会報 第9号

第9号 2010年9月10日発行


no09

国鉄1047名解雇撤回! 新自由主義を打ち破ろう!

11月労働者集会に結集しよう!

 労働者の団結の力で時代を切り開く時が来ました。もはや民主党=連合政権に、いや、資本主義自体の歴史的生命力は尽き、何の展望も見出せないでいます。
それどころか、国家の財政赤字が一千兆円を超す事態に陥っている資本家は「ギリシャのゼネストのようになる」と戦々 恐々とし ています。
資本主 義が生き 延びるた めにはす べての犠 牲を労働 者階級に 転嫁して いく。     徹底的  に分断競  争を仕掛 けつつ労 働者の団 結を破壊 していこ うとす    る新自由主義攻撃がそれです。民営化、非正規職化、外注化攻撃…その核心は労働者の団結と労働組合(運動)の破壊にあります。
これまでの戦後労働運動の中軸を担っていた国鉄闘争=国鉄一〇四七名解雇撤回闘争に対して、政府はこれまでにない敵意を剥き出しにして「解雇撤回を主張するな」と労働組合にとって死を宣告してきました。
政府の狙いは、戦後的労働組合の在り方すら否定することです。それは産業報国会と大政翼賛会の道です。侵略戦争と一体の攻撃として、この時代の動きを捉え、団結の力で反撃することが求められています。
「新成長戦略」をもって政府は「インフラ輸出」でアジア侵略へと全面的に打って出る新たな攻撃を展開しようとしています。その役割を連合などの体制内労働組合が担い、「東アジア共同体」構想を支えています。十一月労働者集会の力と国境を超えた労働者階級の国際的団結の強化で「東アジア共同体」構想=APEC会議を粉砕しよう!
まさに、今秋から二〇一二年に至る「国鉄分割・民営化二五年」問題の決着をつける闘いに突入しました。
国家財政の破綻で爆発する資本主義の危機を、公務員三六〇万全員解雇=非正規化の選別再雇用で乗り切り、「首切り自由の社会」の完成を目指しています。それは同時にアメリカ並の「経済的徴兵制度」として、青年労働者に襲いかかろうとしています。「自衛官との団結は職場の団結から始まる」闘いが今ほど問われている時代はありません。
いよいよ労働組合を巡っての攻防が始まりました。団結拡大か団結破壊かの攻防です。動労千葉が呼びかけた六・一三から始まった国鉄全国運動と十一月労働者集会の一万人大結集に労働者の勝利の展望があります。
そして民主党政権=菅・小沢を打倒していく闘いでもあります。(見谷)
(写真 6・13の国鉄全国運動の大集会)
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「空自セクハラ訴訟」判決
報告と自衛隊包囲・兵士獲得の決意

七月二九日、札幌地裁(橋詰均裁判長)は、道内の航空自衛隊基地に勤務していた女性自衛官が、上官の男性自衛官からわいせつ行為を受け、被害を相談した上司に退職を強要されたとして国に損害賠償を求めた訴訟で、原告の訴えをほぼ全面的に認める判決を言い渡し、国に五八〇万円の支払を命じました。
判決は、「階級の上下関係で原告が反抗しにくいことを利用し、腕力で抵抗を抑圧した」「事件後の対応に適切さを欠き、原告が不利益を受けることがないよう配慮すべき義務などが尽くされなかった」とした上で、幹部による退職強要や、退職拒否に対する嫌がらせに関しても、「上司たちが原告を退職に追い込もうとした」と認定。ほとんどの争点で原告の主張が認められました。国側は八月十二日、「原告の心情等を勘案した」なる恩着せがましい理由で控訴を断念し、地裁判決が確定しました。

体制内派が原職復帰闘争を放棄

巨大な組織を相手に闘った原告には心から敬服します。原告の言うとおり、同じような被害にあっている女性自衛官や虐待を受けている青年隊員に勇気を与えたことは間違いありません。しかし、自衛官としての仕事に誇りをもっていた原告が勝訴したのに、なぜ職場復帰が果たされないのでしょうか。支援者・代理人の大半が「自衛隊に戻るべ            きではない」との考えで、再任用拒否の不当性と自衛隊への復帰を争わなかったからです。再任用拒否は、当時の空自ではたった一名しかない異常な処分で、裁量権の逸脱は明白でした。

労働者階級と青年・女性隊員との団結を!

職場復帰を争えば、このような判決は望めなかったと言えるかもしれません。しかし復帰が争点化しなかったから、裁判所は一見、理解のあるような判決を出せたのではないでしょうか。国鉄一〇四七名解雇撤回闘争における「四・九政治和解」のような性格を持つ判決と言えなくもありません。
前回報告したように青年や女性の隊員への虐待は激増しています。大恐慌と大失業、そして戦争の危機が激化するにつれて、自衛隊内部の矛盾が増大しているからです。国と自衛隊と真っ向から争った原告が戻るような事態は、自衛隊ひいては国家を揺るがしかねません。いや、だからこそ職場復帰を求めて自衛隊を揺るがす闘いにこそ、青年・女性隊員と本当に団結し、労働者階級と団結して未来を切り開いて行く道があるのだと思います。

隊内虐殺と解雇攻撃を許すな!

八月三日、道内の陸上自衛隊駐屯地内で、沖縄出身の男性自衛官が格闘訓練中に死亡した事件で、沖縄市の両親が、上官が安全に配慮する義務を怠ったのが原因として、国に損害賠償を求めて提訴しました。格闘訓練がいじめ殺人と化しているのです。殺される前に、団結して立ちあがらなければならない隊員が潜在的には急増しているはずです。
平時の自衛隊を一つの職場として、そこで生活の糧を得、あるいは再就職のための資格を得ようしている人にとっては、裁判に勝っても職を失うことは大変なことです。今は再就職も容易ではありません。自衛隊はなくすべきですが、理不尽な理由で解雇することを許してはなりません。

自衛隊兵士の獲得を!

これまで隊員が意を決して相談に来るところは、国鉄労働者の解雇撤回を投げ捨てた四者四団体派しかありませんでした。だが、解雇撤回を貫く闘いは彼らには考えられないのです。私は、不当な迫害に怒りを持っている自衛隊員と団結していくために、国鉄一〇四七名解雇撤回の国鉄全国運動を軸に階級的労働運動の巨大な発展を実現し、自衛隊を包囲していく決意をあらためて固めました。(札幌・鈴木 潤)

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米核政策の再編強化

八月ヒロシマ・ナガサキ大行動は決定的意義をもって闘い抜かれました。
以下は八月六日の各紙夕刊のヒロシマ関連記事の見出しです。
『毎日』「核廃絶 世界が連帯 国連事務総長ルース米国連大使初参列」/『朝日』「米大使初の原爆忌 核廃絶への気運象徴 広島六五年国連総長 英仏も」/『読売』「核なき世界へ力合わせ.米大使や国連総長初参列」/『日経』「核廃絶へ思い共有 広島六五年目の原爆の日 米大使 国連総長の初参加」。
翌七日の朝刊はどうか。『毎日』「強まる国際政治色 ヒロシマ鎮魂から核軍縮巡るPRの場に 広島原爆の日」/『朝日』「広島発 核なき流れ」/『読売』「強調と緊張 ヒロシマ 国連総長核廃絶へ意欲 米大使『謝罪』恐れ無言」。
どれもこれも怒りなしには読めない!オバマの核政策に屈服した「帝国主義者に核廃絶は任せよう」の扇動だ。

【「プラハ演説」は新たな核軍拡宣言】

昨年四月五日のオバマの「プラハ演説」のどこに原爆投下の反省や謝罪があるというのか。「わが国は、いかなる敵であろうとこれに対する抑止を行い…安全、確実で効果的な核兵器備蓄を維持する」。このどこが「核廃絶」宣言なのか。出口のない大恐慌下、米帝国主義は「最後の武器」として核を独占し使用する。オバマはそう言っているのだ。オバマの「プラハ演説」は新たな世界戦争・核戦争宣言そのものだ。

【核戦力体制の強化】

米オバマ政権は2011年度の「米予算教書」で核兵器関連予算の十三・五%増という大幅な核軍拡を打ち出している。
大恐慌の深まりの中でオバマ政権は、徹底的に労働者の首切りと生活破壊と大企業救済の政治を進めている。アフガニスタン・イラクー中東侵略戦争の泥沼化の中で、その戦争政策と一体で、核を独占し世界支配を維持し国内外の労働者の反乱、革命運動を圧殺するために核政策の再編と強化を行っている。

【NPRは核戦争宣言】

今年四月六日、今後五~一〇年間の米核戦略の包括的指針を示す文書「核戦力体制見直し(NPR)」を発表した。その中身は「核拡散防止条約(NPT)」加盟国でこの条約を順守する非核保有国には核攻撃をしない。最大の脅威は「核テロ」とし「核先制不使用」を否定し北朝鮮・イランなどへの先制使用を公然と宣言した。       【核軍縮条約のペテン】
米ロは四月八日には「核軍縮条約」を締結し、戦略核の核弾頭と大陸間弾道弾などの運搬手段の削減で合意した。しかし、今や核は「地域紛争」を射程に入れた戦術核の配備拡大に重点が移っている。しかも「新たな核弾頭は開発しない」と言いながら核弾頭を搭載可能の新たな巡航ミサイルの開発をすでに決定しそのために八億ドルの予算を議会に計上している。

【米の核独占の強化】

オバマ主催の「核サミット」を経て、五月三日から二三日まで国連本部で「NPT再検討会議」が開催された。オバマは米の核弾頭保有数の初の公表を理由に中国にもその公表を迫り中国の核政策への圧力を強めた。反面、核保有国イスラエルを露骨に擁護するなど米帝主導の核兵器の透明化とコントロールを表明した。

【分断を団結へ】

六日朝の祈念式典弾劾デモ。その直後に手にした『中国新聞』号外の見出しは「核の傘からの脱却へ」だった。これは「核廃絶」どころか「核との共存」の扇動だ。日米安保の最大の実体沖縄の「基地撤去」の闘いに対する「県外・国外移設」の扇動と同じだ。
核・基地=戦争は世界の労働者階級の分断のための帝国主義の最大の武器だ。核戦争阻止と核廃絶の道は民族・宗教・国籍の壁を超えた国際プロレタリアの連帯と団結の中にある。世界の労働者兵士との合流も不可欠だ。
「国鉄全国運動を直ちに全職場で!」職場闘争と青年労働者の労働組合への組織化を軸に、十一月の闘い=国際プロレタリアの闘いを発展させていこう。(京都会員・岐部)

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労働者と兵士は団結し、朝鮮侵略戦争阻止に立ち上がろう!

ギリシャ危機と労働者・兵士の闘い

ギリシャではこの世界恐慌の進展のなかで、政府の財政赤字が爆発的に拡大し、政府の債務残高は〇九年ついに対GNP比百十五%までに拡大しました。この財政危機の中でギリシャ政府は酒、タバコなどを大増税!さらに付加価値税(消費税)を二一%まで引き上げました。加えて公務員の賃金を三割カット!この大増税と賃金カットの大攻撃にたいし、ギリシャの公務員労組を中心とする労働者は、実に六波に及ぶ大ゼネストで闘い続けています。この大増税と賃金カットの攻撃は、兵士も例外ではありません。この政治的大激動の中で兵士の決起がついに開始されました。労働者の決起に呼応し、空軍兵士の一斉休暇の闘争が闘われました。一〇〇名を超える兵士が労働者のゼネストに合流し、団結の意思を示しました。この兵士の決起は全世界に報道され、大恐慌のなかで闘っている労働者の魂を揺さぶっています。
世界恐慌に突入して二年!日・米・欧の政府はこの間、歴史上かってない規模の財政投入を行い、経済の底が抜けることを何とか防ごうとしてきました。しかしそのような財政投入を三年も四年も                            続けることは不可能です。
「もうこれ以上出来ない!」
と全ての政府が悲鳴をあげるに至っています。残されたものは、どの国も超膨大な借金の山です。どの国の政府も首が回らなくなっています。その中で、増税と賃下げ攻撃は世界中の政府が労働者・兵士にかけてきている大攻撃です。ギリシャの六波のゼネストと兵士の決起は、全世界の先頭に立つ闘いです。

大恐慌は大首切り攻撃だ!

ギリシャの状況は大恐慌攻撃とは何か!をよく現しています。アテネとその近辺にはプール付大邸宅が何百もある。しかし固定資産税を払っている大富豪は一割以下と言われています。一方で政府は、労働者と兵士の賃金を大幅に切り下げ、公務員の大量首切りをやり、そこから国家負債の支払いを捻出しようとしています。
今、日本で起きている事もギリシャと同じことです。日本でも民主党政府が消費税大幅アップを言い出し、資本家たちはこれを支持しています。更に民主党政府と資本家は「生首をバッサと切る公務員制度改革」を計画しています。他方で、企業の法人税を引き下げも明言しています。日本の国家負債はギリシャをはるかに上回り、GDP比で二〇〇%になろうとしています。大量の「生首」を切り、労働者や兵士の賃金を切り下げ、ギリギリの生活費から消費税で更に収奪する!そして企業や大富豪の税は軽くする!これが民主党政府の生の姿です。これはアメリカでも欧州でも起きていることです。
バブルでやりたい放題をやったのは大銀行と大富豪だ! そして、その破綻のツケは労働者・兵士に押し付ける! こんなことは絶対許さない。ギリシャの労働者・兵士の決起は、まさに怒りの爆発でした。

新自由主義攻撃を打ち破る労働者・兵士の団結を!

八〇年代以来、世界中でかけられてきた新自由主義攻撃は、全世界の労働者が分断され、競争に駆り立てられ、より低賃金、使い捨て労働力として働かされてきました。アメリカでも日本でも、正規労働者の首を切り、非正規の低賃金労働者を大量に生み出しています。資本家とその政府によって規制緩和が叫ばれ、大恐慌の中でより一層激しくなっています。「規制緩和」とはより安い賃金で働く労働者を生み出すためにのスローガンです。
全世界で大量のワーキングプアーが生み出されています。「世界の労働人口の六割にあたる一八億人が正当な労働契約も、社会保障もない奴隷的労働に従事している」(OECD報告)
日本でも非正規雇用の労働者数は三五%にも達し、とりわけ青年労働者は自分が生きていくのにやっとの賃金を強いられています。
今、首切りや低賃金・極悪の労働条件の中で働かされ、悩み、労働組合の扉をたたく元自衛官が数多く現れています。自衛隊を退官し、一歩外に出れば紛れもなく私たちは労働者です。定年まで自衛隊に残れる人は極一部のエリート幹部だけです。
アメリカでもより激しく、兵士は使い捨ての戦力、使い捨ての労働力として扱われています。兵士は貧しい家庭の青年です。運よく戦場から無傷で戻ったとしても、その多くが失業と低賃金の新たな戦場に放り出されています。
世界恐慌は、労働者と兵士はひとつだという現実をつきだしました。

世界恐慌と一触即発の危機!北朝鮮侵略戦争を阻止しよう!

三月二六日の韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件(四六人死亡)を契機に、朝鮮半島をめぐる情勢が一触即発の戦争危機に入っています。この事件をめぐり韓国政府は米・英・豪・スウェーデンの参加する軍民合同調査団を編成し、五月二〇日「北朝鮮の魚雷による水中爆発で沈没した」と発表しました。
しかしこの調査に参加した民間調査員からは政府発表に異議が出され、「座礁と衝突が原因」と主張されています。マスコミも「疑問」の報道を流しています。
韓国政府はこの事件を挑発的に政治利用し、六月二日の統一地方選挙の「大勝」を狙ったが、韓国の労働者・兵士は「ノー」を突きつけ、与党は大敗北しました。
アメリカはこの事件を最大限利用し、北朝鮮に対する大軍事挑発に乗り出しています。七月二五日から四日間、米韓合同軍事演習が韓国東側の日本海(東海)で強行されました。これは過去最大規模の大軍事演習でした。自衛隊・海自幹部は米空母に乗艦し、米韓合同演習に初めて参加しました。更に八月には米韓連合による壮大な指揮所演習も行われ、計八万六千人が動員されました。この指揮所演習は米韓両軍による平城占領、政権転覆、体制制圧に至る大戦争計画です。
この事態は北朝鮮に対する戦争挑発に加え、中国への緊張激化―激突ー戦争にも直結する、まさに世界戦争挑発的事態です。進行している世界恐慌は、アメリカを、その歴史的没落をかけた戦争体制への突入に向かわせています。
何が問われているのかー労働者・兵士の国際的連帯です!
重要なことは、世界恐慌の進展の中で米・韓・日・中・欧など世界の労働者の怒りが爆発し、この闘いが結合を始め、団結を生み出してきていることです。ギリシャをはじめとする労働者・兵士の闘いが資本家の政府と対決し、全世界に感動を呼び起こしたことは、まさに歴史的事態といえます。韓国の労働者が政府の戦争挑発に「ノー」を突きつけたことは決定的です!
日本でも沖縄県民の普天間基地撤去・辺野古移籍絶対反対の闘いが日米両政府を追い詰めています。沖縄の闘いは、まさに朝鮮半島に直結する決定的闘いです。
戦争を阻止する力は、これら日・米・韓の労働者・兵士の国際的団結の中にあります。

十一月七日・国際連帯集会に結集しよう!

国の債務返済支払いのために、労働者の首切りを許すのか!
国の債務返済支払いのために、労働者への低賃金攻撃を許すのか!
資本家の政府の戦争政策のために、労働者・兵士は命をかけるのか!
十一月七日の国際連帯集会はこれら全てに「ノー!」を突きつける日・米・韓労働者階級の国際連帯集会です。戦争を阻止する力はこの集会にある!労働者・兵士の団結で戦争を阻止しよう!(神奈川会員・野中浩)

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 8・5合同一般労働組合全国協議会結成
全職場の闘いで派遣法・非正規職撤廃を勝ちとろう!

二〇一〇年八月五日、ヒロシマの地において動労千葉派・十一月集会派の合同一般労働組合全国協議会が結成されました。
世界大恐慌は一層激化し、日本帝国主義の国家財政破綻の危機をゴリゴリと突き出しています。そうであるが故に政府権力は、体制延命を賭けて動労千葉を先頭とする一〇四七名解雇撤回闘争の根絶ー戦後労働運動の圧殺を狙った「四・九政治和解」攻撃を仕掛けて来たのです。。この攻撃は改憲・戦争攻撃と一体の攻撃です。現に北朝鮮侵略戦争が切迫しています。この歴史を分かつ階級的激突情勢にあって、体制内指導部の総屈服と敵対を根底から打ち破った力で、国鉄全国運動が力強く開始されました。
動労千葉派・十一月集会派の合同一般労組全国協議会は、開始された国鉄全国運動を武器として、膨大な青年労働者との団結を勝ち取り、正規・非正規や企業の壁を乗り越えて闘う労働組合を全国に建設するために結成されました。

四大スローガンと五つの実践方針

結成にあたって全国から闘う労働組合、一六〇名の闘う仲間たちが結集し、熱い論議が交わされました。闘いのスローガンは、①解雇撤回 ②派遣法・非正規職撤廃 ③合理化絶対反対・民営化阻止 ④闘う労働組合を甦らせようの四つです。
さらに、①動労千葉労働運動に学び、全国で結成された合同一般労組の団結を深めること ②それぞれの闘いの教訓を学び実践し、新たな闘いを創造しながら組織拡大に打って出よう ③国鉄全国運動を担う活動家・青年指導部を各地に建設しよう ④徹底的に職場・地域で資本との闘いを推進しよう。階級的労働運動を実践する労働組合を建設しよう ⑤十一月全国労働者集会の一万人結集実現のために全力を尽くそう。
この五つの実践方針が満場の拍手で確認され「今や一切は労働運動をめぐる攻防で決まる情勢に入った。派遣法撤廃、非正規職撤廃の闘いは、資本主義社会の転覆と一体だ。合同一般労組の仲間のそれぞれの職場において、動労千葉労働運動を実践しよう。非正規雇用・青年労働者を組織しよう!失業者も合同一般労組の隊列に組織し、共に闘おう!団結を総括軸に、現場労働者の団結で資本との力関係を変えていく労働運動を実践しよう!動労千葉と共に闘おう!動労千葉のように闘おう!」の結成宣言が読み上げられ破れんばかりの拍手で確認されました。
国鉄分割・民営化以降、正規雇用は激減し外注化が横行し、非正規雇用は約三倍に跳ね上がっています。とりわけても、大失業と非正規雇用化は青年労働者に集中しています。この問題は、日本に限らず世界共通の問題となっています。戦争に反対し労働運動の再生を担う主力は何と言っても青年労働者です。自己解放を求め「生きせろ!」の怒りは渦巻き、拡大しています。八・五ヒロシマにおける合同一般労組全国協議会の結成は、この膨大な青年労働者との大合流を勝ち取っていく決定的な突破口を切り開きました。
「戦争反対」と「自衛隊解体・兵士獲得」、「戦争反対」と「解雇撤回」、「非正規職・派遣法撤廃」は一体の闘いです。体制内労働運動の限界を突破して、国鉄分割・民営化攻撃を打ち砕き青年労働者の結集を勝ち取って来た動労千葉のように、一〇四七名解雇撤回を絶対非和解で貫き闘い抜いている国労闘争団四名のように闘うことです。
私は元自衛官として職場の闘いを基礎に隊内兵士を十一月集会に結集させるために全力で奮闘しなければならない情勢だと痛感しています。プロレタリア革命は兵士との階級的団結を抜きにはあり得えません。この兵士獲得という目的意識的闘いの前進と、国鉄全国運動の全職場・全地域での前進=十一月労働者集会一万人結集の中に革命の一切の展望があります。共に進撃しましょう!(東京会員・杉橋)

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日本帝国主義の軍事動向について

〈プロレタリア世界革命と北朝鮮・北東アジア情勢〉

(1)

三月末の韓国哨戒艦沈没事件を契機に米韓日、中国、ロシアが北朝鮮崩壊と朝鮮半島の軍事制圧を織り込んだ過去最大規模の軍事演習を六月、七月、八月と繰広げ、さらに年末まで毎月継続しようとしています。金正日総書記の「健康状態は悪く二年も持たない」と米中で確認している始末です。金総書記が病躯を押して五月に続いて八月にも訪中している異常な事実の中に、北朝鮮の体制的危機が二年どころか、月単位で抜き差しならない段階に来ていることが伺えます。一般の兵士に食料が十分渡らず、軍兵士の脱北が相次いでいることは決定的です。
しかもこうした危機と戦争情勢をさらに加速させるように、韓国・イミョンバク政権は、対北軍事演習を加速させるだけでなく、〈統一税構想(一七〇兆円もの)〉をぶち上げています。しかし決定的な核心問題は、韓国労働者階級が、このような階級絶滅攻撃と戦争攻撃に対して、圧倒的な怒りと反対で対峙していることです。米日帝とイミョンバクによる朝鮮侵略戦争など二度と絶対に許さないと。つまり韓国の労働者階級は切迫するプロレタリア革命の課題に真っ向から挑戦しているのだ。だからJR総連や連合などが、プロレタリア革命に向かう韓国労働運動に悪どく介入し、捻じ曲げ、壊滅しようとしているのです。十一月ソウルの労働者世界大会は決戦です。

(2)

日本の労働者階級にとっても、これはプロレタリア革命が直接に問題になっているということです。「普天間問題」をはじめありとあらゆる問題が帝国主義によっては解決不能です。世界大恐慌の二番底(第二の一九三七年)は確実な情勢です。
だから支配階級は恐怖し、プロレタリア革命圧殺のただ一点で、国鉄一〇四七名闘争の四・九政治和解攻撃を強行し、これを受けて国労大会や自治労大会で協会派や連合執行部は、労働組合運動を帝国主義の救済運動に純化させ、帝国主義戦争の推進路線に全面的にのめり込んでいるのです。
したがって、韓国労働者階級との連帯、沖縄労働者階級との連帯も含めて、階級的労働運動絶滅攻撃を打ち破り、階級的労働運動がプロレタリア革命に六〇〇〇万労働者を組織する時代です。プロレタリア革命問題が日本の階級闘争においてこそ、年単位どころか月単位で、否、毎日毎日切迫していることを、私達の思考と行動の土台に据えていくということではないでしょうか。

(3)

民主党の分裂状態に明らかなように、「普天間問題」に明らかなように、日帝政治委員会は、あらゆる死活的問題において全て〈決定できない〉〈実行できない〉状態になっています。軍事的にも破産しきっています。帝国主義の延命と労働者の生存は相容れない一線を越えているということです。
このような世界恐慌下の危機の土壇場の〈戦争突入路線〉が「新安保懇構想」です。断じて安部・麻生政権時代の「二番煎じ」ではありません。
労働者階級の階級性を根こそぎ壊滅して戦争に突進しようという攻撃です。①中国脅威論と離島防衛を掲げて沖縄一五旅団と熊本第八師団を「海兵隊」化 ②非核三原則見直し ③武器輸出三原則見直し ④集団的自衛権行使 ⑤敵基地攻撃能力の保持と行使等々。絶対に許しがたい!労働者階級の怒りで粉砕しよう!
さらに新たな派兵攻撃です。政府は七月一六日、期限切れとなるソマリア沖への海自派兵を一年間延長することを決定し、二一日には各国艦船への海上給油を実施するための特措法九月国会提出を決定した。また年末までの「思いやり予算」改定の日米協議を開始した。これは基地労働者の首切りと賃下げに必ず行き着く。四大産別決戦、全駐労決戦、海自派兵反対闘争が重なり合う情勢だ。 そして階級的労働組合運動の本格的展開は、我々自身が本当に自衛隊兵士・家族と団結しともに進むことができる感性と力を形成し始めている。兵士・家族と団結し、派兵反対闘争を闘い抜こう!〈東京会員 長野原澄)

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投稿
東京西部ユニオン青年部は、国鉄全国運動の先頭に立ちます!

八月五日、大恐慌の深まりと帝国主義が北朝鮮侵略戦争に突き進む情勢のなか、わたしたち青年労働者の【オキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者集会 Hiroshima】が五九〇人の結集で大勝利しました!
「六・一三でスタートした国鉄全国運動を武器に、労働運動を蘇らせる集会にしよう!」、司会の医療現場で働く仲間のあいさつで集会は始まりました。
集会の呼びかけ人である自治体の仲間から「全ての勢力が屈服している情勢において、わたしたち青年労働者が反戦・政治闘争を復権しよう。鍵は闘う青年部をつくることだ」という熱い開会アピールが行われました。
集会特別アピールは動労千葉の佐藤新小岩支部長が「全国運動を取り組む労働組合を全国につくり、十一月集会に大結集しよう」と呼びかけました。
集会の基調報告は、自分の解雇撤回と契約社員制度廃止を一体で闘う、動労西日本山田副委員長がたちました。「沖縄闘争と団結して、日米安保体制を粉砕しよう。国際連帯で北朝鮮侵略戦争を阻止しよう。連合をはじめとした原水禁、原水協は四・九和解攻撃と一体で、『ヒロシマ・ナガサキを繰り返すな』というスローガンを投げ捨てた。日本労働者階級の原点である帝国主義戦争を繰り返すな!という闘いを復権し、青年労働者が反戦・反核の主流派になろう!戦争を止める力は職場・生産点にある、大恐慌と戦争に立ち向かう闘う労働組合をつくり、十一・七労働者集会に総決起しよう!」と提起しました。
沖縄からは、うるまユニオン富田副委員長が「沖縄での国道は、クラスター爆弾の使用済み兵器がトラックに積載され走っている。まるでイラク戦争の前夜だ。五・一五沖縄闘争で国鉄闘争と沖縄闘争が結びついた。国鉄全国運動を軸に、反戦・反核闘争闘おう」というアピールが行われました。
教育ストライキを闘うドイツの学生は「既成の政党は学生の怒りを選挙という形に押さえ込み、資本家に向けさせないようにしている」と訴え、学生運動の復権を熱くアピールしました。
動労千葉の青年の仲間からは、四・一検修業務外注化の実施を阻止したことが報告され、「まだやる気になっていない青年労働者を義理と人情でやる気にさせる」という決意表明がされました。
広教組の仲間からは「青年を八・六ヒロシマ大行動に参加させないための八・六研修を拒否して自分は処分を受けたが、多くの仲間から激励を受けている。超勤当たり前の職場を変え、職場権力をとり、闘う労働組合をつくり出す」というアピールが行われました。
医療労働者からは「現場の誰もが『できる!』という方針と怒りを結びつけることが重要だ」と、職場闘争が菅の「新成長戦略」を粉砕する闘いに直結していると訴えました。こうした、たくさんの職場闘争の報告と反戦・政治闘争がひとつになった集会でした。
わたしたちの思いはただひとつ、職場に闘う労働組合を蘇らせることです。
国鉄闘争を武器に、動労千葉物販で大胆に組織を拡大し、職場権力を青年労働者の手に断固取り戻すたたかいにうってでよう!
自衛官と家族の仲間のみなさん!今こそ、自らの力を仲間とともに結集させ、未来を切り開く闘いに決起しよう!
東京西部ユニオン青年部は、国鉄全国運動の先頭にたちます!(青年部・N)