会報 第12号

第12号 2011年3月10日発行


no12

新自由主義を打ち破るエジプト革命と連帯し3・20~5・15に菅政権打倒!反戦大デモへ!

 「兵士との団結は職場の団結から始まる!」この闘いがエジプト革命で始まった。引き続き、リビア、バーレーン、中国をも揺るがす激流として世界を覆い始めている。
2月11日のムバラク打倒の闘いは、労働者学生の巨大な蜂起が切り開き、エジプト軍の軍服を着た労働者である下級兵士が、タハリール広場で労働者と合流し事態を決した。
エジプト軍がムバラク体制(イスラエル援助に次いで、アメリカのエジプト軍事援助は年間13億ドル)そのものである現実の中で、労働者の全国的なストライキのうねりが軍隊にも伝播し、労働者の闘いを弾圧することができなかったのだ。
今、闘われているリビア内戦でもそうである。カダフィは傭兵を使ってデモに決起した労働者を虐殺した。デモ鎮圧に軍隊を投入できない事実に、兵士が労働者に獲得されることが示されている。
今のエジプトの二重権力状態を労働者の団結の拡大で、革命の第2段階として先取することが問われている。
私たちは訴えます!大恐慌情勢をプロレタリア革命へ転化する時代が到来している。
エジプト革命の更なる進展は帝国主義打倒へとせり上がっている。それは世界の労働者の団結の拡大が新自由主義のくびきと体制内労働組合の支配をぶち破り、労働者・兵士がひとつになり、プロレタリア革命の担い手として歴史に登場することだ。
全世界の労働者の蜂起に最も反応しているのが、日帝・菅政権である。破綻的な国家財政と米帝のTPP包囲網にあえぎ、昨年の11・23砲撃戦情勢のもとで、沖縄新基地建設を据えて朝鮮侵略戦争政策に全力で参戦しようとしている。「菅の後はない」という強烈なブルジョアジーの国家意志の後押しでエジプト革命情勢を労組破壊を軸に外注化=民営化攻撃で乗り切ろうとしている。
菅政権打倒の3・20(渋谷反戦デモ:代々木公園 午後1時)が重要な闘いになっている。
また、3・20は連合と一体となって労組破壊に核心を据えた1~4月のJRを始めとする外注化攻撃を最後的に打ち破る闘いでもある。
3・20~5・15反戦闘争をエジプト革命と団結した政府打倒闘争に転化しよう!(見谷)

(写真 軍の戦車の上に乗り、ムバラク打倒に起ちあがった労働者)

————————————————————

エジプト革命に連帯し、末期の菅政権打倒!日帝打倒へ!

恐慌と戦争をプロレタリア世界革命へ!

国家財政の破綻と軍隊の崩壊

最早いかなる帝国主義国家といえども、プロレタリア革命を圧殺することは不可能である。エジプト革命は全世界にこの現実を明快に示した。国際帝国主義は例外なく国家破綻的な財政危機と帝国主義軍隊の崩壊の危機に叩き込まれている。誤解を恐れずに言えば、国際帝国主義は新自由主義の破綻を戦争によってしか突破する以外にないところに叩き込まれながら、戦争の遂行事態が困難な絶望的なところに叩き込まれている。まさに、全世界はプロレタリア世界革命の絶好のチャンスを迎えている。
新自由主義とその破綻が世界中で火を吹き出した。新自由主義が世界中に生み出した「帝国主義の墓堀人」=プロレタリアートが世界中で決起を開始した。戦後帝国主義支配と新自由主義の矛盾の集約点のひとつである中東・アフリカから世界恐慌をプロレタ世界革命に転化する革命が、急速に、確実に拡大している。チュニジア・エジプト革命の炎は中東・北アフリカ全地域へと拡大し、プロレタリア革命の怒涛の波は欧州、中国・北朝鮮へと波及し、革命の波は米本土に到っている。まさに最末期の資本主義・帝国主義が根底的に破綻している姿が現下の世界革命情勢である。
資本主義の全矛盾を全労働者階級人民への無限の犠牲転嫁によって、一握りの資本家が延命する政策が新自由主義だ。世界中で巻き起こっている労働者の怒りのデモと反乱、ゼネストと蜂起ー革命はそれへの根源的怒りである。
すべての労働者大衆が人間として生きようとするとき、それは一人の例外もなく、恐慌と戦争を内乱と革命に転化にする以外に生きていけないという極限的な社会に至っていることをチュジニア蜂起とエジプト革命は全世界に明らかにした。

エジプト革命を推進した革命勢力は、官製労働組合の制動と成人37人に一人が警察官という恐るべき弾圧体制を食い破り、基幹産業の職場・生産点で闘う労働組合を非公然的に組織した労働者である。独裁支配を革命へ!恐慌を革命へ!戦争を内乱へ!それを唯一、実践し担うことができるのが世界単一の革命的階級であるプロレタリアートであることを中東・北アフリカ革命は全世界に、改めて示した。
労働者階級人民の根源的怒りは、すでに臨界点に達しているのだ。労働者の怒りが爆発したとき、職場生産点で、地域で、体制内派の敵対、国家権力の反革命暴力など一瞬にして吹き飛ばす力があることをエジプト革命が全世界に示した。労働者階級が世界単一の階級として団結したとき、帝国主義ブルジョアジーの世界支配を打ち破り、打倒することができる。

エジプト革命をプロレタリア革命へ!

米帝の中東支配の要はイスラエルとエジプトであった。エジプトの青年労働者は今、ムバラク打倒後の軍政と対峙しながらプロレタリア革命の貫徹にむけ全力で戦い抜いている。そして労働者は必ず勝利する。なぜならグローバル化した新自由主義の破綻はプロレタリア革命によってしか根本的な出口がないからだ!
階級的労働組合を組織し、階級的労働運動を実践したエジプト青年労働者の闘いは、すでに、右翼民族主義、最大野党ムスリム同胞団を乗り越え、9・11反米同時テロをも乗り越えた全人類の解放へ向けた階級間戦争として非妥協的に戦い抜いている。それは、数千の非武装の革命派が数万の反革命派の武装襲撃と真っ向から対決し、銃撃と犠牲を恐れず、一歩も引くことなく、タハリール広場を死守しぬいた青年労働者の戦いそのものがプロレタリア革命性を明解に示している。
それは同時に反革命派の武装襲撃を撃退したプロレタリア的英雄主義と実戦の中で確立したプロレタリア的規律はマルクス主義の実践そのものである。この実践の中で革命的な青年指導部(党)が生み出されている。
エジプト革命はすでに本質的・現実的に反帝・反スタ革命党建設に向けた闘いを急速に推進させている。プロレタリア革命のダイナミズは、革命完遂に向け必要な課題を実践の中で全て乗り越え、解決していくとともに徹底的なプロレタリア暴力革命へと推転していく。エジプト革命は、すでに、そこに向けた第2革命へと突き進んでいることは明らかである。帝国主義は必ず、打倒できる!

軍の分裂と隊内決起の拡大は不可避

米帝・オバマは、米海軍第5艦隊司令部のあるバーレーン労働者の決起の暴力的圧殺を宣言している。だが反政府派への傭兵に依拠した無差別攻撃は軍隊内分岐と兵士反乱を拡大する。米帝は米海軍・空母2隻と空軍をリビア周辺に移動した。飛行禁止区域を設けリビアへの空爆と米英主体の部隊派遣を画策している。だが中東・アフリカ革命を「民主化の枠内に抑え込む」というオバマの思惑は、必ず、破綻する。。
エジプト軍の最高評議会は、ムバラク退陣後、「スト禁止令」を発した。だがスト禁止令以降も基幹産業を中心に労働者のストは止むことなく激しく爆発している。軍のゼネストへの軍事的介入は、必ず、兵士の動揺と軍中枢への怒り、軍隊の分裂と同時に兵士の隊内反乱を拡大し、労働者との合流を生み出す。
ロシア革命は、労働組合に徹底的に依拠し、階級的労働運動の貫徹を通して歴史上初めて勝利した革命である。レーニン・ボリシェヴィキは階級的労働運動を指導できる革命党の建設、職場に労働組合を建設し労働組合の中に革命党を建設する闘い、そして軍隊内部に党組織を建設する闘いというこれら独自の課題を一体的に推し進める闘いに全力をあげロシア革命を勝利に導いた。

菅政権打倒・日帝打倒の陣形構築を!

日本階級闘争に今、根底的に求められているのは中東・アフリカ労働者階級人民の蜂起に連帯・呼応し、日帝足下から帝国主義を打倒するに到る勢力と闘いの陣形をただちにつくり出すことである。その勢力とは闘う労働組合である。エジプト革命に続く日本革命を闘いとる労働組合を国鉄闘争を基軸に4大基幹産別のなかに甦えらせる闘いが一切の基礎である。ムバラク強権支配を打倒したエジプト労働者階級人民の根源的怒りの爆発は、日本の労働者階級人民の怒り・叫びと一体だ。
だからこそ帝国主義足下の日本労働者階級人民が、エジプト革命に応え、4・9反革命をなぎ倒し、職場生産点で、街頭で、沖縄・三里塚で菅政権打倒・日帝打倒へ火を吐く闘いを組織し、階級的怒りを徹底的に爆発させるということである。全ての職場・生産点で1047名解雇撤回・国鉄闘争全国運動、民営化反対、非正規化反対、外注化阻止・安全保安闘争の組織化で闘う労働組合を甦らせ、全国でゼネストをぶち抜く巨大な勢力に成長しよう!
2月8日、米帝は対イラク・アフガン戦略から対中国・インド戦略への国家軍事戦略の転換を打ち出した。イラク・アフガン戦争の絶望的敗勢と11・23朝鮮ー中国侵略戦争への踏み込みとその重圧に加え中東・アフリカ革命情勢は米帝オバマを絶望的な淵に叩き込んでいる。もはや米帝単独での戦争は不可能である。末期的菅政権は辺野古V字案を決定した。日米安保は世界安保へと実戦的に転換せんとするが、破綻する。日帝・自衛隊内部からの兵士の決起は不可避である。エジプト革命に連帯する労働者階級のゼネストで軍隊を包囲し、兵士獲得へ!

————————————————————

職場をタハリールに! やれば出来るぞ!

俺たちの働く職場を奪うな!
新小岩貨物基地廃止絶対反対!

動労千葉新小岩支部長・佐藤正和

根っ子からの怒りで団結し、敵よりも一日長く闘うぞ!

ライズ読者の皆さん!お久しぶりです!今は自分の働く職場である、「JR貨物千葉機関区新小岩派出」廃止攻撃との闘いの真最中です。
新小岩派出には、動労千葉の中で唯一東京に存在し、下町の人情味ある労働運動が大好きな新小岩支部があるのです(詳しい経過は「俺たちは鉄路に生きる・3」を読んで下さい)。
自分が高校を出て国鉄に就職した1979年は、3月31日に動労千葉地本が動労から分離・独立した年です。その翌日の4月1日に、当時の「千葉鉄道管理局・新小岩機関区」に「構内整備係」として配属となり、動労本部・革マルと労働者魂をかけて闘う先輩たちの背中を見て育ちました。高校を出たばかりの「新米労働者」でも、現場の闘いに参加すればどちらが正義かはすぐにわかりました。
その後、成田運転区と並ぶ三里塚・ジェット闘争の拠点支部である佐倉機関区で19歳から21歳まで、ディーゼル機関車の「車両検修係」としてお世話になりました。「機関士見習」として新小岩機関区に戻り、そこで「機関士」となり「電気機関士」となって、28年間、同じ職場で働いています。
国鉄時代には「構内整備係」(掃除・お茶汲み・当直の使い番・ベッドのシーツ交換・乗務員の起こし番)という一番の「下っぱ」でも、2~3ヵ月無遅刻・無欠勤で働くともらえる、国鉄全線乗り放題の「精勤パス」というのがありました(ちなみに機関士が首都圏管内、助役とかが全国、これが常時もらえ、勤続年数によるグレードアップや両親の割引もあり)。8・6ヒロシマ、全金本山闘争への参加、三里塚・ジェット闘争を広める全国行脚などに、この「精勤パス」をよく使いました。
JRになってからは勿論、これはなし。乗車券や特急券の割引制度も何年か前になくなりました。俺たちって「JR?」。ボーナスは旅客会社の半分、1万5千人で発足したJR貨物の要員体制は、今6千5百人。昨年は定期昇給の6ヵ月停止という賃下げがあり、今度は働く職場そのものをつぶすというのです。
「管理体制の見直し」として3月12日の「ダイヤ改正」で新小岩派出を、「本区」である千葉機関区と「統合」するというのです。しかも、組合に正式に提案されたのは1月31日でした。日にちが、全然ない!昨年の大晦日に、パイロット・客室乗務員165人を、問答無用で整理解雇した日航のことが頭をよぎります。
「JR貨物は、国鉄改革から25年を迎えるにも係わらず、今なお、健全な事業体としての経営基盤を確立するに至っていない」「JRは国策会社として出来たわけではない。純粋に投資家が投資できる会社であるかが問われる」「いつまでも国鉄の看板を背負って政策はできない」「日航の問題が終わった後はJR貨物と考えている」・・・・
「廃止というダーティーなイメージではない。派出を本区に統合して千葉機関区の体制を強化するのだから」と。しかし、派出の建物はそのまま残る、列車の運行体系が変わるわけでもない。「貨物列車」を運転するために出発地に向かう、また、到着地から職場に戻るための「電車便乗」が増え、かえって効率は悪くなる。
動労千葉の新小岩支部だけが無くなるという攻撃です。貨物大リストラに向けた、団結破壊、組織破壊以外の何ものでもない!

試練の日々!

さーて、どう闘うのか。自分が問われる、「試練の日々」のはじまりです。仲間を信じ、闘い抜くだけです。今は、毎日のように職場集会、役員会を開催しています。
あらためて感じていることは、みんなの「根っ子からの怒り」です。国鉄の分割・民営化を前後するころからの、言い様のない今まで蓄積されてきた怒りです。
「あれだけ空港をつくって、路線を増やせば日航が赤字になるのは当たり前じゃないか。昔の国鉄と同じだ」「儲かって、おいしい、東日本・東海・西日本。あとの、北海道・四国・九州・貨物が赤字なるのは、初めからわかっていたはずだ」「こんな理不尽がまかりとおっていいのか」・・・
かと言って、ストライキでストレートに派出の廃止を阻止できるわけではない。最後まで、絶対反対を貫き団結の強化、組織の強化・拡大を勝ちとろうといっても、これが一番難しい!生身の、一人ひとりの労働者の思いは、そう簡単に割り切れるものではありません。今は、小さな職場になったといはいえ、そこには「働いて(労働して)」きたというかけがえのない想いが、たくさん詰まっているからです。

資本の攻撃が飛躍のチャンス!

ひとつ間違えれば、みんなの意識がバラバラになり、団結も崩れていくのです。だから、合理化・効率化そのものが団結の破壊、組織の破壊、労働組合の破壊そのものであることが、いやというほどわかります。
でも、素直に考えれば、今の情勢が、資本の攻撃が「飛躍のチャンス」を与えてくれているのです。それは、みんなの「根っ子からの怒り」は、まず「自分に」向くからです。集会や会議で、何度も、何度も、みんなから「つきあげ」られます。正直に言って、「職場に行くのがいやになる」ほど。
だからこそ、「飛躍のチャンス」なのです。資本との闘い、日々の現場当局との闘いの先頭に起つことは当然として、膝を詰めて、一人ひとりと向き合うしかない。「これは終わりではなく、闘いの始まりなんだよ」「肚をくくって闘い抜こう」「絶対に団結を守り抜こう!」
初めの頃は「どうせ廃止は阻止できないんだから、当局に逆らってもしょうがないんじゃないか」「集会をやったって、派出の廃止を阻止できるわけじゃないんだから、やるだけ無駄だよ」というような意見も出ました。しかし、2・20新小岩集会を打ち出し、闘い抜く中でみんなの意識が変わり始めました(これが団結するということ)。この方針を打ち出した、動労千葉本部の田中委員長は、すごいと思います。
自分もそうですが、さすが、わが動労千葉の組合員、「闘って元気になる」のです。集会への参加を要請する地域へのオルグ、共闘関係へのお願い、短期決戦です。しかも、ライフサイクル、検修外注化阻止の闘い、勝浦市長選と重なります。
当日は、案の定、派出庁舎の門は閉じられ、職場は封鎖されました。公園に行けば、最初の頃は公安の方が多かった。しかし、公園から門前抗議に行き、後ろを振り返った時の、人の波!波、波、波!「タハリール!」やればできるぞ!
長年、共に苦労してきた地域の仲間。血と汗と涙を流してきた先輩たちからの闘う伝統。新小岩支部に対する想いが、45〇人という人を呼び寄せたのではないか。もう一つ、大事なことは、日々、自分たちが感じている職場での「根っ子からの怒り」は、実は、集会に参加したみんながいつも感じていた、思っていた怒りと同じだったんだ、ということです。
もっと大きく、社会全体にあふれる、「根っ子からの怒り」を組織できたとき、世界を根底から変えることが出来ると。45〇人という、まだまだ、小さい波は、奔流の、巨大な波になる。いや、波にする、と決意した集会でした。

闘うことは楽しい! 朗らかに闘おう!

いずれにせよ、闘いの真最中です。2・20新小岩集会を闘って、今、職場の雰囲気は明るすぎて困っています?「俺たちの働く職場を奪うな!新小岩貨物基地廃止絶対反対!」、労働者階級である以上、「敵よりも一日長く」闘い抜く以外に、ほかに何もないんですから。

また、最後はこの言葉でおわります。「闘うことは、けっこう楽しいものだ。朗らかに闘おう!」。ライズの同志達に、連帯を込めて。
————————————————————

3・6青年集会報告

全職場で、国鉄闘争全国運動で闘う青年部運動をつくろう!

元自衛官・東京S

世界の労働者が起ちあがる情勢

エジプト革命の全世界的波及と同時に闘われている国鉄闘争の連続的爆発のただなかで3月6日、首都圏青年労働者集会が圧倒的な熱気の中、千葉の地において勝ち取られた。
開会の挨拶に起った医療労働者は、昨年10月に引続き青年労働者集会を開催できたことを共に喜び「世界の労働者が本当に起ちあがるものすごい情勢が始まっている」と全参加者に総決起を呼びかけた。
特別アピールを動労千葉の長田書記長が行なった。全面外注化・ライフサイクルをめぐる1~2月の闘いと勝浦選挙を振返ると共に、渦中の決戦に向け「昨年の4・1に引続き今年も全面外注化を断固阻止する」「労働組合の組織が問われているということは、我々が責任をとりきるという事」「我々は若いつもりだけれど本当に若い青年部運動を青年達と一体となって築いていきたい」と決意が述べられた。

続いて、国鉄・JR職場で闘う青年労働者のアピールが始まった。会場破れんばかりの拍手と歓声の中、動労千葉に加入した平成採の青年労働者、国労や東労組を脱退し動労千葉に加入した平成採の青年労働者、JR東貨物の外注先で働く青年労働者が次々と登壇し、現場の怒り・思い・その決意を発した。「何故、闘わない組合を脱退し動労千葉に加入したのか。闘わない東労組に比べ動労千葉は、当局と本当に闘っている」「青年部結成が当局に決定的な打撃となっている」「今年は一人でも二人でも増やしたい!」「動労千葉にも若手がいるんだということをさし示していきたい!」と決意を語り、会場から惜しみない拍手と歓声があがった。

青年部を蘇らせ、労働組合に人生をかけよう!

熱気冷めやらぬ中、呼びかけ人の全逓労働者から問題提起がなされた。「世界共通の根底的怒り・闘いが始まっている」「労働組合が問題になっている。どういう労働組合を甦らせるのか。どういう青年部を甦らせるのか」「『これが俺の組合だ』と胸をはって言える組合を青年達とつくっていきたい」「現場の労働者と苦楽を共にする事が大事。言行一致の青年部運動をつくっていこう」「労働組合に人生を懸けよう。それぞれの職場を基本に、横の繋がりをさらに広げよう!」と力強い提起がなされ、大きな歓声と拍手が応えた。
続いて各産別・地域で闘う青年労働者が次々と登壇し決意を述べた。東交青年労働者。この2月に不当な雇い止めを通告された全逓多摩局の青年労働者。茨城の自治体青年労働者。埼玉・越谷市職労の女性労働者。千葉の医療労働者。精研労組女性労働者。神奈川・ジェコー女性労働者。八王子・JAM日本機械工業青年労働者。西東京バス労組青年労働者。千葉合同労組女性労働者。東京北部ユニオン泉陽会分会長。青年弁護士が入れ替わり登壇し元気に決意表明を行なった。

学生からのアピールでは、法大文化連盟の斉藤君が決意を述べ、3・20渋谷反戦デモへの総決起を呼びかけた。
集会のまとめ・行動提起を呼びかけ人の全逓労働者が行なった。「今こそ怒りを爆発させ、闘わない労組幹部を引きずり下ろし、自分たちで青年部をつくろう!」「4・1JR検修業務全面外注化阻止する闘いに総決起し、国鉄全国運動の拡大を勝ち取ろう!」と力強く行動提起がなされ、満場の拍手が応えた。最後に団結ガンバローを三唱し、集会は大成功を勝ち取った。
自衛隊兵士は青年だ。街宣で、あらゆる所で、青年兵士を獲得しよう!

————————————————————

三里塚は日本のタハリール!

市東さんの農地を守ろう! TPP粉砕!成田の軍事基地化阻止!

三里塚現闘 三木清次

切り回し道路工事粉砕!

 二月十四日早朝、「切り回し道路の工事開始だ!」という声に、怒りと緊迫感をもって天神峰へとむかう。何の通告もなしに工事を始めるとは!これが空港会社(日帝政府・資本)のやることなのか!あらためて怒りがこみあげてくる。しかし、三里塚は勝利しているのです。一月切り回し道路着工を阻止し、現闘本部裁判の結審強行に対しては忌避を申し立て、三里塚勢力が意気軒昂と闘っているのです。
さて、現場はフェンスを張り、中にバリケードを築いている。そもそも、切り回し道路というのは危険な道路です。急角度のカーブでそのまままっすぐに行けば市東宅にぶつかるというとんでもないものです。なぜこんな道路を作ることに国家権力が総力をあげるのか?それは、三里塚闘争が45年もの長きにわたり闘い抜き、蓄積してきた不屈の魂そのものを破壊すること、つまり闘争の破壊そのものに狙いがあるのです。
反対同盟(北原、萩原、市東、鈴木、伊藤、宮本さん他)、現地支援、全学連他が工事現場に向かって、抗議と怒りの声をあげ、シュプレヒコールを叩きつけました。そして市東さんの庭に移って、道路切り替え強行に対する弾劾集会をおこないました。北原事務局長は「今日からが闘いだ。45年間闘ってこれたのも、闘うか否かの原則を貫くことである。未来のために闘おう」とこれからが決戦突入だという戦闘宣言を発し、萩原事務局次長は「1月着工を阻止した力は同盟、支援全ての力が大きい。この勝利をバネに、2~3月決戦に大胆に人を組織しよう。その力で3・27全国集会をかちとろう」とこの間の闘いの勝利性と3・27全国集会の大結集を訴えました。

成田空港を廃港へ! 3・27現地総決起へ!

ここで私は、三里塚闘争の持っている階級的位置を明らかにしたいと思います。戦争と大失業の時代、いたるところで怒りの火が燃え広がっています。チュニジア蜂起、エジプト革命の進展は、米帝の世界支配体制を崩壊させるに充分な闘いです。階級的労働運動の推進と国鉄闘争全国運動の広大な発展は、プロレタリア革命に向けた労働者階級の闘いの前進としてあるものです。ここ三里塚でも動労千葉との労農同盟の固い団結のもと、「農地死守・実力闘争・軍事空港粉砕・一切の話し合い拒否」のスローガンを45年間も高々と掲げて闘い抜いているのです。 また11・23情勢(米日帝の朝鮮侵略戦争突入)下、アメリカの元国防長官ペリーの「成田に米軍」、「作戦計画5027」などの発言に明らかなように、およそ反労働者的な軍事作戦が計画され、成田空港もその侵略戦争の軍事空港として位置づけられているのです。こんなことは絶対に許せません!11・23情勢に対して、そして日帝・菅政権打倒に向けて、三里塚派=動労千葉派こそが最先頭で闘わなくてはなりません。
是非とも3・27三里塚に来て、第三誘導路工事阻止・切り回し道路を使った市東さんへの弾圧を粉砕しましょう。来て!見て!それが一番重要です。3・27全国総決起集会であいましょう。切り回し道路粉砕!11・23情勢とエジプト革命情勢下、軍事基地化阻止・廃港に叩き込む闘いへと三里塚闘争を拡大していこう!

————————————————————

青年先頭に5・15沖縄へ!(上)

京都 岐部

【エジプトー国鉄・沖縄・三里塚】

2月上旬の『ライズ』編集会議ではチュニジア・エジプト情勢の詳報に衝撃が走った。民営化などの新自由主義攻撃と階級的反撃。アフリカで官製の労働組合を使った労働者支配。非合法・非公然の秘密活動で労働組合を組織し革命の原動力にした労働者の闘い。軍隊の労働者市民との交流や革命への端緒的合流などがあった。
動労千葉や沖縄・三里塚の闘い、そして国鉄闘争全国運動がこのチュニジア蜂起やエジプト革命に直結している。その実感がひしひしと湧いてくる。それぞれの現場報告も相まって編集会議は白熱した。

【80年代の新自由主義攻撃と国鉄・沖縄】

70年代の恐慌的危機の中で「軍事力を持っていない限り、うまくいかない。…日米安保同盟政策が大きく再編を余儀なくされ…日本政府中枢はこのころから軍事大国化への踏みきりを決断していく」(中野洋著『俺たちは鉄路に生きる2』)。この踏みきりが78年の「日米防衛協力の指針」策定による日米安保の実働化だった。「市場原理」と「自由競争」で社会のあらゆる富を資本のえじきとしてさしだす。他に延命の道がない最末期の資本主義。こうしてアフリカ諸国まで全世界をおおう新自由主義攻撃が資源や食糧を略奪し貧困・飢餓と戦争による分断を強制した。
一方、労働者の不屈の組織化と闘いが全世界に登場している。まさに「万国の労働者団結せよ!」の時代だ。共に闘おう。

【戦争による労働者の分断】

この新自由主義攻撃は日本では82年中曽根によって開始された。「史上類例のない戦争の時代」に構え国内を「大掃除」する。それが中曽根の「戦後政治の総決算」だった。だからその攻撃の焦点は戦後階級闘争の2大焦点であった〈国鉄〉と〈安保=沖縄〉だった。国鉄労働運動破壊のための〈国鉄分割・民営化〉と安保防衛=戦争政策の最大実体である沖縄の労働運動への攻撃だった。
不屈の沖縄労働運動へのあの凄まじい攻撃は、労働者の闘いの内乱的発展すなわち革命の予防にその狙いがあった。戦場の島沖縄を「戦争」=「日の丸・君が代」で蹂躙し分断と屈服を図った。

【日米安保の新たな強化】

民主党政権が激化させている辺野古新基地建設には米海兵隊の輸送機MV22オスプレイの配備計画が基軸にある。従来型輸送機の3倍の積載能力と5倍の航続距離で速度は2倍だ。
世界のどこへでも1日か2日で強襲的に海兵隊員を送り込める。新基地建設を許してはならない。

【朝鮮侵略戦争の開始】

 昨年11月23日の南北の砲撃戦は陸地では朝鮮戦争休戦以来の初めてのことだ。北朝鮮へのこれまでの経済制裁や戦争的重圧に加え、昨年3月以降米韓軍事演習を繰り返し強行してきた。黄海での中国海軍の軍事演習も対抗的に繰り返されてきた。大恐慌の戦争への転化が.11・23をもって米帝国主義の朝鮮侵略戦争として開始された。

【国鉄ー沖縄・三里塚・法政をタハリールに!】

(続く)
(写真 5.15デモ/青年先頭に階級的労働運動と反戦の力を!)
————————————————————