プロレタリア革命の怒涛の波は欧州、中国・北朝鮮へと波及し、革命の波は米本土に到っている。まさに最末期の資本主義・帝国主義が根底的に破綻している姿が現下の世界革命情勢である。
資本主義の全矛盾を全労働者階級人民への無限の犠牲転嫁によって、一握りの資本家が延命する政策が新自由主義だ。世界中で巻き起こっている労働者の怒りのデモと反乱、ゼネストと蜂起ー革命はそれへの根源的怒りである。
すべての労働者大衆が人間として生きようとするとき、それは一人の例外もなく、恐慌と戦争を内乱と革命に転化にする以外に生きていけないという極限的な社会に至っていることをチュジニア蜂起とエジプト革命は全世界に明らかにした。

エジプト革命を推進した革命勢力は、官製労働組合の制動と成人37人に一人が警察官という恐るべき弾圧体制を食い破り、基幹産業の職場・生産点で闘う労働組合を非公然的に組織した労働者である。独裁支配を革命へ!恐慌を革命へ!戦争を内乱へ!それを唯一、実践し担うことができるのが世界単一の革命的階級であるプロレタリアートであることを中東・北アフリカ革命は全世界に、改めて示した。
労働者階級人民の根源的怒りは、すでに臨界点に達しているのだ。労働者の怒りが爆発したとき、職場生産点で、地域で、体制内派の敵対、国家権力の反革命暴力など一瞬にして吹き飛ばす力があることをエジプト革命が全世界に示した。労働者階級が世界単一の階級として団結したとき、帝国主義ブルジョアジーの世界支配を打ち破り、打倒することができる。

エジプト革命をプロレタリア革命へ!

米帝の中東支配の要はイスラエルとエジプトであった。エジプトの青年労働者は今、ムバラク打倒後の軍政と対峙しながらプロレタリア革命の貫徹にむけ全力で戦い抜いている。そして労働者は必ず勝利する。なぜならグローバル化した新自由主義の破綻はプロレタリア革命によってしか根本的な出口がないからだ!
階級的労働組合を組織し、階級的労働運動を実践したエジプト青年労働者の闘いは、すでに、右翼民族主義、最大野党ムスリム同胞団を乗り越え、9・11反米同時テロをも乗り越えた全人類の解放へ向けた階級間戦争として非妥協的に戦い抜いている。それは、数千の非武装の革命派が数万の反革命派の武装襲撃と真っ向から対決し、銃撃と犠牲を恐れず、一歩も引くことなく、タハリール広場を死守しぬいた青年労働者の戦いそのものがプロレタリア革命性を明解に示している。
それは同時に反革命派の武装襲撃を撃退したプロレタリア的英雄主義と実戦の中で確立したプロレタリア的規律はマルクス主義の実践そのものである。この実践の中で革命的な青年指導部(党)が生み出されている。
エジプト革命はすでに本質的・現実的に反帝・反スタ革命党建設に向けた闘いを急速に推進させている。プロレタリア革命のダイナミズは、革命完遂に向け必要な課題を実践の中で全て乗り越え、解決していくとともに徹底的なプロレタリア暴力革命へと推転していく。エジプト革命は、すでに、そこに向けた第2革命へと突き進んでいることは明らかである。帝国主義は必ず、打倒できる!

軍の分裂と隊内決起の拡大は不可避

米帝・オバマは、米海軍第5艦隊司令部のあるバーレーン労働者の決起の暴力的圧殺を宣言している。だが反政府派への傭兵に依拠した無差別攻撃は軍隊内分岐と兵士反乱を拡大する。米帝は米海軍・空母2隻と空軍をリビア周辺に移動した。飛行禁止区域を設けリビアへの空爆と米英主体の部隊派遣を画策している。だが中東・アフリカ革命を「民主化の枠内に抑え込む」というオバマの思惑は、必ず、破綻する。。
エジプト軍の最高評議会は、ムバラク退陣後、「スト禁止令」を発した。だがスト禁止令以降も基幹産業を中心に労働者のストは止むことなく激しく爆発している。軍のゼネストへの軍事的介入は、必ず、兵士の動揺と軍中枢への怒り、軍隊の分裂と同時に兵士の隊内反乱を拡大し、労働者との合流を生み出す。
ロシア革命は、労働組合に徹底的に依拠し、階級的労働運動の貫徹を通して歴史上初めて勝利した革命である。レーニン・ボリシェヴィキは階級的労働運動を指導できる革命党の建設、職場に労働組合を建設し労働組合の中に革命党を建設する闘い、そして軍隊内部に党組織を建設する闘いというこれら独自の課題を一体的に推し進める闘いに全力をあげロシア革命を勝利に導いた。

菅政権打倒・日帝打倒の陣形構築を!

日本階級闘争に今、根底的に求められているのは中東・アフリカ労働者階級人民の蜂起に連帯・呼応し、日帝足下から帝国主義を打倒するに到る勢力と闘いの陣形をただちにつくり出すことである。その勢力とは闘う労働組合である。エジプト革命に続く日本革命を闘いとる労働組合を国鉄闘争を基軸に4大基幹産別のなかに甦えらせる闘いが一切の基礎である。ムバラク強権支配を打倒したエジプト労働者階級人民の根源的怒りの爆発は、日本の労働者階級人民の怒り・叫びと一体だ。
だからこそ帝国主義足下の日本労働者階級人民が、エジプト革命に応え、4・9反革命をなぎ倒し、職場生産点で、街頭で、沖縄・三里塚で菅政権打倒・日帝打倒へ火を吐く闘いを組織し、階級的怒りを徹底的に爆発させるということである。全ての職場・生産点で1047名解雇撤回・国鉄闘争全国運動、民営化反対、非正規化反対、外注化阻止・安全保安闘争の組織化で闘う労働組合を甦らせ、全国でゼネストをぶち抜く巨大な勢力に成長しよう!
2月8日、米帝は対イラク・アフガン戦略から対中国・インド戦略への国家軍事戦略の転換を打ち出した。イラク・アフガン戦争の絶望的敗勢と11・23朝鮮ー中国侵略戦争への踏み込みとその重圧に加え中東・アフリカ革命情勢は米帝オバマを絶望的な淵に叩き込んでいる。もはや米帝単独での戦争は不可能である。末期的菅政権は辺野古V字案を決定した。日米安保は世界安保へと実戦的に転換せんとするが、破綻する。日帝・自衛隊内部からの兵士の決起は不可避である。エジプト革命に連帯する労働者階級のゼネストで軍隊を包囲し、兵士獲得へ!

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職場をタハリールに! やれば出来るぞ!

俺たちの働く職場を奪うな!
新小岩貨物基地廃止絶対反対!

動労千葉新小岩支部長・佐藤正和

根っ子からの怒りで団結し、敵よりも一日長く闘うぞ!

ライズ読者の皆さん!お久しぶりです!今は自分の働く職場である、「JR貨物千葉機関区新小岩派出」廃止攻撃との闘いの真最中です。
新小岩派出には、動労千葉の中で唯一東京に存在し、下町の人情味ある労働運動が大好きな新小岩支部があるのです(詳しい経過は「俺たちは鉄路に生きる・3」を読んで下さい)。
自分が高校を出て国鉄に就職した1979年は、3月31日に動労千葉地本が動労から分離・独立した年です。その翌日の4月1日に、当時の「千葉鉄道管理局・新小岩機関区」に「構内整備係」として配属となり、動労本部・革マルと労働者魂をかけて闘う先輩たちの背中を見て育ちました。高校を出たばかりの「新米労働者」でも、現場の闘いに参加すればどちらが正義かはすぐにわかりました。
その後、成田運転区と並ぶ三里塚・ジェット闘争の拠点支部である佐倉機関区で19歳から21歳まで、ディーゼル機関車の「車両検修係」としてお世話になりました。「機関士見習」として新小岩機関区に戻り、そこで「機関士」となり「電気機関士」となって、28年間、同じ職場で働いています。
国鉄時代には「構内整備係」(掃除・お茶汲み・当直の使い番・ベッドのシーツ交換・乗務員の起こし番)という一番の「下っぱ」でも、2~3ヵ月無遅刻・無欠勤で働くともらえる、国鉄全線乗り放題の「精勤パス」というのがありました(ちなみに機関士が首都圏管内、助役とかが全国、これが常時もらえ、勤続年数によるグレードアップや両親の割引もあり)。8・6ヒロシマ、全金本山闘争への参加、三里塚・ジェット闘争を広める全国行脚などに、この「精勤パス」をよく使いました。
JRになってからは勿論、これはなし。乗車券や特急券の割引制度も何年か前になくなりました。俺たちって「JR?」。ボーナスは旅客会社の半分、1万5千人で発足したJR貨物の要員体制は、今6千5百人。昨年は定期昇給の6ヵ月停止という賃下げがあり、今度は働く職場そのものをつぶすというのです。
「管理体制の見直し」として3月12日の「ダイヤ改正」で新小岩派出を、「本区」である千葉機関区と「統合」するというのです。しかも、組合に正式に提案されたのは1月31日でした。日にちが、全然ない!昨年の大晦日に、パイロット・客室乗務員165人を、問答無用で整理解雇した日航のことが頭をよぎります。
「JR貨物は、国鉄改革から25年を迎えるにも係わらず、今なお、健全な事業体としての経営基盤を確立するに至っていない」「JRは国策会社として出来たわけではない。純粋に投資家が投資できる会社であるかが問われる」「いつまでも国鉄の看板を背負って政策はできない」「日航の問題が終わった後はJR貨物と考えている」・・・・
「廃止というダーティーなイメージではない。派出を本区に統合して千葉機関区の体制を強化するのだから」と。しかし、派出の建物はそのまま残る、列車の運行体系が変わるわけでもない。「貨物列車」を運転するために出発地に向かう、また、到着地から職場に戻るための「電車便乗」が増え、かえって効率は悪くなる。
動労千葉の新小岩支部だけが無くなるという攻撃です。貨物大リストラに向けた、団結破壊、組織破壊以外の何ものでもない!

試練の日々!

さーて、どう闘うのか。自分が問われる、「試練の日々」のはじまりです。仲間を信じ、闘い抜くだけです。今は、毎日のように職場集会、役員会を開催しています。
あらためて感じていることは、みんなの「根っ子からの怒り」です。国鉄の分割・民営化を前後するころからの、言い様のない今まで蓄積されてきた怒りです。
「あれだけ空港をつくって、路線を増やせば日航が赤字になるのは当たり前じゃないか。昔の国鉄と同じだ」「儲かって、おいしい、東日本・東海・西日本。あとの、北海道・四国・九州・貨物が赤字なるのは、初めからわかっていたはずだ」「こんな理不尽がまかりとおっていいのか」・・・
かと言って、ストライキでストレートに派出の廃止を阻止できるわけではない。最後まで、絶対反対を貫き団結の強化、組織の強化・拡大を勝ちとろうといっても、これが一番難しい!生身の、一人ひとりの労働者の思いは、そう簡単に割り切れるものではありません。今は、小さな職場になったといはいえ、そこには「働いて(労働して)」きたというかけがえのない想いが、たくさん詰まっているからです。

資本の攻撃が飛躍のチャンス!

ひとつ間違えれば、みんなの意識がバラバラになり、団結も崩れていくのです。だから、合理化・効率化そのものが団結の破壊、組織の破壊、労働組合の破壊そのものであることが、いやというほどわかります。
でも、素直に考えれば、今の情勢が、資本の攻撃が「飛躍のチャンス」を与えてくれているのです。それは、みんなの「根っ子からの怒り」は、まず「自分に」向くからです。集会や会議で、何度も、何度も、みんなから「つきあげ」られます。正直に言って、「職場に行くのがいやになる」ほど。
だからこそ、「飛躍のチャンス」なのです。資本との闘い、日々の現場当局との闘いの先頭に起つことは当然として、膝を詰めて、一人ひとりと向き合うしかない。「これは終わりではなく、闘いの始まりなんだよ」「肚をくくって闘い抜こう」「絶対に団結を守り抜こう!」
初めの頃は「どうせ廃止は阻止できないんだから、当局に逆らってもしょうがないんじゃないか」「集会をやったって、派出の廃止を阻止できるわけじゃないんだから、やるだけ無駄だよ」というような意見も出ました。しかし、2・20新小岩集会を打ち出し、闘い抜く中でみんなの意識が変わり始めました(これが団結するということ)。この方針を打ち出した、動労千葉本部の田中委員長は、すごいと思います。
自分もそうですが、さすが、わが動労千葉の組合員、「闘って元気になる」のです。集会への参加を要請する地域へのオルグ、共闘関係へのお願い、短期決戦です。しかも、ライフサイクル、検修外注化阻止の闘い、勝浦市長選と重なります。
当日は、案の定、派出庁舎の門は閉じられ、職場は封鎖されました。公園に行けば、最初の頃は公安の方が多かった。しかし、公園から門前抗議に行き、後ろを振り返った時の、人の波!波、波、波!「タハリール!」やればできるぞ!
長年、共に苦労してきた地域の仲間。血と汗と涙を流してきた先輩たちからの闘う伝統。新小岩支部に対する想いが、45〇人という人を呼び寄せたのではないか。もう一つ、大事なことは、日々、自分たちが感じている職場での「根っ子からの怒り」は、実は、集会に参加したみんながいつも感じていた、思っていた怒りと同じだったんだ、ということです。
もっと大きく、社会全体にあふれる、「根っ子からの怒り」を組織できたとき、世界を根底から変えることが出来ると。45〇人という、まだまだ、小さい波は、奔流の、巨大な波になる。いや、波にする、と決意した集会でした。

闘うことは楽しい! 朗らかに闘おう!

いずれにせよ、闘いの真最中です。2・20新小岩集会を闘って、今、職場の雰囲気は明るすぎて困っています?「俺たちの働く職場を奪うな!新小岩貨物基地廃止絶対反対!」、労働者階級である以上、「敵よりも一日長く」闘い抜く以外に、ほかに何もないんですから。

また、最後はこの言葉でおわります。「闘うことは、けっこう楽しいものだ。朗らかに闘おう!」。ライズの同志達に、連帯を込めて。
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3・6青年集会報告

全職場で、国鉄闘争全国運動で闘う青年部運動をつくろう!

元自衛官・東京S

世界の労働者が起ちあがる情勢

エジプト革命の全世界的波及と同時に闘われている国鉄闘争の連続的爆発のただなかで3月6日、首都圏青年労働者集会が圧倒的な熱気の中、千葉の地において勝ち取られた。
開会の挨拶に起った医療労働者は、昨年10月に引続き青年労働者集会を開催できたことを共に喜び「世界の労働者が本当に起ちあがるものすごい情勢が始まっている」と全参加者に総決起を呼びかけた。
特別アピールを動労千葉の長田書記長が行なった。全面外注化・ライフサイクルをめぐる1~2月の闘いと勝浦選挙を振返ると共に、渦中の決戦に向け「昨年の4・1に引続き今年も全面外注化を断固阻止する」「労働組合の組織が問われているということは、我々が責任をとりきるという事」「我々は若いつもりだけれど本当に若い青年部運動を青年達と一体となって築いていきたい」と決意が述べられた。

続いて、国鉄・JR職場で闘う青年労働者のアピールが始まった。会場破れんばかりの拍手と歓声の中、動労千葉に加入した平成採の青年労働者、国労や東労組を脱退し動労千葉に加入した平成採の青年労働者、JR東貨物の外注先で働く青年労働者が次々と登壇し、現場の怒り・思い・その決意を発した。「何故、闘わない組合を脱退し動労千葉に加入したのか。闘わない東労組に比べ動労千葉は、当局と本当に闘っている」「青年部結成が当局に決定的な打撃となっている」「今年は一人でも二人でも増やしたい!」「動労千葉にも若手がいるんだということをさし示していきたい!」と決意を語り、会場から惜しみない拍手と歓声があがった。

青年部を蘇らせ、労働組合に人生をかけよう!

熱気冷めやらぬ中、呼びかけ人の全逓労働者から問題提起がなされた。「世界共通の根底的怒り・闘いが始まっている」「労働組合が問題になっている。どういう労働組合を甦らせるのか。どういう青年部を甦らせるのか」「『これが俺の組合だ』と胸をはって言える組合を青年達とつくっていきたい」「現場の労働者と苦楽を共にする事が大事。言行一致の青年部運動をつくっていこう」「労働組合に人生を懸けよう。それぞれの職場を基本に、横の繋がりをさらに広げよう!」と力強い提起がなされ、大きな歓声と拍手が応えた。
続いて各産別・地域で闘う青年労働者が次々と登壇し決意を述べた。東交青年労働者。この2月に不当な雇い止めを通告された全逓多摩局の青年労働者。茨城の自治体青年労働者。埼玉・越谷市職労の女性労働者。千葉の医療労働者。精研労組女性労働者。神奈川・ジェコー女性労働者。八王子・JAM日本機械工業青年労働者。西東京バス労組青年労働者。千葉合同労組女性労働者。東京北部ユニオン泉陽会分会長。青年弁護士が入れ替わり登壇し元気に決意表明を行なった。

学生からのアピールでは、法大文化連盟の斉藤君が決意を述べ、3・20渋谷反戦デモへの総決起を呼びかけた。
集会のまとめ・行動提起を呼びかけ人の全逓労働者が行なった。「今こそ怒りを爆発させ、闘わない労組幹部を引きずり下ろし、自分たちで青年部をつくろう!」「4・1JR検修業務全面外注化阻止する闘いに総決起し、国鉄全国運動の拡大を勝ち取ろう!」と力強く行動提起がなされ、満場の拍手が応えた。最後に団結ガンバローを三唱し、集会は大成功を勝ち取った。
自衛隊兵士は青年だ。街宣で、あらゆる所で、青年兵士を獲得しよう!

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三里塚は日本のタハリール!

市東さんの農地を守ろう! TPP粉砕!成田の軍事基地化阻止!

三里塚現闘 三木清次

切り回し道路工事粉砕!

 二月十四日早朝、「切り回し道路の工事開始だ!」という声に、怒りと緊迫感をもって天神峰へとむかう。何の通告もなしに工事を始めるとは!これが空港会社(日帝政府・資本)のやることなのか!あらためて怒りがこみあげてくる。しかし、三里塚は勝利しているのです。一月切り回し道路着工を阻止し、現闘本部裁判の結審強行に対しては忌避を申し立て、三里塚勢力が意気軒昂と闘っているのです。
さて、現場はフェンスを張り、中にバリケードを築いている。そもそも、切り回し道路というのは危険な道路です。急角度のカーブでそのまままっすぐに行けば市東宅にぶつかるというとんでもないものです。なぜこんな道路を作ることに国家権力が総力をあげるのか?それは、三里塚闘争が45年もの長きにわたり闘い抜き、蓄積してきた不屈の魂そのものを破壊すること、つまり闘争の破壊そのものに狙いがあるのです。
反対同盟(北原、萩原、市東、鈴木、伊藤、宮本さん他)、現地支援、全学連他が工事現場に向かって、抗議と怒りの声をあげ、シュプレヒコールを叩きつけました。そして市東さんの庭に移って、道路切り替え強行に対する弾劾集会をおこないました。北原事務局長は「今日からが闘いだ。45年間闘ってこれたのも、闘うか否かの原則を貫くことである。未来のために闘おう」とこれからが決戦突入だという戦闘宣言を発し、萩原事務局次長は「1月着工を阻止した力は同盟、支援全ての力が大きい。この勝利をバネに、2~3月決戦に大胆に人を組織しよう。その力で3・27全国集会をかちとろう」とこの間の闘いの勝利性と3・27全国集会の大結集を訴えました。

成田空港を廃港へ! 3・27現地総決起へ!

ここで私は、三里塚闘争の持っている階級的位置を明らかにしたいと思います。戦争と大失業の時代、いたるところで怒りの火が燃え広がっています。チュニジア蜂起、エジプト革命の進展は、米帝の世界支配体制を崩壊させるに充分な闘いです。階級的労働運動の推進と国鉄闘争全国運動の広大な発展は、プロレタリア革命に向けた労働者階級の闘いの前進としてあるものです。ここ三里塚でも動労千葉との労農同盟の固い団結のもと、「農地死守・実力闘争・軍事空港粉砕・一切の話し合い拒否」のスローガンを45年間も高々と掲げて闘い抜いているのです。 また11・23情勢(米日帝の朝鮮侵略戦争突入)下、アメリカの元国防長官ペリーの「成田に米軍」、「作戦計画5027」などの発言に明らかなように、およそ反労働者的な軍事作戦が計画され、成田空港もその侵略戦争の軍事空港として位置づけられているのです。こんなことは絶対に許せません!11・23情勢に対して、そして日帝・菅政権打倒に向けて、三里塚派=動労千葉派こそが最先頭で闘わなくてはなりません。
是非とも3・27三里塚に来て、第三誘導路工事阻止・切り回し道路を使った市東さんへの弾圧を粉砕しましょう。来て!見て!それが一番重要です。3・27全国総決起集会であいましょう。切り回し道路粉砕!11・23情勢とエジプト革命情勢下、軍事基地化阻止・廃港に叩き込む闘いへと三里塚闘争を拡大していこう!

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青年先頭に5・15沖縄へ!(上)

京都 岐部

【エジプトー国鉄・沖縄・三里塚】

2月上旬の『ライズ』編集会議ではチュニジア・エジプト情勢の詳報に衝撃が走った。民営化などの新自由主義攻撃と階級的反撃。アフリカで官製の労働組合を使った労働者支配。非合法・非公然の秘密活動で労働組合を組織し革命の原動力にした労働者の闘い。軍隊の労働者市民との交流や革命への端緒的合流などがあった。
動労千葉や沖縄・三里塚の闘い、そして国鉄闘争全国運動がこのチュニジア蜂起やエジプト革命に直結している。その実感がひしひしと湧いてくる。それぞれの現場報告も相まって編集会議は白熱した。

【80年代の新自由主義攻撃と国鉄・沖縄】

70年代の恐慌的危機の中で「軍事力を持っていない限り、うまくいかない。…日米安保同盟政策が大きく再編を余儀なくされ…日本政府中枢はこのころから軍事大国化への踏みきりを決断していく」(中野洋著『俺たちは鉄路に生きる2』)。この踏みきりが78年の「日米防衛協力の指針」策定による日米安保の実働化だった。「市場原理」と「自由競争」で社会のあらゆる富を資本のえじきとしてさしだす。他に延命の道がない最末期の資本主義。こうしてアフリカ諸国まで全世界をおおう新自由主義攻撃が資源や食糧を略奪し貧困・飢餓と戦争による分断を強制した。
一方、労働者の不屈の組織化と闘いが全世界に登場している。まさに「万国の労働者団結せよ!」の時代だ。共に闘おう。

【戦争による労働者の分断】

この新自由主義攻撃は日本では82年中曽根によって開始された。「史上類例のない戦争の時代」に構え国内を「大掃除」する。それが中曽根の「戦後政治の総決算」だった。だからその攻撃の焦点は戦後階級闘争の2大焦点であった〈国鉄〉と〈安保=沖縄〉だった。国鉄労働運動破壊のための〈国鉄分割・民営化〉と安保防衛=戦争政策の最大実体である沖縄の労働運動への攻撃だった。
不屈の沖縄労働運動へのあの凄まじい攻撃は、労働者の闘いの内乱的発展すなわち革命の予防にその狙いがあった。戦場の島沖縄を「戦争」=「日の丸・君が代」で蹂躙し分断と屈服を図った。

【日米安保の新たな強化】

民主党政権が激化させている辺野古新基地建設には米海兵隊の輸送機MV22オスプレイの配備計画が基軸にある。従来型輸送機の3倍の積載能力と5倍の航続距離で速度は2倍だ。
世界のどこへでも1日か2日で強襲的に海兵隊員を送り込める。新基地建設を許してはならない。

【朝鮮侵略戦争の開始】

 昨年11月23日の南北の砲撃戦は陸地では朝鮮戦争休戦以来の初めてのことだ。北朝鮮へのこれまでの経済制裁や戦争的重圧に加え、昨年3月以降米韓軍事演習を繰り返し強行してきた。黄海での中国海軍の軍事演習も対抗的に繰り返されてきた。大恐慌の戦争への転化が.11・23をもって米帝国主義の朝鮮侵略戦争として開始された。

【国鉄ー沖縄・三里塚・法政をタハリールに!】

(続く)
(写真 5.15デモ/青年先頭に階級的労働運動と反戦の力を!)
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会報 第11号

第 11号 2011年1月10日発行

no11

https://www.rise-rou-hei.info/wp/wp-content/uploads/no11.pdf

国鉄全国運動と外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう!

世界大恐慌の戦争への転化がついに朝鮮半島で始まった。昨年11・23、韓国・延坪島(ヨンピョンド)での北朝鮮・韓国の砲撃戦は、米韓、米日による度重なる戦争挑発の結果であり、何よりもアメリカ帝国主義(米日帝国主義)による朝鮮侵略戦争への本格的突入の開始です。世界大恐慌の激化・深化の下で、生き延びる唯一の道として、没落するアメリカ帝国主義は対中国を睨み、北朝鮮体制の転覆と南北朝鮮・アジア支配の侵略戦争に決定的に踏み込みました。絶対に許せません!
この戦争情勢の到来に対し、韓国の現代自動車の非正規労働者は「戦争は南北間で延坪島で行なわれているのではなく、この蔚山(ウルサン)で現代自動車と非正規労働者の間で行われている」と世界の労働者に檄を飛ばし、25日間の工場占拠ストライキを闘い抜き、日本では11月労働者集会を頂点に、ソウルG20粉砕闘争ー横浜APEC粉砕闘争―12・3~4動労千葉ストライキ、12・3朝鮮侵略戦争阻止闘争を闘い抜きました。
2010年は、大失業と戦争攻撃、4・9「政治和解」攻撃と対決し、それを打ち返し、動労千葉の闘いを先頭に国鉄闘争全国運動の開始と11月労働者集会を頂点として組織拡大・階級的団結の拡大を実現し、労働運動再生の偉大な勝利の地平を切り開きました。
この闘いの中で、労働者は資本と非和解に闘い抜くことによってこそ新たな団結を勝ち取れるし、飛躍も勝ち取れること。階級として団結を強める事ができるし、団結強化によって新たな展望・新たな可能性が開かれること。このことを実践的に掴んで来ました。
2011年は、この団結の力を資本主義を根底的に打ち倒す力に転化していくそういう大激闘の飛躍の年だと思います。 国鉄全国運動を大発展させ、JR外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう。
日帝・菅民主党・連合政権は、大恐慌の重圧と米帝による朝鮮侵略戦争への踏込み、そして何よりも4・9「政治和解」攻撃を打ち返して前進する国鉄全国運動にグラグラとなりながらも日米安保同盟に依拠し、自己の帝国主義的利害をかけて、米帝の朝鮮侵略戦争に全力で参戦しつつあります。
侵略戦争の核心は階級的労働運動の圧殺であり、団結破壊です。この戦争を阻止する力は、資本と絶対非和解で闘う労働組合にこそあります。
「自衛官との団結は、職場の団結から始まる」この真理を、今こそ職場生産点を基軸として団結の拡大を勝ち取って行くことだと思います。日帝・菅政権の朝鮮侵略戦争への踏込みは、自衛隊内部にイラク派兵時をも越える歴史的分岐と大流動を生み出しています。 兵士とは、軍服を着た労働者に他なりません。兄弟よ「何のために」「誰に銃を向けるのか?」このことを真剣に問わねばなりません。
田母神反革命を打倒して、帝国主義軍隊を包囲・解体・獲得する闘いに断固突き進もう。階級的労働運動とがっちり結合し、戦争・改憲阻止への全人民的決起を新たな決意でつくりだそう!
2011年、国鉄全国運動と外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう! (杉橋)
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日米帝の朝鮮侵略戦争と革命情勢の到来

2011年、労働者・労働組合の壮大な決起で、帝国主義軍隊の包囲・解体・兵士獲得へ!

★戦争の開始に対して、勝利の路線を確立した、反軍闘争2010年の闘い

昨年11月23日、挑発的な米韓合同軍事演習のただ中で、延坪島(ヨンピョンド)での北朝鮮軍と韓国軍の砲撃戦が発生しました。
これを利用した排外主義・愛国主義キャンペーンの中で、それを吹き飛ばすようにその夜、韓国・民主労総現代自動車ウルサン工場ストライキでは、「戦争はヨンピョンドでではなくウルサンの工場で、現代資本と労働者の間で起きているのだ。」と宣言されました。さらに12月3日、反戦闘争としても動労千葉のストライキが闘われ、その夜の渋谷デモで、労働組合で闘う元自衛官の労働者が発言に立って、「労学の決起と一体の反軍闘争の力で戦争を阻止する!」力強い発言がなされました。
この一連の情勢と闘いの中に、「ついに戦争が始まった」すさまじい情勢への突入時に日本階級闘争が、国際連帯闘争に大きく援助された力も得て、反軍闘争の路線的確立を勝ち取った決定的意義を確認することができます。
兵士とは軍服を着た労働者です。2011年、帝国主義軍隊の包囲・解体・獲得へ!

★帝国主義の絶望的危機の深まりと戦争衝動

2年前に米帝ブッシュ共和党政権が倒れる時点で米帝の危機はどん詰まりにあった上に09年2月、オバマ政権の初仕事の「景気対策法」では7872億ドルの大企業救済と、保護主義による「輸出倍増」を決定しました。
リーマンショック以降、世界貿易は7割に縮小している中で、基軸国・米帝が「2倍化」するとは、他帝国主義国・大国をたたきのめしてしか実現しません。こうしてオバマは通商戦争・為替戦争に突進し、ギリシャから始まる欧州危機・日帝危機を加速しました。中でも米帝は対中国政策を激化させています。人民元切り上げの執拗な要求や、中国の鼻先の黄海での軍事演習もその一環です。北朝鮮の砲撃もこの挑発に誘導された面ももちます。
今日がかつての世界戦争とも違うのは、「世界最大の米帝が戦争主導国」であることです。では米帝は「余裕を持って」戦争挑発しているのか?とんでもありません。「日帝の借金1千兆円」と言われますが、米帝の負債は6千兆円ともいわれ、利子だけでもすさまじい増え方です。国の借金の一部の財政赤字も毎年百兆円規模で拡大し、もはや絶望的なのです。
昨年7月にスウェーデンが徴兵制を廃止したのに続き、ドイツも今年7月に廃止する動きにありますが、理由は国家財政の危機です。では世界は平和に向かっているでしょうか?全く反対です。戦争する金もないほどに危機だからこそ、帝国主義は戦争で生き残ろうと凶暴化してします。このことは、資本家が工場で労働者を使い捨てにするように、兵士と家族をさらに酷いあつかいにしていきます。
こうして、自衛隊の朝鮮出兵の策動は、自衛隊内部にイラク派兵時をも超える歴史的分岐と大流動を生み出さずにはおきません。今こそ、「誰に銃を向けるのか」と正面から提起し、兵士を「かけがえのない仲間」と獲得しよう。

★ロシア革命と、戦前の反軍闘争から学ぶ

 ロシア革命では、軍隊を地域の労組が包囲・獲得する、『戦艦ポチョムキン』のオデッサ市のような闘いは随所で起こり、17年の勝利に至りますが、日本でも営々と闘われました。
戦前、日帝は1931年9月18日に「満州事変」、翌年1月18日に「上海事件」を起こして、「上海の日本人居留民保護」の名目で横須賀・呉・佐世保の海軍2800名を上海に急派することを決定します。これに対して、「中国出兵反対!水兵の待遇改善をせよ!」などのスローガンで、隊内新聞『聳(そび)ゆるマスト』が同年2月に発刊されました。
秘密裏に2号、3号と40部発刊、水兵からの評判が良く、4月に発刊された4号は百部、印刷された。必死に追求する特高警察の網をくぐるため、発行者も変えて10月に5号、6号を各百部配布した後の11月に逮捕されました。20人以上が逮捕されましたが、『赤旗』1部と『聳ゆるマスト』1部が発見されただけで、軍隊内読者の多くを弾圧から守り抜きました。
呉軍港と言えば、今でも「大和ミュージアム」に象徴されるような海軍の拠点です。そこでこれだけ大規模な反軍闘争が組織されたのは、1931年当初から海軍工廠労働者解雇撤回闘争の中で、2万人の労働者の中に金属労働組合が結成され、『唸るクレーン』という工場新聞を千部、配布する読者網があったからです。配布は水兵が中で配るルートと、地域と労組の労働者のルートが作られました。印刷機材や技術者も、旧制呉港中学自治学生会ニュース『学生仲間』以来のもので、ガリを切ったのはバス会社の女性労働者でした。
(写真 2月革命で首都を制圧する労兵)

★国鉄闘争全国運動で自衛隊を包囲して、2011年、兵士との合流をかちとろう

『聳ゆるマスト』『唸るクレーン』という機関紙名にも、分かちがたい一体感がありますが、軍隊内での壮絶な決起と一対になれるだけの、労働者・労働組合の壮大な決起を構えることが、反軍闘争に勝利する核心だと思います。また、労働運動が軸に座ったからこそ、学生運動や地域の運動、女性の決起と言った総合的な闘いがもの凄い力を発揮しています。

(『ライズ』で毎回『自衛官との団結は職場の団結から始まる』と強調しているとおり!!)

「11・23」に対し菅首相は「韓国在住の日本人保護のために自衛隊派遣の検討」と叫んでいます。当時と同じではないですか!!
街頭で出会った自衛隊員からの「あんたたちの言うことはわかる。でも勝てるのか?」の問いかけに対して、最末期帝国主義の「外への侵略戦争、内への階級戦争」の最前線である国鉄闘争に「勝利してみせる」ことが、一番説得力のある闘いです。自衛隊内での「いじめ」「自殺」裁判でも、自衛隊員と家族の苦しみや悩みが浮き彫りにされています。帝国主義軍隊が兵士の団結を破壊してしか支配できないからです。 2011年、兵舎の壁を越えて、労働者と兵士の団結をつくりましょう。
いまの日本の軍事施設は、例えば首都圏では国道16号線沿線に集中しています。これに対して国鉄闘争全国運動が動労千葉(幕張車両センターこそ、自衛隊最強部隊の習志野空挺団のそば)や神奈川(横須賀は海上自衛隊本部、米海軍本部)、首都東京で闘われていることは壮大な意味を持っています。
これと、11月集会の国際連帯闘争の力で戦争を阻止し、新たな社会の建設に向かおう。 (群馬会員・T)
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投稿
朝鮮侵略戦争下の基地労働者の闘いと課題  基地労働者・M

戦争突入下での基地労働者の解雇攻撃を打ち破ろう

菅・民主党政権下で基地労働者に対する解雇・非正規化(外注化)攻撃がついに始まりました。
12月14日、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)の見直しが行われ、IHA職場(米軍人・軍属の福利厚生部門)で働く430人の基地労働者の解雇が日米間で合意されました。まさに基地労働者の分断と団結破壊を狙った大攻撃です。
11月23日の朝鮮半島の延坪島(ヨンピョンド)での砲撃戦、米日韓による北朝鮮に対する戦争重圧・戦争挑発が背景にあります。
菅・民主党政権の「防衛大綱」における「静的抑止」から「動的抑止」への大転換、帝国主義による朝鮮侵略戦争の本格的な突入が、基地労働者への解雇・非正規化攻撃、労組破壊(=団結破壊)として始まっているのです。いよいよ決戦が始まりました。
労働者が団結して闘えば必ず勝利できます。解雇撤回を投げ捨てた4・9反革命と対決する国鉄闘争を軸に基地労働者への解雇、外注化・非正規化攻撃を打ち破ろう!動労千葉を支援する会を職場・地域につくり、国鉄全国運動の爆発を勝ち取ろう!

国鉄闘争勝利と一体の基地労働者の闘い

 菅・民主党政権によるIHA労働者430人の解雇攻撃は始まりでしかありません。米軍再編に伴う基地労働者の大量解雇攻撃にむかって、基地労働を外注化・下請化し、そこで働くすべての基地労働者を非正規に置き換えることを狙っています。 1997年の「労務管理事務移管」攻撃、2006年「格差給」「語学手当」廃止攻撃はまさにその突破口でした。IHA職場での派遣労働者や時給制労働者の急増は基地労働者を無権利状態に置き、いつでも解雇できるようにするものです。まさに1995年の日経連プロジェクト報告で打ち出された「労働者の9割非正規化」路線そのものです。
 基地労働者への解雇、外注化・非正規化攻撃は、元をたどれば1987年の国鉄分割・民営化が始まりです。この国鉄分割・民営化以降、非正規雇用が急速に拡大していきました。民営化とは非正規化そのものでした。
この攻撃と真正面から対決したのが動労千葉の闘いと国鉄1047名解雇撤回の闘いです。新自由主義攻撃に対する労働者の対抗軸となってきました。基地労働者の闘いは国鉄闘争と一体です。 動労千葉を先頭とした国鉄闘争全国運動は、基地労働者の闘いの勝利と展望を指し示すものです。
(写真 上、ストライキ決行中。下、ピケ)

「11・23」と「4・9」情勢で変質した全駐労本部

 今、全駐労本部指導部の変質が急速に進んでいます。今年の全駐労全国大会では「米軍再編等によりポストの廃止が予想される臨時的業務に限定期間従業員を充て、人員整理を最小限に抑える」「育児休業などの長期休暇も限定期間従業員に代替させ、この限定期間従業員制度の運用で雇用安定確保を図る」としています。
非正規労働者にすべての犠牲を押しつけ「使い勝手のいい」労働者として徹底的に利用しようという立場であり、全駐労本部指導部のもっとも腐敗した姿をさらけだしています。
このような全駐労本部指導部の腐敗と転向・変質が、今回のIHA職場における430人の解雇攻撃を引き出しているということです。    また全国大会の方針案では、基地労働に関して    「国防に関   係する純粋公共財と位置づけ、政府は駐留軍労働者の公平・公正な地位を責任をもって果たすべき」とまで言い始めています。基地労働者は「国防」という「崇高な任務」を負っているというのです。
基地労働者の戦争への動員攻撃は、基地労働者への解雇、外注化・非正
規化、労組破壊(団結破壊)の攻撃として現れてきます。全駐労本部の主張はまさに沖駐労(「基地・安保・米軍」を賛美する右翼組合、今は四分五裂状態で組織の体をなしていない)の「われわれは駐留軍労働者としての誇りと自信をもって日々の職務を遂行する」という主張とまったく変わりません。全駐労の沖駐労化が「11・23」と「4・9」情勢のもとで急速に進んでいるのです。
(写真 全国第2波ストライキ)

労働運動の力で戦争動員―解雇攻撃を粉砕しよう!

 基地労働者の団結を破壊し、奴隷の思想をうえ付ける攻撃を打ち破ろう。 基地労働者こそプロレタリア世界革命の主体であり、労働者階級の自己解放闘争のなかに基地労働者の解放の道もあります。そしてかつての全軍労牧港支部青年部の「解雇撤回・基地撤去」「労働者は死んではならない。死すべきは基地だ」という闘いを階級的労働運動路線(動労千葉型労働運動)のなかで、今こそ復権していくことです。
動労千葉の検修業務全面外注化阻止の闘いは「4・1実施」を中止へと追い込み、国鉄全国運動の新たな発展を切り開いています。この闘いは日本労働運動の階級的再生の闘いです。
 この闘いのなかに基地労働者の戦争動員と解雇攻撃、外注化・非正規化攻撃を打ち破る道筋もあります。
基地労働者の職場では民主党政権と全駐労本部への怒りが渦巻いています。沖縄では「基地労働者が動くとき、沖縄労働運動も動く」と言われています。問われているのは労働組合です。
闘う労働組合を甦らせ、朝鮮侵略戦争を阻止しよう! (了)

(写真 基地労働者は、闘うぞ!)
(写真  ◆9・29県民大会)
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朝鮮侵略戦争を阻止して、社会を変えよう!
12・3渋谷デモ報告  反戦共同行動委員会事務局長 北島邦彦(杉並区議会議員)

12月3日週末の若者でごったがえす渋谷の街を、「朝鮮侵略戦争阻止!大失業と戦争の菅民主党政権打倒!」とアピールする440人のデモが席巻しました。
田母神俊雄・山田宏といった右翼ファシストが、そして排外主義攻撃の先頭に立っている日本共産党スターリン主義が戦争扇動によって蹂躙しようとしてきた渋谷の街は、いまや断固とした革命的反戦闘争のうねりが覆い尽くす街となりました。

ダイヤ改定反対ストと一体のデモ

この渋谷デモの最大の意義は、12・3~4の両日貫徹された国鉄千葉動力車労働組合のダイヤ改定反対のストライキ闘争と一体のものとして闘いとられたことです。
世界大恐慌情勢下で相争って激突してきた帝国主義と中国残存スターリン主義が、ついに戦争に突入しました。それは朝鮮半島を戦場にして、アメリカ帝国主義を軸とした朝鮮侵略戦争となって爆発しています。いまこそ労働者の団結で戦争を止めよう!労働者の国際的団結こそ戦争を止める力だ!戦争動員反対・戦争協力拒否のストライキ闘争に決起しよう!この階級的叫びに応えきったのが動労千葉です。
動労千葉のストライキ闘争は、ローカル線切り捨て反対、検修業務全面外注化阻止を掲げたストライキでしたが、同時に朝鮮戦争絶対反対を訴えるストライキでもありました。その過程で、平成採の青年労働者をはじめ新たな組合員を獲得する組織拡大をも成し遂げています。
こうした闘う労働組合のストライキ闘争が全国いたるところで貫徹される状況をつくりだすことができれば、帝国主義の侵略戦争は具体的に阻止することができます。
そしてその労働者の闘いは、日韓米・日朝中労働者の国際的団結を必ずつくりあげるはずです。

闘う元自衛官が 連帯アピール

デモに先立つ神宮通公園の集会では、法政大学生、東京労組交流センターの女性青年労働者の若々しいエネルギーにあふれた発言が全体をリードし、動労千葉争議団、反軍闘争を闘う元自衛官、婦人民主クラブ全国協議会、三里塚現地闘争本部からの力強い発言が応えました。職場で闘う元自衛官は「戦争は究極の団結破壊だ!国益・資本家の利益のために労働者どうしで、兵士どうしで殺し合いをやるんですか!絶対反対だ!国境を超えた階級的団結の拡大で朝鮮・中国侵略戦争を阻止しよう!」と熱烈にアピールしました。
 この大失業と戦争の時代にあって、真っ向から戦争阻止を叩きつける政治勢力は私たち以外にいなくなっています。世界大恐慌と朝鮮侵略戦争の激動のなかで、帝国主義の「最弱の環」=日本帝国主義・菅民主党政権は翻弄され、だからこそ日米安保同盟を唯一の指標にして絶望的な軍事大国化・戦争突入を決断しています。戦争をする以外に国家として延命する道はないと決断しているのです。したがって、階級的労働運動が職場・生産点からの反戦闘争に決起し、戦争阻止のストライキ闘争の嵐によって日本帝国主義の侵略戦争突入が実際にぶっ止められてしまった時、菅民主党政権は労働者階級の闘いによって打倒されます。
それは菅民主党政権の命運にとどまらず、この日本における社会の根本的変革=プロレタリア革命への道筋をくっきりと照らし出す闘いになることでしょう。
反戦共同行動委員会はその階級的責務を果たす組織として飛躍していきます。
(写真 朝鮮侵略戦争阻止!のデモ)

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訪韓闘争報告 東京西部ユニオン・N

 11月9日、100人を超える動労千葉訪韓団は、G20戒厳体制を打ち破ってソウル市内に到着し、11・7労働者集会をともにかちとった民主労総ソウル本部の仲間たちと再合流しG20粉砕闘争を闘いました。
訪韓団は10日夜、「G20糾弾!チョンテイル烈士精神継承!労働弾圧やめよ!ロウソク文化祭」に参加しました。会場中央には約120人の金属労組クミ支部KEC支会組合員がおり、「KEC闘争勝利!民主労総死守!」の文字が鮮やかでした。 この集会で動労千葉は「日本で1047名闘争を闘っている動労千葉の田中委員長が参加しています」と紹介され、大きな拍手で迎えられました。4・9政治和解という動労千葉を解体し、全国の労働運動壊滅を狙った攻撃にたいして動労千葉が国鉄全国運動を呼びかけている事に、熱い注目が集まっていることがわかりました。
(写真 訪韓闘争で闘う東京西部ユニオン)

1万人の労働者・農民・学生が実力デモに決起

11日にはゼネストを闘う金属労組とソウル駅前広場で合流し、「韓米FTA強行と労働弾圧のイミョンバク政権糾弾大会」に参加しました。
250人あまりの金属労組をはじめ、KEC、双龍自動車、韓進(ハンジン)重工業など争議を闘う労組が次々とイミョンバク政権の労働弾圧を弾劾しました。その集会に続き「人が優先だ!経済危機の責任を転嫁するG20糾弾!国際民衆行動の日」本大会に参加し、1万人を超える労働者・農民・学生とともに実力デモを行いました。
デモの後、訪韓団はソウル本部と総括集会を行いました。田中委員長は「この三日間、ソウルで学んだことも、僕ら自身が日本で闘う労働運動を作らなければならないということです。来年の11月集会には今年の5900人を倍にする。その決意はいいですか?」と呼びかけ、訪韓団全員が拍手と歓声で応えました。  そしてソウル本部のイジェウン本部長は「チョンテイル精神を受け継いで労働運動をともに闘っていきましょう」と応えました。

外注化阻止ストと国際連帯で戦争を阻止しよう!

 11・23の砲撃戦をもって、日米帝国主義は朝鮮侵略戦争へ突入しました。 工場占拠スト中の現代自動車の労働者は「戦争は南北間で起きているのではなく、このウルサンで行われている」と発言し、正規・非正規労働者が団結して資本との闘いに立ち上がっています。
12・3~4、外注化阻止・組織拡大のストライキに立ち上がった動労千葉は「今ストは国際連帯で戦争と対決する闘いでもある」と発言しています。国鉄全国運動を軸に資本と非和解で闘い、自らの職場で闘う労働組合をよみがえらせる闘いは、国際連帯で戦争を阻止する闘いと一体です。11月集会過程、訪韓、そして朝鮮侵略戦争という情勢をとおして、ますます私たちの進むべき道がはっきりしたと思います。
東京西部ユニオンは団結し組織拡大の先頭に立ち、闘っていきたいと思います! (読者)
(写真 G20粉砕!!)

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帝国主義軍隊を育成する大学を解体し反戦闘争の爆発で2011年革命を!

全学連委員長代行・坂野陽平

「ライズ」読者のみなさん! 私たち全学連は2011年を胸躍る革命的大激動期の到来として捉え、すべての学生の未来をかけて闘う決意を固めています。

(1)

11月23日をもって本格的に開始された朝鮮侵略戦争と現代における「第2インターの崩壊」4・9「政治和解」に対して私たちはいかにして立ち向かうべきか。
私たち全学連は訴えます。いまこそ「侵略を内乱へ」の旗を高々と掲げ、あらゆる反動をなぎ倒し、革命にむかって進撃する、このことが唯一にして最大の反戦闘争であり、全世界の労働者民衆の進むべき道であると。未曾有の大恐慌とそこから惹起される戦争と大失業の現実が示すものは暗黒の時代の到来では断じてなく、この腐りきった世界を丸ごと変革する大チャンスの到来であるということです。
全学連は2011年「大学を安保粉砕・日帝打倒の砦に」を掲げ自らのキャンパスで闘い抜くと同時に、安保・沖縄・三里塚の領域で日本帝国主義の政治支配を大激震させます。自らの闘いをもって階級闘争の一大転換を成し遂げ、日本革命・アジア革命・世界革命への永続的な発展を必ずや成し遂げます。

(2)

日本帝国主義の敗戦と戦後革命の血の圧殺以来積りに積った日本の労働者民衆の怒りが、朝鮮侵略戦争への本格的参戦を前にして今まさにあふれだそうとしています。それは沖縄から、そして「学徒動員」という痛苦の歴史をもつ大学から必ず爆発します。
大学で推し進められてきた新自由主義政策は一方で教育の民営化(教育の商業化)という事態を生み出しながら、他方では大学の戦争協力の道を押し広げています。
東京大学や東京工業大学などの名だたる大学で、米軍マネーを使った軍事研究が始まっています。国家財政の破綻は教育予算の大幅削減を生み出し、大学間の激しい生存競争が巻き起こっています。それをも利用して大学の戦争動員が始まっているのです。
さらにここで法政大学と私の母校である上智大学で起こる事態を暴露し、弾劾したいと思います。
「法政大学新聞」は就活特集として「職業としての自衛官」ー「国民の安らぎのために」 という記事を掲載しました。「未来を見据えて、全ての人の安らぎに貢献できる存在でありたいと願う意思がなにより求められている」、「それぞれの能力を伸ばし、生かす場が自衛隊にはある」、「国の安全保障に携わり、世界でも活躍できる」、「過酷な時代の中にあらゆる可能性を秘めた職業」などと自衛隊を全面賛美し、就職難の現実を利用し、積極的に自衛隊入隊=学生の戦争動員へと駆り立てようとしているのです。
上智大学では防衛研究所で研究室長にまで就いた人物が、自らのゼミに自衛隊の幹部候補生を積極的に招き入れており、その数はゼミに参加する学生の半数を優に超える数になっています。大学を帝国主義軍隊を育成する場として積極的に活用しているのです。
大学の戦争動員への道を大失業の現実にあえぐ学生の現実とともに、吹き飛ばさなくてはなりません。

(3)結語

朝鮮侵略戦争の開始とその下での大学の戦争動員は、学生の帝国主義支配総体に対する怒りを燃え上がらせています。
全学連はこれに対する回答として安保・沖縄・三里塚での反戦政治闘争を爆発させます。そして労働者階級と一体となって大学から日本帝国主義打倒の嵐を巻き起こします。
激動と動乱の2011年を革命をかちとる第一年とすべくともに闘いましょう。反戦政治闘争の爆発で帝国主義軍隊を包囲し、解体し、兵士を革命の側に獲得しよう!
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会報 第10号

第10号 2010年11月10日発行

no10

職場の中に、闘う息吹を!

 職場闘争は、職場で労働をともにする相手だけに、ある意味、簡単ではない。人間関係や仕事にも影響する恐れがあるからだ。しかし、それを乗り越えなければ、なにも変えられない。
読者のみなさんは、職場闘争に奮起し、闘っておられることだろう。職場は違えど、資本主義社会で生きている以上、同じ立場に代わりはない。それは、この国だけでなく、全世界の労働者が置かれている環境でもある。
私の職場は医療現場であり、資格を持っていれば、いつでも今の職場を辞めて他の職場に移ることが容易である。そのため、入れ替わりも激しい。人間関係を深めることさえままならないし、男女関係のトラブルなど複雑な人間関係が絶えない。つまらないこととは思いつつも、それが現状だ。運動の中では「時代は革命情勢だ」と叫ばれてはいるものの、職場との温度差が激しい。「組合活動はじゃまくさい」と露骨に毛嫌いする者もいるし、職場集会を開いても、組合員の一割も集まらず、モチベーションガタ落ち。
 その一方で、組合アンケートでは、「組合があるから安心」と言った声や組合の大切さに気づいている組合員も決して少なくはない。そのような声が、私自身の精神的支柱となって組合運動を続けいく原動力となっている。
しかし、応援してもらっているだけでは、組合は強くならないし、闘えもしない。そのような職場の仲間をどう一歩を踏み出させるか、どう結集させるかが思案のところだ。
人は、納得しないと行動を起こさないものだ。ひとつの問題を取り上げても、その人の知識や経験、感性によって受け止め方は大きく変わる。目の前にある問題を、どのように分析し、どれだけわかりやすく現場に伝えることができるか。そこをいかに努力するかによって、職場の中に闘う息吹を芽生えさせることができるのではないか。努力なくして、闘いも団結も創りだせない。(三尾)

(写真 「11.7労働者集会」(右)と同日韓国の民主労総がおこなった「11.7全国労働者大会」(左)。ともに、労働者の国際的団結を呼びかけている)
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「尖閣諸島(釣魚台)」問題の核心
労働者は国境を超えた世界単一の階級

兵士と労働者階級には国境も「固有の領土」も存在しない
反戦・職場権力の奪取で右翼ファシスト・田母神を粉砕しよう!

「戦争か革命か」の歴史選択》

恐慌は労働者に大失業と非正規職化・低賃金ー強搾取を強制し、大失業が労働者に戦争を強制する。世界恐慌は、中国・朝鮮戦争の危機へと深化しています。東アジアを戦場として高まっている米中対立の激化は、同時に日・米・欧帝国主義の争闘戦の激化として進行している。帝国主義世界の首脳は「通貨切り下げ戦争は止めよう」と悲鳴を上げつつG20がぶち上げた「世界大恐慌の解決策」とは、「雇用なき成長」である。つまりG20は、過剰資本、過剰生産力という出口なき経済危機・財政赤字の全てを、世界中の労働者に、極限的な犠牲を強制することをとおして、支配階級の利潤を極大化する世界秩序を、戦争に訴えてでも維持するという宣言を発した。
巨額の経常赤字を抱える米帝・オバマはAPECでアジア市場への輸出増大を押し出し、菅政権は帝国主義間争闘戦に対応するためにTPP参加協議を表明し、構造改革の強化と日本農業の解体を宣言した。

世界金融危機が生じれば膨大な血税の投入で金融機関を救済し、その結果、巨額の財政赤字に陥れば、国家財政の削減を口実に、再び、その全矛盾を労働者に犠牲転嫁し、首切ー非正規職化・大幅賃下げを強制している。世界恐慌と大失業は労働者階級が生きていけないところに叩き込み、最後は、「労働者が生きるためには戦争しかない」というイデオロギー、排外主義・国益主義をまき散らし、労働者階級を侵略戦争に動員し、資本家だけの利益のために労働者階級に死を強制する。これが帝国主義だ。
中国漁船衝突事件ー「尖閣諸島(釣魚台)」をめぐって繰り返えされている排外主義・愛国主義・国家主義のイデオロギー扇動の核心も労働者を戦争に狩り出すためである。

帝国主義支配階級にとって侵略戦争と戦争国家化への国内的な絶対条件は労組解体である。「4・9政治和解」という国鉄1047名解雇撤回闘争解体攻撃は、闘う労働組合の根絶を目的に強行された一大反革命攻撃である。その核心は全労働者の侵略戦争への動員である。「4・9政治和解」攻撃と一体で推進されているのが外に向けての侵略戦争だ。それが菅政権が唱える「新成長戦略」と「東アジア共同体」構想だ!まさに釣魚台をめぐる排外主義・愛国主義・国家主義のイデオロギー扇動がこれらと一体的に推進されている。
この歴史を画する「4・9政治和解」攻撃は、24年間闘いぬかれてきた国鉄1047名解雇撤回闘争の解体のみならず、日本階級闘争から闘う労働組合を根絶し、労組を戦前の「産業報国会」へと塗り替える攻撃である。したがって「4・9反革命」は、全労働者に向けられた攻撃であり、「戦争か革命か」の歴史的選択が全労働者に例外なく突きつけられている。

《資本主義の時代はすでに終わっている》

「生きていけない」という青年労働者の現実のなかに、資本主義の終りが明解に示されている。
だからこそ、闘う労働組合を蘇らせ、全ての職場に闘う労働組合をつくり、全労働者の階級的団結・国際的団結の強化でゼネストをぶち抜き、労働者の煮えたぎる怒りで資本主義・帝国主義を打倒しなければならないのだ。労働者階級の闘う武器は団結とゼネストであり、資本と非妥協で闘う労働組合である。

《右翼・田母神ファシスト粉砕》

「日本固有の領土」と叫ばれている釣魚台は、歴史的・地理的に見れば、紛れもなく中国領土である。「尖閣諸島は歴史的、国際法的にも日本固有の領土」という帝国主義支配階級―菅民主党・連合政権、ファシスト田母神らの主張は、日帝の中国侵略戦争を居直り、新たな朝鮮・中国侵略戦争にむけた排外主義の扇動以外ではない。
そもそも「尖閣諸島の領有」は、1894年の日清戦争の結果、日本軍の武力制圧によって日本帝国主義が清国から強引に略奪したものを94年12月に閣議で協議し、95年1月14日に「日本の領土」として閣議決定し、翌96年4月1日の勅令13号で帝国主義支配階級が沖縄に編入したものである。今日、日清戦争が日帝の中国への侵略・略奪戦争であったことは周知の事実だ。
自然地理的にみても「尖閣諸島」は中国大陸棚に接続し、沖縄諸島と「尖閣諸島」の間には2000メートル以上の海溝が横たわっている。

そして帝国主義支配階級がいうところの「国際法」とはなにか。それは、帝国主義列強が自己の利益のためにのみ得手勝手に創り上げた「法」でしかない。帝国主義支配階級がいう「国際法」とは労働者階級の利益とは真っ向から無縁であり、労働者階級の利益に100%反革命的に敵対しているのが帝国主義ブルジョアジーどもがいう「国際法」である。
さらに日帝は72年の「沖縄施政権返還」によって「尖閣諸島」はその返還範囲に含まれていると主張しているが、これも詭弁だ。

《帝国主義の戦争政策はすでに破綻している》

資本家は戦争で利益を上げ、過剰資本・過剰生産力を戦争という手段で暴力的に処理すると同時に、資本に対する労働者階級の団結と抵抗を鎮圧・圧殺し、労働者同士を戦わせ、資源と領土を略奪し、勢力圏を拡大しようとする。これが資本主義・帝国主義戦争だ。
だが帝国主義の延命策は必ず破綻する。なぜなら、すでに米国内でEU各国で、アジアで、アフリカで資本主義・帝国主義に対する数百万・数千万の労働者の怒りがゼネストとして爆発し、インドでは1億人が反乱への決起を開始している。
中国では日本・外国資本に強搾取されている数千万の労働者が賃上げストに決起し勝利している。中国労働者の反日デモは日本資本の搾取と侵略に対する怒りであると同時に中国スターリン主義の腐敗と弾圧・抑圧に対する根底的で人間的な怒りの反乱だ! 日・中青年労働者・学生・全労働者の共通の打倒すべき敵は帝国主義であり、中国スターリン主義だ!
全面的な崩壊へと突き進んでいる資本主義・帝国主義は、今日、明日の利益だけしか考えていない。労働者階級人民・兵士に戦争の地獄を強制しても資本家のみが生き延びる道を選択している。 ①菅政権が閣議決定した「新安保懇」では、中国・北朝鮮への戦争を提言し、武器輸出3原則の見直し=輸出解禁をも提言し、②陸自1万3000人の増員計画、③沖縄配備の自衛隊員を南西諸島配備も含め10倍の2万人増員計画、さらに④陸自強襲部隊の沖縄への臨戦配備、日本最西端・与那国島への陸自200名の配備計画、⑤日米共同での「離島奪回訓練」(=「尖閣諸島」略奪訓練)の実施計画、⑥日米韓など10カ国が釜山周辺海域で「(大量破壊兵器)拡散に対する安全保障構想(PSI)」訓練の強行、⑦日米合意として辺野古への新基地建設の強行方針など、これらは全て菅民主党・連合政権下で行なわれている戦争国家化への激しい動きである。兵士の隊内反乱と決起は不可避である。これらの軍拡と一体で中国―朝鮮侵略戦争に労働者階級人民を動員する排外主義・国家主義イデオロギーの扇動が叫ばれている。これが「尖閣諸島は日本固有の領土」論の核心だ。
世界単一の階級である労働者階級が国境を超え、団結し、怒りを一つにして決起すれば巨大な力で世界を変えることができる。プロレタリアートの共通の敵・帝国主義打倒!スターリン主義打倒!これが労働者階級の唯一の実践的な回答である!(会員・滝山)

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11・7労働者集会報告

歴史を画する新たな階級間戦争が始まった!
「戦争か革命か!」 労働者階級と兵士は団結を強化して闘おう!

歴史を画する「4・9大反革命」を打ち砕き、大失業と戦争攻撃と闘う世界の労組代表が結集した。なによりも青年労働者・学生の集会参加の増大が集会全体をリードし、
G20粉砕闘争に決起する韓国民主労総と固く連帯し、日本での11・7労働者集会は勝ち取られた。
会場を埋め尽くす5900の隊列は、前日の田母神らの右翼ファシスト集会とデモをぶっ飛ばし、、これまでにない階級的団結と国際連帯、国際反戦闘争として、断固、打ち抜かれた。
世界の労働者、そして、兵士・元兵士にとって「戦争か革命か」がリアルな現実の問題となっている。

労働者・兵士行動委員会は、日比谷野音に結集する世界の仲間たちに『Rise』特別版のビラ撒きを行ないました!  「兵士・労働者階級には国境もなく、固有の領土も存在しない」「兵士も元兵士も労働者だ!階級的団結と国際連帯で世界を変えよう!」の日本語・ハングル・英語の大見出しに注目が集まり、ビラはどんどん受け取られ、特に、徴兵制を義務化する韓国の労働者・兵士にとって、このビラは決定的であったことは間違いありません。

集会の始めに港合同の中村副委員長の呼びかけで、11月集会の陣頭に起ってきた動労千葉の中野洋前委員長をしのんで黙とうが行なわれた。中村副委員長は「4・9政治和解」を徹底弾劾し、開始した国鉄全国運動を押し進め、あくまで解雇撤回まで闘い抜くことを熱烈に訴えた。

高山俊吉弁護士、三里塚芝山連合空港反対同盟、沖縄の元全軍労牧港支部青年部の宮城盛光北中城村議、韓国からは民主労総ソウル本部の40名を超える代表団、アメリカからはILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34、UTLA(ロサンゼルス統一教組)、ドイツ、ブラジル、フィリピン、星野文昭さんのメッセージ、さらに滞日外国人労働者の大部隊が登壇し、入管当局への怒り、国際連帯と自由を求める血の叫びをあげた。

呼びかけ労組から関生支部の高副委員長と動労千葉の田中委員長が基調アピールを行なった。高副委員長は4ヶ月を越える激烈なストライキの経過を報告し「今回のストは、たとえ少数であっても切実な要求を掲げれば多くの仲間を結集できることを証明した」、非妥協で闘えば必ず勝利すると確信に満ちた提起を行い、田中委員長は「国鉄全国運動の中に労働者と労働運動の未来がかかっていることを確信して闘い続ける」「この秋から来春にかけてストライキを構え闘いに起ち上がる」と闘争突入を宣言し、全参加者は圧倒的な拍手で応えた。

新たな国鉄全国運動呼びかけ人の決意表明。国鉄1047名闘争当該の動労千葉争議団と4人の国労争議団が登壇し、満場の拍手の中、元気に力強いアピールを行った。  全逓、教労、自治体、医療、合同労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟が決意表明。集会後、権力の不当弾圧を突き破り、都心を貫く力強いデモをやり抜いた。デモ終盤での労働者1名の不当逮捕は、翌日には奪還された。新たな歴史を画する決戦の始まりだ。11・7‐G20粉砕‐APEC粉砕の連続闘争から激闘の11年の勝利へ! 団結して共に闘おう!(会員・杉橋)

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巨大資本に労働者の底力を見せつけた

10・15関西国鉄集会 (会員・見谷)

 10月15日に大阪で動労千葉が呼びかけた関西国鉄集会に参加しました。集会は350名の労働者が結集して、内容的にも画期的な集会となりました。
動労千葉の田中康宏委員長の報告と 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の高英男副委員長の報告は巨大資本に対して、労働者の団結を信じて立ち向かうならば「勝てる!」という力強い報告でした。
今の大恐慌の情勢到来に対して、労働組合の階級的再生をかけて、国鉄全国運動の大発展を今こそ始めていくことに参加全員がひしひしと緊張感を持って感じました。
労働組合が職場闘争を一切放棄した体制内労働組合の敵対をはねのけて、職場の団結をつくる闘いから街頭での右翼との激突、反戦闘争まで文字通り労働者階級のプロレタリア革命を目指した全人民的運動の拠点として、それは10・15集会で関生支部が提起した、中小零細企業も含めた全人民的運動とも言うべき内容、「生きさせろ!」として資本と対決する階級的内容がはらまれています。
動労千葉はJRの外注化攻撃の本質を資本による9割非正規化攻撃、新自由主義攻撃としてあり、JRのみならず全ての労働者に仕掛けられた攻撃である点を鮮明にしました。
関生支部からは、7月以来4ヵ月間にわたり激しく闘い勝利を切り開いている生コンゼネストの報告があり、連日の闘いで組合員が鍛えられ、絶対譲れない闘いの中に労働者が決起する確信を組合指導部が持つことの意義について語られました。
二人の報告のベースは「4・9政治和解」攻撃に      ついての鋭い批判でした。労働運動の岐路にある現在の情勢の中で「4・9政治和解」攻撃を許すのか、どうかに労働組合の命運がかかっていると提起。関生支部からは、ここに確信を持ち、国鉄闘争全国運動に組織として呼びかけ団体になった経緯を力強く述べました。更に、国鉄1047名解雇撤回の動労千葉争議団と国労闘争団からの発言がありました。4者・4団体への激しい怒りと解雇撤回闘争の展望を力強く述べました。
特に圧巻でしたのは、青年労働者の発言です。(写真)大阪の自治体労働者の青年とJR契約社員制度撤廃を掲げ不当解雇と闘う動労西日本の青年労働者です。新自由主義攻撃をまともに直撃している青年労働者が今こそ、労働組合に結集して起ちあがることを自分の職場での闘いを通じて発言しました。
10・15集会のもう一つの柱として、青年集会としても位置づけていました。この集会に向けて、労組青年部へのアンケート郵送を始め、積極的に青年労働者の獲得に向けて組織化を推し進めました。青年部からのアンケートの返答も私たちの予想を超える数が届きました。
大失業と戦争の時代だからこそ、青年労働者と兵士(青年!)の獲得が緊急の課題であることが明らかになりました。そしてその両者を結びつけるものが労働組合運動であり、街頭での反戦闘争の爆発です。関生支部のストライキは文字通り大阪のど真ん中である梅田で闘われていました。そのストライキとストライキへの宣伝活動に触れて、青年自衛官との交流も始まっています。まさに10
・15に向かう過程での出会いです。
10・15の集会は巨大資本に対して真っ向から闘える勢力が「4・9政治和解」攻撃をはねのけて結集したことに最大の意義があります。11月労働者集会のうねりにも繋がりました。「4・9政治和解」以降、労働組合運動を始め、あらゆる社会的運動が雪崩現象的に政府と資本に屈服し始めています。
魚釣台問題もそうです。労働組合が闘わないから、右翼的跋扈の中に労働者が「取り込まれて」しまう現象を許しているのです。階級的労働組合を作り出そう!労働組合をめぐる闘いに突入したことを肌身で感じた集会でした。

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自衛隊兵士・家族は階級的労働運動に合流し共に闘おう

 扇動されている「釣魚台(尖閣)」問題。「日本国有の領土」という主張がはばをきかせている。しかし、アジア史を紐とくまでもなく、近現代資本主義の歴史は日本を含む帝国列強の争闘戦の歴史であり、いわゆる「国境線」といわれる国家間の線引(領土・国境)とはその結果であることを示して余りある。
結論を先にいうならば、釣魚台は「明治」国家のアジア侵略戦争の開始、「日清戦争」を突破口とする日本帝国主義のアジア侵略戦争の結果、中国より略奪した島しょにほかならない。日清戦争に勝利した日本軍・政府は、台湾と釣魚台諸島の割譲、そして賠償金2億両(当時)を清国政府に認めさせ、アジアの植民地支配への足掛かりを得たのだ。この戦争を突破口にアジアにおける資源・領土の略奪によって日本帝国主義は、「明治維新」による江戸・徳川幕藩体制(そして「琉球処分」〉から明治天皇制国家へと転換し、「日韓併合」を強行、天皇制ボナパルティズム政権へと推転し、全面的な中国・朝鮮ーアジア・太平洋侵略戦争へと突入していく。後のオキナワ・本土(東京)空襲ーヒロシマーナガサキはこれら日帝のアジア侵略史の総結果であることは明白であり、日本共産党の「国際政治で合法的に認められた事実」などとする右翼を凌駕する歴史認識に怒りを禁じえない。

4・9国鉄闘争「政治和解」は5・28「日米合意」の辺野古基地建設強行宣言と一体で繰り出された。それは鳩山内閣辞任、菅新内閣で起死回生をはかろうとする民主党・連合政権による鋭角的な階級攻撃だ。11月労働者集会、G20・APEC粉砕闘争を闘いとった地平、国鉄・勤労千葉闘争勝利ー非正規職撤廃、釣魚台略奪阻止~安保・沖縄闘争勝利、労働者の国際連帯で北朝鮮・中国ーアジア侵略戦争を阻止するときだ。
国鉄闘争とともに、安保・沖縄(反軍)闘争をめぐる情勢は一変した。釣魚台をめぐる排外主義扇動、安保・沖縄・国鉄闘争解体を許すな。勤労千葉・関西生コン闘争を切っ先とする階級的労働運動で反撃に転じよう。

自民党以上に凶暴な民主党政権によって、日米同盟の深化、アジア侵略戦争の政策と諸準備が進行中である。安保の最大の実体である在沖(在本土)米軍基地、すすむ米軍・自衛隊との融合一体化。日米帝は対抗しながらも共同して、北朝鮮・中国ーアジア侵略戦争に総力で対応しようとしている。米韓安保同盟も北朝鮮政権崩壊をめざし、「天安」沈没事件、韓国への戦争指揮権移譲の延期、「作戦計画5029」(北朝鮮への突入作戦)の完成など、米軍(自衛隊)と共同で北朝鮮・中国への軍事圧力を極大化させつつある。他方、沖縄の自衛隊・南西混成団の旅団化と増員(3月)、南西諸島(尖閣)奪還演習、「尖閣」を中心とする哨戒・監視強化と新警戒機の導入・配備計画など。

経団連も同調し「現代版大東亜共栄圏」ともいうべき、東アジア共同体、新成長戦略構想は、日帝の延命政策であり、世界恐慌下にあえぐ日米中のアジアをめぐる争闘戦の表現にほかならない。それは溢れだす排外主義と一体化し軍事レベルに達している。国家財政の破綻と円・ドル・ユーロ・元をめぐる国際通貨安戦争がその根底にある。
「今の日米共同演習は戦争そのものだ」と公言する自衛隊高級幹部ら。漁船衝突事件での日米帝の「尖閣は日米安保の範囲」とする脅迫を許すな。労働者に国境なし、「万国の労働者、団結せよ」の旗高く、自衛隊兵士・家族は階級的労働運動に合流し共に闘おう。(東京会員・直井)
(写真 11・14 APEC粉砕デモ)
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新たな三里塚闘争が始まった!

10月10日、三里塚全国集会は、民営化・大失業攻撃と戦争にひた走る日帝・菅政権を打倒する戦闘宣言を発した。
44年にわたり不屈・非妥協に闘い抜く三里塚闘争へ、今まさに競争に駆り立てられ、分断され、未来を奪われようとしている青年労働者や学生が、「これは自分の問題だ!」と、言いきり新たに結集を開始している。
10・10をもって三里塚闘争は、沖縄闘争とともに、巨大な反戦政治闘争として新たな一歩を踏み出した。「現闘本部強奪・市東さんの農地強奪」、「団結街道封鎖」、「第3誘導路建設」攻撃は、動労千葉を破壊・解体して労働運動を根絶やしにすることを狙う「4・9反革命」と一体の攻撃だ。「大恐慌をプロレタリア革命へ!」が現実の課題として問われる情勢に突入した今日、階級的労働運動=動労千葉労働運動を貫く闘いがすべてを決する。「4・9反革命」を打ち砕く国鉄全国運動と一体となって三里塚闘争が前進し発展することの中に、プロレタリア革命の実践的な一階梯がある。、検修外注化阻止の動労千葉ストを先頭に決戦の12月ー11年へ突き進もう!

【かけがえのない三里塚闘争】

今日の階級的労働運動路線における三里塚闘争の位置を、田中委員長は集会で次のように明解に語った。「三里塚闘争が44年間国家権力のあらゆる攻撃から闘いの拠点を守り抜いたことが、どれほどかけがえのないことか。三里塚があったから、労働者人民は闘いを守り、力関係を築き、戦争や改憲を止めてきた。こんなすごい闘いは日本階級闘争においてほかになかった!動労千葉は反対同盟と車の両輪として闘い、…その後の国鉄分割・民営化と闘う力を得た。中曽根の改憲と戦争の攻撃を阻んだ力も、三里塚の労農連帯から始まった」。
世界大恐慌下、釣魚台問題で排外主義・愛国主義が一斉に吹き出し、一切の階級的闘いを絶滅する攻撃として「4・9反革命」攻撃がかけられている。この状況の中で、三里塚闘争が「公団(NAA)と同盟は水と油」、「絶対反対」、「非妥協・不屈」の根底的で普遍的闘いとして貫かれ、階級的労働運動の鉄の心臓部としての動労千葉と一体化し、反帝・反スタ世界革命への新たな実戦的で実践的闘いの幕が切って落とされたということである。

【三里塚農民と共に闘うことが世界を変える】

「派遣切りでクビを切られた。資本家と労働者が非和解であること、団結して闘えば勝つことを学んだ」(青年労働者)。「農民が生き方をかけて闘っている。この三里塚をもう一度、私たちの怒りで絶対に勝利させよう」(織田委員長)。「私は三里塚は初めて。人間的に闘うことが、今の時代は資本との闘いになる。農民とともに闘うことが世界を変えることだ」(文連・斎藤君)と学生が、最もラディカルに世界と社会の根本的転覆をかけて三里塚に結集を開始した。非和解的に闘うこと、これこそが三里塚の「闘魂」であり、反動と体制内派を打ち砕く闘いなのだ。

【敵対する反革命を打ち砕け!】

「三里塚闘争の変質化を願う者と沖縄闘争の破壊者は同じ。体制内派を粉砕・打倒し、階級的労働運動を推進することこそ勝利の道」と、私は本誌『Rise』第5号に書いた。闘いが進めば進むほど、三里塚には有象無象の反動・反革命どもが集まってくる。それも「市民運動」の仮面をかぶって。労働運動に「市民運動」を並立・対立させることをもって三里塚闘争を破壊し、動労千葉との労農同盟を破壊しようと、浅薄にも蠢いているのだ。それが階級闘争から逃亡し、破産を重ねている旧与田派と塩川一派だ。「大恐慌と戦争」の時代の階級的労働運動の苛烈な闘いと一体化した三里塚闘争の非和解的前進が、恥知らずな「市民運動」面した体制内水準の反動的企てを木端微塵に粉砕して突き進む。人生をかけて、「大恐慌を世界革命へ」の闘いに決起しよう!疾風怒涛の11月、12月を闘い抜き、決戦の2011年へおどりこんでいこう!
(三里塚現闘会員・川森)

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投稿
大恐慌下の自衛隊 –08年リーマン・ショックで入隊状況が激変

【自衛官との交歓の新たな開始と展開】

兵士や元兵士は社会を変える掛け替えのない存在です。6月以降の国鉄闘争全国運動の中、職場や組合や街頭宣伝の場で兵士や元兵士との交流・交歓が新たに始まっています。解雇撤回・国鉄闘争全国運動への現役青年自衛官の賛同なども報告されています。
「解雇撤回」や「非正規雇用撤廃」は兵士や元兵士を含む全労働者の課題です。以下これまでの『ライズ』の既報内容も含め簡単に報告します。

【04年~有事法制と募兵の拡大】

03年の有事法制制定と04年の国民保護法施行の中で危機管理や防災の専門家・担当者として退職自衛官の採用が全国の地方自治体で急増。08年12月時点で44都道府県84市町村です。自衛隊への協力は「国からの法定受託事務」(地方自治法)として地方自治体に義務化されていますが、広報・募兵が危機管理・防災と一体で労働者住民の生活の中に持ち込まれています。

【隊内の状況】

04年の自衛隊のイラク戦争参戦は戦時法制の整備や広報・募兵活動の強化と同時に戦時派兵下の訓練の激化とそれに伴う自衛官への暴行・虐待・自殺などを激発させています。
99年の佐世保・護衛艦「さわぎり」艦内での21才3曹の自殺に続く05年の空自浜松基地29才3曹の自殺。06年北海道当別基地での21才女性兵士への上官の性暴力と自衛隊当局による退職強要。08年横須賀・補給艦「たちかぜ」艦内での38才2曹の自殺。隊内での自殺者は03年以前の50~70人が04・05・06・07年で94・93・93・83人と増加等々。自殺の10倍とも言われる未遂とそれら家族の苦難も含めこれらは氷山の一角です。
【07年 自衛隊の募集  方式の転換】
防衛省は「防衛力の人的側面についての抜本的改革に関する検討会」を設置し07年6月に報告書を提出。「募集基盤の拡大」としてここに大きな転換があります。

【07年「ハイスクールリクルーター」制度】

陸上自衛隊に「ハイスクールリクルーター」制度が07年度に創設(INでの検索請う)。これは高校や専門学校出身現役隊員(ハイスクールリクルーター)が広報官と一緒に母校に出向き学内で体験談を語るなどする募兵活動制度。防衛省の08年度版「ハイスクールリクルーター指定者名簿」では全国で650をこえる高校や専門学校の卒業生が登録されています。

【07年~ 小中高生の体験入隊の急増】

教育法制の改悪の中で、学校への募兵の強化と同時に小学生・中学生・高校生の自衛隊への体験入隊が一気に増加。小・中・高生の総合学習・職場体験学習での体験入隊がそれです。06~07年で1353件から2087件。約21000人から約32500人に。1年間で1万人以上も増えています。

【08年 リーマン・ショックで入隊状況が激変 自衛官の内定取り消し】

防衛省は08年度の任期制自衛官の試験で20300人の受験者から8800人を合格内定しましたがこの年のリーマン・ショックの後4200人の内定を取り消しました。4000余名の任期制自衛官が深刻な大失業を前に任期を延長して隊内に残ったからです。任期のない曹以上の自衛官の募集でも倍率は4倍台です。
「実は他に就職したい民間企業があったんですが、それがダメで。…正直、いずれ海外の戦地に送られるかもしれないという怖さよりも、どこにも就職できないのが怖かったんですよ」(09年3月高卒自衛官の入隊動機)「戦地に行くよりも就職できない怖さ」での入隊。これが大恐慌下の青年労働者の現実と怒りです。
08年リーマンショックの現実は世界を覆い、大失業の嵐は隊内の自衛官をも直撃しています。

【自衛官との団結は職場の団結から始まる】

国鉄闘争全国運動を軸とする階級的労働運動の実践の中で兵士や元兵士との交歓を着実に前進させ階級の軍勢の強化に結実させていきましょう。(会員・岐部))

会報 第10号

第10号 2010年11月10日発行


no10

職場の中に、闘う息吹を!

職場闘争は、職場で労働をともにする相手だけに、ある意味、簡単ではない。人間関係や仕事にも影響する恐れがあるからだ。しかし、それを乗り越えなければ、なにも変えられない。
読者のみなさんは、職場闘争に奮起し、闘っておられることだろう。職場は違えど、資本主義社会で生きている以上、同じ立場に代わりはない。それは、この国だけでなく、全世界の労働者が置かれている環境でもある。
私の職場は医療現場であり、資格を持っていれば、いつでも今の職場を辞めて他の職場に移ることが容易である。そのため、入れ替わりも激しい。人間関係を深めることさえままならないし、男女関係のトラブルなど複雑な人間関係が絶えない。つまらないこととは思いつつも、それが現状だ。運動の中では「時代は革命情勢だ」と叫ばれてはいるものの、職場との温度差が激しい。「組合活動はじゃまくさい」と露骨に毛嫌いする者もいるし、職場集会を開いても、組合員の一割も集まらず、モチベーションガタ落ち。
 その一方で、組合アンケートでは、「組合があるから安心」と言った声や組合の大切さに気づいている組合員も決して少なくはない。そのような声が、私自身の精神的支柱となって組合運動を続けいく原動力となっている。
しかし、応援してもらっているだけでは、組合は強くならないし、闘えもしない。そのような職場の仲間をどう一歩を踏み出させるか、どう結集させるかが思案のところだ。
人は、納得しないと行動を起こさないものだ。ひとつの問題を取り上げても、その人の知識や経験、感性によって受け止め方は大きく変わる。目の前にある問題を、どのように分析し、どれだけわかりやすく現場に伝えることができるか。そこをいかに努力するかによって、職場の中に闘う息吹を芽生えさせることができるのではないか。努力なくして、闘いも団結も創りだせない。(三尾)

(写真 「11.7労働者集会」(上)と同日韓国の民主労総がおこなった「11.7全国労働者大会」(下)。ともに、労働者の国際的団結を呼びかけている)
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「尖閣諸島(釣魚台)」問題の核心

労働者は国境を超えた世界単一の階級
兵士と労働者階級には国境も「固有の領土」も存在しない

反戦・職場権力の奪取で右翼ファシスト・田母神を粉砕しよう!

《「戦争か革命か」の歴史選択》

恐慌は労働者に大失業と非正規職化・低賃金ー強搾取を強制し、大失業が労働者に戦争を強制する。世界恐慌は、中国・朝鮮戦争の危機へと深化しています。東アジアを戦場として高まっている米中対立の激化は、同時に日・米・欧帝国主義の争闘戦の激化として進行している。帝国主義世界の首脳は「通貨切り下げ戦争は止めよう」と悲鳴を上げつつG20がぶち上げた「世界大恐慌の解決策」とは、「雇用なき成長」である。つまりG20は、過剰資本、過剰生産力という出口なき経済危機・財政赤字の全てを、世界中の労働者に、極限的な犠牲を強制することをとおして、支配階級の利潤を極大化する世界秩序を、戦争に訴えてでも維持するという宣言を発した。
巨額の経常赤字を抱える米帝・オバマはAPECでアジア市場への輸出増大を押し出し、菅政権は帝国主義間争闘戦に対応するためにTPP参加協議を表明し、構造改革の強化と日本農業の解体を宣言した。

世界金融危機が生じれば膨大な血税の投入で金融機関を救済し、その結果、巨額の財政赤字に陥れば、国家財政の削減を口実に、再び、その全矛盾を労働者に犠牲転嫁し、首切ー非正規職化・大幅賃下げを強制している。世界恐慌と大失業は労働者階級が生きていけないところに叩き込み、最後は、「労働者が生きるためには戦争しかない」というイデオロギー、排外主義・国益主義をまき散らし、労働者階級を侵略戦争に動員し、資本家だけの利益のために労働者階級に死を強制する。これが帝国主義だ。
中国漁船衝突事件ー「尖閣諸島(釣魚台)」をめぐって繰り返えされている排外主義・愛国主義・国家主義のイデオロギー扇動の核心も労働者を戦争に狩り出すためである。

帝国主義支配階級にとって侵略戦争と戦争国家化への国内的な絶対条件は労組解体である。「4・9政治和解」という国鉄1047名解雇撤回闘争解体攻撃は、闘う労働組合の根絶を目的に強行された一大反革命攻撃である。その核心は全労働者の侵略戦争への動員である。「4・9政治和解」攻撃と一体で推進されているのが外に向けての侵略戦争だ。それが菅政権が唱える「新成長戦略」と「東アジア共同体」構想だ!まさに釣魚台をめぐる排外主義・愛国主義・国家主義のイデオロギー扇動がこれらと一体的に推進されている。
この歴史を画する「4・9政治和解」攻撃は、24年間闘いぬかれてきた国鉄1047名解雇撤回闘争の解体のみならず、日本階級闘争から闘う労働組合を根絶し、労組を戦前の「産業報国会」へと塗り替える攻撃である。したがって「4・9反革命」は、全労働者に向けられた攻撃であり、「戦争か革命か」の歴史的選択が全労働者に例外なく突きつけられている。

《資本主義の時代はすでに終わっている》

「生きていけない」という青年労働者の現実のなかに、資本主義の終りが明解に示されている。
だからこそ、闘う労働組合を蘇らせ、全ての職場に闘う労働組合をつくり、全労働者の階級的団結・国際的団結の強化でゼネストをぶち抜き、労働者の煮えたぎる怒りで資本主義・帝国主義を打倒しなければならないのだ。労働者階級の闘う武器は団結とゼネストであり、資本と非妥協で闘う労働組合である。

《右翼・田母神ファシスト粉砕》

「日本固有の領土」と叫ばれている釣魚台は、歴史的・地理的に見れば、紛れもなく中国領土である。「尖閣諸島は歴史的、国際法的にも日本固有の領土」という帝国主義支配階級―菅民主党・連合政権、ファシスト田母神らの主張は、日帝の中国侵略戦争を居直り、新たな朝鮮・中国侵略戦争にむけた排外主義の扇動以外ではない。
そもそも「尖閣諸島の領有」は、1894年の日清戦争の結果、日本軍の武力制圧によって日本帝国主義が清国から強引に略奪したものを94年12月に閣議で協議し、95年1月14日に「日本の領土」として閣議決定し、翌96年4月1日の勅令13号で帝国主義支配階級が沖縄に編入したものである。今日、日清戦争が日帝の中国への侵略・略奪戦争であったことは周知の事実だ。
自然地理的にみても「尖閣諸島」は中国大陸棚に接続し、沖縄諸島と「尖閣諸島」の間には2000メートル以上の海溝が横たわっている。

そして帝国主義支配階級がいうところの「国際法」とはなにか。それは、帝国主義列強が自己の利益のためにのみ得手勝手に創り上げた「法」でしかない。帝国主義支配階級がいう「国際法」とは労働者階級の利益とは真っ向から無縁であり、労働者階級の利益に100%反革命的に敵対しているのが帝国主義ブルジョアジーどもがいう「国際法」である。
さらに日帝は72年の「沖縄施政権返還」によって「尖閣諸島」はその返還範囲に含まれていると主張しているが、これも詭弁だ。

《帝国主義の戦争政策はすでに破綻している》

資本家は戦争で利益を上げ、過剰資本・過剰生産力を戦争という手段で暴力的に処理すると同時に、資本に対する労働者階級の団結と抵抗を鎮圧・圧殺し、労働者同士を戦わせ、資源と領土を略奪し、勢力圏を拡大しようとする。これが資本主義・帝国主義戦争だ。
だが帝国主義の延命策は必ず破綻する。なぜなら、すでに米国内でEU各国で、アジアで、アフリカで資本主義・帝国主義に対する数百万・数千万の労働者の怒りがゼネストとして爆発し、インドでは1億人が反乱への決起を開始している。
中国では日本・外国資本に強搾取されている数千万の労働者が賃上げストに決起し勝利している。中国労働者の反日デモは日本資本の搾取と侵略に対する怒りであると同時に中国スターリン主義の腐敗と弾圧・抑圧に対する根底的で人間的な怒りの反乱だ! 日・中青年労働者・学生・全労働者の共通の打倒すべき敵は帝国主義であり、中国スターリン主義だ!
全面的な崩壊へと突き進んでいる資本主義・帝国主義は、今日、明日の利益だけしか考えていない。労働者階級人民・兵士に戦争の地獄を強制しても資本家のみが生き延びる道を選択している。 ①菅政権が閣議決定した「新安保懇」では、中国・北朝鮮への戦争を提言し、武器輸出3原則の見直し=輸出解禁をも提言し、②陸自1万3000人の増員計画、③沖縄配備の自衛隊員を南西諸島配備も含め10倍の2万人増員計画、さらに④陸自強襲部隊の沖縄への臨戦配備、日本最西端・与那国島への陸自200名の配備計画、⑤日米共同での「離島奪回訓練」(=「尖閣諸島」略奪訓練)の実施計画、⑥日米韓など10カ国が釜山周辺海域で「(大量破壊兵器)拡散に対する安全保障構想(PSI)」訓練の強行、⑦日米合意として辺野古への新基地建設の強行方針など、これらは全て菅民主党・連合政権下で行なわれている戦争国家化への激しい動きである。兵士の隊内反乱と決起は不可避である。これらの軍拡と一体で中国―朝鮮侵略戦争に労働者階級人民を動員する排外主義・国家主義イデオロギーの扇動が叫ばれている。これが「尖閣諸島は日本固有の領土」論の核心だ。
世界単一の階級である労働者階級が国境を超え、団結し、怒りを一つにして決起すれば巨大な力で世界を変えることができる。プロレタリアートの共通の敵・帝国主義打倒!スターリン主義打倒!これが労働者階級の唯一の実践的な回答である!(会員・滝山)

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11・7労働者集会報告

歴史を画する新たな階級間戦争が始まった!
「戦争か革命か!」 労働者階級と兵士は団結を強化して闘おう!

歴史を画する「4・9大反革命」を打ち砕き、大失業と戦争攻撃と闘う世界の労組代表が結集した。なによりも青年労働者・学生の集会参加の増大が集会全体をリードし、
G20粉砕闘争に決起する韓国民主労総と固く連帯し、日本での11・7労働者集会は勝ち取られた。
会場を埋め尽くす5900の隊列は、前日の田母神らの右翼ファシスト集会とデモをぶっ飛ばし、、これまでにない階級的団結と国際連帯、国際反戦闘争として、断固、打ち抜かれた。
世界の労働者、そして、兵士・元兵士にとって「戦争か革命か」がリアルな現実の問題となっている。

労働者・兵士行動委員会は、日比谷野音に結集する世界の仲間たちに『Rise』特別版のビラ撒きを行ないました!  「兵士・労働者階級には国境もなく、固有の領土も存在しない」「兵士も元兵士も労働者だ!階級的団結と国際連帯で世界を変えよう!」の日本語・ハングル・英語の大見出しに注目が集まり、ビラはどんどん受け取られ、特に、徴兵制を義務化する韓国の労働者・兵士にとって、このビラは決定的であったことは間違いありません。

集会の始めに港合同の中村副委員長の呼びかけで、11月集会の陣頭に起ってきた動労千葉の中野洋前委員長をしのんで黙とうが行なわれた。中村副委員長は「4・9政治和解」を徹底弾劾し、開始した国鉄全国運動を押し進め、あくまで解雇撤回まで闘い抜くことを熱烈に訴えた。

高山俊吉弁護士、三里塚芝山連合空港反対同盟、沖縄の元全軍労牧港支部青年部の宮城盛光北中城村議、韓国からは民主労総ソウル本部の40名を超える代表団、アメリカからはILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル34、UTLA(ロサンゼルス統一教組)、ドイツ、ブラジル、フィリピン、星野文昭さんのメッセージ、さらに滞日外国人労働者の大部隊が登壇し、入管当局への怒り、国際連帯と自由を求める血の叫びをあげた。

呼びかけ労組から関生支部の高副委員長と動労千葉の田中委員長が基調アピールを行なった。高副委員長は4ヶ月を越える激烈なストライキの経過を報告し「今回のストは、たとえ少数であっても切実な要求を掲げれば多くの仲間を結集できることを証明した」、非妥協で闘えば必ず勝利すると確信に満ちた提起を行い、田中委員長は「国鉄全国運動の中に労働者と労働運動の未来がかかっていることを確信して闘い続ける」「この秋から来春にかけてストライキを構え闘いに起ち上がる」と闘争突入を宣言し、全参加者は圧倒的な拍手で応えた。

新たな国鉄全国運動呼びかけ人の決意表明。国鉄1047名闘争当該の動労千葉争議団と4人の国労争議団が登壇し、満場の拍手の中、元気に力強いアピールを行った。  全逓、教労、自治体、医療、合同労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟が決意表明。集会後、権力の不当弾圧を突き破り、都心を貫く力強いデモをやり抜いた。デモ終盤での労働者1名の不当逮捕は、翌日には奪還された。新たな歴史を画する決戦の始まりだ。11・7‐G20粉砕‐APEC粉砕の連続闘争から激闘の11年の勝利へ! 団結して共に闘おう!(会員・杉橋)

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巨大資本に労働者の底力を見せつけた

10・15関西国鉄集会 (会員・見谷)

 10月15日に大阪で動労千葉が呼びかけた関西国鉄集会に参加しました。集会は350名の労働者が結集して、内容的にも画期的な集会となりました。
動労千葉の田中康宏委員長の報告と 全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の高英男副委員長の報告は巨大資本に対して、労働者の団結を信じて立ち向かうならば「勝てる!」という力強い報告でした。
今の大恐慌の情勢到来に対して、労働組合の階級的再生をかけて、国鉄全国運動の大発展を今こそ始めていくことに参加全員がひしひしと緊張感を持って感じました。
労働組合が職場闘争を一切放棄した体制内労働組合の敵対をはねのけて、職場の団結をつくる闘いから街頭での右翼との激突、反戦闘争まで文字通り労働者階級のプロレタリア革命を目指した全人民的運動の拠点として、それは10・15集会で関生支部が提起した、中小零細企業も含めた全人民的運動とも言うべき内容、「生きさせろ!」として資本と対決する階級的内容がはらまれています。
動労千葉はJRの外注化攻撃の本質を資本による9割非正規化攻撃、新自由主義攻撃としてあり、JRのみならず全ての労働者に仕掛けられた攻撃である点を鮮明にしました。
関生支部からは、7月以来4ヵ月間にわたり激しく闘い勝利を切り開いている生コンゼネストの報告があり、連日の闘いで組合員が鍛えられ、絶対譲れない闘いの中に労働者が決起する確信を組合指導部が持つことの意義について語られました。
二人の報告のベースは「4・9政治和解」攻撃に      ついての鋭い批判でした。労働運動の岐路にある現在の情勢の中で「4・9政治和解」攻撃を許すのか、どうかに労働組合の命運がかかっていると提起。関生支部からは、ここに確信を持ち、国鉄闘争全国運動に組織として呼びかけ団体になった経緯を力強く述べました。更に、国鉄1047名解雇撤回の動労千葉争議団と国労闘争団からの発言がありました。4者・4団体への激しい怒りと解雇撤回闘争の展望を力強く述べました。
特に圧巻でしたのは、青年労働者の発言です。(写真)大阪の自治体労働者の青年とJR契約社員制度撤廃を掲げ不当解雇と闘う動労西日本の青年労働者です。新自由主義攻撃をまともに直撃している青年労働者が今こそ、労働組合に結集して起ちあがることを自分の職場での闘いを通じて発言しました。
10・15集会のもう一つの柱として、青年集会としても位置づけていました。この集会に向けて、労組青年部へのアンケート郵送を始め、積極的に青年労働者の獲得に向けて組織化を推し進めました。青年部からのアンケートの返答も私たちの予想を超える数が届きました。
大失業と戦争の時代だからこそ、青年労働者と兵士(青年!)の獲得が緊急の課題であることが明らかになりました。そしてその両者を結びつけるものが労働組合運動であり、街頭での反戦闘争の爆発です。関生支部のストライキは文字通り大阪のど真ん中である梅田で闘われていました。そのストライキとストライキへの宣伝活動に触れて、青年自衛官との交流も始まっています。まさに10
・15に向かう過程での出会いです。
10・15の集会は巨大資本に対して真っ向から闘える勢力が「4・9政治和解」攻撃をはねのけて結集したことに最大の意義があります。11月労働者集会のうねりにも繋がりました。「4・9政治和解」以降、労働組合運動を始め、あらゆる社会的運動が雪崩現象的に政府と資本に屈服し始めています。
魚釣台問題もそうです。労働組合が闘わないから、右翼的跋扈の中に労働者が「取り込まれて」しまう現象を許しているのです。階級的労働組合を作り出そう!労働組合をめぐる闘いに突入したことを肌身で感じた集会でした。

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自衛隊兵士・家族は階級的労働運動に合流し共に闘おう

 扇動されている「釣魚台(尖閣)」問題。「日本国有の領土」という主張がはばをきかせている。しかし、アジア史を紐とくまでもなく、近現代資本主義の歴史は日本を含む帝国列強の争闘戦の歴史であり、いわゆる「国境線」といわれる国家間の線引(領土・国境)とはその結果であることを示して余りある。
結論を先にいうならば、釣魚台は「明治」国家のアジア侵略戦争の開始、「日清戦争」を突破口とする日本帝国主義のアジア侵略戦争の結果、中国より略奪した島しょにほかならない。日清戦争に勝利した日本軍・政府は、台湾と釣魚台諸島の割譲、そして賠償金2億両(当時)を清国政府に認めさせ、アジアの植民地支配への足掛かりを得たのだ。この戦争を突破口にアジアにおける資源・領土の略奪によって日本帝国主義は、「明治維新」による江戸・徳川幕藩体制(そして「琉球処分」〉から明治天皇制国家へと転換し、「日韓併合」を強行、天皇制ボナパルティズム政権へと推転し、全面的な中国・朝鮮ーアジア・太平洋侵略戦争へと突入していく。後のオキナワ・本土(東京)空襲ーヒロシマーナガサキはこれら日帝のアジア侵略史の総結果であることは明白であり、日本共産党の「国際政治で合法的に認められた事実」などとする右翼を凌駕する歴史認識に怒りを禁じえない。

4・9国鉄闘争「政治和解」は5・28「日米合意」の辺野古基地建設強行宣言と一体で繰り出された。それは鳩山内閣辞任、菅新内閣で起死回生をはかろうとする民主党・連合政権による鋭角的な階級攻撃だ。11月労働者集会、G20・APEC粉砕闘争を闘いとった地平、国鉄・勤労千葉闘争勝利ー非正規職撤廃、釣魚台略奪阻止~安保・沖縄闘争勝利、労働者の国際連帯で北朝鮮・中国ーアジア侵略戦争を阻止するときだ。
国鉄闘争とともに、安保・沖縄(反軍)闘争をめぐる情勢は一変した。釣魚台をめぐる排外主義扇動、安保・沖縄・国鉄闘争解体を許すな。勤労千葉・関西生コン闘争を切っ先とする階級的労働運動で反撃に転じよう。

自民党以上に凶暴な民主党政権によって、日米同盟の深化、アジア侵略戦争の政策と諸準備が進行中である。安保の最大の実体である在沖(在本土)米軍基地、すすむ米軍・自衛隊との融合一体化。日米帝は対抗しながらも共同して、北朝鮮・中国ーアジア侵略戦争に総力で対応しようとしている。米韓安保同盟も北朝鮮政権崩壊をめざし、「天安」沈没事件、韓国への戦争指揮権移譲の延期、「作戦計画5029」(北朝鮮への突入作戦)の完成など、米軍(自衛隊)と共同で北朝鮮・中国への軍事圧力を極大化させつつある。他方、沖縄の自衛隊・南西混成団の旅団化と増員(3月)、南西諸島(尖閣)奪還演習、「尖閣」を中心とする哨戒・監視強化と新警戒機の導入・配備計画など。

経団連も同調し「現代版大東亜共栄圏」ともいうべき、東アジア共同体、新成長戦略構想は、日帝の延命政策であり、世界恐慌下にあえぐ日米中のアジアをめぐる争闘戦の表現にほかならない。それは溢れだす排外主義と一体化し軍事レベルに達している。国家財政の破綻と円・ドル・ユーロ・元をめぐる国際通貨安戦争がその根底にある。
「今の日米共同演習は戦争そのものだ」と公言する自衛隊高級幹部ら。漁船衝突事件での日米帝の「尖閣は日米安保の範囲」とする脅迫を許すな。労働者に国境なし、「万国の労働者、団結せよ」の旗高く、自衛隊兵士・家族は階級的労働運動に合流し共に闘おう。(東京会員・直井)
(写真 11・14 APEC粉砕デモ)
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新たな三里塚闘争が始まった!

10月10日、三里塚全国集会は、民営化・大失業攻撃と戦争にひた走る日帝・菅政権を打倒する戦闘宣言を発した。
44年にわたり不屈・非妥協に闘い抜く三里塚闘争へ、今まさに競争に駆り立てられ、分断され、未来を奪われようとしている青年労働者や学生が、「これは自分の問題だ!」と、言いきり新たに結集を開始している。
10・10をもって三里塚闘争は、沖縄闘争とともに、巨大な反戦政治闘争として新たな一歩を踏み出した。「現闘本部強奪・市東さんの農地強奪」、「団結街道封鎖」、「第3誘導路建設」攻撃は、動労千葉を破壊・解体して労働運動を根絶やしにすることを狙う「4・9反革命」と一体の攻撃だ。「大恐慌をプロレタリア革命へ!」が現実の課題として問われる情勢に突入した今日、階級的労働運動=動労千葉労働運動を貫く闘いがすべてを決する。「4・9反革命」を打ち砕く国鉄全国運動と一体となって三里塚闘争が前進し発展することの中に、プロレタリア革命の実践的な一階梯がある。、検修外注化阻止の動労千葉ストを先頭に決戦の12月ー11年へ突き進もう!

【かけがえのない三里塚闘争】

今日の階級的労働運動路線における三里塚闘争の位置を、田中委員長は集会で次のように明解に語った。「三里塚闘争が44年間国家権力のあらゆる攻撃から闘いの拠点を守り抜いたことが、どれほどかけがえのないことか。三里塚があったから、労働者人民は闘いを守り、力関係を築き、戦争や改憲を止めてきた。こんなすごい闘いは日本階級闘争においてほかになかった!動労千葉は反対同盟と車の両輪として闘い、…その後の国鉄分割・民営化と闘う力を得た。中曽根の改憲と戦争の攻撃を阻んだ力も、三里塚の労農連帯から始まった」。
世界大恐慌下、釣魚台問題で排外主義・愛国主義が一斉に吹き出し、一切の階級的闘いを絶滅する攻撃として「4・9反革命」攻撃がかけられている。この状況の中で、三里塚闘争が「公団(NAA)と同盟は水と油」、「絶対反対」、「非妥協・不屈」の根底的で普遍的闘いとして貫かれ、階級的労働運動の鉄の心臓部としての動労千葉と一体化し、反帝・反スタ世界革命への新たな実戦的で実践的闘いの幕が切って落とされたということである。

【三里塚農民と共に闘うことが世界を変える】

「派遣切りでクビを切られた。資本家と労働者が非和解であること、団結して闘えば勝つことを学んだ」(青年労働者)。「農民が生き方をかけて闘っている。この三里塚をもう一度、私たちの怒りで絶対に勝利させよう」(織田委員長)。「私は三里塚は初めて。人間的に闘うことが、今の時代は資本との闘いになる。農民とともに闘うことが世界を変えることだ」(文連・斎藤君)と学生が、最もラディカルに世界と社会の根本的転覆をかけて三里塚に結集を開始した。非和解的に闘うこと、これこそが三里塚の「闘魂」であり、反動と体制内派を打ち砕く闘いなのだ。
【敵対する反革命を打ち砕け!】
「三里塚闘争の変質化を願う者と沖縄闘争の破壊者は同じ。体制内派を粉砕・打倒し、階級的労働運動を推進することこそ勝利の道」と、私は本誌『Rise』第5号に書いた。闘いが進めば進むほど、三里塚には有象無象の反動・反革命どもが集まってくる。それも「市民運動」の仮面をかぶって。労働運動に「市民運動」を並立・対立させることをもって三里塚闘争を破壊し、動労千葉との労農同盟を破壊しようと、浅薄にも蠢いているのだ。それが階級闘争から逃亡し、破産を重ねている旧与田派と塩川一派だ。「大恐慌と戦争」の時代の階級的労働運動の苛烈な闘いと一体化した三里塚闘争の非和解的前進が、恥知らずな「市民運動」面した体制内水準の反動的企てを木端微塵に粉砕して突き進む。人生をかけて、「大恐慌を世界革命へ」の闘いに決起しよう!疾風怒涛の11月、12月を闘い抜き、決戦の2011年へおどりこんでいこう!
(三里塚現闘会員・川森)

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投稿
大恐慌下の自衛隊 –08年リーマン・ショックで入隊状況が激変

【自衛官との交歓の新たな開始と展開】

兵士や元兵士は社会を変える掛け替えのない存在です。6月以降の国鉄闘争全国運動の中、職場や組合や街頭宣伝の場で兵士や元兵士との交流・交歓が新たに始まっています。解雇撤回・国鉄闘争全国運動への現役青年自衛官の賛同なども報告されています。
「解雇撤回」や「非正規雇用撤廃」は兵士や元兵士を含む全労働者の課題です。以下これまでの『ライズ』の既報内容も含め簡単に報告します。

【04年~有事法制と募兵の拡大】

03年の有事法制制定と04年の国民保護法施行の中で危機管理や防災の専門家・担当者として退職自衛官の採用が全国の地方自治体で急増。08年12月時点で44都道府県84市町村です。自衛隊への協力は「国からの法定受託事務」(地方自治法)として地方自治体に義務化されていますが、広報・募兵が危機管理・防災と一体で労働者住民の生活の中に持ち込まれています。

 【隊内の状況】

04年の自衛隊のイラク戦争参戦は戦時法制の整備や広報・募兵活動の強化と同時に戦時派兵下の訓練の激化とそれに伴う自衛官への暴行・虐待・自殺などを激発させています。
99年の佐世保・護衛艦「さわぎり」艦内での21才3曹の自殺に続く05年の空自浜松基地29才3曹の自殺。06年北海道当別基地での21才女性兵士への上官の性暴力と自衛隊当局による退職強要。08年横須賀・補給艦「たちかぜ」艦内での38才2曹の自殺。隊内での自殺者は03年以前の50~70人が04・05・06・07年で94・93・93・83人と増加等々。自殺の10倍とも言われる未遂とそれら家族の苦難も含めこれらは氷山の一角です。

【07年 自衛隊の募集  方式の転換】

防衛省は「防衛力の人的側面についての抜本的改革に関する検討会」を設置し07年6月に報告書を提出。「募集基盤の拡大」としてここに大きな転換があります。

【07年「ハイスクールリクルーター」制度】

陸上自衛隊に「ハイスクールリクルーター」制度が07年度に創設(INでの検索請う)。これは高校や専門学校出身現役隊員(ハイスクールリクルーター)が広報官と一緒に母校に出向き学内で体験談を語るなどする募兵活動制度。防衛省の08年度版「ハイスクールリクルーター指定者名簿」では全国で650をこえる高校や専門学校の卒業生が登録されています。

【07年~ 小中高生の  体験入隊の急増】

教育法制の改悪の中で、学校への募兵の強化と同時に小学生・中学生・高校生の自衛隊への体験入隊が一気に増加。小・中・高生の総合学習・職場体験学習での体験入隊がそれです。06~07年で1353件から2087件。約21000人から約32500人に。1年間で1万人以上も増えています。

【08年 リーマン・ショックで入隊状況が激変 自衛官の内定取り消し】

防衛省は08年度の任期制自衛官の試験で20300人の受験者から8800人を合格内定しましたがこの年のリーマン・ショックの後4200人の内定を取り消しました。4000余名の任期制自衛官が深刻な大失業を前に任期を延長して隊内に残ったからです。任期のない曹以上の自衛官の募集でも倍率は4倍台です。
「実は他に就職したい民間企業があったんですが、それがダメで。…正直、いずれ海外の戦地に送られるかもしれないという怖さよりも、どこにも就職できないのが怖かったんですよ」(09年3月高卒自衛官の入隊動機)「戦地に行くよりも就職できない怖さ」での入隊。これが大恐慌下の青年労働者の現実と怒りです。
08年リーマンショックの現実は世界を覆い、大失業の嵐は隊内の自衛官をも直撃しています。

【自衛官との団結は職場の団結から始まる】

国鉄闘争全国運動を軸とする階級的労働運動の実践の中で兵士や元兵士との交歓を着実に前進させ階級の軍勢の強化に結実させていきましょう。(会員・岐部))
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会報 第9号

第9号 2010年9月10日発行


no09

国鉄1047名解雇撤回! 新自由主義を打ち破ろう!

11月労働者集会に結集しよう!

 労働者の団結の力で時代を切り開く時が来ました。もはや民主党=連合政権に、いや、資本主義自体の歴史的生命力は尽き、何の展望も見出せないでいます。
それどころか、国家の財政赤字が一千兆円を超す事態に陥っている資本家は「ギリシャのゼネストのようになる」と戦々 恐々とし ています。
資本主 義が生き 延びるた めにはす べての犠 牲を労働 者階級に 転嫁して いく。     徹底的  に分断競  争を仕掛 けつつ労 働者の団 結を破壊 していこ うとす    る新自由主義攻撃がそれです。民営化、非正規職化、外注化攻撃…その核心は労働者の団結と労働組合(運動)の破壊にあります。
これまでの戦後労働運動の中軸を担っていた国鉄闘争=国鉄一〇四七名解雇撤回闘争に対して、政府はこれまでにない敵意を剥き出しにして「解雇撤回を主張するな」と労働組合にとって死を宣告してきました。
政府の狙いは、戦後的労働組合の在り方すら否定することです。それは産業報国会と大政翼賛会の道です。侵略戦争と一体の攻撃として、この時代の動きを捉え、団結の力で反撃することが求められています。
「新成長戦略」をもって政府は「インフラ輸出」でアジア侵略へと全面的に打って出る新たな攻撃を展開しようとしています。その役割を連合などの体制内労働組合が担い、「東アジア共同体」構想を支えています。十一月労働者集会の力と国境を超えた労働者階級の国際的団結の強化で「東アジア共同体」構想=APEC会議を粉砕しよう!
まさに、今秋から二〇一二年に至る「国鉄分割・民営化二五年」問題の決着をつける闘いに突入しました。
国家財政の破綻で爆発する資本主義の危機を、公務員三六〇万全員解雇=非正規化の選別再雇用で乗り切り、「首切り自由の社会」の完成を目指しています。それは同時にアメリカ並の「経済的徴兵制度」として、青年労働者に襲いかかろうとしています。「自衛官との団結は職場の団結から始まる」闘いが今ほど問われている時代はありません。
いよいよ労働組合を巡っての攻防が始まりました。団結拡大か団結破壊かの攻防です。動労千葉が呼びかけた六・一三から始まった国鉄全国運動と十一月労働者集会の一万人大結集に労働者の勝利の展望があります。
そして民主党政権=菅・小沢を打倒していく闘いでもあります。(見谷)
(写真 6・13の国鉄全国運動の大集会)
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「空自セクハラ訴訟」判決
報告と自衛隊包囲・兵士獲得の決意

七月二九日、札幌地裁(橋詰均裁判長)は、道内の航空自衛隊基地に勤務していた女性自衛官が、上官の男性自衛官からわいせつ行為を受け、被害を相談した上司に退職を強要されたとして国に損害賠償を求めた訴訟で、原告の訴えをほぼ全面的に認める判決を言い渡し、国に五八〇万円の支払を命じました。
判決は、「階級の上下関係で原告が反抗しにくいことを利用し、腕力で抵抗を抑圧した」「事件後の対応に適切さを欠き、原告が不利益を受けることがないよう配慮すべき義務などが尽くされなかった」とした上で、幹部による退職強要や、退職拒否に対する嫌がらせに関しても、「上司たちが原告を退職に追い込もうとした」と認定。ほとんどの争点で原告の主張が認められました。国側は八月十二日、「原告の心情等を勘案した」なる恩着せがましい理由で控訴を断念し、地裁判決が確定しました。

体制内派が原職復帰闘争を放棄

巨大な組織を相手に闘った原告には心から敬服します。原告の言うとおり、同じような被害にあっている女性自衛官や虐待を受けている青年隊員に勇気を与えたことは間違いありません。しかし、自衛官としての仕事に誇りをもっていた原告が勝訴したのに、なぜ職場復帰が果たされないのでしょうか。支援者・代理人の大半が「自衛隊に戻るべ            きではない」との考えで、再任用拒否の不当性と自衛隊への復帰を争わなかったからです。再任用拒否は、当時の空自ではたった一名しかない異常な処分で、裁量権の逸脱は明白でした。

労働者階級と青年・女性隊員との団結を!

職場復帰を争えば、このような判決は望めなかったと言えるかもしれません。しかし復帰が争点化しなかったから、裁判所は一見、理解のあるような判決を出せたのではないでしょうか。国鉄一〇四七名解雇撤回闘争における「四・九政治和解」のような性格を持つ判決と言えなくもありません。
前回報告したように青年や女性の隊員への虐待は激増しています。大恐慌と大失業、そして戦争の危機が激化するにつれて、自衛隊内部の矛盾が増大しているからです。国と自衛隊と真っ向から争った原告が戻るような事態は、自衛隊ひいては国家を揺るがしかねません。いや、だからこそ職場復帰を求めて自衛隊を揺るがす闘いにこそ、青年・女性隊員と本当に団結し、労働者階級と団結して未来を切り開いて行く道があるのだと思います。

隊内虐殺と解雇攻撃を許すな!

八月三日、道内の陸上自衛隊駐屯地内で、沖縄出身の男性自衛官が格闘訓練中に死亡した事件で、沖縄市の両親が、上官が安全に配慮する義務を怠ったのが原因として、国に損害賠償を求めて提訴しました。格闘訓練がいじめ殺人と化しているのです。殺される前に、団結して立ちあがらなければならない隊員が潜在的には急増しているはずです。
平時の自衛隊を一つの職場として、そこで生活の糧を得、あるいは再就職のための資格を得ようしている人にとっては、裁判に勝っても職を失うことは大変なことです。今は再就職も容易ではありません。自衛隊はなくすべきですが、理不尽な理由で解雇することを許してはなりません。

自衛隊兵士の獲得を!

これまで隊員が意を決して相談に来るところは、国鉄労働者の解雇撤回を投げ捨てた四者四団体派しかありませんでした。だが、解雇撤回を貫く闘いは彼らには考えられないのです。私は、不当な迫害に怒りを持っている自衛隊員と団結していくために、国鉄一〇四七名解雇撤回の国鉄全国運動を軸に階級的労働運動の巨大な発展を実現し、自衛隊を包囲していく決意をあらためて固めました。(札幌・鈴木 潤)

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米核政策の再編強化

八月ヒロシマ・ナガサキ大行動は決定的意義をもって闘い抜かれました。
以下は八月六日の各紙夕刊のヒロシマ関連記事の見出しです。
『毎日』「核廃絶 世界が連帯 国連事務総長ルース米国連大使初参列」/『朝日』「米大使初の原爆忌 核廃絶への気運象徴 広島六五年国連総長 英仏も」/『読売』「核なき世界へ力合わせ.米大使や国連総長初参列」/『日経』「核廃絶へ思い共有 広島六五年目の原爆の日 米大使 国連総長の初参加」。
翌七日の朝刊はどうか。『毎日』「強まる国際政治色 ヒロシマ鎮魂から核軍縮巡るPRの場に 広島原爆の日」/『朝日』「広島発 核なき流れ」/『読売』「強調と緊張 ヒロシマ 国連総長核廃絶へ意欲 米大使『謝罪』恐れ無言」。
どれもこれも怒りなしには読めない!オバマの核政策に屈服した「帝国主義者に核廃絶は任せよう」の扇動だ。

【「プラハ演説」は新たな核軍拡宣言】

昨年四月五日のオバマの「プラハ演説」のどこに原爆投下の反省や謝罪があるというのか。「わが国は、いかなる敵であろうとこれに対する抑止を行い…安全、確実で効果的な核兵器備蓄を維持する」。このどこが「核廃絶」宣言なのか。出口のない大恐慌下、米帝国主義は「最後の武器」として核を独占し使用する。オバマはそう言っているのだ。オバマの「プラハ演説」は新たな世界戦争・核戦争宣言そのものだ。

【核戦力体制の強化】

米オバマ政権は2011年度の「米予算教書」で核兵器関連予算の十三・五%増という大幅な核軍拡を打ち出している。
大恐慌の深まりの中でオバマ政権は、徹底的に労働者の首切りと生活破壊と大企業救済の政治を進めている。アフガニスタン・イラクー中東侵略戦争の泥沼化の中で、その戦争政策と一体で、核を独占し世界支配を維持し国内外の労働者の反乱、革命運動を圧殺するために核政策の再編と強化を行っている。

【NPRは核戦争宣言】

今年四月六日、今後五~一〇年間の米核戦略の包括的指針を示す文書「核戦力体制見直し(NPR)」を発表した。その中身は「核拡散防止条約(NPT)」加盟国でこの条約を順守する非核保有国には核攻撃をしない。最大の脅威は「核テロ」とし「核先制不使用」を否定し北朝鮮・イランなどへの先制使用を公然と宣言した。       【核軍縮条約のペテン】
米ロは四月八日には「核軍縮条約」を締結し、戦略核の核弾頭と大陸間弾道弾などの運搬手段の削減で合意した。しかし、今や核は「地域紛争」を射程に入れた戦術核の配備拡大に重点が移っている。しかも「新たな核弾頭は開発しない」と言いながら核弾頭を搭載可能の新たな巡航ミサイルの開発をすでに決定しそのために八億ドルの予算を議会に計上している。

【米の核独占の強化】

オバマ主催の「核サミット」を経て、五月三日から二三日まで国連本部で「NPT再検討会議」が開催された。オバマは米の核弾頭保有数の初の公表を理由に中国にもその公表を迫り中国の核政策への圧力を強めた。反面、核保有国イスラエルを露骨に擁護するなど米帝主導の核兵器の透明化とコントロールを表明した。

【分断を団結へ】

六日朝の祈念式典弾劾デモ。その直後に手にした『中国新聞』号外の見出しは「核の傘からの脱却へ」だった。これは「核廃絶」どころか「核との共存」の扇動だ。日米安保の最大の実体沖縄の「基地撤去」の闘いに対する「県外・国外移設」の扇動と同じだ。
核・基地=戦争は世界の労働者階級の分断のための帝国主義の最大の武器だ。核戦争阻止と核廃絶の道は民族・宗教・国籍の壁を超えた国際プロレタリアの連帯と団結の中にある。世界の労働者兵士との合流も不可欠だ。
「国鉄全国運動を直ちに全職場で!」職場闘争と青年労働者の労働組合への組織化を軸に、十一月の闘い=国際プロレタリアの闘いを発展させていこう。(京都会員・岐部)

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労働者と兵士は団結し、朝鮮侵略戦争阻止に立ち上がろう!

ギリシャ危機と労働者・兵士の闘い

ギリシャではこの世界恐慌の進展のなかで、政府の財政赤字が爆発的に拡大し、政府の債務残高は〇九年ついに対GNP比百十五%までに拡大しました。この財政危機の中でギリシャ政府は酒、タバコなどを大増税!さらに付加価値税(消費税)を二一%まで引き上げました。加えて公務員の賃金を三割カット!この大増税と賃金カットの大攻撃にたいし、ギリシャの公務員労組を中心とする労働者は、実に六波に及ぶ大ゼネストで闘い続けています。この大増税と賃金カットの攻撃は、兵士も例外ではありません。この政治的大激動の中で兵士の決起がついに開始されました。労働者の決起に呼応し、空軍兵士の一斉休暇の闘争が闘われました。一〇〇名を超える兵士が労働者のゼネストに合流し、団結の意思を示しました。この兵士の決起は全世界に報道され、大恐慌のなかで闘っている労働者の魂を揺さぶっています。
世界恐慌に突入して二年!日・米・欧の政府はこの間、歴史上かってない規模の財政投入を行い、経済の底が抜けることを何とか防ごうとしてきました。しかしそのような財政投入を三年も四年も                            続けることは不可能です。
「もうこれ以上出来ない!」
と全ての政府が悲鳴をあげるに至っています。残されたものは、どの国も超膨大な借金の山です。どの国の政府も首が回らなくなっています。その中で、増税と賃下げ攻撃は世界中の政府が労働者・兵士にかけてきている大攻撃です。ギリシャの六波のゼネストと兵士の決起は、全世界の先頭に立つ闘いです。

大恐慌は大首切り攻撃だ!

ギリシャの状況は大恐慌攻撃とは何か!をよく現しています。アテネとその近辺にはプール付大邸宅が何百もある。しかし固定資産税を払っている大富豪は一割以下と言われています。一方で政府は、労働者と兵士の賃金を大幅に切り下げ、公務員の大量首切りをやり、そこから国家負債の支払いを捻出しようとしています。
今、日本で起きている事もギリシャと同じことです。日本でも民主党政府が消費税大幅アップを言い出し、資本家たちはこれを支持しています。更に民主党政府と資本家は「生首をバッサと切る公務員制度改革」を計画しています。他方で、企業の法人税を引き下げも明言しています。日本の国家負債はギリシャをはるかに上回り、GDP比で二〇〇%になろうとしています。大量の「生首」を切り、労働者や兵士の賃金を切り下げ、ギリギリの生活費から消費税で更に収奪する!そして企業や大富豪の税は軽くする!これが民主党政府の生の姿です。これはアメリカでも欧州でも起きていることです。
バブルでやりたい放題をやったのは大銀行と大富豪だ! そして、その破綻のツケは労働者・兵士に押し付ける! こんなことは絶対許さない。ギリシャの労働者・兵士の決起は、まさに怒りの爆発でした。

新自由主義攻撃を打ち破る労働者・兵士の団結を!

八〇年代以来、世界中でかけられてきた新自由主義攻撃は、全世界の労働者が分断され、競争に駆り立てられ、より低賃金、使い捨て労働力として働かされてきました。アメリカでも日本でも、正規労働者の首を切り、非正規の低賃金労働者を大量に生み出しています。資本家とその政府によって規制緩和が叫ばれ、大恐慌の中でより一層激しくなっています。「規制緩和」とはより安い賃金で働く労働者を生み出すためにのスローガンです。
全世界で大量のワーキングプアーが生み出されています。「世界の労働人口の六割にあたる一八億人が正当な労働契約も、社会保障もない奴隷的労働に従事している」(OECD報告)
日本でも非正規雇用の労働者数は三五%にも達し、とりわけ青年労働者は自分が生きていくのにやっとの賃金を強いられています。
今、首切りや低賃金・極悪の労働条件の中で働かされ、悩み、労働組合の扉をたたく元自衛官が数多く現れています。自衛隊を退官し、一歩外に出れば紛れもなく私たちは労働者です。定年まで自衛隊に残れる人は極一部のエリート幹部だけです。
アメリカでもより激しく、兵士は使い捨ての戦力、使い捨ての労働力として扱われています。兵士は貧しい家庭の青年です。運よく戦場から無傷で戻ったとしても、その多くが失業と低賃金の新たな戦場に放り出されています。
世界恐慌は、労働者と兵士はひとつだという現実をつきだしました。

世界恐慌と一触即発の危機!北朝鮮侵略戦争を阻止しよう!

三月二六日の韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件(四六人死亡)を契機に、朝鮮半島をめぐる情勢が一触即発の戦争危機に入っています。この事件をめぐり韓国政府は米・英・豪・スウェーデンの参加する軍民合同調査団を編成し、五月二〇日「北朝鮮の魚雷による水中爆発で沈没した」と発表しました。
しかしこの調査に参加した民間調査員からは政府発表に異議が出され、「座礁と衝突が原因」と主張されています。マスコミも「疑問」の報道を流しています。
韓国政府はこの事件を挑発的に政治利用し、六月二日の統一地方選挙の「大勝」を狙ったが、韓国の労働者・兵士は「ノー」を突きつけ、与党は大敗北しました。
アメリカはこの事件を最大限利用し、北朝鮮に対する大軍事挑発に乗り出しています。七月二五日から四日間、米韓合同軍事演習が韓国東側の日本海(東海)で強行されました。これは過去最大規模の大軍事演習でした。自衛隊・海自幹部は米空母に乗艦し、米韓合同演習に初めて参加しました。更に八月には米韓連合による壮大な指揮所演習も行われ、計八万六千人が動員されました。この指揮所演習は米韓両軍による平城占領、政権転覆、体制制圧に至る大戦争計画です。
この事態は北朝鮮に対する戦争挑発に加え、中国への緊張激化―激突ー戦争にも直結する、まさに世界戦争挑発的事態です。進行している世界恐慌は、アメリカを、その歴史的没落をかけた戦争体制への突入に向かわせています。
何が問われているのかー労働者・兵士の国際的連帯です!
重要なことは、世界恐慌の進展の中で米・韓・日・中・欧など世界の労働者の怒りが爆発し、この闘いが結合を始め、団結を生み出してきていることです。ギリシャをはじめとする労働者・兵士の闘いが資本家の政府と対決し、全世界に感動を呼び起こしたことは、まさに歴史的事態といえます。韓国の労働者が政府の戦争挑発に「ノー」を突きつけたことは決定的です!
日本でも沖縄県民の普天間基地撤去・辺野古移籍絶対反対の闘いが日米両政府を追い詰めています。沖縄の闘いは、まさに朝鮮半島に直結する決定的闘いです。
戦争を阻止する力は、これら日・米・韓の労働者・兵士の国際的団結の中にあります。

十一月七日・国際連帯集会に結集しよう!

国の債務返済支払いのために、労働者の首切りを許すのか!
国の債務返済支払いのために、労働者への低賃金攻撃を許すのか!
資本家の政府の戦争政策のために、労働者・兵士は命をかけるのか!
十一月七日の国際連帯集会はこれら全てに「ノー!」を突きつける日・米・韓労働者階級の国際連帯集会です。戦争を阻止する力はこの集会にある!労働者・兵士の団結で戦争を阻止しよう!(神奈川会員・野中浩)

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 8・5合同一般労働組合全国協議会結成
全職場の闘いで派遣法・非正規職撤廃を勝ちとろう!

二〇一〇年八月五日、ヒロシマの地において動労千葉派・十一月集会派の合同一般労働組合全国協議会が結成されました。
世界大恐慌は一層激化し、日本帝国主義の国家財政破綻の危機をゴリゴリと突き出しています。そうであるが故に政府権力は、体制延命を賭けて動労千葉を先頭とする一〇四七名解雇撤回闘争の根絶ー戦後労働運動の圧殺を狙った「四・九政治和解」攻撃を仕掛けて来たのです。。この攻撃は改憲・戦争攻撃と一体の攻撃です。現に北朝鮮侵略戦争が切迫しています。この歴史を分かつ階級的激突情勢にあって、体制内指導部の総屈服と敵対を根底から打ち破った力で、国鉄全国運動が力強く開始されました。
動労千葉派・十一月集会派の合同一般労組全国協議会は、開始された国鉄全国運動を武器として、膨大な青年労働者との団結を勝ち取り、正規・非正規や企業の壁を乗り越えて闘う労働組合を全国に建設するために結成されました。

四大スローガンと五つの実践方針

結成にあたって全国から闘う労働組合、一六〇名の闘う仲間たちが結集し、熱い論議が交わされました。闘いのスローガンは、①解雇撤回 ②派遣法・非正規職撤廃 ③合理化絶対反対・民営化阻止 ④闘う労働組合を甦らせようの四つです。
さらに、①動労千葉労働運動に学び、全国で結成された合同一般労組の団結を深めること ②それぞれの闘いの教訓を学び実践し、新たな闘いを創造しながら組織拡大に打って出よう ③国鉄全国運動を担う活動家・青年指導部を各地に建設しよう ④徹底的に職場・地域で資本との闘いを推進しよう。階級的労働運動を実践する労働組合を建設しよう ⑤十一月全国労働者集会の一万人結集実現のために全力を尽くそう。
この五つの実践方針が満場の拍手で確認され「今や一切は労働運動をめぐる攻防で決まる情勢に入った。派遣法撤廃、非正規職撤廃の闘いは、資本主義社会の転覆と一体だ。合同一般労組の仲間のそれぞれの職場において、動労千葉労働運動を実践しよう。非正規雇用・青年労働者を組織しよう!失業者も合同一般労組の隊列に組織し、共に闘おう!団結を総括軸に、現場労働者の団結で資本との力関係を変えていく労働運動を実践しよう!動労千葉と共に闘おう!動労千葉のように闘おう!」の結成宣言が読み上げられ破れんばかりの拍手で確認されました。
国鉄分割・民営化以降、正規雇用は激減し外注化が横行し、非正規雇用は約三倍に跳ね上がっています。とりわけても、大失業と非正規雇用化は青年労働者に集中しています。この問題は、日本に限らず世界共通の問題となっています。戦争に反対し労働運動の再生を担う主力は何と言っても青年労働者です。自己解放を求め「生きせろ!」の怒りは渦巻き、拡大しています。八・五ヒロシマにおける合同一般労組全国協議会の結成は、この膨大な青年労働者との大合流を勝ち取っていく決定的な突破口を切り開きました。
「戦争反対」と「自衛隊解体・兵士獲得」、「戦争反対」と「解雇撤回」、「非正規職・派遣法撤廃」は一体の闘いです。体制内労働運動の限界を突破して、国鉄分割・民営化攻撃を打ち砕き青年労働者の結集を勝ち取って来た動労千葉のように、一〇四七名解雇撤回を絶対非和解で貫き闘い抜いている国労闘争団四名のように闘うことです。
私は元自衛官として職場の闘いを基礎に隊内兵士を十一月集会に結集させるために全力で奮闘しなければならない情勢だと痛感しています。プロレタリア革命は兵士との階級的団結を抜きにはあり得えません。この兵士獲得という目的意識的闘いの前進と、国鉄全国運動の全職場・全地域での前進=十一月労働者集会一万人結集の中に革命の一切の展望があります。共に進撃しましょう!(東京会員・杉橋)

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日本帝国主義の軍事動向について

〈プロレタリア世界革命と北朝鮮・北東アジア情勢〉

(1)

三月末の韓国哨戒艦沈没事件を契機に米韓日、中国、ロシアが北朝鮮崩壊と朝鮮半島の軍事制圧を織り込んだ過去最大規模の軍事演習を六月、七月、八月と繰広げ、さらに年末まで毎月継続しようとしています。金正日総書記の「健康状態は悪く二年も持たない」と米中で確認している始末です。金総書記が病躯を押して五月に続いて八月にも訪中している異常な事実の中に、北朝鮮の体制的危機が二年どころか、月単位で抜き差しならない段階に来ていることが伺えます。一般の兵士に食料が十分渡らず、軍兵士の脱北が相次いでいることは決定的です。
しかもこうした危機と戦争情勢をさらに加速させるように、韓国・イミョンバク政権は、対北軍事演習を加速させるだけでなく、〈統一税構想(一七〇兆円もの)〉をぶち上げています。しかし決定的な核心問題は、韓国労働者階級が、このような階級絶滅攻撃と戦争攻撃に対して、圧倒的な怒りと反対で対峙していることです。米日帝とイミョンバクによる朝鮮侵略戦争など二度と絶対に許さないと。つまり韓国の労働者階級は切迫するプロレタリア革命の課題に真っ向から挑戦しているのだ。だからJR総連や連合などが、プロレタリア革命に向かう韓国労働運動に悪どく介入し、捻じ曲げ、壊滅しようとしているのです。十一月ソウルの労働者世界大会は決戦です。

(2)

日本の労働者階級にとっても、これはプロレタリア革命が直接に問題になっているということです。「普天間問題」をはじめありとあらゆる問題が帝国主義によっては解決不能です。世界大恐慌の二番底(第二の一九三七年)は確実な情勢です。
だから支配階級は恐怖し、プロレタリア革命圧殺のただ一点で、国鉄一〇四七名闘争の四・九政治和解攻撃を強行し、これを受けて国労大会や自治労大会で協会派や連合執行部は、労働組合運動を帝国主義の救済運動に純化させ、帝国主義戦争の推進路線に全面的にのめり込んでいるのです。
したがって、韓国労働者階級との連帯、沖縄労働者階級との連帯も含めて、階級的労働運動絶滅攻撃を打ち破り、階級的労働運動がプロレタリア革命に六〇〇〇万労働者を組織する時代です。プロレタリア革命問題が日本の階級闘争においてこそ、年単位どころか月単位で、否、毎日毎日切迫していることを、私達の思考と行動の土台に据えていくということではないでしょうか。

(3)

民主党の分裂状態に明らかなように、「普天間問題」に明らかなように、日帝政治委員会は、あらゆる死活的問題において全て〈決定できない〉〈実行できない〉状態になっています。軍事的にも破産しきっています。帝国主義の延命と労働者の生存は相容れない一線を越えているということです。
このような世界恐慌下の危機の土壇場の〈戦争突入路線〉が「新安保懇構想」です。断じて安部・麻生政権時代の「二番煎じ」ではありません。
労働者階級の階級性を根こそぎ壊滅して戦争に突進しようという攻撃です。①中国脅威論と離島防衛を掲げて沖縄一五旅団と熊本第八師団を「海兵隊」化 ②非核三原則見直し ③武器輸出三原則見直し ④集団的自衛権行使 ⑤敵基地攻撃能力の保持と行使等々。絶対に許しがたい!労働者階級の怒りで粉砕しよう!
さらに新たな派兵攻撃です。政府は七月一六日、期限切れとなるソマリア沖への海自派兵を一年間延長することを決定し、二一日には各国艦船への海上給油を実施するための特措法九月国会提出を決定した。また年末までの「思いやり予算」改定の日米協議を開始した。これは基地労働者の首切りと賃下げに必ず行き着く。四大産別決戦、全駐労決戦、海自派兵反対闘争が重なり合う情勢だ。 そして階級的労働組合運動の本格的展開は、我々自身が本当に自衛隊兵士・家族と団結しともに進むことができる感性と力を形成し始めている。兵士・家族と団結し、派兵反対闘争を闘い抜こう!〈東京会員 長野原澄)

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投稿
東京西部ユニオン青年部は、国鉄全国運動の先頭に立ちます!

八月五日、大恐慌の深まりと帝国主義が北朝鮮侵略戦争に突き進む情勢のなか、わたしたち青年労働者の【オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者集会 Hiroshima】が五九〇人の結集で大勝利しました!
「六・一三でスタートした国鉄全国運動を武器に、労働運動を蘇らせる集会にしよう!」、司会の医療現場で働く仲間のあいさつで集会は始まりました。
集会の呼びかけ人である自治体の仲間から「全ての勢力が屈服している情勢において、わたしたち青年労働者が反戦・政治闘争を復権しよう。鍵は闘う青年部をつくることだ」という熱い開会アピールが行われました。
集会特別アピールは動労千葉の佐藤新小岩支部長が「全国運動を取り組む労働組合を全国につくり、十一月集会に大結集しよう」と呼びかけました。
集会の基調報告は、自分の解雇撤回と契約社員制度廃止を一体で闘う、動労西日本山田副委員長がたちました。「沖縄闘争と団結して、日米安保体制を粉砕しよう。国際連帯で北朝鮮侵略戦争を阻止しよう。連合をはじめとした原水禁、原水協は四・九和解攻撃と一体で、『ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな』というスローガンを投げ捨てた。日本労働者階級の原点である帝国主義戦争を繰り返すな!という闘いを復権し、青年労働者が反戦・反核の主流派になろう!戦争を止める力は職場・生産点にある、大恐慌と戦争に立ち向かう闘う労働組合をつくり、十一・七労働者集会に総決起しよう!」と提起しました。
沖縄からは、うるまユニオン富田副委員長が「沖縄での国道は、クラスター爆弾の使用済み兵器がトラックに積載され走っている。まるでイラク戦争の前夜だ。五・一五沖縄闘争で国鉄闘争と沖縄闘争が結びついた。国鉄全国運動を軸に、反戦・反核闘争闘おう」というアピールが行われました。
教育ストライキを闘うドイツの学生は「既成の政党は学生の怒りを選挙という形に押さえ込み、資本家に向けさせないようにしている」と訴え、学生運動の復権を熱くアピールしました。
動労千葉の青年の仲間からは、四・一検修業務外注化の実施を阻止したことが報告され、「まだやる気になっていない青年労働者を義理と人情でやる気にさせる」という決意表明がされました。
広教組の仲間からは「青年を八・六ヒロシマ大行動に参加させないための八・六研修を拒否して自分は処分を受けたが、多くの仲間から激励を受けている。超勤当たり前の職場を変え、職場権力をとり、闘う労働組合をつくり出す」というアピールが行われました。
医療労働者からは「現場の誰もが『できる!』という方針と怒りを結びつけることが重要だ」と、職場闘争が菅の「新成長戦略」を粉砕する闘いに直結していると訴えました。こうした、たくさんの職場闘争の報告と反戦・政治闘争がひとつになった集会でした。
わたしたちの思いはただひとつ、職場に闘う労働組合を蘇らせることです。
国鉄闘争を武器に、動労千葉物販で大胆に組織を拡大し、職場権力を青年労働者の手に断固取り戻すたたかいにうってでよう!
自衛官と家族の仲間のみなさん!今こそ、自らの力を仲間とともに結集させ、未来を切り開く闘いに決起しよう!
東京西部ユニオン青年部は、国鉄全国運動の先頭にたちます!(青年部・N)

会報 第8号

第8号 2010年7月10日発行


no08

沖縄基地撤去の闘いから広島・長崎反戦反核闘争へ!

 「蒔かぬ種は生えぬ」種を蒔いていないのに芽が出るはずがない。つまり、何もしていないのに期待しても良い結果が出るはずがないという意味である。
鳩山政権は、沖縄の辺野古新基地建設を巡り、沖縄の基地撤去と平和への願いを足蹴にし、米国オバマをとり、辺野古移設案を受け入れた。それによって沖縄の怒りを買い、鳩山政権はあっけもなく打倒された。
それに代わり、管政権が現れた。管も鳩山と同じく「日米同盟の深化が重要」と口にする。その意味は「対米従属」と米国の世界戦争戦略の一端を担ぐということである。
労働組合が、反戦平和に取り組むことに、疑問や異論の声もある。
戦争に突き進もうとしている流れを止めるのは誰なのか。それは、労働者・民衆でしかない。
しかし、そのことすら理解しない労働組合が多い。
過去の戦争から学ばなければ、またしても同じ過ちを繰り返す。
イラク戦争はわかりやすい例である。米国を中心とする権力者達は、でっち上げで世論を操作した。
 自らの目を養わなければ、真実は見えてこず、騙され知らぬ間に加害者側に立つと言うことだ。
労働運動にしても同じである。今、20数年にも渡る解雇撤回の闘いに「終止符」が打とうとされている。
しかし、「国鉄分割・民営化反対」「1047名解雇撤回」の新たな全国運動が開始した。労働者の誇りをかけての闘いの火ぶたが切られた。仲間を裏切らず、仲間のために闘う、それが本来の労働組合の姿ではないか!
「同情や哀れみなんかいらない」(6・13国労闘争団の発言)この言葉は、私たちに同じ労働者として闘うことを呼びかけている。
この新たな闘いは、自分たち労働者の未来をかけた闘いだ。また、改憲阻止の闘いでもある。
国労解体当時に中曽根が、「国鉄分割・民営化をやり、総評を潰し、社会党を解体し、新しい憲法を床の間に飾る」と言った。
反戦・平和にしても労働運動にしても、何もしないところに平和や勝利はない。
沖縄に続き、8.6ヒロシマ~8.9ナガサキの闘いが目前だ。
この夏も、労働者の未来をかけた熱い闘いに打ってでよう!! (三尾)

(写真右「5.15基地撤去を訴え沖縄でデモ」 写真左「6.13全国集会」)

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大恐慌時代に通用する新しい労働運動を! 6・13集会

「国鉄分割・民営化反対、1047名解雇撤回、新たな全国運動スタート6・13大集会」が、東京・文京シビックホールで開催され、会場を埋めつくす1600名を越える歴史的な大集会として勝ち取られました。歴史を画する「4・9和解」攻撃を吹き飛ばす、熱くほとばしる熱気・高揚・決意・団結が溢れんばかりの大集会でした。

◆全国大運動を先頭で呼びかけた動労千葉の田中委員長は、集会前半に基調提起を行ない、冒頭、24年間の国鉄闘争支援陣形の仲間の皆さんに感謝を述べ「今回の和解は、絶対に間違っています。今回の和解は労働組合への歴史を画する攻撃です。労働組合を変質させ、闘わない労働組合に変える。全ての攻防の焦点がここにあります。労働組合が何をするかが問われています」「私たちが始めようとしている全国運動は、新自由主義に対決し、この時代に通用する新しい労働運動を、もう一回作りあげる挑戦です」「資本主義体制はガタガタです。全世界で怒りの声が巻き起こっています。日本でも怒りの声が社会に積もりにつもっています。この声を国鉄闘争を軸に結集したい。私たちはその先頭に起ちます」と鮮明かつ重要な提起と決意が述べられ、会場から割れんばかりの拍手・歓声がこれに応えました。

◆集会前半の司会と開会宣言を全国金属機械労組港合同の中村副委員長が行い、開会挨拶に呼びかけ人の葉山弁護士が決意を表明。
基調提起に 続き5人の呼びかけ人が登壇。日本近代史研究者の伊藤晃さん、韓国労働運動史研究家の金元重さん、愛媛県職労の宇都宮理委員長、法大弾圧裁判弁護団長の鈴木達夫弁護士、憲法と人権の日弁連をめざす会の高山俊吉弁護士らが全国大運動に向けた熱い思いと決意を述べました。
続いて、三里塚芝山連合空港反対同盟の北原事務局長のメッセージが紹介され、連帯の挨拶に、とめよう戦争への道!百万人署名運動の西川事務局長が挨拶。新たに呼びかけ人に加わった元国労九州本部書記長の手嶋浩一さんのメッセージが紹介されました。
集会前半の締めとして、カンパアピールをス労自主の入江史郎委員長から「先だつものが無いと資本主義では飯が喰えない。これから(闘争団の)彼らが北は北海道から南は沖縄まで全国の地域・職場を回れるようにカンパをぜひお願いしたい」と強い力訴えに満場の仲間たちが応えた。

◆後半は動労千葉の長田委員長が司会に立ち、冒頭、動労千葉を支援する会の山本事務局長から、「新たな全国運動の趣旨・目的と当面の課題」が提起され、圧倒的な拍手で確認されました。
続いて割れんんばかりの歓声と拍手の中、動労千葉争議団3名と国労闘争団の4名が登壇、高石さん、中村仁さん、中村俊六郎さん、そして、羽廣さん、小玉さん、成田さん、石崎さんの7名がそれぞれが和解攻撃に怒り、新たな全国運動に起つ決意を述べ、万雷の拍手が応えました。
その後に、動労千葉新小岩支部の佐藤支部長がブラジル訪問闘争を報告。決意表明では、動労水戸の石井委員長、教育労働者、合同一般労組、動労千葉を支援する会、法大文化連盟斉藤委員長、沖縄の青年労働者が迫力ある熱い決意が表明された。。
最後のまとめの提起を関生支部の高副委員長が行い「我々の最大の武器は職場からの闘いです。国鉄の仲間の闘いを孤立させないためには、徹底的に現場からの闘いを組織することだ」との極めて重要な提起を全体が受けとめ、決意を新たにした集会でした。

◆大恐慌の時代、鳩山が打倒され、8・30情勢を越える歴史的な階級的大激突情勢の真っ只中で、6・13大集会は「4・9和解」攻撃を根底的に打ち砕き、階級的労働運動の新たな出発点をついに切り開きました!いよいよこれからです!全国のそして世界の労働者との新たな団結の拡大へ断固突き進もう!(東京会員・杉橋)

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沖縄労働者は国鉄大運動を共に闘う!

【*6・13大集会での発言を紹介します。タイトルと見出しは編集局の責任で付けました。】

  104パート労組 小那覇香

全国から結集した仲間のみなさん。沖縄の労働者を代表して、国鉄1047名解雇撤回闘争の新しい大運動を共にたたかう決意を表明します。 私は、沖縄のNTTの番号案内、104センターで働いています。職場の仲間と、パート労働者だけで労働組合を結成して9年になります。執行委員長をやってます。
沖縄の104センターという職場は、95年の少女暴行事件から新たな沖縄の闘いが巻き起こり始めた事に対して、当時の政府が、沖縄振興策の一貫として、東京の番号案内を廃止して、沖縄にもってきてできた職場です。当初は500人余りのパート労働者が働いていましたが、現在では200人余りまで人員削減されています。これまでも職場では、一方的な勤務時間の調整、変更、能力給の導入、そして現在では調整給という名目で2日間の賃金カット、グループ内の派遣会社への転籍攻撃など、組合を結成してからの9年間はNTT資本の耐えざる合理化攻撃との闘いでした。それと一体で、資本と一体となったNTT体制内指導部の、私たちの組合破壊攻撃などありましたが「みんなは一人のために、一人はみんなのために」を組合のスローガンに掲げ、これまで絶対反対で闘ってきました。

【国鉄分割・民営化から非正規労働が】

9年間を通して、私たちは本当に闘う労働組合へどう飛躍していくのか、労働者として自分自身がどう闘っていくのかを組合員と共に議論を重ねてきました。その中で本当に重要だったの は、なぜ私たちが非正規で働かなければならないのか、ということをみんなで考える中で、私自身が国鉄分割・民営化とはどういう攻撃だったのかということを初めて実感としてつかむことができました。国鉄分割・民営化こそが、私たちが非正規で働かなければならない現実を生み出した出発点であり、その後の民営化、外注化、 分社化などは、労働者の権利を奪い、大量の非正規雇用化を生みだし、そのもとで労働者の生活は破壊され、職場の安全は奪われ、労働者は命すら奪われるということでした。   (中略)

【国鉄大運動は私たちの闘い】

だからこそ、国鉄分割・民営化との闘いは、解雇撤回をもとめて闘う国鉄1047名闘争が、私たち自身の闘いであるということです。ところが、今日、この1047名解雇撤回闘争を和解して投げ捨てる動きが始まっています。、国鉄分割・民営化で20万人が職場を奪われ、200人が自殺に追い込まれています。    (中略)
私が働くNTTでは、多くの労働者が自主退職という形で、闘うことさえできずに職場を奪われています。この過程で、多くの自殺者も出ているはずです。
(中略)
こんな現実が正しいわけがありません。絶対に間違っています。
(中略)
私たちの組合は、本当に小さな組合なのですが、あくまでも国鉄分割・民営化と闘って、外注化を阻止し、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭で闘う動労千葉の組合員のみなさんとともに、国労の中で闘うみなさん、全国で闘う皆さんとともに、勝利するまで闘うことを決意します。

【労働者は解雇も基地も認めない】

いま沖縄現地では、普天間基地の辺野古への移設を強行しようとしている民主党・連合政権への怒りが渦巻いています。この怒りで鳩山は打倒されました。しかし菅政権は、5月28日の日米共同宣言を進めていくことをまずオバマと確認しています。菅政権も、当然ですが、沖縄労働者階級の敵だということです。この沖縄の闘いに分断を持ち込む攻撃が、「県外・国外移設」です。これは、4・9和解案攻撃と同じ攻撃です。1047名解雇撤回闘争の解体に手を染めて、さらに県外・国外移設を主張する社民党も労働者の敵です。沖縄の苦しみをほかの人たちに味合わせたくない、基地は撤去しかありません。
(中略)

米軍基地を撤去し、日米安保同盟を粉砕することが労働者の生きる道です。国鉄闘争と沖縄闘争は一体です。国鉄1047名解雇撤回闘争と、日米安保を粉砕し米軍基地を撤去する闘いは、労働者階級の未来をかけた一 つの闘いです。この闘いに勝利するために、職場生産点から闘う労働組合を、私たちの手で甦らせていきましょう。

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団結した労・兵の決起で革命を!
アフガン・イラク戦争の絶望的敗勢と韓国哨戒艦沈没事件

東京会員・滝 山

世界恐慌は、EU崩壊の危機、中国バルブ崩壊の始まり、各国債信用不安の拡大と株の暴落などが巨額の財政赤字にあえぐ米帝の製造業に打撃を与え、「二番底への兆し」が叫ばれている。一方、アフガン戦争は開戦から8年6カ月を迎え、ベトナム戦争を超えた米国史上最長の侵略戦争となり、米軍を敗退の危機の中に叩き込んでいる。6月23日、オバマはアフガン駐留米軍司令官マクリスタルを更迭し、後任にペトレイアス中央軍司令官を指名した。要するに「オバマのアフガン新戦略」の破綻が米軍と国際治安支援部隊(ISAF)の中に厭戦(えんせん)が拡大しているのだ。「タリバンの本拠地・南部カンダハルの掃討作戦に6月中に乗り出す方針も遅れに遅れ破綻している。
オバマは同日、力を込め「(政権内の)団結は選択肢ではなく、義務である」と絶叫した。だが、「団結は義務」で強化されるものではない!!このオバマ発言の中に米帝オバマ政権の危機が明快に現れている。韓国哨戒艦沈没事件を受けて計画中の米韓合同軍事演習に、米海軍横須賀基地配備の原子力空母・ジョージ・ワシントン、原子力潜水艦、イージス艦が参加し、砲撃や水中攻撃訓練が強行されているが、G・Wの派遣をめぐり米政権内で意見が分かれていることも報道されている。  この米韓合同軍事演習そのものが北朝鮮への戦争重圧であり朝鮮戦争の切迫性を高めているのだ。徹底的に弾劾し、阻止しなければならない。

オバマ「テロとの戦いには停戦も屈服もない」

9・11直後の02年、ブッシュは米陸軍士官学校(ウェストポイント)で「テロとの戦いでは武力による体制変換もためらわない」と言明した。それから8年余の5月下旬、オバマは同じ演壇から戦場に送り込まれる1000人の士官卒業生を前にして「前途は楽観を許さないが、アフガンの政府・国民、そしてパートナー諸国との協力によって、必ず初期の目的を達成する。テロとの戦いには停戦も屈伏もない」と対テロ戦争の強化を叫んだ。だが現地では、6月7日アフガン全土でのゲリラによりISAFの兵士10名がせん滅されている。1日の死者数としては今年最高です。9日未明にはイスラマバード近郊でもアフガン駐留部隊向け物資のトラック50台以上がアフガン人民により襲撃され運転手ら7名が死亡し兵站ルートがズタズタにされている。アフガニスタン東部ヌーリスタン州で5月25日、パキスタン北西部スワートを拠点にしている武装勢力が越境し、アフガンの旧支配勢力タリバンを率いて州政府庁舎や警察などへの襲撃を開始した。アフガン人民武装勢力は西方へと進軍している。 米軍は昨年10月、タリバンの攻勢を受けて同州から撤退しており、州政府は「(軍勢を)鎮圧する手だてがない」と米軍などに助けを求めている。だがその米軍が崩壊の危機に直面している。そもそも正義性のない米帝オバマのアフガン・イラク戦争が破綻し敗北するのは必至なのだ。オバマは昨年12月に3万人の米軍増派を決定し、増派を今夏に完了させ10万5000人規模となる予定だ。だが「オバマのベトナム」は、来年7月のアフガン撤退開始を待たず、すでに敗退の危機に直面している。
要するに、資本主義・帝国主義が既に根本的・原理的に崩壊し、アフガン・イラク戦争の破綻、中東支配の破綻が北朝鮮・イランへの戦争衝動を高めているのである。これこそ帝国主義の根底的危機の現れである。6月末に開催されたG8サミットでは経済問題は扱われず「安全保障」がテーマとなった。世界大恐慌突入以降、帝国主義間の争闘戦は激化し、戦争は拡大の危機を高めている。

原油流出は新自由主義の破綻した姿

4月20日、英メジャーBPのメキシコ湾内の石油掘削基地が爆発し、11人の労働者が殺された。原油が流出し、沿岸住民と漁民の生活が脅かされ、オバマはアフガン・イラク戦争に続き解決不可能な問題を抱え込み最大の危機に突入している。安全無視と利益最優先の新自由主義が引き起こした史上空前の事故だ。爆発前のガス漏れ検査では異常が示されていたが無視された。基地建設の設計も業界の技術指針に違反していた。そもそも深海での石油掘削の安全操業の技術は未確立である。 したがって事故後の対応がデタラメになり、解決不能状態で原油は際限なく流出し、アリバイ的な原油の回収も連続するハリケーンで停止状態であり、汚染範囲は日々、拡大している。そもそも、アメリカ沖合での石油・天然ガスの探査・開発にゴーサインを出したのはオバマ自身だ!まさに最末期帝国主義が引き起こした解決不能といえる巨大事故だ!現在、救援井戸を掘削中というが成功の保障はない。BPの事故は単にメジャーだけの問題ではないのだ。米帝オバマそのもの、新自由主義の末期的で、破綻そのものの現れである。

韓国哨戒艦沈没事件と李明博政権の敗北

 このような情勢の中で5月20日、韓国の軍民合同調査団は、哨戒艦・天安沈没は「北朝鮮製魚雷が原因」と断定した。
沈没した天安号の調査のため韓国国会によって推薦された民間調査員、S・
・C・Shin氏は、「真実をもとめる小さな声が予期せぬ災いを防ぎ、朝鮮半島にいる7000万人の人間の安全を確実にするということを、十分に理解して欲しい」と内部告発し、「爆発はなかった 魚雷もなかった」と、軍当局の「魚雷断定」に合意しなかった、として軍から「名誉毀損」で訴えられている(※詳細は下部記載のH・P参照)。
シン氏の結論は、「沈没は座礁と衝突」である。海底から引き上げられた「魚雷」を疑問視する報道も多くある。が、いずれにしろ、「北朝鮮の犯行」で朝鮮戦争情勢の切迫性を煽った李明博政権は、韓国統一地方選挙で敗北した。与党ハンナラ党は「安保体制強化による安定」を主張し、事前の世論調査では優位とされていた。しかし韓国労働者階級人民の選択は米韓と北朝鮮による朝鮮戦争切迫情勢に拒否を叩きつけた。
防衛省は「リムパック2010(14カ国参加)」に初めて参加することを決定し、海自はすでに共同演習に入っている。恐慌は戦争と大失業をうみだす。資本主義・帝国主義の危機は世界恐慌の深化としてさらに爆発していく。これらに対する唯一の回答は、この腐りきった新自由主義を労働者・兵士の団結した力で一刻も早く、根底から打倒し、プロレタリア革命に転化することである。
「兵士との団結は職場の団結から始まる」。全職場における反戦政治経済闘争の強力な推進が闘う労働組合を蘇らせ職場権力を確立する道であり、そのゼネスト的爆発が兵士との団結をうみだす。
ギリシャでは労働者のゼネストが、100名を超える空軍兵士のストライキを引き出している。労働者・兵士は共に決起しよう!
(写真 「座礁の証拠」とされる船体側面下部のひっかき傷)
http://www.anatakara.com/petition/no-explosion-no-torpedo.html
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イスラエルによるガザ封鎖・抹殺攻撃を全世界の労働者階級の反撃で粉砕しよう!

3月末の韓国哨戒艦沈没事件と5月末のイスラエル軍による6隻のガザ支援船団銃撃虐殺拿捕事件が世界を揺るがし続けています。アフガン・イラク戦争敗勢、パキスタン危機の中、アメリカ帝国主義の世界支配の最後の砦である、朝鮮半島の南北分断体制と軍事基地国家イスラエルの「国家」的存続の二つともが、世界革命に向かう労働者階級とパレスチナ人民の闘いの中で崩壊の瀬戸際に至っている情勢が根底にあると思います。
韓国哨戒艦沈没事件を巡っては、6月27日にオバマ大統領とイミョンバク大統領の間で、朝鮮半島有事の米軍指揮権移管を2015年まで3年延長するという合意に至りました。すさまじい労働者階級に対する戦争攻撃にほかなりません。韓国の労働者階級が断固たる戦争反対の意思を示しているからです。日本の労働者階級が、連合と全労連支配をうちやぶり、階級協調主義と北朝鮮排外主義を乗り越える闘いを開始しているからです。米日韓の労働者階級の団結にこそ唯一、戦争を打ち破り世界革命を実現する力があります。
パレスチナ情勢も本当に同様です。米国とイスラエルはガザを地上から抹殺しようとしています。米・イスラエルによる5次(5次=78年3月から82年9月までのレバノン侵略戦争と対PLO絶滅戦争)にわたる侵略戦争と3次のインティファーダ弾圧、中東諸国からの100万人のパレスチナ労働者の追放、アラファト元議長らの01年「停戦遵守、武装闘争終結声明」にもかかわらず、ガザと西岸のパレスチナ人民が解放戦争の勝利まで闘いを絶対に止めないからです。パレスチナ人民の根底的な決起が、イスラエルを体制存続の危機にまで追い詰めているからです。

03年「ロードマップ」とアッバス議長の裏切りの中で03年10月、イスラエルはガザに対するジェニン型大侵攻作戦を開始します。ハマスなど武装解放勢力の壊滅とインフラや地場産業や農業を破壊し尽す作戦です。この抵抗戦争の断固たる貫徹の中で、07年ハマスが130万民衆の政府として確立します。以降イスラエルのガザ封鎖戦争は極限的に激化します(07年前半期に4000品目の搬入許可があったにもかかわらず現在は僅か120品目)。さらに08年末から09年1月のガザ侵攻は2300回の無差別空爆と予備役を含む2万人の地上部隊投入によって、公共施設・民間工場・住宅まで破壊の限りを尽くしました。1434人のパレスチナ人が殺害されました。09年1月以降もイスラエルは、セメントなどの建築資材搬入を阻止しガザ抹殺戦争を継続しています。
しかし世界の労働運動が転換を開始していることは決定的です。イギリスやアメリカの労働運動の中で体制内派打倒と結合してイスラエルやシオニスト組織をボイコットする決議や原則的闘いが急速にまき起こり始めています。それは日本の労働運動でいえば、北朝鮮に対する日本政府の制裁を容認し、「北朝鮮非難決議署名」まで提起する連合や全労連を打倒する階級的労働運動の前進と一体です。

イスラエル軍は10年来、宗教的ナショナリストの投入によって、かろうじて維持されている状態だ。史上最長の戦争で厭戦気分が蔓延し、大統領自ら選んだアフガン軍司令官を解任している米軍の崩壊状態と軌を一にしている。まさに階級的労働運動の前進と兵士の現実の状態、そして階級的労働運動と兵士運動の結合の中に世界革命を成就する現実の力が宿っています。職場生産点で国鉄全国運動を広範に組織しぬきましょう!
(東京会員 長野原)

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三里塚44年の歴史的闘いを日本革命へ
6・28団結街道封鎖弾劾!
国鉄・沖縄・三里塚・法政決戦の爆発で日帝打倒へ!

三里塚会員・海人(うみんちゅ)

 6月28日、日帝権力とNAAは、市東さんの生活道路である団結街道の封鎖を強行した。午前3時過ぎ、夜陰に紛れ、機動隊・ガードマンに守られながらの、実に姑息で卑劣な攻撃であった。市東さんを先頭に反対同盟と支援は徹底的に弾劾行動を闘い抜いた。この暴挙に怒りで胸は張り裂けんばかりだ。「第3誘導路認可、現闘本部撤去、市東さんの農地強奪と続く一連の攻撃との闘いがこうして始まったのだ。いよいよこれからが反撃だ」(萩原進さん)。同じこの日に国鉄1047名闘争の反動的決着が最高裁で強行されたのは、何ら偶然ではない。「歴史的に、三里塚が決戦を迎える時、国鉄闘争も決戦を

迎えてきた」(動労千葉・田中委員長)のだ。団結街道封鎖弾劾集会にかけつけた動労千葉・後藤さんは「私たちは解雇撤回闘争を闘い抜く。労働者は団結すれば勝利できるんだ!」と、国鉄被解雇者の怒りが市東さんの怒りと完全に一体のものであることを明らかにした。この怒りを団結の力に転化して、労農同盟の強化・発展を勝ち取り、市東さんの農地を守り抜こう!6・13国鉄大運動の前進で三里塚闘争の勝利を勝ち取っていきたい。

前日の6月27日、「団結街道封鎖阻止!第3誘導路認可・着工粉砕!6・27三里塚全国結集大闘争」が三里塚現地で開催され、緊急闘争であるに           もかかわらず485人の労農学人民が大結集した。 5・17決起と完黙非転向を闘い抜いた市東孝雄さん、つづく萩原富夫さんの実力決起に応え、団結街道封鎖・第3誘導路着工攻撃へ臨戦態勢をとり、総決起する決意を打ち固めた。市東さんの決起は、日帝権力・NAAの暴力的・非人間的攻撃に対する、労働者と農民の生きるための正当な反撃だ。第二に、新たな国鉄大運動と一体となって三里塚情勢・階級情勢を切り開くものだ。第三に、「4月に沖縄県民大会に行き、そこで勇気をもらったことで今回このように立ち上がることができたと思う」(市東さんの発言)ということだ。三里塚闘争の「農地死守・実力闘争・徹底非妥協」の路線と沖縄労働者人民の「米軍基地全面撤去・日米安保粉砕」の路線が完全に一致したのだ。そして、この6月12日未明に亡くなられた本部役員の鈴木幸司さんの空港絶対反対の遺志を引き継ぎ、空港廃港を勝ち取るまで闘い抜くことを全員が誓い合った。「俺たちは本気だ!」(市東孝雄さん)、「闘えば勝てる!」(故鈴木幸司さん)「こんな薄っぺらな権力どものあり方・やり方に三里塚が負けるはずがない」(北原事務局長)。この勝利の展望と闘いの不屈の意志こそ、三里塚闘争の日帝・菅政権とNAAへの断固たる回答なのだ。

現在、僕は自己の共産主義者としての飛躍をかけて、全階級の組織化へ猛然と挑戦しています。駅頭街宣、組合オルグ、周辺オルグ(団地等)へのビラ配布、会話を通じて一人でも多く賛同者、仲間を獲得しようと全力で活動しています。一人でもわが党の路線のビラを読む人があればその人にビラを渡したいと、胸躍らせながら楽しく活動しています。階級を組織するとは行動を起こすことです。組織!組織!組織!することは一番困難だけれど一番楽しいことだと思っています。「Rise」読者のみなさん、本当に革命情勢です。僕たちの時代です。10月三里塚全国集会へ、11月労働者集会へ、多くの仲間を組織しましょう!
(写真 6・27三里塚現地闘争)
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泉佐野市議選は階級的団結の力で勝利!

ユニオン自立・榎本   (京都会員)

《資本家が自治体を食い物にしてきた結果の大借金、空港=資本家の金もうけの犠牲になってたまるか!》
このタイトルで、国賀議員がその決意を本紙『ライズ』6号に寄せた市議選は大きな勝利を実現しました。
泉佐野市議選は5月16日投開票で国賀祥司候補(関西新空港絶対反対泉州住民の会事務局長・関西合同労組特別執行委員)が1192票を獲得し20位で7選を果たしました。
今回の選挙は《資本家救済のために労働者住民に一切の犠牲を集中する政治を根本から変える時が来た》(同、見出し)として闘われました。80年代に中曽根政権が強行した国鉄分割・民営化と共に関西新空港建設は新自由主義策そのものです。数百もの空港関連事業1700億円の中で銀行やゼネコン、大企業にボロもうけさせました。その結果、泉佐野市は1200億円もの借金をつくり「財政早期健全化団体」に転落しました。
その責任を根底的に問い、それに対する労働者階級の反撃はいかなるものか、そして、そのための団結をどう作るべきかを示す闘いとして今回の市議選は闘われました。
資本主義の世界的・全国的破綻の中、民主党・連合政権のもとで全国自治体に「財政破綻」を強制し極限的な新自由主義攻撃である道州制=「自治体まるごと民営化」を推し進める攻撃が「財政健全化」です。その攻撃の中心軸に「公務員の削減」が据えられています。民営化も「財政健全化」も解雇そのものです。

【甦る労働組合をめざして】
「財政健全化に絶対反対!
」のこの闘いは「市職員188人のリストラを許すな!民間も公務員も労働者は団結して闘おう!」という全戸ビラ、宣伝、オルグを軸に全市的に展開されました。「公務員は優遇されてる。首きったらいいんや」と現実に浸透している公務員バッシング、労働者の分断を打ち破ることは容易ではありませんでした。しかし、住民労働者の中に階級的団結をかけた分岐を着実に作り出していきました。
民営化に率先協力する自治労、財政再建に協力する全労連=市職労という既成労組に怒りと危機感を深める現場労働者は、皆ビラを受け取り「健全化絶対反対!」の署名に協力しました。保育労働者交流会の中では、この春の保育所での36人のパート労働者の雇い止め解雇問題判明しました。7園全ての保育所の民営化=労働者全員解雇の攻撃とどう闘うのか。これと闘う本物の労働組合を現場労働者が切実に求めていることがはっきりしました。

【組織者・合同労組の闘い】 これらの闘いは昨年春から開始されていました。市民病院の統合と独立行政法人化に反対して「問われているのは労働組合だ!動労千葉のように闘えば勝てる!」と関西合同労組泉州支部のビラが集中的に撒かれました。
そして、財政再建=リストラを容認する市職労指導部=日本共産党を追いつめ、市議選で前市職労委員長で原職議員である高道は現場労働者の支持を失い21位で落選しました。決定的な勝利です。
この闘いでの重要な特徴のひとつは関西合同労組泉州支部が4大産別、特に自治体に闘う労働組合を作る闘いを開始したことです。市役所や病院、保育所の労働者への宣伝・組織戦を先頭に立って奮闘しました。組織・未組織、正規・非正規、産別の壁を越えて階級の組織者としての闘いを開始しました。
5月市議選の勝利を引き継ぎ、7・4関空反対集会が「米軍基地化は絶対に許さんぞ!健全化計画は阻止するぞ!」と闘われました。今年は泉州住民の会と関西労組交流センターが主催。住民団体と労働組合が団結して闘う陣形は決定的です。
橋下大阪府知事は、昨年11月から「関空に米軍の軍事訓練を」と発言を繰り返しています。これは米軍基地=日米安保の全国への拡大であり道州制に向けた軍事的布石の一つです。嘉手納・成田とともに関空にあるB52米軍戦略爆撃機の離発着可能な4000m滑走路。これを使用させてはならない。
闘う労働組合をつくろう。国鉄大運動を推し進めよう。
青年労働者と学生を先頭に8・6ヒロシマー8・9ナガサキに全国から結集しよう。そして、11月へ!

会報 第7号

第7号 2010年5月10日発行


no07

国鉄1047名闘争の圧殺攻撃をぶっ飛ばし、新たな国鉄・沖縄闘争の大爆発を勝ち取ろう!

4月9日、国鉄1047名問題の「政府解決案」が提示され、これに対し4者4団体指導部は4月12日、「見解」を発表しこれを「受託」した。国労本部は4月26日臨時大会を強行し、「解決案」受け入れを決定した。我々は、このような反階級的反動的「解決・和解」策動を絶対に認めることはできない。
「政府解決案」は、最も先頭で闘っている動労千葉を完全に排除し、これまでの筆舌に尽くし難い国家的不当労働行為の数々を完全に居直り、「謝罪」「解雇撤回」「雇用」を完全に消し去り、居丈高にもわずかばかりの金銭をもって24年にわたる国鉄1047名解雇撤回闘争の放棄・奴隷的屈服を迫るものである。これに対し国労本部、4者4団体指導部は早々と「受託」を決め込み、4・26国労臨時大会ではまたもや国家権力・機動隊を導入し、決定的な「解決案受け入れ条件」には一切触れず、受け入れ決定を強行した。さらに臨時大会当日、国交省は「訴訟原告910人全員の署名入り和解承諾書の提出」を強要し、全闘争団員が一人の例外も無く「解決案」受諾を文書で表明しない限り解決金も出さないと言い放った!「もう闘いません。軍門に下ります。裏切ります」という「誓約書」にハンを押し提出しろというのだ。これほどの屈辱が他にあろうか!ふざけるな!
そもそも政府「解決案受け入れ条件」は何と言っているのか。「4者4団体(原則原告団910名全員)が、次の事項について了解し、その旨を正式に機関決定すること。①この解決案を受け入れること。これに伴い、裁判上の和解を行い、すべての訴訟を取り下げること。②不当労働行為や雇用の存在を二度と争わないこと。したがって、今回の解決金は最終のものであり、今後一切の金銭その他の経済的支援措置は行われないこと。③政府はJRへの雇用について努力する。ただし、JRによる採用を強制することはできないから、人数等が希望どおり採用されることを保証できないこと」としている。
さらに前原国交相は「国鉄改革はいまだ完全民営化を果たしていない」「国鉄改革の完遂に全力をあげる」と言いきったではないか!一層の合理化・首切り・労組破壊を押し進めると宣言したのだ。ふざけるのもいい加減にしろ!これを「受け入れる」ことは、自分の手で自分の首を絞めることと同じだ!労働者の死・労働組合の死である。こんなものは破棄・粉砕以外にないのだ!
屈辱的「和解案」の受け入れを強行した国労臨大に対し、さらには国家権力・JR資本に対し決定的な反撃が開始されている。4月27日、鉄道運輸機構訴訟原告・秋田闘争団の小玉さんが、翌28日、鉄建公団訴訟原告・小倉地区闘争団の羽廣さんと同・旭川闘争団の成田さんが訴訟代理人弁護士を解任し、訴訟継続を表明したのだ。
国鉄分割・民営化との闘いは終わっていない。むしろ、国鉄に限らずあらゆる職場で労働者・労働組合と資本・権力との民営化・外注化・大合理化・組合破壊をめぐる激突は激しさを増しているのだ。資本による団結破壊・不当解雇・不当労働行為が増え、分断・選別・切り捨てをめぐる攻防は一層激しくなっているのだ。そのような中で国鉄1047名解雇撤回闘争は、それらをめぐる闘いの最先頭のたたかいとして日本の労働運動の命運を賭けて24年の長きにわたって不屈に闘いぬかれて来たのである。国鉄1047名解雇撤回闘争は、動労千葉の闘いと共に国鉄分割・民営化との闘いとして、帝国主義の延命を賭けた新自由主義攻撃との最先端の闘いとして、巨万の支援陣形を形成し闘われてきたのだ。

昨年の十一月全国労働者総決起集会は1047名解雇撤回をメインスローガンにかかげ、世界の労働者との新たな団結・連帯を勝ち取った。それに続く5・27臨大裁判は、1047名解雇撤回闘争そのものとして闘われ暴処法弾圧を粉砕して勝利した。そして本年、動労千葉の検収業務全面外注化をめぐる闘いは、ストライキ闘争を中軸にした反合・運転保安闘争を全力で闘い抜き、ついに全面外注化4月強行を阻止し、青年労働者の結集を勝ち取っている。その闘いは郵政・自治体・教育現場そして民間・非正規職労働者の新たな決起をも確実に生み出しているのである。われわれは国鉄分割・民営化攻撃を核心的な所で打ち砕く事を通してJR体制を確実に追い詰めているのである。

労働者の根底的怒りは、その大爆発に向かってふつふつとわき立っている。とりわけても安保・沖縄・普天間基地問題をめぐり沖縄の怒りの大爆発が始まっている。問われているのは、本土における階級闘争・階級的労働運動そのものであり、本土の労働者階級、労働運動・労働組合運動なのだ。その最先端に国鉄1047名解雇撤回闘争があるのである。
世界大恐慌、財政破綻の下で小沢ー鳩山民主党・連合政権は、安保・沖縄問題と労働者階級の怒りの爆発の前に根底から揺れている。自民党も四分五裂し、崩壊的状況に突入している。さらには極右勢力が蠢きだしている。新たな歴史的な階級的流動情勢、階級的激突情勢・階級決戦への突入である。
労働者を切り捨て、労働運動破壊と改憲・戦争にのめり込む帝国主義に未来は無い!追い詰められているのは支配階級の側であって、労働者がその攻撃に屈服しなければならない理由などどこにも在りはしない。国労本部、4者4団体指導部の裏切りをぶっとばし、荒々しい階級的労働運動の爆発こそが求められている。闘う沖縄の労働者が「死すべきは基地だ!労働者は死んではならない!」と叫んだように、死すべきは帝国主義であり労働者は死んではならないのだ。兵士もブルジョアジーの利害を「国益」といいなし強行する帝国主義戦争のために死んではならない。
確かに生活は厳しい、けれど・だからこそ、労働者の誇りに賭けてその階級的団結に賭けて1047名解雇撤回の階級的原則をとことん貫くことこそが労働者の新たな団結を生み出し、労働者の未来を切り開く道なのである。労働者階級の怒り・団結・闘いは間違いなく世界に広がっているのだ。沖縄の怒りと一体となって新たな国鉄・沖縄闘争の歴史的大爆発を勝ち取るべき決定的な歴史を画する階級決戦に突入したのだ。
われわれは、政府・権力による国鉄1047名闘争根絶攻撃=戦後労働運動の総殲滅攻撃を粉砕し、体制内派の敵対を打ち砕き、民営化・外注化・労組破壊攻撃と闘い、動労千葉と絶対反対派の争議団と固く団結して新たな国鉄決戦に総力決起する。1047名解雇撤回、JR体制打倒、民主党・連合政権打倒、普天間基地撤去・安保粉砕・日帝打倒へ断固突き進もう!(S)

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核戦争と対内乱・対テロ戦争の強化、新型通常兵器の強化を全面的に打ち出しているQDR

オバマはQDR(「4年ごとの国防計画見直し報告」)の目標として、「第一に、能力のバランスを再調整し、戦時の有効な改革を制度化して、われわれの軍を複雑な将来に備えさせながら、今日の戦争に打ち勝つこと」、「第二は、危険を犯しているわれわれの男女兵員の切実な要望に応える制度の・・改革」という「二つを目指にした」ことを序論の冒頭で出している。
「第一の目標」は、敗勢につぐ敗勢にあるアフガン、イラク戦争への絶望的危機意識の現れだ。
「第二の目標」である「男女兵員の切実な要望に応える」とは、隊内反乱、自殺、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の激増や完全志願制部隊の危機―志願兵の減少―という危機に直面している米軍の崩壊的実態からやむなく打ち出された目標である。「危険を犯している男女兵員」や家族の「負担を軽減する」とは、所詮、アフガン・イラク人民の武装解放闘争によって『改善できない兵站支援』状態のまま、『進化した武器』を与えることによって不正義で勝算のない戦闘を兵士に強制するといっているにすぎない。
そもそもブルジョアジーの利害のために強行されている帝国主義戦争が兵士の命を大切にし、家族の不安や怒りに応えることなどありえない。あるとすれば、それは、アフガン・イラクからの無条件全面撤退しかないのだ。
『軍事の最大の担い手』である『兵士』とその家族の人間性を『崩壊』させているところに帝国主義戦争の不正義性が明解に示されている。「このQDRは、現実の安全保障環境と国益を守り促進するために米軍に要求されている多様な活動の評価から始めた」という一文がそれを明解に示している。「活動の評価」とは、内乱とテロに対する恐怖とアフガン、イラク戦争における絶望的な敗勢の現状分析評価である。
そしてQDRは、「われわれの国益を守り伸張させるために、国防総省は四つの優先目標、すなわち、①今日の戦争に打ち勝つ、②紛争を回避し阻止する、③相手を打破し多様な不測事態に成功するために準備する、④完全志願制部隊を維持し強化する」ためにQDRの目標は2011会計年度に盛り込まれ、「われわれの戦略に基づいて要求される全ての任務を完遂できる十分な財源が提供される」と明記している。だが世界大恐慌の深化と天文学的な米帝財政の破綻的危機の現実から照らしても、QDRが掲げる『目標の破綻』は必至である。

◆「6項目の重要任務」

QDRは、「今日と将来に向けて注目しなければならない特に必要とされる強化すべき分野」として、「①米国を防衛し国内の行政当局を支援せよ ②対内乱、安定化、及び対テロリズムの作戦に成功する ③協力国の安全保障能力の育成 ④接近できない環境における(※米国・米軍への)攻撃を阻止及び打破 ⑤大量破壊兵器の拡散防止と対処 ⑥サイバースペースにおける効果的な作戦」を分析し、提示している。これらの「任務を遂行する」うえで「必要とされる能力」に重点を指向すること以外に、QDRは多様な特性と強度を有する各種の作戦において打ち勝つために必要とされる「全体的な軍事力をも考慮」したと明記している。
そして1章の「国防戦略」では、国際的システムが大きく変化する「複雑な環境」の中で、「米国の制服の男女に犠牲を強い続けている」原因は、「アフガニスタンとイラクにおける、アルカイダとその同調者に対する8年以上の戦争」であることを認め、加えて、アメリカがソ連崩壊後または第2次世界大戦以来、「国際情勢の奥深い重大な変動(※革命情勢)」と「現在進行中の紛争において米国は変化の速度が増大し続ける複雑で不確実な安全保障環境」に直面していることを認め、危機意識を全面的に押し出している。

◆帝国主義戦争・軍隊の崩壊が行き着いた、無人システムの開発・強化

オバマは、QDRで「紛争は少なくとも、国家の強さから引き起こされると同様に、国家の弱さからも引き起こされる可能性が大きい」として、「米国の国益に合致する安全で、防護された、効果的な核兵器を最低限のレベルで保持する」と核戦争を宣言している。
米ロの新STARTは、ペテン的な核弾頭削減で、米ロとりわけ米帝の核独占体制を世界に改めて宣言し、NPR(核戦略体制見直し)では、名指しでイランと北朝鮮への「核先制攻撃」を宣言している。オバマは韓国哨戒艦沈没事件で北朝鮮への軍事重圧を加え、他方でのNPT(核拡散防止条約)を「順守する加盟国」への「核兵器不使用」を表明しているが、これは核戦争の恫喝である。
QDRは、「新型通常兵器による抑止力の維持」を強力に打ち出している。7月にはB2ステルス爆撃機に搭載されるMOP(地下貫通型大型爆弾)が配備され、ICBM(大陸間弾道弾)を凌駕し45分で地球を半周するCSM(精密非核弾道攻撃ミサイル)がペン的「核軍縮」の影で配備の準備が進められている。
それだけではない。オバマはB52戦略爆撃機に搭載できる「核弾頭搭載型の新巡航ミサイル」の開発にのりだしている。「核なき世界」のペテン性はますます明らかだ!世界大恐慌は大失業と戦争を世界にうみだす。それは帝国主義間争闘戦の激化として全世界を最悪の戦争の坩堝へ叩き込む。
軍事の一般原則として戦争は地上戦で制圧して勝利とする。だが米帝・オバマはイラクにおいても、アフガンにおいても地上戦では敗北し続けている。イラク、アフガンからの全面的撤退を余儀なくされるところにまで追い込まれているのが実態だ。

QDR2章「軍のバランスの再調整」では、「重要な二つの結論」として、「第一は、米軍は、短期的かつ将来的な相手に対して、その任務をより効果的に完遂できる能力とは、より堅固な宇宙基盤の資産、より効果的な電子攻撃システム、より抗たん性のある基地インフラ、及び将来の相手に対する作戦に有効なその他の重要な財産に加えて、回転翼航空機、無人航空機システム、情報分析と外国語の専門家、及び現在進行中の作戦のための通信ネットワーク」の強化を打ち出している。紙数の関係で、ここでは、「無人航空機システム(UAS)」の「増強」について若干、言及する。結論のみ記せば、「無人長距離偵察爆撃機」である。任務は「活動の監視、状況把握の強化、味方の防護、及び敵戦闘員の攻撃と攻撃目標にするための支援」である。これらがすべて米本土や基地内で操縦され、世界中にそしてアフガンのような山岳地形においても「計り知れない価値があることを証明した」として増強されている。だが、ここに米帝国主義軍隊が崩壊している現実がまざまざと現れている。地上戦を展開できる兵力を、米軍はすでに崩壊させているのである。

 ◆世界から核戦力を一掃する唯一の道はプロレタリア革命

全世界の労働者が自らの未来を切り拓く唯一の道は、全職場生産点における階級的労働運動路線の実践だ。それは同時に、世界大恐慌下、帝国主義として延命するために争闘戦を限りなく激化させ、核戦争と巨大化する新型通常兵器で世界を戦争の坩堝に叩き込むことを躊躇しない帝国主義をプロレタリア世界革命によって根底から、非和解的に打倒する反戦政治闘争の職場生産点における徹底的推進である。
動労千葉は、戦後労働運動を総括し、反合理化・運転保安闘争を確立して資本・権力、反動・反革命勢力と非和解・非妥協で闘う中で階級的団結と国際的連帯を強化してきた。この地平を基礎に6000万労働者と結合できる時代=革命情勢をついにたぐり寄せた。
半世紀をかけて創り上げ、切り拓いた動労千葉労働運動を6000万労働者と全世界の労働者が求めている時代に突入した。労働者階級が資本・権力と絶対非和解・非妥協で闘えば必ず勝利する。
労働者と兵士が置かれている環境は、本質的・現実的に同じだ。労兵の団結をかちとり世界大恐慌をプロレタリア世界革命に転化しよう! (K)

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投稿
3・4 「自衛官の人権裁判シンポジウム」(札幌)の報告

3月4日に札幌市で、4つの自衛官の人権裁判の全国交流集会が開かれたので参加しました。4つの裁判とは、①1999年11月に佐世保が母港の護衛艦「さわぎり」艦内でA三曹(当時21歳)が自殺したことに対する裁判、②2005年11月に航空自衛隊浜松基地所属のS三曹(同29歳)が自宅で自殺したことに対する裁判、③2006年9月に空自当別基地(北海道)内で女性自衛官(当時21歳か)が性暴力を受けその後に退職強要されたことに対する裁判、④2008年12月に横須賀が母港の補給艦「たちかぜ」 艦内でT二曹(同38歳)が自殺したことに対する裁判です。
この集会は、ちょうどその日、札幌地裁の当別基地の裁判では原告本人尋問があり、横浜地裁の「たちかぜ」裁判では札幌地裁小樽支部で前艦長の証人調べがあったので、いい機会だとして企画されたとのことでした。4つの裁判の原告を含む関係者、特に代理人弁護士など、80人ほどが集まりました。
4つの裁判のうち札幌の事件だけは被害者本人が提訴しましたが、他の3つの事件は被害者が自殺したので家族が提訴したものです。これから提訴の予定だという1件、提訴を断念した数件を含めて全部、青年隊員が被害者であることに衝撃を受けました。しかも「優秀」な隊員ばかりで、昇進の早いことを恨まれたというケースもあります。

自衛隊の内部の状況が一変している

これは自衛隊の内部崩壊的な事態ではないでしょうか。同時に、今日の青年労働者が直面している現実と全く同じ状況に青年隊員が置かれているということでもあります。商業新聞でも、今日の経済情勢の下で、隊員の再就職が困難化しており、その余波で下士官(曹)昇進試験の応募者が急増したり、新規採用者への内定取消しさえ起きていることが報じられています。
技術を身につけて再就職するために自衛官になる場合や、体力の限界がきたら再就職を希望する場合が多いと聞いていました。ところが大恐慌情勢がそれを許さなくなっています。こうしたことが今度は自衛隊の内部に深刻な影響を及ぼしていることがわかりました。
現役年齢を超えてしまった中堅隊員が不満を募らせて、下級=青年隊員へのパワハラ・暴行・セクハラ、さらには不祥事や教育放棄に走っています。そのことが青年隊員に心の病、自殺を激増させている状況があるのです。訓練の中での腹いせ的な暴行も横行し、虐殺さえも起きています。暴力や虐待が、いわゆる旧軍の伝統といわれてきたもとは違ったところから発生しているのではないかと思いました。
中堅隊員の暴走の背景には、いたるところで中堅隊員がヌシのような存在になると同時に、基地司令や艦長といった転勤族の幹部隊員が無責任な現場任せを強め、現場で起きていることを黙認しているという実態もあると知りました。
自衛隊の内部は、今の社会とあまりにも似通った状況にあり、まさにその縮図だとも言えます。そうした矛盾は、これも今の社会と同様に青年隊員に集中しているのです。労働者階級による自衛隊員の獲得をめざす働きかけは、何よりも青年隊員の置かれた状況に即したものであるべきだとつくづく思いました。この間の青年労働者を軸とした階級的労働運動の前進、法大闘争を先頭とした全国学生運動の前進によって、青年隊員を圧倒的に獲得しうる状況になってきたということに自信をもち、働きかけていきたいと思います。

階級的労働運動派だけが青年隊員に応えられる

 4つの裁判は市民運動だけでなく、各地の労働弁護団に支えられ、中には労働組合に支援されているケースもあります。 自衛隊を労働現場の一つととらえ、隊員の労働者としての権利を主張しているようです。労働組合・労働弁護団がかかわることで人権裁判というよりも、労働裁判の性質を帯びていることは重要だと思います。
自衛隊内部での下級兵士への迫害は、一般的な人権侵害ではありません。命令への服従が絶対とされ、集会での4つの裁判からの報告でも、身に危険が及ぶような酔っぱらった上官の深夜の呼びつけを「嫌です」と断ったり、いつまでたっても終らない上官の殴打にもかかわらず「帰ります」とは自分から絶対に言えないという、一般には理解しがたい状況があることが報告されています。しかしこれは、解雇の脅迫の下で奴隷的な労働を強いられている今日の労働者、特に非正規労働者の置かれた状況に通じるものがあります。
ただ問題は今、労働運動の体制内指導部が後退・転向しつつあることです。労働弁護団も札幌に限らず、国鉄闘争の中では4者4団体派でしょう。札幌裁判の場合、原告には原職復帰の意思があると感じられますが、支援運動や代理人(全動労弁護団)がそれに応えようとするスタンスは極めて弱いと受け止めました。国鉄1047名解雇撤回闘争の帰趨は自衛隊員と無縁のことではありません。戦後、自衛隊は一貫して労働運動に取り囲まれてきました。もしも労働運動の壊滅や転向を許すならば、自衛隊が一気に帝国主義軍隊化していくに違いません。
階級的労働運動路線を貫く勢力の責任は大きいものがあると自覚しました。1970年代初頭、ある週刊誌が「反戦自衛官は全国に100人以上」と書いていました。そんなに反戦自衛官がいたとは思えませんが、当時の職場生産点を拠点とした反戦政治経済闘争の高揚が自衛隊を大きく取り巻いていたこと、そのことへの支配階級の怯えの反映だったと思います。90年代前半までは「反戦自衛官」という言葉が一定の存在感を持ち、少なからぬ隊員が希望を抱き、そうでなくても大多数の隊員が言葉だけは知っていただろうと推察されます。

青年労働者・学生の闘いの爆発が鍵

ところが今の青年隊員となれば、たぶんそんな言葉は知らないでしょう。反抗するすべも一縷の希望もない中で、多数の青年隊員が自殺に追い込まれている現実に激しい憤りを覚えます。当事者である青年隊員こそが激しい怒りを持っているはずです。だから「生きさせろ!」という労働者階級の叫びが青年労働者を先頭にして巨大な爆発を遂げ、新しい社会の到来を切り開く牽引車として登場していくならば、前途に悲観して自殺する隊員は絶対に減るのではないでしょうか。労働者が職場生産点で決起し、団結を拡大していくならば、隊内でも階級的な団結の芽が生み出されていくはずだと確信するからです。
なお、4つの裁判は、相互に交流しながら札幌・横浜・浜松・長崎の各地裁で進行しています。しかし、当時の上官が別の地方に転属しているケースも相当あるはずで、今回の小樽のような出張法廷もありえるなど、極めて全国性のテーマだと言えましょう。その地区に反軍担当者がいなくても、階級的労働運動を実践している全国の仲間は、その実践こそが自衛隊員の心をつかむという自信を持ちつつ、日頃から自衛隊員とりわけ青年自衛隊員との接触にも身構え、プロレタリア革命の側に獲得すべきだと思いました。(札幌 鈴木 潤)

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4・25 沖縄県民大会報告

京都大学 西納岳史

労働運動の力で基地撤去を!

 私たち全学連と全国労組交流センターの仲間は、4月25日に沖縄・読谷村運動広場で開催された「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し国外・県外移設を求める県民大会」に沖縄労組交流センター・現地の労働者とともに参加しました。
会場の読谷村運動広場は開会の3時間前から参加者が続々と結集し、大会が始まっても会場に入る人の列は途切れることがありませんでした。
沖縄県内の自治体では、無料のシャトルバスをチャーターして結集を呼びかけたところもあるそうです。大会終了後の渋滞は20キロを越えたとの報道もあります。
私たちの「国鉄1047名解雇撤回・普天間基地撤去・日米安保粉砕!」を掲げた大街宣活動は、大会に集まった労働者の圧倒的な注目を浴び、用意した1万4000枚のビラは2時間半ほどで撒き切りました。「民主党鳩山政権打倒・労働運動の力で基地撤去を勝ち取ろう」というスローガンが沖縄の労働者の心を捉えた、という確かな手ごたえを掴んだ沖縄闘争でした。
 沖縄・普天間基地移設問題をめぐり、鳩山政権はまさに窮地に立たされています。そのような中で、沖縄に基地を強制する元凶である日米安保そのものが問題となる情勢が到来しています。
今こそ、私たち全学連・反戦青年委員会の先輩たちが70年安保闘争の中で戦闘的に確立した「沖縄奪還・安保粉砕・日帝打倒!」のスローガンを、大恐慌情勢の下で荒々しく復権する闘いに立ち上がる時です!

体制内的幻想を打ち破り、日米安保への怒りを解き放とう!

今回の県民大会は、仲井真沖縄県知事の参加が焦点であったというように言われています。
 大会前日には、知事に対し民主党・平野官房長官が「県民大会に参加するな」という恫喝を加えたという報道もなされ、結果的に沖縄人民の怒りに火を注ぐことになっています。
しかし、今回の県民大会では、仲井真をはじめとする自治体首長・発言者のどの一人として、沖縄人民の怒りの核心に迫る発言はありませんでした。それどころか、「戦争のための基地はどこにもいらない」という沖縄人民の思いを、「県内か県外か、国内か国外か」という対政府・対米交渉の問題にすり替え、日米安保堅持の前提の下、「安保の負担をどう平等化するか」という議論に流し込もうとするあり方は本当に許せません。
以下、『琉球新報』の記事から主な大会発言を引用します。
「私は日米同盟を肯定するが、沖縄の負担は応分をはるかに超えている。全国の皆さん、沖縄の基地問題は沖縄だけの問題ではない。一人一人の安全保障が沖縄につながっている。負担軽減のため、沖縄に手を差し伸べてほしい」(仲井真)
「仲井真知事を先頭に県内選出の国会議員、政治家の皆さんが、鳩山政権に対してこの普天間基地の問題解決を強く迫るため、みんなでお願いしよう」(仲村信正・連合沖縄会長)
沖縄に米軍基地を強制する根源である日米安保を9万人の前で堂々と「肯定」してみせ、その対価として沖縄への「救済」を乞い願う県知事に、その知事を先頭に立てて「鳩山政権にお願いしよう」と絶叫する連合沖縄会長。これが沖縄人民の代表のように振舞っている連中の正体です。
 ふざけるな! 沖縄の怒りを愚弄するのもいい加減にしろ! 沖縄人民の思いは、一切の基地を沖縄から撤去すること、そして「移設」ではなく世界中のどこにも基地は造らせないということです。基地と隣りあわせで生きる苦しみを身をもって実感しているからこそ、こんな痛みは誰にも押し付けたくない。沖縄人民のそんな切実な思いを、「日米安保があるから仕方ない」「代わりの基地はどこかに造らなくてはいけない」というご都合主義で捻じ曲げ、最終的には民主党政権への請願運動に組織する支配階級。そもそも日本の労働者階級が日米安保の存在を自ら進んで望んだことが一度たりともあるだろうか?断じて否だ!それは、60~70年代の安保・沖縄をめぐる階級闘争の高揚を見れば明らかです。
日米安保の存在は、米帝の世界支配に日帝が率先して協力し、自らも帝国主義としての生き残りをかけて戦争国家化していく道筋に他なりません。それは常に労働者階級の利害と真っ向から対立するものです。騒音被害、米兵による事故・犯罪、基地依存の歪んだ経済構造…。沖縄の現実を直視すれば、侵略戦争のための基地と労働者は非和解であることは明白です。
今こそ、米軍基地への怒りを日米安保への怒りに束ねあげ、日米帝国主義そのものを打倒する闘いが求められています。

職場・キャンパスから反戦闘争の大高揚を!5・15沖縄へ!

アメリカ・オバマ政権は、今もなおイラク・アフガニスタン侵略戦争を続行し、新たな世界的核支配体制の下、イラン・北朝鮮への核攻撃をも公言して憚りません。その一方で、戦死者数の増加、帰還兵の自殺・発病、基地内での銃乱射事件といったアメリカ軍の崩壊的状況には歯止めがかからず、アメリカの軍事的世界支配が足元から崩壊しつつある情勢です。アメリカ国内においては、労働者・学生・反戦兵士を先頭として広範な反戦闘争が開始されています。
私たち全学連も連帯行動を闘った3月4日のカリフォルニア州教育ゼネストは、「教育の民営化粉砕」のスローガンと同時に、「募兵官を学校からたたき出せ」「戦争ではなく教育に金を使え」というスローガンの下の一大反戦・反軍闘争の闘いでもありました。戦後のアメリカ帝国主義の世界支配を支え、沖縄をアジア侵略戦争の最拠点と位置づける日米安保を、職場・キャンパスからの決起で粉砕していく闘いを通じて、私たち日本の労働者階級は、侵略戦争と帝国主義支配に抗して闘う全世界の労働者階級と団結できる可能性を持っています。全世界で巻き起こる労働者の決起と反戦闘争の高揚の中に、沖縄の闘いもその重要な一角を占めています。階級情勢は国鉄・沖縄を軸に大流動期に突入しています。5・15沖縄県民大会闘争に学生・青年労働者を先頭に総力で決起し、沖縄に動労千葉派・11月集会派の旗を打ち立てよう!! 全学連はその最先頭で闘う決意です!(了)

【写真①この9万人の労働者と家族の中にこそ基地撤去、鳩山打倒の力がある。②4・28沖縄デイ集会「日米の学生と労働者の団結を!5・15沖縄へ」と全学連坂野君。
③4・29泉佐野集会。労働者の団結破壊=「財政健全化」絶対反対こくが市議必勝へ!④3・4カリフォルニア教育ゼネスト】(写真と説明は編集局)

会報 第6号

第6号 2010年3月10日発行

no06

3・20~5・15へ!
アフガンーイラク反戦・国鉄・沖縄・三里塚決戦に勝利し、民主党・連合政権打倒へ!
労働者・兵士は共に決起しよう!

資本主義の時代は終わった。大失業と戦争が世界中の労働者におそいかかっているこの現実の中にそれは明解だ。労働者は、資本家を救済するために生きている存在ではない。資本主義の最末期的危機の中に、労働者が主人公になる次の社会が準備され、その担い手も準備されている。それが労働者階級だ。
新自由主義の世界的破綻は、帝国主義国における基幹産業を次々に倒産させ、それが世界的規模で連続的に起きている。リーマンの破綻、最大の基幹産業GMの破綻、JALの破綻、トヨタの経営危機などがそれを明快に示している。二番底、三番底に突き進む世界恐慌は、プロレタリア革命によってしか出口がない。
人類の全歴史が古い社会を革命によって新しい社会を創り出してきたように、労働者階級人民を生きさせられないというところにまで行き着いた資本主義社会は労働者自身の事業として新しい社会につくりかえていくしかない。それがプロレタリア革命だ。
労働者階級はオバマや鳩山に一ミリの期待など抱いていない。80年代以降強行されてきた新自由主義政策に対する怒りの爆発として共和党や自民党が打倒された。だがそれらにとって代わったオバマや鳩山によって社会が根底から変革されたのでもなければ、労働者階級が帝国主義社会を根底から転覆させたものでもない。それはプロレタリア革命によってしか社会を変えることは出来ない。その入り口が3・20イラク反戦世界一斉デモから5・15沖縄闘争にいたる一連の3~5月の日本と世界の階級闘争の爆発である。動労千葉は3・1 ~2第二波48時間ストを貫徹した。このストはその狼煙である。
動労千葉が掲げる「検修業務全面外注化阻止!」「反合・運転保安闘争」は、全産別と全職場・生産点を貫く全労働者階級人民にとって命と生活をかけた反戦政治経済闘争である。23年間にわたる国鉄千四七名解雇撤回闘争は第二次国鉄決戦として原則的に爆発する。沖縄普天間問題は日米ともに完全に破綻している。それは同時に米の世界戦争政策である米軍再編をも完全な破綻の危機に叩き込んでいる。米軍は志願制ではもはや維持できず、自衛隊は兵士の再々任期継続の続出で「高齢化」し軍隊として内部崩壊が進行している。国家の暴力装置である軍隊の崩壊という極限的危機の中に帝国主義の終わりがある。沖縄米軍基地全面撤去が沖縄県民と全労働者階級人民の回答だ。オバマ政権、民主党・連合政権に未来はない。未来は労働者階級と兵士の決起と闘いの中にある。青年労働者・兵士を先頭にそれをわれわれのものにしよう!

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第二波ストを貫徹! 闘いはこれからだ!
検修業務の全面外注化阻止・1047名解雇撤回!

動労千葉新小岩支部長・佐藤正和

 ライズ読者の皆さん、はじめまして、動労千葉で新小岩支部長をしている佐藤正和といいます。深い悲しみと、それを数倍上回る固い決意の中でこの原稿を書くことになりました。
俺たち世代の「おやっさん」である、動労千葉の中野洋常任顧問が3月4日の10時に亡くなりました。癌との4年にわたる闘病の苦闘の中で、みんなを鼓舞激励しつづけた、頑張り抜いた、その顔はとても安らかでした。「おやっさん」の魂、意志を引継ぎ、闘い抜く、動労千葉は今、燃えています。
わたしたちは、2月1~2日、外注化阻止の第一波ストライキ、3月1~2日に第二波のストライキを闘いました。この闘争過程で、動労千葉の平成採の青年労働者6名の感動的な成長した決起があり、新たに2名の仲間が動労千葉に結集しました。こうして検修・構内業務外注化4月1日強行実施を止める大きな勝利を切り開きました。
これは、この闘いを、第2次分割・民営化反対闘争として、再び渾身の力をふりしぼって立ち上がるときがきたと、一度や二度のストライキでは終わらない数年がかりの大闘争となると肚を据えて闘ったがゆえの勝利です。ストライキの中心となった幕張支部は、組合員の決起をおさえこむ職制の弾圧などなんのその、意気軒高とストを貫徹し、支部役員の相次ぐ配転という組織破壊攻撃を団結の強化で打ち砕きました。数千人の機動隊に取り囲まれる中でぶちぬいた、25年前の国鉄分割・民営化反対のストライキを彷彿とさせました。
外注化とは、JRを数百の子会社、孫会社に分割し、無数の労働者を非正規職に突き落とす、新自由主義の政策の核心的攻撃です。それがもたらすものは言うまでもなく、第2の尼崎事故です。だが、団結し闘えば、外注化は止められる。一切は労働組合の問題です。「あきらめ」を組織するのか、困難な道でも、自分たちの力(労働者の力)を信じ、闘うのか。勝利の展望は自分達自身の闘いの中にあると、確信した今回の闘争でした。
また、これまでの労働運動が突き当たってきた、反合理化闘争、その下に労働運動がどんどん変質してきた壁を本格的に乗り越える、そこに挑戦しようという、動労千葉の反合・運転保安闘争の真価をかけた闘いでした。
しかし、すべてはこれからです。JR資本の外注化は、ますますエスカレートしてくるでしょう。そして、1047名闘争が重大な正念場を迎えています。現在進められている「政治解決」は、解決などでは断じてなく、闘争の解体です。国鉄の分割・民営化、ここから日本における新自由主義の攻撃が始まった。いまにつらなる、貧困、ワーキングプア・・分割・民営化から始まった。であるならば、わたしたち、俺たちには闘う責任があるということです。労働者と労働運動の未来を左右する闘いである以上、原則を絶対に曲げてはいけない、「解雇撤回」「民営化反対」の旗を高く掲げて闘い抜くということです。ボロボロなのは、今にも崩れ落ちそうなのはどっちなのかということです。
終わりに、労働者兵士行動委員会の同志たちに、「甦る労働組合・中野洋著」から。「難しくはない。団結して立ち上がれば道は切り開かれる。侵略戦争を阻む力もそこにある。そのために、労働組合を甦らせ、労働運動の現状を変革することだ。それこそが今、最先端の変革である。闘うことはけっこう楽しいものだ。朗らかに闘おう」!連帯を込めて。(東京会員)

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労農同盟の飛躍的強化が、2・25天神峰現闘本部判決公判で「仮執行」を完全に粉砕した!

東京読者・S

2月25日、反対同盟の天神峰現地闘争本部の撤去と土地の明け渡しを求め、NAA(空港会社)が提訴した裁判の判決があった。結論から言って、判決内容は白を黒と言いくるめる矛盾に満ちた極めて反動的なものだ。
現闘本部は、一九六六年に「空港絶対反対・農地死守・実力闘争」の不抜の拠点として、反対同盟自身の手によって建てられた。地主であった元反対同盟副委員長の石橋正次の脱落以降も地代を払い、領収書もある。「どのように使ってもらってもかまわない」という石橋が書いた念書もある。一九六六年に建てられた木造建築の建物は、現存している。反対同盟にすべての権利があることは明らかだ。絶対に許せないことは、この明々白々の事実を真っ向否定し、現闘本部撤去の結論を引き出すために、事実をねじ曲げて捏造していることだ。
(写真 2・25反動判決弾劾)

反対同盟が、成田空港廃港まで現闘本部を使用することを反対同盟の総意で決定したことについて、「メモ、覚書がない」といい、石橋が書いた念書や領収書の存在に関しては、「脅されて書かされたもの」としている。しかも、増築前の木造建物の存在について、再三の現場検証要求にも応じようとしない。木造建築の建物の存在が明らかになれば、事実をねじ曲げたり、捏造することは不可能だからだ。北原事務局長が、25日当日の法廷内で机をたたいて弾劾したように、「これはもはや裁判ではない」。反対同盟はこの間、当然にも裁判長仲戸川の忌避を申し立ててきた。しかし、仲戸川裁判長は、自ら申し立てを却下するという恥知らずなことを平然とやっているのだ。
しかし、この日の判決で「仮執行」をつけることはできなかった。国家意志をむき出しにし、国交省・NAAと一体で、判決確定前に現闘本部撤去をいつでも執行できる「仮執行」の目論見を完全に粉砕したのだ。「闘って仲戸川を追いつめた」(萩原進事務局次長)のだ。この勝利は、労農同盟を軸に全人民が団結すれば、必ず勝利できることを証明している。国交省・NAAの目論見は完全に破綻し、空港建設がもたらす反人民性をますます明らかにしている。

鳩山民主党・連合政権は、大恐慌が激しく進行する中で、労働者階級人民にすべての矛盾を転化し、延命しようとしている。しかし、国鉄・三里塚・沖縄・法大の決戦化とその勝利的前進が、ぎゅうぎゅうと民主党・連合政権の首を締め上げている。この決戦の勝利の展望が資本主義・帝国主義への怒りをもつすべての人民の怒りと結びついた時、この腐りきった資本主義を必ず打倒できる。この労農同盟の発展をとおした全人民の総決起で、控訴審闘争をたたかい、NAAの目論見を粉砕し、仲戸川の反動的正体を徹底的にあばきだし、民主党・連合打倒へ進撃しよう。
現闘本部裁判における「仮執行」粉砕の勝利に続き、第3誘導路建設と一体の「団結街道」廃道化攻撃を絶対に粉砕しなければなりません。3・28全国総決起集会に大挙結集し、三里塚闘争の歴史的勝利をきりひらこう。

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■普天間基地撤去・辺野古新基地阻止!4・28―5・15沖縄闘争に総決起を

パンドラの箱を開けた鳩山政権


(写真 ◎60年安保闘争=国会を包囲する労働者・学生・市民◎)

いま、鳩山政権は日米安保体制の根幹をなしている沖縄米軍基地、普天間基地「移設」、辺野古新基地建設をめぐってグラグラだ。この情勢は8・30衆院選で自民党政権を崩壊させた沖縄・本土の労働者階級にしっかりと握られている。
米軍再編とは沖縄県民の基地被害の「負担軽減」問題ではまったくない。「負担軽減」というペテン的な言辞で米政府のアフガン・イラクでの敗勢を建直し、米軍再編=米軍・自衛隊の一体的融合をなそうとする、日米同盟の大エスカレーションそのものである。
沖縄県民の怒りは頂点に達している。衆院選での沖縄全選挙区からの自民党議員の一掃、2万1千人を結集した11・8県民大会の爆発、そして1・24名護市長選での基地反対派市長の誕生。2・24には県議会で「普天間閉鎖・県内移設反対」の意見書が全会一致で決議された。それは戦後の歴代自民党政権の安保・沖縄政策に対する歴史的な抵抗の究極的爆発に行き着こうとしている。求められていることは「移設」などではなく、沖縄労働者階級と固く団結し、基地撤去・閉鎖、日米安保粉砕を貫徹することだ。
稲嶺恵一前県知事も「鳩山政権はパンドラの箱を開けてしまった。沖縄県民のマグマはもう止められない」と正直に消耗感を吐露している。「成田の二の舞にするな」ともいわれている。しかり、成田(=三里塚)、国鉄(闘争)・動労千葉のように闘おう!
◆資本主義防衛のための最後の砦・日米同盟
戦後の米軍による日本占領を終わらせるサンフランシスコ講和条約(=沖縄の分離支配)と同時に締結された日米安保条約について、調印から批准・発効を主導した吉田茂元首相は、自著の『回想十年』で次のように述べている。
「講和に伴う占領軍の撤退後における日本防衛の空白を埋めるのには、あれ以上の良策はなかった」「安全保障条約は、飽くまでも暫定的な措置。日本の自衛力が十分強化されたとか、国際情勢が著しく緩和されたとかによって、いつでも終了させ得る」、と。
それはまさしく、日米共同で日本と世界の資本主義体制の軍事的防衛ということに尽きる。戦後の「55年体制」は49年中国革命と50年朝鮮戦争の硝煙、国内での共産党弾圧と労働現場でのレッドパージ、階級的団結の破壊、戦後革命の絞殺を背景に成立したのだ。
「(この条約の必要が消滅すれば)いつでも消滅させ得る」との吉田の記述は、改悪安保条約最終条(第10 条)でも確認されている。この条項を金科玉条のようにして日本共産党は、「米国へ通告すればいつでも安保は廃棄できる」と「通告」という手続きで安保破棄が可能かのようにいいなし、議会主義に転落し労働者階級の闘いに敵対しつづけてきた。そしてこんにち、「建設的野党」を標榜し鳩山政権を支え、「ルールある資本主義」を説教する資本主義の救済者になりさがった。

◆自衛隊幹部の「クーデター発言」弾劾
大地震を口実にした自衛隊の「ハイチPKO派兵」もPKO5原則さえも無視して、強引に国際協調をごり押しする民主党政権の正体を顕わにした。社民党はいとも簡単にこれに追従するていたらく。中谷元防衛庁長官は「自民党が野党の方が防衛政策は前進する」といい放ち、恒久派兵法の国会提出を虎視眈眈と狙っている。
こうしたただなかで、2月10日の陸上自衛隊・王城寺演習場での日米共同演習の開始式で、陸自第44普通科連隊長の中沢剛1佐が「同盟関係は『信頼してくれ』等という言葉で維持されるものではない」と訓示し、昨年の日米首脳会談で鳩山首相がオバマ大統領に普天埋設に関して「わたしを信頼してほしい」といったことを公然と批判した。これは自衛隊幹部によるファシスト的クーデター発言そのものだ。絶対に許せるものではない。
日米同盟を鳩山政権は、「深化・発展させる」と政権成立直後から公言している。「駐留なき安保」論とは改憲と一体で自衛隊の国軍化と日米安保の深化そのものだ。道州制は360万公務員首切り・労組解体の一方で、「沖縄単独州」を核心とする沖縄の永久基地化・安保強化の大攻撃だ。
日本の労働者階級人民は、60年安保、70年安保・沖縄闘争、その後の沖縄5・15「復帰」体制をゆるがす闘いで常に日米安保体制〓在沖米軍基地と闘いぬいてきた。それは改憲を阻止する闘いそのものであった。その核心に沖縄の労働者人民の闘いが貫ぬかれていた。沖縄は安保とその実態としての米軍基地との連綿とした対決の歴史を刻んできたのである。95年少女暴行事件は積もり積もった沖縄の怒りに火をつけ、「復帰」以来最大級の10万人決起で日米支配者に回答し、辺野古新基地を拒否しつづけた。自民党政権は打倒され、「県外・国外移設」を無責任に叫んだ民主党・連合政権はついに「パンドラの箱」を開け、沖縄の怒りに火を放ってしまった。沖縄のマグマの総爆発がいまはじまろうとしている。

◆階級的労働運動の力で安保粉砕・基地撤去へ
時代は世界恐慌という末期資本主義の終焉の時代を迎え、わたしたちは「資本主義の時代は終わった」「階級的労働運動の力で革命を」というこんにち的な認識をもつに至った。日米安保・米軍基地撤去こそその導水路にほかならない。日米安保体制は労働現場と労働者階級総体を覆っている暴力的な、しかも最後の労働者支配の砦なのだ。
大恐慌下の10春闘で職場で非正規職撤廃・生活防衛の実力ストライキを闘おう。72年「沖縄返還協定」の欺瞞をあばき獄中で闘う無実の星野文昭さんは、沖縄―本土の分断を乗り越える階級的懸け橋である。奪還しよう。
大恐慌下で闘う在本土沖縄出身労働者、沖縄労働者階級と団結し普天間撤去・新基地建設阻止しよう。
日米韓労働者の国際的団結で日米(米韓)安保粉砕・米軍基地撤去を闘おう。国鉄1047名解雇撤回、民営化・外注化阻止をストライキで闘う動労千葉を先頭とする階級的力こそ、この大闘争の核心だ。3・28軍事空港反対をかかげ、労農学連帯・農地死守と貫く三里塚農民とともに、4・28~5・15沖縄―本土をむすぶ新たな安保・沖縄闘争の爆発で民主党・連合政権に引導を!

(沖縄―本土をむすぶ労働組合連絡会・直井誠・東京会員)

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《自衛隊の内定取り消しと解雇》

会員 岐部

【転職できない自衛官】

ライズ3号・4号の『自衛隊の募兵活動の強化(上・下)』では大失業が青年たちを自衛隊に向かわせている「経済的徴兵制」問題と、07年度に創設された自衛隊の「ハイスクールリクルーター」制度(全国で高校や専門学校650校が自衛官募集協力校として登録)などによる募兵活動の強化についてレポートしました。
そこには「戦場に送られる怖さよりも就職できない怖さ」で入隊した青年の存在がありました。 この青年たちを取り巻く雇用環境は、もう一方で、隊内で取得した資格で転職しようとしても外に転職先がない。こうして自衛隊から出るに出れずに任期を延長する隊員を生み出しています。
この状況に対して防衛省・自衛隊当局は「部隊の精強さを保つ」ためとして兵士を選別し不要とした兵士を解雇・追放する。この攻撃は基本的に既に始まっていると考えられます。

【自衛隊の内定取り消し】

今回は自衛隊における青年労働者の「内定取り消し」や「選別・解雇」につながる問題についてレポートします。
2月7日付け『朝日』関東版に「任期制自衛官超狭き門」「転職難、新人枠を圧迫」の見出しの署名記事が掲載されました。
記事によると、08年度の「任期制自衛官」採用試験の受験者が2万300人。そして約8800人が「仮合格」。
しかし「同年秋に米大手証券が経営破綻したリーマン・ショックの後、採用内定取り消しや非正規社員の雇い止めなど、民間の雇用情勢が急速に悪化すると、隊内では満了後も再度任期を継続する隊員が続出。
当初計画の半分程度の約4600人しか採用できなかった」。「…合格したのに採用されない『入隊保留者』が約520人も発生する異常事態」とありますが、そもそも4200人の「内定取り消し」をしたということです。
大恐慌・大失業の現実は自衛隊に応募した青年労働者に内定取り消しとしても襲いかかっています。これらの事態の意味をさらに見ていく前に「任期制自衛官」とは何なのかを次に見ていきます。

【任期制自衛官制度】

多くの国で「有事の急速かつ大量の兵員確保」のために予備役制度があります。日本の場合は元自衛官(の志願・選考)による即応予備自衛官(18~31才)と予備自衛官(18~36才)、そして自衛官未経験者(志願・選考、試験)による予備自衛官補(一般は18~33才、技能保有者は18~52才、54才)の3つの制度があります(旧軍では予備役と後備役と補充兵役がそれにあたります)。

それに対して、通常の「防衛出動」「治安出動」「災害派遣」等での「厳しい環境下の任務」に耐えうる「若く体力に優れた隊員」即ち「部隊の第一線の人材を確保する制度」が任期制自衛官制度です。
受験資格は18~26才で学歴は不問ですが高卒の応募者が最多です。
陸自は2年、海自・空自は3年を1任期とします(2任期目以降は各2年)。入隊すると2等陸・海・空士(2士)に任命され、約9ヶ月後に1等陸・海・空士(1士)に、更に1年後、陸・海・空士長(士長)に昇進します。
1任期満了時には2年で約60万円(陸)、3年で約93万円(海・空)の退職手当が支給されます。 2任期満了時は約130~137万円の退職手当が更に追加支給されます。
任期制自衛官がその後も隊内で勤務しようとするなら、士長の階級のまま2年任期の更新で任務を継続をするか、或いは選抜試験を受けて3曹に昇進するかです。
3曹からは定年制になり、3曹と2曹の定年は53才。1曹~1尉は54才…と続きます。

【「辞めない任期制自衛官」問題】

自衛隊では自動車整備士、大型特殊運転免許、救急救命士、准看護師、ボイラー技士、電気工事士、パソコン検定、調理師免許など部隊での業務に必要な特技や各種資格を取得できます。
応募者にとっては入隊中に取得した資格を任期満了後に民間企業への転職に生かせるのが利点でした。
バブル期の89年度は25万全自衛官の30%にあたる7万5千人が任期制自衛官でした。資格を手にして民間企業に転職していくなど若い隊員が2~3年周期で大量に入れ替わる「新陳代謝」がなされていました。
ところがバブル崩壊後には、任期満了後も隊内に留まる隊員が急増しました。最初の2~3年で辞めないで任期を更新する自衛官は90年度では40%だったのが93~02年度の間に70~80%に及びました。
09年度の防衛省の任期制自衛官の採用予定者数は2550人。これは08年度当初(8800人)と比べて30%。前述したように08年度は任期を更新する任期制自衛官が続出し内定取り消しを4200人にしたため、09年度には定員を大幅に減らしました。20年前の89年度(2万1250人)と比べたら12%です。
これらの結果、01年度から08年度にかけて「士」の平均年令が21 ・9才から22 ・5才に、「曹」は36 ・9才から37 ・3才へと上昇しています。「防衛省の担当者は『現在の景気では、任期を満了した隊員が辞めない傾向は当面続くだろう』と述べ、隊員の高齢化への対応がない現状に、危機感を募らせている」と。

これが『朝日』の記事の結語です。まさに悲鳴を上げている訳ですが「第一線の自衛官の高齢化」問題は防衛省・自衛隊当局にとっては、そんな簡単な問題ではありません。
旧軍の例が妥当かどうか疑問も残りますが敢えて挙げます。38年の中国派遣軍では現役兵が11%、他の兵役の「老兵」が89%。これに比べて陸軍総兵力の中で現役兵の占める割合が37年で37%。38年は54%でした。
当時の軍中央は中国派遣軍の虐殺・強姦・略奪・対上官犯(上官への抗命)を「老兵より現役兵並に若年の補充兵」「戦争に於いては若き者程精神力あり…未熟なりとも若年層は優れり…指揮亦容易なり」と彼らなりに総括しています。そして39年は68%、40年は72%と現役兵を増加させていきました。
「生涯の就職口ではなく、期間限定なので若い隊員を確保しやすかった(陸自幹部)」と言われ、定年がなく2年更新で「期間限定」で使い捨て扱いにされてきている任期制自衛官制度は資本とその国家による労働者支配そのものです。
資本とその国家と軍幹部が「精強」「若さ」「従順」を徹底的に求める戦闘行動の直接の担い手である任期制自衛官の「高齢化」問題に対して、隊内で既に人員整理・再任用拒否とそのための肩たたき・解雇攻撃が始まっていると考えられます。
従来の対米「従属的」な日米同盟から対抗的な「血を流す軍事同盟」に質的に飛躍させようとする小沢・鳩山民主党政権は、自衛隊の「精強」軍隊化=実戦的軍隊化に拍車をかけています。
行政刷新会議の「事業仕分け」で隊員増員は一旦見送ったもののヘリコプター搭載護衛艦(ヘリ空母)建造の予算は計上。「破綻国家の国づくりに対応する第4世代型」の陸自ハイチPKO派兵への踏み切り。これらはその一環です。更なる海外展開を見据えた軍事力強化に向かっています。

米国防総省は今や国防戦略の上で「志願兵制度の維持」に汲々としています。
青年はじめ全労働者とその家族に襲いかかっている大恐慌と戦争の現実と闘いに隊内外の垣根も国境や民族の壁もありません。世界の労働者・兵士と結びつき「自衛官との団結は職場の団結から始まる」の闘いを前進させましょう。
国鉄・沖縄・三里塚・法政を拠点に3・20イラク反戦全世界一斉デモへ。この闘いの一環として、西郡・尼崎・関空闘争=こくが7選勝利を。
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 資本家が自治体を食い物にしてきた結果の大借金
空港=資本家の金もうけの犠牲になってたまるか!

関西新空港絶対反対泉州住民の会事務局長 泉佐野市議会議員 国賀 祥司

泉佐野市は、夕張市に次ぐ赤字をかかえ、昨年「早期財政健全化団体」になった。その原因は、1700億円もの空港関連事業だ。事業のために900億円も借金した。
空港関連事業は、空港連絡道路関連の道路、農道、水路工事、りんくうタウン浸水対策事業、南海連立事業、コスモ計画など数百事業にもなる。
その結果、ゼネコン、銀行、企業など資本家が大もうけした。地元自治体に国・府の承認のもと巨額の借金(起債)をさせて、空港関連事業を食い物にしてきたのだ。
すでに破たん状態の関空から思うように税収が入らず、地元泉佐野市には巨額の借金だけが残った。泉佐野市は、これまでも職員を250名も削減し750人に減った。福祉は全廃し、公共料金を大幅に上げてきた。
しかし早期健全化団体になった。これは職員と市民の責任ではない。完全に国と資本の責任だ。

《資本家救済のために労働者住民に一切の犠牲を集中する政治を根本から変える時が来た》

2月24日「泉佐野市財政健全化計画」が臨時議会で市議され、賛成12、反対8で可決された。国賀は、多くの労働者、市民と一体になって「許さないぞ!」と反対した。「財政健全化計画」なるものは、今後19年間で市職員を188名も削減、2年後から職員給与15%カット、小学校2校の廃校と用地売却、公立保育所の民営化、幼稚園との統合、市立病院の独立行政法人化、図書館や保健センターの民営化、3年ごとの公共料金値上げなど、リストラと民営化のオンパレードだ。これは激しい道州制攻撃そのものだ。泉佐野市は関空が原因だが、どこの自治体も似たり寄ったりだと思う。とことん資本家だけを潤すための政治であり、行政のありようなのだ。
健全化計画を許せば、夕張市のようになり、市職員にとっても10万市民(労働者とその家族)にとっても、泉佐野で生きていけなくなる。労働者、市民は必ず起ち上がる。闘いはこれからが本番だ。
反撃は始まっている。国賀と泉州住民の会、関西合同労組泉州支部は、民営化や廃止と言われている病院や保育所、図書館、公民館などの現場労働者に働きかけ、絶対反対の団結をつくり阻止する闘いをやっている。すでに市役所、保育所、病院労働者の間には、健全化計画への怒りと同時に、闘わない自治労、自治労連執行部への怒りがまきおこっている。現場労働者が絶対反対で固く団結して闘えば、八尾北医療センター民営化反対闘争のように、民営化など粉砕することは全く可能なのだ。この闘いが革命闘争だ。

《5月市議選、こくが議員7選に勝利するぞ! 国鉄、三里塚、沖縄、法政と一体で、道州制粉砕、関空軍事空港化粉砕の労働者の決起をつくりだす》

市長はじめ全議員が、「赤字の原因は空港関連事業」と認めながら、「財政再建してみせます」と主張している。関空と資本主義の延命に協力します、と言っているようなものだ。国賀だけが、関空と民主党・連合政権を打倒しよう!その中に泉佐野市の未来がある、と呼びかけている。 共産党まで自民党の新田谷市長といっしょになって「財政再建に努力します。国・府に支援を求めます」などと言っている。若手のある議員は、「行政と市民との連携、NPOの活用で、もっと短期に健全化しよう」などと「新しい公共」の立場から健全化計画に反対した。彼らのやり方は、市長よりも激しく労働者のクビを切り、賃下げ、すべてを民営化するやり方だ。労働者住民を犠牲にして資本を救済するものでしかない。
10万泉佐野労働者と関空は非和解だ。橋下知事の「関空への米軍基地受け入れ」発言には、会う住民全員が「もってのほか」と怒っている。
5月市議選に勝利し、その闘いで「財政健全化計画」=橋下「道州制」粉砕、関空軍事空港化粉砕の10万労働者と家族の底の底からの決起を作り出す。そして闘う労働組合をつくる。一切を握っているのは労働者だ。団結して闘おう!
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◆訂正とお詫び◆

「前号6頁の見出し『09年東京ユニオンの闘いと動乱の2010年へ!』は、『東京西部ユニオン』の誤りです。 訂正とともに関係者の方々にご迷惑をおけしたことをお詫びいたします。」

会報 第5号

第5号 2010年1月10日発行

no05

労働者の社会を掴み取るために職場に闘う仲間を作りだそう!

「自衛官との団結は、職場の団結から始まる」
これは、職場の労働者との団結は、同じ労働者である自衛官との団結に繋がると確信したからだ。
私たちは、自衛官やその家族へ呼びかけを行なってきた。隊外から言葉で訴えることは簡単だ。しかし、その言葉に重みがなければ彼らの心には届かない。愛国心教育や監視の目がきつい隊内では、戦争への問題意識や政府批判を口にすることさえできない。
では、自らが職場の労働者に対し、自衛官に訴えているように実践できているのかどうかということだ。
複雑な人間関係が渦巻く職場の中で、団結を呼びかけたからといって、簡単に固い絆はできない。表面上は人間関係の良さを見せかけていても、国の体制や戦争・社会問題について話しを持ち出すと、「固い・真面目」または「左翼ですか」と言いだす人もいる。
真剣に今の社会について考えてもらいたいし、一緒になって闘ってほしいという思いで訴えるほど、なぜか自分だけが浮いているように思えることもある。
私利私欲のためでなく、社会を良くするためにやっているのに何故なのかと悩んだりもする。あきらめそうになる一方で、「こんなことでは職場の仲間や、むしろ自衛官たちとも団結なんかできっこない」という思いに駆られる。
行動に出なくても同じ労働者として共感を持ってくれる者もいることは確かだ。
多くの人は、当たり前にやってきたことを、突然変えられたり批判されることで混乱や不安、または反抗したりと防御反応がでる。
それと同じで、今まで資本主義社会の中で育ってきて、それが当たり前の社会になっている。
確かに資本主義は、社会の発展に貢献をしてきた面がある。その上に、良くも悪くも今がある。
しかし、「勝ち組・負け組み」に言い表せられるように弱肉強食の社会のなかで、弱い立場のものは切り捨てられ、人は人を蹴落としていく。そのような社会に耐えられず精神病を患ったり、生活不安に陥ったりと自殺者も昨年以上に増えているのがこの国の現状だ。 私はこのままの社会がいいとは思わないし、この社会をみんなの力で変えたいと考えている。そのためにはまず、隣の労働者と向き合うことが大切だと考える。労働者という同じ立場である以上、訴え続けることにより、自らが変わったようにやがて相手も変わる可能性があるからだ。 昨春、この会も大きく舵をきった。会員や読者の中には、様々な思想や取り組んでいる運動が違う方もいる。しかし、社会を良くしたいという思いはみんな同じだ。
今の社会を変えるために、全国や世界の仲間と知恵や力を合わせて闘っていきたい。
(事務局 三尾)
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 国労5・27臨時大会弾圧裁判、判決!
懲戒攻撃を粉砕し、検察側控訴を断念させる大勝利を勝ち取る !

京都会員・見谷

 国労福知山分会の原田隆司さん(本会員)へのJR西日本の処分策動を許さない!

★検察側が控訴を断念!

 11月27日、東京地裁刑事第10部(植村稔裁判長)が下した国労5・27臨大闘争弾圧(※)の判決は、5・27被告団の勝利を刻むものとなりました。国鉄1047名闘争(※)の正義が国家権力を圧倒し、国家権力と国労本部に大敗北を強制しました。
被告1人に無罪。本会員の原田隆司さん等に罰金刑という判決内容でしたが、12月12日には、検察側が控訴を断念。懲役攻撃は完全に粉砕されました。
最大の勝利は、被告団の5・27当日のビラまき・説得活動を正当な組合活動と裁判所に認めさせたことです。
検察と国労本部は、一貫して「被告団の行動は労働組合活動ではなく、多数の威力をもってする暴行事件(暴力行為等処罰法)である」として、なぜ被告団が決起したのかということを論証抜きで有罪を主張してきました。
★警察への売り渡し!

特に、02年に政府と各政党が闘うのはもうやめろ、と国労本部に迫ってきた「4党合意」を国労本部が飲み、1047名解雇撤回闘争を解体するために、被告団の存在と闘いを恐れ・・何よりも闘う闘争団との結合を恐れた・・積極的に警察に売り渡すという前代未聞の暴挙に手を染めました。組合本部が現場組合員を警察に売り渡すという行為は聞いたことがありませんでした。
これに対して、判決は「(事件の出発点は)労働組合内の路線対立」と断定し、被告団の5・27当日の闘いを、「正当な組合活動」と明示しました。「各被告の暴行が多衆の威力を示して行われたと認定することはできない」として、暴処法の適用も否定しました。本件を「組織的犯行」にデッチあげた検察側の主張が完全に崩れ去りました。

★1047名解雇撤回闘争を守り抜く!

重要なことは、87年の国鉄分割・民営化によって1047名が首を切られた過程や、国労本部が権力と資本に屈服して解雇撤回の闘いを裏切っていった過程や5・27国労臨時大会に際し国労本部が国労共闘(※)を先頭とする反対派を告訴する目的でビデオカメラを準備した事実などを詳細に認定してことです。およそ労働組合にあるまじき悪行に手を染めており、現場組合員が怒りで国労本部を打倒することを、事実上「承認」したものです。
このように11・27判決は圧倒的な勝利を飾ったのです。この勝利は、国鉄分割・民営化が生み出した1047名解雇撤回闘争に責任をとろうとする被告団の闘いが切り開いたものです。
「労働者は闘っても勝てない」と敗北思想をふりまく、連合や全労連のような資本主義体制擁護の労働組合に対して、大きな一撃を与えました。
昨今の賃下げ、首切り、リストラ、そして「派遣切り」など労働者の権利を剥奪し労働者の誇りを捨て去り、文字通り労働者をボロきれのように使い捨てる資本の考え方ややり方はすべて国鉄分割民営化から始まりました。
原田さんたちは、国鉄1047名解雇撤回は単にJRだけの問題だけではなく、解雇され、路頭に放り出されている労働者や学校を卒業しても就職先がなく、希望も未来も失いかけている青年たちの怒りと社会変革の結集軸になる国鉄1047名解雇撤回闘争の存亡に際して人生を賭けて決起したのです。そして緒戦の裁判に勝ちました。
小沢・鳩山政権(民主党・社民党=連合政権)のもとで、裁判の勝敗以上に、私たちは大きなものを獲得したと思います。

★労働者の戦争動員を阻む5・27の闘い!
 更に、1047闘争自体の圧倒的な展望が切り開かれました。1047名闘争には世界を変える力があります。
国家と資本によって労働者の尊厳が踏みにじられる時、侵略戦争の道が開かれます。
労働組合の連合が民主党政権の中枢を担っているこの小沢・鳩山政権が「労働組合」の名によって労働者の団結を踏みにじり、労働組合を破壊して危機に瀕した資本主義を救済するために侵略戦争を本気に開始しようとしています。まさに1047名解雇撤回闘争を守り抜き、国家と資本に打撃を与えた5・27裁判闘争は労働者に希望を与える歴史的な闘いになりました。

★外注化決戦に立とう!

会員・読者の皆さん。JR東日本は10年4月1日に車両検査修繕の全面外注化を強行実施すると提案してきました。動労千葉や動労水戸がJR東日本に存在しますが、この攻撃は、安全よりも労働組合を全面的に一掃するものです。この攻撃を許せば、05年の尼崎事故の「再来」です。国家と資本側からの国鉄分割・民営化攻撃の完成を狙ったものとしてあります。 それは同時に、全社会的にも波及してきます。病院・役所・鉄道など本来は営利事業とは無関係なところも「収益確保」「コスト削減」の名の下でどんどん労働者の賃金や権利が切り捨てられてきます。「事業仕分け」のやり方がその典型です。その犠牲に真っ先になるのが、JRに勤める平成採用の青年労働者をはじめすべての産別の青年労働者です。青年労働者に民営化の矛盾を押しつけて延命しようとする資本は打倒あるのみです。
逆に、外注化決戦はJR体制(分割民営化)を打倒するチャンスです。JRとJR総連・革マルの結託体制(資本と一体となって労働者の団結と闘いを圧殺しようとする体制・・場所を変えれば資本と結託する労組幹部はどこにでも存在する・・)は青年労働者の怒りで打ち倒すしかないです。この闘いは未決着の国鉄分割・民営化に決着をつける闘いになります。動労千葉・動労水戸の外注化反対のストライキに対する国労本部のスト破りを許すな!
5・27臨大弾圧裁判の勝利こそ、外注化決戦・1047名解雇撤回闘争完全勝利に向けた巨大な一歩を記したのです。

右の写真は12月3日に行われたJR西日本包囲闘争

※国労5・27臨大闘争弾圧 02年5月の国労臨時大会で「4党合意」に反対する闘争団員を除名しようとした大会に反対して闘った原田さん等を逮捕起訴した事件。

※国鉄1047名闘争
国鉄分割民営化で40万いた国鉄労働者は20万も職場から追い出された。87年にJR不採用となり、90年に鉄建公団からも解雇されて今日まで闘っている。

※国労共闘

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闘えば勝てる!国鉄-沖縄・三里塚決戦の爆発で大恐慌を革命へ!

三里塚現闘会員・川森

(1)時代認識と路線が、団結を維持・強化する

世界大恐慌は一段と深化し、行き着く先はドル大暴落だ。大恐慌は大失業と戦争を生み出さざるをえないものとしてある。戦争と大失業、賃下げと生活破壊、民営化と労組破壊の攻撃は万国に共通している。労働者階級が生きるためには帝国主義を打倒する以外にない。大恐慌・大失業と戦争の時代を終わらせるには革命以外にない。11月労働者集会が、世界大恐慌が本格化する時こそ世界単一の革命党を建設し、労働者の国際的団結を強化することだと、世界大恐慌を世界革命に転化することをうちたてたことは決定的だ。新自由主義攻撃の国鉄分割・民営化攻撃と労働組合の団結の強化をもってたたかいぬき、勝利をかちとってきた動労千葉労働運動が、世界革命の闘いの軸にすわったのだ。闘えば勝てる!

(2)普天間基地即時閉鎖・実力撤去、辺野古新基地建設実力阻止!

2万1千の労働者人民が結集した11・8沖縄県民大会をはじめとする、普天間基地移設=辺野古新基地建設攻撃と闘う沖縄を先頭とした労働者階級の怒りは、民主党・連合政権の反動的思惑を突き破って、民主党・連合政権とオバマ政権を決定的に追い詰めている。
普天間基地問題として今日顕在化している事態は、米帝を基軸とした戦後世界体制が完全に崩壊していること、同時に日帝もまた米帝との軍事同盟のもとに生き延びてきた体制が経済的・社会的・軍事的に完全に行き詰まり、もはや「普通の国」(小沢路線)として絶望的跳躍をするしかなくなっているということだ。沖縄基地問題は、米日帝にとって文字どおり帝国主義の死重に転化した。「県外移設か県内か」、あるいは「グアムか他の候補地か」ということが問題なのか?そうではない、11・8で2万1千人の沖縄県民が心の底から怒ったように「基地撤去」なのであり、帝国主義そのものが問題なのだ(米軍再編でグアムへの沖縄海兵隊の移転は事実。同時にその一環として辺野古新基地建設=沖縄基地増強もあるのだ)。求められているのは基地実力撤去であり、当然にそれは帝国主義打倒を意味し、プロレタリア革命が完全に提起されているということだ。民主党政権に入った連合の裏切りと反労働者性は、さらに沖縄県民の怒りを呼び起こすものとなる。基地労働者を始めとして沖縄の労働者階級が闘う労働組合のもとに結集し、階級的労働運動で沖縄闘争の主軸を担うことなくして勝利の道はない。
「今、沖縄県民にとっての弱点は、階級性があまり意識されないということだ。沖縄の労働者はもっともっと世界に誇っていいのだ。…世界の労働者階級の解放のカギを、世界革命の権利を握っているんだと」「ヤマト政府に抵抗するように見えても、ヤマト政府に同調している輩もいる……抑圧され呻吟している沖縄人労働者の足を同じ沖縄人が引っ張っている。それと闘わずして、ヤマトの労働者との連帯はない。…沖縄で日の丸を焼き捨てたのは、何だったのか」(『沖縄民権 第7号』座覇光子)。これが核心だ。三里塚闘争の変質化を願う者と沖縄闘争の破壊者は同じなのだ。体制派を粉砕・打倒し、階級的労働運動を推進することこそ勝利の道だ。

(3)労農同盟の前進で三里塚決戦勝利へ

「資本主義・帝国主義の打倒は今や、農民を始めとした勤労諸階級・諸階層の人民にとって、生き続けるためのきわめて切実な要求となっている。農業・農民問題の真の解決はプロレタリア革命に課せられた大きな課題であり、農民の革命的決起は、プロレタリアートの勝利を決するうえで決定的な位置をもっている。プロレタリア革命における労農同盟の巨大な意義を明確にして闘う。」(綱領草案)。09年の闘いを最先頭で闘う中で、三里塚闘争は、日本階級闘争の戦略的機軸の一角に押し上げられた。空港絶対反対、農地死守・実力闘争、一切の話し合い拒否の闘いを43年間貫いてきた三里塚闘争は、大恐慌と大失業情勢の中で、闘う労働者、農民、兵士、学生の結集軸として、ますます輝きを増している。
10年2月25日、現闘本部裁判が判決公判を迎え、情勢は、市東さんの農地強奪をめぐる実力闘争の局面に一挙に突入する。労農同盟のいっそうの強化が、この闘いの帰趨をきめる。09年の闘いは、この労農同盟の破壊を核心とした三里塚闘争の変質化攻撃との激烈な攻防であり、変質化攻撃を打ち破り、動労千葉を先頭とする労働運動を最先頭で闘う労働者(とりわけ青年労働者、学生)との団結を圧倒的にかちとった。特に9・16千葉三里塚集会は、青年労働者が「第二の動労千葉」となって、日帝、空港公団の尖兵となり労農同盟の分断と破壊を策す塩川派の敵対を粉砕し、新たな労農同盟の発展・強化をかちとったことは決定的だった。これを転換点に、10・11全国集会の1780名の大結集、11・1労働者集会への反対同盟の参加・登壇、そして11・8訪韓闘争への参加と巨大な前進を勝ち取った。2010年、三里塚決戦は、これまでの闘いが常に動労千葉との血盟を核心とした労農同盟の闘いとして、階級闘争の最先頭で闘ってきたように、いや、さらに「大恐慌を世界革命へ!」の闘いの基軸的闘いとして、「検修業務の全面外注化阻止、国鉄1047名解雇撤回、JR体制打倒」の国鉄決戦と一体となって決戦の時をむかえる。労農同盟は、青年労働者の闘いの革命的台頭を得て、さらに強化・拡大している。
最後に千葉県三里塚集会実行委員会に結集する青年労働者(医療労働者、Kさん)の、12・16成田駅頭街宣の総括を紹介して、3・6千葉県三里塚集会、3・28全国現地集会への大結集を呼びかけます。
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「今日は現闘+千葉=9人で街宣しました!アジりつつ2時間で400枚配りました。航空労働者が市東さん農地取り上げの誘導路反対の署名をする。仕事帰りの労働者が『三里塚と労働運動がどう関係あるんですか?』と聞いてくる。『成田空港賛成の労働者も、採算とれないからと日本航空の労働者を大量解雇して一方で軍事空港のために空港を大きくしようとしている!』と話すと、『それは矛盾している、それは反対だ!』と怒りはじめる。
学校帰りに立ち止まって署名をしてくれる中学生・高校生。『あなたこそが決定的なんだ!』と話すと照れる彼ら。『どーやって資本家に自分を高く売るかじゃなく、資本家を倒して労働者の手に社会を奪い返すための学校に来ないか!』と提起すると、動労千葉への行き方を走り書きしたメモをしっかり受け取る学生たち。
タクシー労働者が寒い中窓を開けてビラを受け取り、『いつもここで街宣やってるね!がんばって!』と笑顔でエール。これまで現闘が駅頭に立ち続けた土台の上に今日の感動的合流が果たせたんだ!成田の地に三里塚闘争が、反対同盟・現闘が屹立していること、その圧倒的正義に獲得されてきた広範な労働者の存在!その裾野の広さに労働者階級が空港公団・資本家を追い詰めているんだと確信した。
いま何が問題になっているのか!資本主義の枠内で部分的な権利を勝ち取るこれまでの労働運動が限界にきていて、今まさに資本家なんていなくても労働者が社会を動かせる!と言い切れるそもそもの労働運動の原点に立ち返って労働運動を甦らせることだ!『労働組合の権威じゃなく、あなたとわたしの団結つくればそれができるよ!』と提起すると、『労働運動のあり方が問題になってるってこと、それすごくよくわかるよー』、とキラキラした目で一瞬にしてつながった労働者。やっぱり労働者階級は一つだ。
こーして今日わたしたちは成田の労働者階級に獲得されたのでした。この地平はみんなで作ってきたものだ。この団結に自信を持とう!!
トゥジェン!闘おう!
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09年東京西部ユニオンの闘いと動乱の2010年へ!

●09年切り開いた地平

 10年の激闘は、すでに、昨年の11・1労働者集会の大勝利を基軸に暴処法弾圧を粉砕した5・27裁判闘争、そして8学生年内奪還を実現したすばらしい闘いによって火蓋は切って落とされました。今年も元旦早朝から全逓ビラまきに決起しました。
09年の闘いは資本主義を「本気で打ち倒す」と言いうる「土台を築いた」。と言えると思います。その最大の根拠は、綱領・路線の確立と全職場での資本・体制内勢力との絶対非和解の必死の激突だと思います。そして、具体的戦略的物質力として8・30以降の数々の決定的な闘いが勝ち取られ、そのいっさいの総括軸として11・1 をぶち抜いた。そういう点で08年を画然と乗り越えた勝利性・世界性が実践的に有る、という事だと思います。やっぱり、ものすごいと思います。その地平に起って10年は、その高みを本当に・全面的に発揮していくべき「第一年」だと思います。
その「高み」から09年のユニオンの闘い、その一翼を担った自分をふり返る時、改めて飛躍すべき課題が見えてきたように思います。
(写真 日逓中野の就労闘争)

●これからが肝心

ユニオン09年の闘いは、世界大恐慌と大失業情勢と対決し「生きさせろ!ゼネスト」を掲げ、動労千葉派・11月労働者集会派の一員として、ユニオンの闘う路線の中軸に「国鉄1047名解雇撤回を基軸に4大産別決戦」を据え、すべての職場の闘いを「戦争・改憲、民営化・労組破壊」攻撃と全面対決で闘い、この勝利の路線を「ユニオンの中に確立する」闘いとして貫徹されました。がしかし、鈴コン分会をめぐる激突の攻防を見据えるとき、喜んでばかりはいられない思いです。根底的に問われたのはユニオンそのものであり、他ならぬ私自身だったからです。その前面に仁王立ちして闘い抜いた吉本委員長と分会の仲間たちと本当に団結できるのは、これからだと肝に銘じなければなりません。
ユニオン09年の闘いは、大きく前半戦の日逓中野・小林闘争を中軸とした闘い。後半戦は鈴木コンクリート(鈴コン)分会の攻防に分けることが出来ると思います。ただ忘れてはいけない事としてこの他の分会の闘いや、青年たちの闘いが有ったことです。紙面のスペースと私の力量の問題で書けませんでした、お詫びします。

●突破口開く

1月冒頭から、日逓中野・小林闘争を中軸に総力で闘いました。この闘いは職場での一人の決起から始まり、4大産別決戦そのものとして闘い抜き、ついに「郵政民営化絶対反対・JP労組中央打倒」の戦略的勝利の突破口を切り開らくと共に、青年労働者が闘いの先頭に起つことをとおして地区の闘いを牽引し、産別を越えた新たな青年労働者層の獲得の突破口を切り開きました。

●青年労働者の決起

小林君は、一昨年(08年)12月31日、業務中に接触人身事故を起こし、09年元旦から「出勤停止」処分。会社は事故報告書以外に「解雇」されたくなければ、会社に対する「全面謝罪文」を書けと強要。小林君は「事故の責任は労働者にない」と「謝罪文」を拒否し職場で決起しました。新たな「絶対反対」闘争への突入です。これに対し会社と体制内労働組合幹部は激甚に反応し、会社は「雇い止め解雇」の恫喝、JP労組・日逓中野分会長は「組合という組織で小林を動労千葉派ごとつぶす」と宣言、全面対決に突入しました。

●絶対反対・解雇撤回

緊急の職場闘争委員会を連日のように開催。この闘いを「民営化絶対反対」の4大産別決戦の一角をぶち抜く絶好の好機としてとらえ、ユニオン総力で取り組みました。「事故の当該労働者を守らない労働組合は間違っている」との主張は、労働組合の階級的原則をかけた主張として体制内労組幹部と資本を直撃。職場に共感を生み出し、ついに2月解雇攻撃を完全に阻止し勝利しました。
4月27日、小林君を含む「集荷パート臨時職員」14人全員に「5月末解雇」が通告され、派遣労働者数十人が同時に解雇されました。この許し難い大量解雇攻撃に対し、小林君を先頭に「解雇絶対反対!14人全員をこのまま働かせろ!」と社前闘争を展開。
資本は小林君に「一旦解雇・目黒なら再雇用」の屈服をせまった。彼は屈服を拒否し断固闘うことを決断。「郵政民営化絶対反対、解雇撤回」を掲げ全逓労働者と共に闘うと決起しました。小林君を先頭にユニオン青年部・地区・産別の仲間たちも決起。5月~6月の連日闘争に先頭で決起し、徹底非妥協で闘い、JP労組幹部の裏切りを絶対許さず、労働者は団結して共に闘う仲間であり、団結すれば世の中を変えられる事を示し訴えきった。6・14~15の労学共闘の連続中央闘争、さらに6・17~JP労組仙台大会闘争にも決起。7・25東京青年労働者集会は、日逓・小林闘争が中軸となって開催されました。これらの闘いは、国鉄1047名解雇撤回闘争を基軸とした4大産別決戦の爆発を決定的にこじ開けると同時に、産別を越えた青年労働者の新たな決起を生みだしさらに発展しています。

●決定的な闘い

ユニオンにおける09年後半戦のメインは11・1総決起をはさんだ、鈴コン分会をめぐる激しい攻防・激突を基軸に展開されました。3ヶ月雇用のアルバイトの組合員が、実力で資本のでたらめを粉砕して、一歩づつ職場支配権を握れる団結をつくれるか否かがかかった決定的な闘いです。
鈴コン分会の闘いは、ユニオンが本当に「闘う労働組合」になれるかどうかを賭けたすざまじい激突をやり抜いて、勝利を握りしめた!課題は山ほどあると思います。けれど、まずは勝利したと確認したいと思います。

●絶対非和解の激突

「天国と地獄を見た」(吉本委員長)。それほど激しさと根底性が在った。自分が組織し、仲間だと信じていた分会長に裏切られたのだ。それも11・1直後である。これに対し吉本委員長先頭に仁王立ちとなって激突し、断固闘い抜き粉砕した。この闘いは、三役の一人である私自身も根底から問われる闘いでした。
鈴コン分会における組合破壊・団結破壊との壮絶な攻防は、後のない世界大恐慌情勢に規定されて資本・権力とその先兵・体制内派との絶対非和解の激突そのものとして闘われ、敵の狙いを粉砕して、われわれは勝利した。
分会組合員数は最大時の半数以下になった。けれど、何よりも、残った分会員一人一人が、自分の事として「吉本と団結して共に闘う」と新たな飛躍を賭けて決起していることです。団結をより一層打ち固め、共に2010年の激闘に臨みたいと思います。

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米軍軍医の「隊内反乱」 京都 岐部

【『坂の上の雲』の時代】

米露留学の帰途、秋山真之・広瀬武夫両大尉が建造中の「三笠」を見学したと原作にあります。時は94~95年の日清戦争から10年後の日露戦争にかけての資本主義の急激な形成期。日露戦争に備えて軍備拡張費は97年だけでも国家予算の55%に。増税に次ぐ増税、無権利状態の奴隷的労働の中で、労働者は各地で生きるための闘いを開始しました。
98年には東北地方で鉄道機関士400人がストライキに決起し勝利。

【「三笠」の反乱 】

同年、海軍省は最新鋭の戦艦(日本海海戦の旗艦「三笠」)を英・ビッカース社に発注しました。
01年、この「三笠」を引き取りに行った水兵189名がバロー港で下甲板に5日間籠城しストライキを決行。差別待遇への怒りの背景には軍部と三井財閥の腐敗がありました。
翌02年には呉軍港内の軍艦「筑波」での121名の水兵によるストライキ。ちなみに原作者司馬遼太郎はこの「三笠の反乱」とその後の水兵による「三笠爆沈」(05年佐世保湾に一年近く沈没339名死亡)や12年の「三笠火薬庫放火」には全く触れていません。 その40年後、アジアで2000万人を虐殺してきた「天皇の軍隊」は、各地の民族解放戦争により敗退していきます。その過程の43年は1割、44年は2割が戦病兵の内「精神病」と認定。また二次大戦の戦死者230万人の半数が主に南方戦線で餓死した「戦病死」者です。

【米軍の解体的状況】

大恐慌による大失業と戦争。カリフォルニア州では税収のため大麻の合法化も検討。泥沼化した「石油資本」のためのイラク・アフガン戦争は200万人以上の民衆を虐殺し米兵の死者は5000人超。退役軍人省の推定でも20万人の退役軍人がホームレス。しかも派兵160万人の内30万の帰還兵がPTSD(心的外傷後ストレス障害)に。米国籍取得のために志願した6万8千人のグリーンカード兵。
5月11日にはバグダッドの米軍基地カウンセリング施設でイラク従軍3回目44才のジョン・ラッセル兵士が銃を乱射し5人の兵士が死亡。この時点で米兵による米兵「殺害事件」が5件発生。「部隊展開力が危機(ゲーツ国防長官)」「軍がほとんど崩壊している(パウエル元国防長官)」

【ハサン少佐の「反乱」】

そういう状況の中で、イラク・アフガンへの派兵拠点で既に500人の戦死者を出しているテキサス州フォートフッド陸軍基地で11月5日、米軍軍医による「隊内反乱」が起きました。同基地にこの7月に配属されアフガン派兵が予定されていた軍医のハサン少佐(39才)が派兵直前の健康診断を受けに来た 300人の兵士らに拳銃を乱射。兵士ら13人が死亡30数人が負傷しました。
米軍当局の調査でイスラム教徒であることを自己申告したムスリム兵は3500人。推定では米軍全体で2~3万人とも言われています。ハサン軍医はその一人です。両親がパレスチナ移民。奨学金で大学に行き「生きるために」軍隊に。しかし大義無き戦争。軍医が「向精神薬」を野放図に処方しバラまく戦場。半分が病んでいる帰還兵。隊内反乱を不可避とする「天皇の軍隊」やベトナム戦争を超える侵略軍隊の疲弊と解体的危機の深さ。その米軍に身を置きながら「イラク・アフガン反戦」を表明する精神科軍医が帰還兵の生死に関わる中で「戦争とアフガン増派の即時停止」のために止むに止まれず「実力で決起」した。これがハサン軍医の「隊内反乱」だったのだと思います。11月労働者集会で示された「国際的な労働者の実践の共同闘争」。「世界単一の階級である労働者の国境をこえた団結の強化と労働者・兵士の階級的団結」(会の趣旨)。これを民族・宗教・国境の分裂を超えた「自衛官(兵士)との団結は職場の団結から始まる」労働者の闘いで前進させましょう。

会報 第4号

第4号 2009年11月10日発行

no04

発行:労働者兵士行動委員会
URL: http:// www.h6.dion.ne.jp/~no-hahei  mail : kazokutomotoji@r9.dion.ne.jp
〒105-0004 東京都港区新橋2-8-16 石田ビル4階  tel:090-1597-7425
[郵便振替]00930-2-226024 労働者兵士行動委員会  年会費:2000円 会員外年間定期購読料:1200円

国鉄1047名解雇撤回闘争を基軸に、民主党・連合政権打倒に突き進もう!

世界大恐慌の一層の深化、自民党支配の歴史的崩壊、民主党・連合政権の登場の下で11・1全国労働者集会は、国鉄1047名解雇撤回を基軸に、生きさせろ・派遣法撤廃!道州制=360万人首切りを許すな!をかかげ、全国・全世界の闘う労働者・労働組合5850人が総決起する国際連帯の一大闘争として勝ち取られました。資本、体制内勢力と徹底非妥協で闘い、自らの職場と地域で階級的原則をあくまで貫くことを通して勝ち取った地平です。韓国・アメリカをはじめ世界各地に動労千葉派=11月集会派の国際連帯・階級的団結が力強く広がりつつあることをしっかりと確認したいと思います。
8・30、労働者人民の積年の怒りの爆発は自民党支配をついに打ち倒しました。代わって登場した鳩山政権は、社民党をも取り込んだ民主党・連合の結託政権です。彼らは、この自民党支配を打ち倒した労働者人民の怒りのほこ先が、自分たちに向かって来ることを抑え込もうと必死になっています。けれども「緊密で対等な日米関係」「東アジア共同体」構想、「地域主権国家」「徹底的にムダをはぶく」と言っているように、その幻想性・反人民性が現場労働者の怒りの決起をとおして確実に暴かれつつあります。社保庁労働者1000人の首切り攻撃や、JAL再建をめぐる1万3000人首切りに見られるように、結局は資本の救済と延命のために労働者を犠牲にしています。そのどこに「国民生活第一」があるのか!
そもそも首相の鳩山や民主党幹事長小沢は、自民党議員として国鉄分割・民営化を強行した張本人ではないか!政権に入った連合幹部たちは、国鉄分割・民営化を推進し、国鉄労働運動を背後から襲撃した連中ではないか!こういう連中に「光明をみいだし」「政治解決」
をお願いする4者4団体=体制内派勢力に労働者・兵士の未来など有る訳がありません!
国鉄1047名解雇撤回をあくまでも原則的に貫き、労働者の階級的団結を勝ち取ってきたこと、ここに勝利の核心があります。ここに11・1労働者集会の切り開いた地平の核心があります。道州制=民営化=360万人首切り粉砕、民主党・連合結託政権を打倒しよう!団結し、共に闘おう!今秋ー来春、職場.生産点から連合の「ベアゼロ」方針をぶち破り、闘う労働組合を蘇らせ「生きさせろゼネスト!」をぶち抜こう!!(杉橋)

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活動報告

10.11三里塚闘争

今回、初めて三里塚闘争に参加しました。集会場、東峰の畑にたどり着くまでの長い道のりは、先の見えない高い塀に囲まれていて、まるで迷路のよう。ひっきりなしに行き来する飛行機は、手が届きそうなほど近く、沖縄の米軍基地を思わせる異様な光景でした。
東峰の畑の横にはかつて東峰の森があり、東側誘導路建設のために破壊されたと聞き、怒りと悲しみが混ざった何とも言えない気持ちになりました。農地法を改悪して、国の都合の良いように農家の命である大切な農地を奪い取ってゆく。三里塚の現場では、これが堂々と行われているということに怒りを感じました。暫定滑走路の延伸、第3誘導路の建設など次々にかけられてくる攻撃に市東さんたち反対同盟は、農地を守り、軍事空港をつくらせない闘いを43年間も続けてきている。そして、30年前には完成しているはずの成田空港は今だ未完成の状態。闘いの大きさを実感しました。
集会には全国から1780人が集まりました。市東さんからは「これだけ航空需要が下がり続けている中で、大型機を飛ばす必要はまったくない。年間30万回、24時間空港化を掲げていますが、その先にあるのは軍事空港です。親父は土地収用法と闘いましたが、私は農地法と闘います。これからもみなさんとともに廃港まで闘います。」事務局長の北原さんからは「成田空港建設は、最初から法律を守っていない。地域住民に説明会なりを開くという手続きも一切なく閣議決定した。法的手続きを一切省略して力ずくで進めてきた。その結果、当初の計画では30年前に3本の滑走路ができなくてはならなかったものが、現在になっても1本半しかできていない。なぜできないのか。人民大衆の国家への怒りがこの空港を包囲しているからです。有事の際には米軍50万人が飛来し、この成田空港を拠点にすると言っている。二度と戦争を許さないためにこのような軍事空港を認めることはできない。これからの若い労働者・学生の未来のために責任を持って闘いましょう。」事務局次長の萩原さんからは「1本の滑走路に3本もの誘導路を造ろうなんて、こんな空港はありません。市東さんの家の脇に第3誘導路を造ろうとしている。そして飛行回数20万回を30万回に引き上げようとしている。その狙いは市東さんをたたき出すこと、そして東峰部落をなくすこと。大型機を飛ばし『お前ら、まだここで生活していくのか』と迫ってくる。これを打ち返さなくてはならない。今闘わずしていつ闘うのか!」と反対同盟の方々の力強い決意の発言が心に響きました。また、三里塚と連帯して闘ってきた動労千葉の田中委員長からも、「国家権力と対峙し、43年間も空港建設反対、戦争反対を掲げて拠点を守り抜く闘いは三里塚以外にない。三里塚と連帯して闘うことは、労働組合を甦らせ、労働者が社会の主人公として登場できるかどうかをかけた、われわれ自身の闘争でもあった。」と発言、他ともに闘ってきた方々からの発言が続きました。
この三里塚の43年間の闘いは、連帯して闘ってきた労働者、学生、農民が、自分たちの闘いとして続けているということがわかり、団結のちからの大きさを感じました。今まで紙面でしか知らなかった三里塚を遠い存在として感じていましたが、今回参加したことで、労働者、農民にかけられている攻撃は同じで、許せない。自分たちの闘いなんだと感じることができました。畑の間をデモしていると、根強く活き活きと育っている野菜達がわたしたちを歓迎してくれているように見えました。これからも団結し、ともに闘っていきます。(京都会員・岡部)

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11.1全国労働者総決起集会 ~全国.全世界から 5850名が決起!~

 11月1日の日曜日、「11・1全国労働者総決起集会」に参加しました。前日まで東京は非常によく晴れ渡っていたのですが、当日は、全国的に天候が不安定で、東京も雨が降るかどうかという天候でした。しかし皆さんの日頃の行いが良いのか?雨は降りませんでした。会場の日比谷野音には、日本全国から5850名の労働者が結集しました。また、韓国・アメリカ・ブラジル・ドイツ、そして日本国内で闘う滞日・在日外国人も多数結集し、本当に動労千葉ら3労組を軸とした国際連帯の絆の強さをビンビンと感じる雰囲気でした。私たち労働者兵士行動委員会も、関西・関東を中心として全国から多くの仲間が参加しました。
集会では、動労千葉・全日建関西地区生コン支部がそれぞれアピールを発しました。
動労千葉の長田敏之書記長は、「労働運動の針路を巡って世界中で激しい衝突が起きている、一方にあるのは、『仕方のない現実だ』と言って、政府・行政や資本と関わることの中にしか展望はないと変質を深めていく思想と運動です。もう一方にあるのは、『団結した労働者の闘いは社会を変革し、歴史をつくる力を持っている』という確信に裏打ちされた階級的労働運動の思想と運動です」「労働組合のあり方を変革しない限り、何も変わらない」「国鉄1047名闘争を先頭に、民営化・労組破壊と、改憲・戦争に立ち向かうすべての労働者の怒りの声を結集しよう」と訴えました。
今年の集会は、昨年にもまして国際連帯の広がりを感じさせる集会でした。韓国民主労総は、なんと総勢45名が登壇。ソウル地域本部のチェ・ジョンジン本部長は、「労働者階級の団結と闘いだけが資本の搾取と暴力を終わらせることができる」と確信をもって断言しました。民主労総は、公共部門でのゼネストを準備しているということです。
アメリカからはILWU(国際港湾倉庫労組)ローカル10のアンソニー・レヴィージさんが「08年のメーデーで全港湾を封鎖したILWUのストライキに誇りを持っている」と発言しました。
UTLA(ロサンゼルス統一教組)のセシリー・マイアート・クルズさんは、教育の民営化の実態を暴露し、日本の教育労働者の日の丸・君が代拒否闘争との固い連帯を表明しました。
 ブラジル・コンルータス(全国闘争連盟)のファビオ・ボスコさんは、「すべての搾取と抑圧を終わらせる社会主義社会に向かって前進しよう」と力強く訴えました。
今年の全国集会は、国鉄1047名の解雇撤回がメインスローガンでした。全国の職場で解雇・賃下げの嵐が吹き荒れ、とりわけ青年労働者が職場から住む家から叩き出されているいま、23年間、国鉄分割・民営化に反対し、解雇撤回を貫く国鉄1047名闘争が光り輝く時を迎えています。
「政治決着」と称して闘いの方向性をねじ曲げるあらゆる勢力と対決し、国鉄1047名闘争こそが階級闘争の司令塔になるべきときです。
集会では、北海道、秋田、九州の闘争団員がJR体制を打倒する不屈の決意を表明しました。
目標としていた一万名には届きませんでしたが、街頭宣伝で圧倒的な賛同が得られました。とくに中央街宣などで元自衛官との交流がいくつもあったことは、大きな成果です。来年に向かって、職場で街頭でさらに闘いましょう。(東京三多摩会員・加納)
(写真 演壇に上がった民主労総の仲間)
(写真 集会の様子)

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イラク・アフガン・パキスタン

侵略戦争の泥沼化とオバマ・鳩山政権の危機 東京会員緒形

09年11月集会の革命的地平

 09年11・1集会は昨年を上回る5850人の日比谷野音を満杯にする結集で大成功した。
4大産別や民間から、何年間にもわたる職場での粘り強い闘いによって団結を形成し、職場支配権を確立して、多くの組合が結集し、登壇し「大失業と戦争の危機を革命に転化する」「民主党・連合政権打倒」をアピールした。
09年、4・4派打倒!国鉄1047名解雇撤回!の階級的労働運動の旗幟を鮮明にしたことは決定的であったのだ。韓国、アメリカ、ブラジル、ドイツからの代表が結集し、各国の代表がそれぞれプロレタリア革命を実現する労働運動を熱烈に訴えた。
民営化絶対反対と帝国主義戦争反対の国際的団結が動労千葉を軸にしてさらに発展した。われわれは11月集会の成功で圧倒的な確信を新たにしている。革共同の「綱領草案」に圧倒的に確信している。民営化絶対反対で長期に固く団結を維持発展させている動労千葉や43年間「農地死守・一切の話し合い拒否」「労農連帯」「軍事空港粉砕」で闘う三里塚に、そして革共同に、全世界の闘う労働者階級が引きつけられているのだ。
この党と階級的労働組合の力が、連合による労働組合の産業報国会化を阻止し、イラク派兵と「駆けつけ警護」策動にもかかわらず、結局、戦争のできる軍隊への自衛隊の「飛躍」をいまだに阻止している核心である。日帝は労働者階級の革命的魂を圧殺しきれず、戦争と大恐慌に突入してしまったのだ。日帝の現実は、労働者支配で決定的に破綻し、普天間問題で、東アジア共同体構想で、アフガン派兵でどうにもならないほど行き詰まり絶望的に破綻しているのだ。階級的労働組合を組織し、日帝の破綻を拡大し、日帝を打倒に追い込こもう!
1905年と1917年ロシア革命の経験、1918年ドイツ革命の経験は、階級的労働組合建設こそ革命勝利の源泉であることを教えている。プロレタリア革命の基盤をなす労働組合を組織する活動を一層強化していこう!第二・第三の動労千葉を建設しよう!

 (2)戦争・大失業の攻撃強める民主党・連合政権を打倒しよう

民主党政権は、大恐慌が始まり大失業と帝国主義の体制的危機が激化し、帝国主義が争闘戦と世界戦争へ突進する中で、日本帝国主義の絶望的危機と自民党政治支配のどうにもならなくなった破綻の中から生まれ出た政権だ。戦争と民営化の極限的激化にたいする労働者階級の怒りによって押し上げられた政権であり、まさに「噴火山上」に立つ危機的政権だ。
民主党・連合政権は、長きにわたる自民党政権のもとで破綻した日帝の安保・防衛政策に替わる、「独自の世界戦略」を展開する以外ない政権だ。アジアの帝国主義的勢力圏化それが「対等な日米同盟」と「東アジア共同体」のスローガンだ。日帝はどんなに絶望的で破綻的であってもここに踏み出すしかないのだ。
だが日帝同様に絶望的危機にあえぐ米帝オバマ政権は、そのような日帝の対抗を1mmも許す余裕はない。アーミテージは、日米同盟は米軍兵士が血を流して維持されてきたのだと激しく恫喝し、日帝の決定的弱点を突き出している。来日したゲーツも「辺野古移設以外ない」(ぐずぐず言うなら)「海兵隊のグアム移転はない」「アフガンに軍隊を出せない日本は徹底的に財政支援しろ」と「対抗するなら打倒するぞ」という米帝の態度を鮮明にした。しかし鳩山はなおも「思いやり予算見直し」をあえて打ち出し、11・8沖縄県民大会の怒りを利用し、かつ「県外移設」の県民の意思を踏みにじりペテンにかけるタイミングを謀り、対米対抗的な策動を継続している。
結局のところ小沢ー鳩山民主党・連合政権は、動労千葉と国鉄1047名を叩き潰し、道州制と360万首切りの一大反革命を強行し戦前の「滅私奉公」の「友愛」社会に立ち帰る以外にない。
現在連合の中で労働者的感覚から言えば信じ難い過程が進行している。それは連合の階級支配が貫徹せず民主党政権の「公務員人件費2割削減」でさらに決定的危機に陥っているからだ。この連合の「路線」的危機にJR総連松崎が「対案戦略」をもって介入し、「欲しがりません勝つまでは」の産業報国会イデオロギ―に、革命党と階級的労働組合を壊滅させることをもって染め上げようとしているのだ。ここにしか帝国主義的延命も絶望的軍事的「飛躍」もないからだ。決戦到来だ!帝国主義打倒の階級的労働運動か資本主義救済運動か、労働者階級にとって路線選択は鮮明だ!マルクス主義で党派党争に勝利し、職場細胞建設と拠点職場建設に前進しよう!

 (3)アフガニスタン侵略戦争の敗勢と米帝危機

オバマ政権は民主党政権が歴史的にそうであったように世界戦争の推進政権だ。保護主義政策を推進し労働組合指導部を取り込み、「核なき世界」でロシア、中国を引き込み、イランと北朝鮮への先制核・戦争攻撃を準備している。しかし肝心のイラク・アフガニスタン侵略戦争で完全に破綻している。
オバマ大統領は、マクリスタル将軍を新司令官に任命し、7月「オバマ新戦略」のもとで南部へルマンド州に4000人の海兵隊を投入したファルージャ掃討戦以来の大作戦に突入した。しかしアフガン全土でタリバンの反撃が爆発し全土が南部戦線化してしまったのだ。7月~9月と米軍兵士の戦死者が過去最高を更新し続け、10月の月間死者はついに59人に達した。
米英独仏伊主要参戦国でアフガン戦争反対・増派反対の世論が過半数を超えた。
8月末にマクリスタル司令官が「新戦略と戦況」報告書を提出した。それは緊急増派の必要と新戦略の完全破産を示すものであった。だが政権内でバイデン副大統領やエマニエル主席補佐官などが増派に反対、パキスタン北西部への空爆作戦の強化を主張し、戦略見直しも増派も決定できない状態に陥っている。現在に至るも戦略見直しも増派方針も発表されていない。
10月に入って、米帝の要求でパキスタン軍28000人が北西部部族地域、南ワジリスタン地区を包囲し、空爆作戦に入った。
10/17には遂に地上掃討作戦に突入した。しかし全土でTTP(パキスタン・タリバン運動)の反撃が始まり、10/10には陸軍司令部が攻め込まれ占拠された。掃討作戦はパキスタンのアフガン化をもたらすものだ。辺境州や部族地域へのパキスタン軍の掃討作戦は過去2度失敗に終わっている。
ムシャラフ前大統領も打倒されている。長期侵略戦争の継続で米軍兵士は疲弊し、30万人のPTSDを生み出している。米軍は解体状態にある。戦争と民営化、民営化した戦争の総決算が米軍の解体状態だ。イラク・アフガンに部隊を送り込んでいる米陸軍最大基地フォートフドで隊内反乱が爆発している。大恐慌と大失業の爆発と戦後革命的状況が一体で進行しているのだ。帰還兵士の闘いとの結合は死活的だ。階級的労働運動の前進にかかっているのだ。
11月集会派の闘いを断固前進させよう!

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東海合同労組の闘いと反軍闘争 東海会員 山崎

 東海合同労組は、階級的労働運動の実践が“生きさせろ!ゼネスト”の闘いとして全国的に爆発するなかで誕生しました。「社会の主人公は労働者だ!」「労働運動の力で革命をやろう!」のスローガンを高々と掲げ、青年労働者がその先頭に立ち08年階級闘争に乗り出したのです。そして、09年春の闘いをへて「国鉄を先頭とする4大産別決戦」を軸に闘う労組への飛躍をかけて11月決戦へと突き進んでいます。
東海合同労組にとって反軍闘争は非常に身近な存在です。それは、東海3県に基地があり08~09年にかけてはPAC3配備反対闘争に取り組んできたからです。そして、この闘いをとおして学んだことは、革命における反軍闘争の位置と階級的労働運動の果たす役割ということでした。
反軍闘争とは、革命へむけて労働者階級と兵士が一体となって突き進む闘いであり、ここでの根本はマルクス主義の核心としての労働者自己解放の闘いです。そして、兵士は労働者階級の一員であり、その自己解放は革命勝利のなかでこそ実現することができる。ロシア革命の教訓は、労働者と兵士が「労兵ソビエト」として結合して勝利することを明らかにしているのです。
だが、これと全く正反対の反動的な「反軍闘争」なるものが出現したのです。それは小多グループが始めた「元自衛官による、自衛官悩みごと相談センター」といううさんくさい運動です。中身は、自衛官とその家族のいじめ・パワハラ・悩みごと等の相談を受けつけるということであり、結論は「自衛官の人権擁護」と「隊内民主化」ということなのです。
ここには、小多グループの思想がよく現れています。本質的には、革命とは無縁な運動であり、具体的には、自衛官の自己解放的決起をことごとく踏みにじることをもって労働者との分断をはかり、自衛官をして帝国主義戦争と侵略戦争の先兵へと突き落とすというものです。
中でも、怒りなくして確認できないのは、次の点です。
ひとつは、自衛官の存在をとことん踏みにじりその誇りを限りなく傷つけていることです。自衛官とは、戦争に動員される哀れな存在であり救済の対象でしかないと描き出しているのです。ふざけるな!ということです。自衛官は断じて救済の対象ではない。自衛官こそ革命の主体であり、労働者と一緒になって革命を勝ちとる存在、そのなかで自らをとり戻す存在としてあるのです。
もうひとつは、自衛官が労働者と団結し革命に決起することを押しとどめ敵対する反革命として登場してきていることです。
小多グループの掲げる「悩みごと相談」とは、自衛官の革命的決起への真っ向からの敵対以外のなにものでもない。革命に対して改良を対置し民主化を要求するものであり、最悪の反動へと転落したということなのです。そして、この根拠は革命への恐怖なのです。
労働者兵士行動委員会の主張は「自衛官との団結は、職場の団結から始まる」です。これこそ、階級的労働運動路線にもとづく反軍闘争の闘いだと確信します。そして今日、労働運動では体制内派との闘いが大党派闘争として展開されていますが、小多グループの存在はまさにこの体制内派と瓜二つといえます。小多グループの敵対を粉砕し反軍闘争の発展を勝ちとりましょう
(写真 2・27各務原岐阜駐屯地での申し入れ行動 「制服を着た労働者=自衛官は帝国主義打倒の労働者のストライキに合流しよう!」と訴えた)

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自衛隊の募兵活動の強化 (下) 岐部

前号では、現下の大恐慌=大失業が青年層を自衛隊(と米軍)に押しやっている現状の一端を報告しましたが、今号では激しく強化されている自衛隊の募兵活動の現状を報告します。
【自衛隊リクルーターの個別訪問】
自衛隊法施行令第120条には「防衛大臣は自衛隊の募集に関し必要があると認めるときは、都道府県知事又は市町村長にに対し、必要な資料の提供を求めることができる」とある。また「住民基本台帳法」は氏名、生年月日、性別、住所の4項目の閲覧が認めている。
防衛省は全国のほとんどの市町村(広島県福山市などが自衛隊の閲覧を拒否)の住民基本台帳を閲覧してきている。
その一方で特にこの間、募兵活動の一環として18才から26才までの「適齢者名簿」の提供を市町村に強要してきている。その結果、現在全国で2割の市町村がこの適齢者名簿の提供に応じ募兵活動に協力している。この名簿や住民基本台帳の閲覧をもとにダイレクトメールの発送や広報官の個別訪問が実施されている。
一昨年の4月早々、愛知県蒲郡市の中学3年生の自宅に突然、愛知県自衛隊地方協力本部の広報官=リクルーター2名が訪問したのはその一例だ。陸上自衛隊少年工科学校(旧軍における下士官=曹クラスの養成学校)への勧誘のための個別訪問だった。「高卒資格を取れる。衣食住は官費。支給される給与で親への仕送りも出来る」と言う。その上「人のためになる仕事」「大型や大型特殊の免許も取れる」「自衛隊は戦争はしない」「イラクに行ったのは希望したほんの一部の自衛官だ」「希望しなければ行かなくていい」「無事に帰って来たじゃあないか」と詭弁を弄している。
今春高校を卒業し陸上自衛隊に入隊したある労働者兵士は「実は他に就職したい民間企業があったんですが、それがダメで。…正直、いずれ海外の戦地に送られるかもしれないという怖さよりも、どこにも就職できないのが怖かったんですよ」と入隊動機を語っている。「戦場に行くよりも就職できない怖さ」で入隊する。これが青年自衛隊兵士の現実と怒りだ。

【日本版「募兵官活動」=「ハイスクールリクルーター」制度】

03年の有事法制制定と04年の国民保護法施行の中で危機管理や防災の専門家として退職自衛官の採用が全国の地方自治体で急増している。08年12月時点で44都道府県84市町村だ。これだけの地方自治体に軍事のエキスパートを埋め込んだ意味は小さくない。
従来、広報誌への募集案内の掲載などが地方自治法に定めた「国からの法定受託事務」として地方自治体に義務化されていたが、広報(=募兵)のみならず防災訓練、地域行事への参加などでの強制が進行している。
自衛隊のイラク戦争参戦(04年)は、戦時法制の整備と共に広報・募兵活動を一気に強めてきた。なぜなら戦時派兵は兵員確保・募兵の面でも大きな踏み込みであるからだ。一発の砲弾で「戦争をしない自衛隊」神話が一挙に崩壊する段階に入ったのだ。アフガニスタン・イラク戦争下で激化してきた米軍の「募兵官」活動とそれへの反撃の闘いは11月労働者集会などで報告されてきたが、日本版「募兵官活動」とも言うべき「ハイスクールリクルーター」制度が07年度に創設されている。これは高校などの出身現役隊員が広報官と母校に出向き学内での説明会で体験談を語るなど募兵活動をする制度だ。防衛省の08年度版「ハイスクールリクルーター指定者名簿」では全国で650をこえる高校や専門学校の卒業生が登録されている。

【小中高生の体験入隊の急増】

教育法制の改悪の中で、学校への募兵の強化と同時に小学生・中学生・高校生の自衛隊への体験入隊が急増している。「総合学習」「職場体験学習」での体験入隊がそれだ。防衛省広報課によると06年度は1353件で2万1千人、07年度は2087件で3万2千500人。1年間で1万人以上も増えている。
このように青年層を入隊に追いやる大失業の現実と募兵の強化は新たな徴兵そのものだ。
自衛隊に入隊する青年達と入隊予備軍の生徒たちのこの現実は労働者階級の現実そのものだ。解雇は殺人だ。内定取り消しも就職先が無いのも殺人だ。この怒りを階級の怒りとして組織しよう。「革命の軍隊は労働者階級人民である」。「1047名解雇撤回闘争」を軸に職場・学園、街頭で11月への闘いを更に推し進めていこう。
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掲示板

国際連帯の固い絆(民主労総と三里塚芝山連合空港反対同盟との固い絆)
三里塚現闘会員・海人

10月30日、40人あまりの民主労総の仲間が三里塚現地を訪問し、反対同盟との連帯をいっそう強化しました。
民主労総と反対同盟との交流会は06年から始まって4回目となります。
毎年の交流を通じて、いろいろな意味で強い感動を相互に与えあっていると思います。何よりも自分自身が高揚していくのを実感します。不思議な感じです。人間的闘いの感動は何事にも変えがたい、各人が変革していく一里塚だと思いました。
今回の顔ぶれは労組が中心でした。交流の場で、北原事務局長は自己の第二次世界大戦から戦後における負の歴史を総括し、何としても三里塚闘争43年の歴史的闘いをもって日本社会の変革に人生を捧げたいと発言しました。
萩原事務局次長は、原則的闘いと路線(空港絶対反対・一切の話し合い拒否・徹底非妥協・軍事空港粉砕)の貫徹が43年の闘いを勝利に導いていると訴えました。そしてそこから新たな飛躍が求められていることを強調しました。また、市東孝雄さん、鈴木謙太郎さん、宮本麻子さんは、民主党・連合政権による現在の市東さんへの農地強奪に対して、絶対反対で自分の人生をかけると発言しました。

民主労総の各労働者は、反対同盟の二世代にわたる闘いと現地調査を通じて、現在の成田空港の欠陥性(ぶざまな姿)を目の当たりにして、非常な感動をおぼえたと同時に韓国で自己の闘いを開始せずにはいられないと思ったに違いありません。
三里塚闘争の偉大性は、反対同盟の原則的闘いと動労千葉の闘いを通じて、党ー労働者階級ー人民大衆による労農連帯の闘いから労農同盟への強固な階級闘争へと貫かれています。
民主労総は70万強を擁する労働組合組織です。それを指導するのは容易な事ではないと思います。何よりも闘いの路線の一致を獲得するには、議論に議論を重ねていかなければならないし、指導部がしっかりしていなければ話になりません。しかし、この中から必ず活動家が生まれ、強固な党が結成されていくでしょう。なぜなら、その様子は、今回の双龍自動車労組の決死的闘いの総括にきちっと表明されていると思うからです。即ち「闘いは道半ばだけど、団結を守ってすべての労組がこの闘いに決起されるように組織を強化することだ」と!
我々(革共同)も、青年・学生同志を先頭に階級的組織化が開始されています。次世代(革命)を担う共産主義者が次々と生まれています。喜ばしい限りです。革命運動は一にも二にも労働者階級、階層人民の組織化です。同時に団結の強化です。組織!組織!また組織!です。
自分も、今在る三里塚で何としても日本革命を達成する、その上であらゆる闘争と連帯し、学びながら、革命的精神を発揚したいと思います。