会報 第11号

第 11号 2011年1月10日発行

no11

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国鉄全国運動と外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう!

世界大恐慌の戦争への転化がついに朝鮮半島で始まった。昨年11・23、韓国・延坪島(ヨンピョンド)での北朝鮮・韓国の砲撃戦は、米韓、米日による度重なる戦争挑発の結果であり、何よりもアメリカ帝国主義(米日帝国主義)による朝鮮侵略戦争への本格的突入の開始です。世界大恐慌の激化・深化の下で、生き延びる唯一の道として、没落するアメリカ帝国主義は対中国を睨み、北朝鮮体制の転覆と南北朝鮮・アジア支配の侵略戦争に決定的に踏み込みました。絶対に許せません!
この戦争情勢の到来に対し、韓国の現代自動車の非正規労働者は「戦争は南北間で延坪島で行なわれているのではなく、この蔚山(ウルサン)で現代自動車と非正規労働者の間で行われている」と世界の労働者に檄を飛ばし、25日間の工場占拠ストライキを闘い抜き、日本では11月労働者集会を頂点に、ソウルG20粉砕闘争ー横浜APEC粉砕闘争―12・3~4動労千葉ストライキ、12・3朝鮮侵略戦争阻止闘争を闘い抜きました。
2010年は、大失業と戦争攻撃、4・9「政治和解」攻撃と対決し、それを打ち返し、動労千葉の闘いを先頭に国鉄闘争全国運動の開始と11月労働者集会を頂点として組織拡大・階級的団結の拡大を実現し、労働運動再生の偉大な勝利の地平を切り開きました。
この闘いの中で、労働者は資本と非和解に闘い抜くことによってこそ新たな団結を勝ち取れるし、飛躍も勝ち取れること。階級として団結を強める事ができるし、団結強化によって新たな展望・新たな可能性が開かれること。このことを実践的に掴んで来ました。
2011年は、この団結の力を資本主義を根底的に打ち倒す力に転化していくそういう大激闘の飛躍の年だと思います。 国鉄全国運動を大発展させ、JR外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう。
日帝・菅民主党・連合政権は、大恐慌の重圧と米帝による朝鮮侵略戦争への踏込み、そして何よりも4・9「政治和解」攻撃を打ち返して前進する国鉄全国運動にグラグラとなりながらも日米安保同盟に依拠し、自己の帝国主義的利害をかけて、米帝の朝鮮侵略戦争に全力で参戦しつつあります。
侵略戦争の核心は階級的労働運動の圧殺であり、団結破壊です。この戦争を阻止する力は、資本と絶対非和解で闘う労働組合にこそあります。
「自衛官との団結は、職場の団結から始まる」この真理を、今こそ職場生産点を基軸として団結の拡大を勝ち取って行くことだと思います。日帝・菅政権の朝鮮侵略戦争への踏込みは、自衛隊内部にイラク派兵時をも越える歴史的分岐と大流動を生み出しています。 兵士とは、軍服を着た労働者に他なりません。兄弟よ「何のために」「誰に銃を向けるのか?」このことを真剣に問わねばなりません。
田母神反革命を打倒して、帝国主義軍隊を包囲・解体・獲得する闘いに断固突き進もう。階級的労働運動とがっちり結合し、戦争・改憲阻止への全人民的決起を新たな決意でつくりだそう!
2011年、国鉄全国運動と外注化阻止決戦を大爆発させ、絶対に勝利しよう! (杉橋)
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日米帝の朝鮮侵略戦争と革命情勢の到来

2011年、労働者・労働組合の壮大な決起で、帝国主義軍隊の包囲・解体・兵士獲得へ!

★戦争の開始に対して、勝利の路線を確立した、反軍闘争2010年の闘い

昨年11月23日、挑発的な米韓合同軍事演習のただ中で、延坪島(ヨンピョンド)での北朝鮮軍と韓国軍の砲撃戦が発生しました。
これを利用した排外主義・愛国主義キャンペーンの中で、それを吹き飛ばすようにその夜、韓国・民主労総現代自動車ウルサン工場ストライキでは、「戦争はヨンピョンドでではなくウルサンの工場で、現代資本と労働者の間で起きているのだ。」と宣言されました。さらに12月3日、反戦闘争としても動労千葉のストライキが闘われ、その夜の渋谷デモで、労働組合で闘う元自衛官の労働者が発言に立って、「労学の決起と一体の反軍闘争の力で戦争を阻止する!」力強い発言がなされました。
この一連の情勢と闘いの中に、「ついに戦争が始まった」すさまじい情勢への突入時に日本階級闘争が、国際連帯闘争に大きく援助された力も得て、反軍闘争の路線的確立を勝ち取った決定的意義を確認することができます。
兵士とは軍服を着た労働者です。2011年、帝国主義軍隊の包囲・解体・獲得へ!

★帝国主義の絶望的危機の深まりと戦争衝動

2年前に米帝ブッシュ共和党政権が倒れる時点で米帝の危機はどん詰まりにあった上に09年2月、オバマ政権の初仕事の「景気対策法」では7872億ドルの大企業救済と、保護主義による「輸出倍増」を決定しました。
リーマンショック以降、世界貿易は7割に縮小している中で、基軸国・米帝が「2倍化」するとは、他帝国主義国・大国をたたきのめしてしか実現しません。こうしてオバマは通商戦争・為替戦争に突進し、ギリシャから始まる欧州危機・日帝危機を加速しました。中でも米帝は対中国政策を激化させています。人民元切り上げの執拗な要求や、中国の鼻先の黄海での軍事演習もその一環です。北朝鮮の砲撃もこの挑発に誘導された面ももちます。
今日がかつての世界戦争とも違うのは、「世界最大の米帝が戦争主導国」であることです。では米帝は「余裕を持って」戦争挑発しているのか?とんでもありません。「日帝の借金1千兆円」と言われますが、米帝の負債は6千兆円ともいわれ、利子だけでもすさまじい増え方です。国の借金の一部の財政赤字も毎年百兆円規模で拡大し、もはや絶望的なのです。
昨年7月にスウェーデンが徴兵制を廃止したのに続き、ドイツも今年7月に廃止する動きにありますが、理由は国家財政の危機です。では世界は平和に向かっているでしょうか?全く反対です。戦争する金もないほどに危機だからこそ、帝国主義は戦争で生き残ろうと凶暴化してします。このことは、資本家が工場で労働者を使い捨てにするように、兵士と家族をさらに酷いあつかいにしていきます。
こうして、自衛隊の朝鮮出兵の策動は、自衛隊内部にイラク派兵時をも超える歴史的分岐と大流動を生み出さずにはおきません。今こそ、「誰に銃を向けるのか」と正面から提起し、兵士を「かけがえのない仲間」と獲得しよう。

★ロシア革命と、戦前の反軍闘争から学ぶ

 ロシア革命では、軍隊を地域の労組が包囲・獲得する、『戦艦ポチョムキン』のオデッサ市のような闘いは随所で起こり、17年の勝利に至りますが、日本でも営々と闘われました。
戦前、日帝は1931年9月18日に「満州事変」、翌年1月18日に「上海事件」を起こして、「上海の日本人居留民保護」の名目で横須賀・呉・佐世保の海軍2800名を上海に急派することを決定します。これに対して、「中国出兵反対!水兵の待遇改善をせよ!」などのスローガンで、隊内新聞『聳(そび)ゆるマスト』が同年2月に発刊されました。
秘密裏に2号、3号と40部発刊、水兵からの評判が良く、4月に発刊された4号は百部、印刷された。必死に追求する特高警察の網をくぐるため、発行者も変えて10月に5号、6号を各百部配布した後の11月に逮捕されました。20人以上が逮捕されましたが、『赤旗』1部と『聳ゆるマスト』1部が発見されただけで、軍隊内読者の多くを弾圧から守り抜きました。
呉軍港と言えば、今でも「大和ミュージアム」に象徴されるような海軍の拠点です。そこでこれだけ大規模な反軍闘争が組織されたのは、1931年当初から海軍工廠労働者解雇撤回闘争の中で、2万人の労働者の中に金属労働組合が結成され、『唸るクレーン』という工場新聞を千部、配布する読者網があったからです。配布は水兵が中で配るルートと、地域と労組の労働者のルートが作られました。印刷機材や技術者も、旧制呉港中学自治学生会ニュース『学生仲間』以来のもので、ガリを切ったのはバス会社の女性労働者でした。
(写真 2月革命で首都を制圧する労兵)

★国鉄闘争全国運動で自衛隊を包囲して、2011年、兵士との合流をかちとろう

『聳ゆるマスト』『唸るクレーン』という機関紙名にも、分かちがたい一体感がありますが、軍隊内での壮絶な決起と一対になれるだけの、労働者・労働組合の壮大な決起を構えることが、反軍闘争に勝利する核心だと思います。また、労働運動が軸に座ったからこそ、学生運動や地域の運動、女性の決起と言った総合的な闘いがもの凄い力を発揮しています。

(『ライズ』で毎回『自衛官との団結は職場の団結から始まる』と強調しているとおり!!)

「11・23」に対し菅首相は「韓国在住の日本人保護のために自衛隊派遣の検討」と叫んでいます。当時と同じではないですか!!
街頭で出会った自衛隊員からの「あんたたちの言うことはわかる。でも勝てるのか?」の問いかけに対して、最末期帝国主義の「外への侵略戦争、内への階級戦争」の最前線である国鉄闘争に「勝利してみせる」ことが、一番説得力のある闘いです。自衛隊内での「いじめ」「自殺」裁判でも、自衛隊員と家族の苦しみや悩みが浮き彫りにされています。帝国主義軍隊が兵士の団結を破壊してしか支配できないからです。 2011年、兵舎の壁を越えて、労働者と兵士の団結をつくりましょう。
いまの日本の軍事施設は、例えば首都圏では国道16号線沿線に集中しています。これに対して国鉄闘争全国運動が動労千葉(幕張車両センターこそ、自衛隊最強部隊の習志野空挺団のそば)や神奈川(横須賀は海上自衛隊本部、米海軍本部)、首都東京で闘われていることは壮大な意味を持っています。
これと、11月集会の国際連帯闘争の力で戦争を阻止し、新たな社会の建設に向かおう。 (群馬会員・T)
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投稿
朝鮮侵略戦争下の基地労働者の闘いと課題  基地労働者・M

戦争突入下での基地労働者の解雇攻撃を打ち破ろう

菅・民主党政権下で基地労働者に対する解雇・非正規化(外注化)攻撃がついに始まりました。
12月14日、在日米軍駐留経費負担(思いやり予算)の見直しが行われ、IHA職場(米軍人・軍属の福利厚生部門)で働く430人の基地労働者の解雇が日米間で合意されました。まさに基地労働者の分断と団結破壊を狙った大攻撃です。
11月23日の朝鮮半島の延坪島(ヨンピョンド)での砲撃戦、米日韓による北朝鮮に対する戦争重圧・戦争挑発が背景にあります。
菅・民主党政権の「防衛大綱」における「静的抑止」から「動的抑止」への大転換、帝国主義による朝鮮侵略戦争の本格的な突入が、基地労働者への解雇・非正規化攻撃、労組破壊(=団結破壊)として始まっているのです。いよいよ決戦が始まりました。
労働者が団結して闘えば必ず勝利できます。解雇撤回を投げ捨てた4・9反革命と対決する国鉄闘争を軸に基地労働者への解雇、外注化・非正規化攻撃を打ち破ろう!動労千葉を支援する会を職場・地域につくり、国鉄全国運動の爆発を勝ち取ろう!

国鉄闘争勝利と一体の基地労働者の闘い

 菅・民主党政権によるIHA労働者430人の解雇攻撃は始まりでしかありません。米軍再編に伴う基地労働者の大量解雇攻撃にむかって、基地労働を外注化・下請化し、そこで働くすべての基地労働者を非正規に置き換えることを狙っています。 1997年の「労務管理事務移管」攻撃、2006年「格差給」「語学手当」廃止攻撃はまさにその突破口でした。IHA職場での派遣労働者や時給制労働者の急増は基地労働者を無権利状態に置き、いつでも解雇できるようにするものです。まさに1995年の日経連プロジェクト報告で打ち出された「労働者の9割非正規化」路線そのものです。
 基地労働者への解雇、外注化・非正規化攻撃は、元をたどれば1987年の国鉄分割・民営化が始まりです。この国鉄分割・民営化以降、非正規雇用が急速に拡大していきました。民営化とは非正規化そのものでした。
この攻撃と真正面から対決したのが動労千葉の闘いと国鉄1047名解雇撤回の闘いです。新自由主義攻撃に対する労働者の対抗軸となってきました。基地労働者の闘いは国鉄闘争と一体です。 動労千葉を先頭とした国鉄闘争全国運動は、基地労働者の闘いの勝利と展望を指し示すものです。
(写真 上、ストライキ決行中。下、ピケ)

「11・23」と「4・9」情勢で変質した全駐労本部

 今、全駐労本部指導部の変質が急速に進んでいます。今年の全駐労全国大会では「米軍再編等によりポストの廃止が予想される臨時的業務に限定期間従業員を充て、人員整理を最小限に抑える」「育児休業などの長期休暇も限定期間従業員に代替させ、この限定期間従業員制度の運用で雇用安定確保を図る」としています。
非正規労働者にすべての犠牲を押しつけ「使い勝手のいい」労働者として徹底的に利用しようという立場であり、全駐労本部指導部のもっとも腐敗した姿をさらけだしています。
このような全駐労本部指導部の腐敗と転向・変質が、今回のIHA職場における430人の解雇攻撃を引き出しているということです。    また全国大会の方針案では、基地労働に関して    「国防に関   係する純粋公共財と位置づけ、政府は駐留軍労働者の公平・公正な地位を責任をもって果たすべき」とまで言い始めています。基地労働者は「国防」という「崇高な任務」を負っているというのです。
基地労働者の戦争への動員攻撃は、基地労働者への解雇、外注化・非正
規化、労組破壊(団結破壊)の攻撃として現れてきます。全駐労本部の主張はまさに沖駐労(「基地・安保・米軍」を賛美する右翼組合、今は四分五裂状態で組織の体をなしていない)の「われわれは駐留軍労働者としての誇りと自信をもって日々の職務を遂行する」という主張とまったく変わりません。全駐労の沖駐労化が「11・23」と「4・9」情勢のもとで急速に進んでいるのです。
(写真 全国第2波ストライキ)

労働運動の力で戦争動員―解雇攻撃を粉砕しよう!

 基地労働者の団結を破壊し、奴隷の思想をうえ付ける攻撃を打ち破ろう。 基地労働者こそプロレタリア世界革命の主体であり、労働者階級の自己解放闘争のなかに基地労働者の解放の道もあります。そしてかつての全軍労牧港支部青年部の「解雇撤回・基地撤去」「労働者は死んではならない。死すべきは基地だ」という闘いを階級的労働運動路線(動労千葉型労働運動)のなかで、今こそ復権していくことです。
動労千葉の検修業務全面外注化阻止の闘いは「4・1実施」を中止へと追い込み、国鉄全国運動の新たな発展を切り開いています。この闘いは日本労働運動の階級的再生の闘いです。
 この闘いのなかに基地労働者の戦争動員と解雇攻撃、外注化・非正規化攻撃を打ち破る道筋もあります。
基地労働者の職場では民主党政権と全駐労本部への怒りが渦巻いています。沖縄では「基地労働者が動くとき、沖縄労働運動も動く」と言われています。問われているのは労働組合です。
闘う労働組合を甦らせ、朝鮮侵略戦争を阻止しよう! (了)

(写真 基地労働者は、闘うぞ!)
(写真  ◆9・29県民大会)
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朝鮮侵略戦争を阻止して、社会を変えよう!
12・3渋谷デモ報告  反戦共同行動委員会事務局長 北島邦彦(杉並区議会議員)

12月3日週末の若者でごったがえす渋谷の街を、「朝鮮侵略戦争阻止!大失業と戦争の菅民主党政権打倒!」とアピールする440人のデモが席巻しました。
田母神俊雄・山田宏といった右翼ファシストが、そして排外主義攻撃の先頭に立っている日本共産党スターリン主義が戦争扇動によって蹂躙しようとしてきた渋谷の街は、いまや断固とした革命的反戦闘争のうねりが覆い尽くす街となりました。

ダイヤ改定反対ストと一体のデモ

この渋谷デモの最大の意義は、12・3~4の両日貫徹された国鉄千葉動力車労働組合のダイヤ改定反対のストライキ闘争と一体のものとして闘いとられたことです。
世界大恐慌情勢下で相争って激突してきた帝国主義と中国残存スターリン主義が、ついに戦争に突入しました。それは朝鮮半島を戦場にして、アメリカ帝国主義を軸とした朝鮮侵略戦争となって爆発しています。いまこそ労働者の団結で戦争を止めよう!労働者の国際的団結こそ戦争を止める力だ!戦争動員反対・戦争協力拒否のストライキ闘争に決起しよう!この階級的叫びに応えきったのが動労千葉です。
動労千葉のストライキ闘争は、ローカル線切り捨て反対、検修業務全面外注化阻止を掲げたストライキでしたが、同時に朝鮮戦争絶対反対を訴えるストライキでもありました。その過程で、平成採の青年労働者をはじめ新たな組合員を獲得する組織拡大をも成し遂げています。
こうした闘う労働組合のストライキ闘争が全国いたるところで貫徹される状況をつくりだすことができれば、帝国主義の侵略戦争は具体的に阻止することができます。
そしてその労働者の闘いは、日韓米・日朝中労働者の国際的団結を必ずつくりあげるはずです。

闘う元自衛官が 連帯アピール

デモに先立つ神宮通公園の集会では、法政大学生、東京労組交流センターの女性青年労働者の若々しいエネルギーにあふれた発言が全体をリードし、動労千葉争議団、反軍闘争を闘う元自衛官、婦人民主クラブ全国協議会、三里塚現地闘争本部からの力強い発言が応えました。職場で闘う元自衛官は「戦争は究極の団結破壊だ!国益・資本家の利益のために労働者どうしで、兵士どうしで殺し合いをやるんですか!絶対反対だ!国境を超えた階級的団結の拡大で朝鮮・中国侵略戦争を阻止しよう!」と熱烈にアピールしました。
 この大失業と戦争の時代にあって、真っ向から戦争阻止を叩きつける政治勢力は私たち以外にいなくなっています。世界大恐慌と朝鮮侵略戦争の激動のなかで、帝国主義の「最弱の環」=日本帝国主義・菅民主党政権は翻弄され、だからこそ日米安保同盟を唯一の指標にして絶望的な軍事大国化・戦争突入を決断しています。戦争をする以外に国家として延命する道はないと決断しているのです。したがって、階級的労働運動が職場・生産点からの反戦闘争に決起し、戦争阻止のストライキ闘争の嵐によって日本帝国主義の侵略戦争突入が実際にぶっ止められてしまった時、菅民主党政権は労働者階級の闘いによって打倒されます。
それは菅民主党政権の命運にとどまらず、この日本における社会の根本的変革=プロレタリア革命への道筋をくっきりと照らし出す闘いになることでしょう。
反戦共同行動委員会はその階級的責務を果たす組織として飛躍していきます。
(写真 朝鮮侵略戦争阻止!のデモ)

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訪韓闘争報告 東京西部ユニオン・N

 11月9日、100人を超える動労千葉訪韓団は、G20戒厳体制を打ち破ってソウル市内に到着し、11・7労働者集会をともにかちとった民主労総ソウル本部の仲間たちと再合流しG20粉砕闘争を闘いました。
訪韓団は10日夜、「G20糾弾!チョンテイル烈士精神継承!労働弾圧やめよ!ロウソク文化祭」に参加しました。会場中央には約120人の金属労組クミ支部KEC支会組合員がおり、「KEC闘争勝利!民主労総死守!」の文字が鮮やかでした。 この集会で動労千葉は「日本で1047名闘争を闘っている動労千葉の田中委員長が参加しています」と紹介され、大きな拍手で迎えられました。4・9政治和解という動労千葉を解体し、全国の労働運動壊滅を狙った攻撃にたいして動労千葉が国鉄全国運動を呼びかけている事に、熱い注目が集まっていることがわかりました。
(写真 訪韓闘争で闘う東京西部ユニオン)

1万人の労働者・農民・学生が実力デモに決起

11日にはゼネストを闘う金属労組とソウル駅前広場で合流し、「韓米FTA強行と労働弾圧のイミョンバク政権糾弾大会」に参加しました。
250人あまりの金属労組をはじめ、KEC、双龍自動車、韓進(ハンジン)重工業など争議を闘う労組が次々とイミョンバク政権の労働弾圧を弾劾しました。その集会に続き「人が優先だ!経済危機の責任を転嫁するG20糾弾!国際民衆行動の日」本大会に参加し、1万人を超える労働者・農民・学生とともに実力デモを行いました。
デモの後、訪韓団はソウル本部と総括集会を行いました。田中委員長は「この三日間、ソウルで学んだことも、僕ら自身が日本で闘う労働運動を作らなければならないということです。来年の11月集会には今年の5900人を倍にする。その決意はいいですか?」と呼びかけ、訪韓団全員が拍手と歓声で応えました。  そしてソウル本部のイジェウン本部長は「チョンテイル精神を受け継いで労働運動をともに闘っていきましょう」と応えました。

外注化阻止ストと国際連帯で戦争を阻止しよう!

 11・23の砲撃戦をもって、日米帝国主義は朝鮮侵略戦争へ突入しました。 工場占拠スト中の現代自動車の労働者は「戦争は南北間で起きているのではなく、このウルサンで行われている」と発言し、正規・非正規労働者が団結して資本との闘いに立ち上がっています。
12・3~4、外注化阻止・組織拡大のストライキに立ち上がった動労千葉は「今ストは国際連帯で戦争と対決する闘いでもある」と発言しています。国鉄全国運動を軸に資本と非和解で闘い、自らの職場で闘う労働組合をよみがえらせる闘いは、国際連帯で戦争を阻止する闘いと一体です。11月集会過程、訪韓、そして朝鮮侵略戦争という情勢をとおして、ますます私たちの進むべき道がはっきりしたと思います。
東京西部ユニオンは団結し組織拡大の先頭に立ち、闘っていきたいと思います! (読者)
(写真 G20粉砕!!)

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帝国主義軍隊を育成する大学を解体し反戦闘争の爆発で2011年革命を!

全学連委員長代行・坂野陽平

「ライズ」読者のみなさん! 私たち全学連は2011年を胸躍る革命的大激動期の到来として捉え、すべての学生の未来をかけて闘う決意を固めています。

(1)

11月23日をもって本格的に開始された朝鮮侵略戦争と現代における「第2インターの崩壊」4・9「政治和解」に対して私たちはいかにして立ち向かうべきか。
私たち全学連は訴えます。いまこそ「侵略を内乱へ」の旗を高々と掲げ、あらゆる反動をなぎ倒し、革命にむかって進撃する、このことが唯一にして最大の反戦闘争であり、全世界の労働者民衆の進むべき道であると。未曾有の大恐慌とそこから惹起される戦争と大失業の現実が示すものは暗黒の時代の到来では断じてなく、この腐りきった世界を丸ごと変革する大チャンスの到来であるということです。
全学連は2011年「大学を安保粉砕・日帝打倒の砦に」を掲げ自らのキャンパスで闘い抜くと同時に、安保・沖縄・三里塚の領域で日本帝国主義の政治支配を大激震させます。自らの闘いをもって階級闘争の一大転換を成し遂げ、日本革命・アジア革命・世界革命への永続的な発展を必ずや成し遂げます。

(2)

日本帝国主義の敗戦と戦後革命の血の圧殺以来積りに積った日本の労働者民衆の怒りが、朝鮮侵略戦争への本格的参戦を前にして今まさにあふれだそうとしています。それは沖縄から、そして「学徒動員」という痛苦の歴史をもつ大学から必ず爆発します。
大学で推し進められてきた新自由主義政策は一方で教育の民営化(教育の商業化)という事態を生み出しながら、他方では大学の戦争協力の道を押し広げています。
東京大学や東京工業大学などの名だたる大学で、米軍マネーを使った軍事研究が始まっています。国家財政の破綻は教育予算の大幅削減を生み出し、大学間の激しい生存競争が巻き起こっています。それをも利用して大学の戦争動員が始まっているのです。
さらにここで法政大学と私の母校である上智大学で起こる事態を暴露し、弾劾したいと思います。
「法政大学新聞」は就活特集として「職業としての自衛官」ー「国民の安らぎのために」 という記事を掲載しました。「未来を見据えて、全ての人の安らぎに貢献できる存在でありたいと願う意思がなにより求められている」、「それぞれの能力を伸ばし、生かす場が自衛隊にはある」、「国の安全保障に携わり、世界でも活躍できる」、「過酷な時代の中にあらゆる可能性を秘めた職業」などと自衛隊を全面賛美し、就職難の現実を利用し、積極的に自衛隊入隊=学生の戦争動員へと駆り立てようとしているのです。
上智大学では防衛研究所で研究室長にまで就いた人物が、自らのゼミに自衛隊の幹部候補生を積極的に招き入れており、その数はゼミに参加する学生の半数を優に超える数になっています。大学を帝国主義軍隊を育成する場として積極的に活用しているのです。
大学の戦争動員への道を大失業の現実にあえぐ学生の現実とともに、吹き飛ばさなくてはなりません。

(3)結語

朝鮮侵略戦争の開始とその下での大学の戦争動員は、学生の帝国主義支配総体に対する怒りを燃え上がらせています。
全学連はこれに対する回答として安保・沖縄・三里塚での反戦政治闘争を爆発させます。そして労働者階級と一体となって大学から日本帝国主義打倒の嵐を巻き起こします。
激動と動乱の2011年を革命をかちとる第一年とすべくともに闘いましょう。反戦政治闘争の爆発で帝国主義軍隊を包囲し、解体し、兵士を革命の側に獲得しよう!
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